ツェリードニヒ=ホイコーロ

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ツェリードニヒ=ホイコーロ - (2021/01/19 (火) 02:12:15) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2021/01/17 (日曜日) 21:57:00
更新日:2024/04/06 Sat 16:10:35
所要時間:約 6 分で読めます







おお…神よ

感謝します ようやく…

ようやく腐った糞ゴミ共を全員心置きなく一掃出来るわけだ

震えて眠れベンジャミン 国王はオレだ


ツェリードニヒ=ホイコーロとは漫画『HUNTER×HUNTER』に出てくるキャラクターである。


●目次


概要

ハンター世界にある架空国家『カキン帝国』第4王子。第一王妃ウンマの第二子。
私設兵の数は(5名のハンター協会準会員含めて)15名。
外見は髭を生やし落ち着いた雰囲気を醸し出す知的で博識な青年だが、裏の顔として人体収集家としての顔も持つ。

劇中では緋の眼の最後の所有者であるとされ、大量の緋の眼をコレクションしている。
そのためクラピカの最後にして最重要ターゲットとして目を付けられており、暗黒大陸にクラピカが関わる切っ掛けを生んだ。

裏で繋がっているマフィアはエイ=イ一家。だが現組長モレナ=プルードとの関係は悪い。


人物

一見知的な男性で他王子との親交も深いが、その本性は気に入った女性*1を自身が所有するホテルに連れ込んだ後、生きたまま拷問・解体することを「芸術」と称するスナッフマニアのサディスト。
自身の犯罪行為に対しては「前途ある若者が極限状態下で産み出す総合芸術」という歪んだ美的センスと持論を掲げており、それがターゲットの選別につながっている。

性格も自分以外の王子を「腐った糞ゴミ共」「豚屑」呼ばわりする悪辣で傲岸不遜な人物で、特に自身の同腹の兄であるベンジャミンとの関係は最悪の一言。
更に無知な人間を忌み嫌って「無知の不知!!身の程を知らぬ者こそ最大の罪人!!」とまで言い切り、「オレが国王になったら先ず国民を2つに分ける。使えるゴミと使えないゴミとにな」と語る非常に極端な選民思想の持ち主である。
その他、嘘を付く女を「この世で一番最も嫌いな存在」と語っており、女性から内心見下されることを何よりも嫌っている様子。

一方で優秀な部下には信頼を置く一面も持ち、指導者としても信用していたテータが自分に銃口を向けた際は動揺を隠せなかった。
新しい概念に対する興味や知的好奇心は非常に強く、念能力の教育係となったテータの多少の無礼*2には寛容なリアクションを見せるなど探究熱心な一面を持つ。


流石にその真の性格については知る者は部下やベンジャミン以外にはほとんどおらず、表向きの性格しか知らないツベッパやハルケンブルグからの信用は厚い。
逆に真の性格を知っている部下達からは、その優秀な頭脳と能力自体は認められているものの、人望はほぼ皆無と非常に極端。


能力


(何だよ念の世界…!! 楽し過ぎんだろオイ!!)


実は念に関して全く知識がない無能力者。
だが念の指導から僅か半日で凝のコツを掴みかけ、わずかな期間で念能力の「絶」までも習得する、まさに天才と呼ぶべき才能を見せている。
護衛のテータにずば抜けた念の才覚の持ち主と評価される一方でその人格や守護霊獣の異様な姿、
テータの反対を押し切って水見式をした結果、水量が増え、葉は動きながらも腐り果て、水はヘドロのように濁り、毒々しい煙を上げ不純物(とかいうレベルではない物体)が出現しながら沸騰するという水見式における全ての特徴が出た極めて悍ましい状態となったことから、彼女から「決して念など会得してはいけない人間」と畏怖されている。


念能力を習得していく中で、自分の念能力や偶然船内放送でかかったセンリツの音楽による幻術など、底知れぬ深さと広さを持つ念能力に天才の彼は好奇心と興奮を覚えていく。


守護霊獣


次ニ 王子ノ質問ニ偽リデ答エレバ

オ前ハ人間デハナクナル


カキン帝国王家に代々伝わる儀式『壺中卵の儀』により生み出された寄生型の念獣。
ツェリードニヒの場合、外見は女性の体を無理矢理に改造したかのような醜悪極まりない人面馬。
頭部形状は虚ろな目をした女性の頭で、後足にはハイヒールを履いている。
首が長く伸び縮みする性質を持ち、口の中にも改造された風の女性の顔があり、現状全王子の中でダントツに悍ましいビジュアル。

「嘘」や「虚偽」に対して過剰に反応する嘘発見器的な特性を持ち、1回王子の言葉を偽った相手に傷(マーキング)を刻み、2度目は言葉と病気のような痣を発生させ警告。
それでもなお王子を欺こうとした者を「人間じゃない何か」に変える形で王子の手駒に変えてしまう。

また、他の王子の部屋を偵察中だったオイト王妃の操るゴキブリを喰らう事で迎撃している。


念獣


念の習得過程でツェリードニヒの本能によって生み出された守護霊獣とは別の特質系の念獣。
男性器のような頭部を持ち、マッシブな身体と異形の腕、背には翼を持つ禍々しい異形の人型の姿をしている。
誕生の瞬間にツェリードニヒは違和感を感じていたが、その後存在を認識できていない。
後述の刹那の10秒との関連は不明。


刹那の10秒(仮称)


だが…“絶”さえ!! 自在に操れるようになれば…

オレが継承戦を制覇する…!!!


特質系。
テータと念能力の“絶”の修業を行っている時に発現した予知能力+幻術能力の複合能力

ツェリードニヒ自身が目を閉じて“絶”に入った時、脳裏にノイズが発生して10秒間先の“予知をしていない場合”の自分の周囲で起こる未来(A)を第三者視点で見ることができる予知能力(未来視)。
最初の10秒間だけはツェリの認識のみであり実時間では一瞬の間の出来事で、ここで一旦ノイズが出る。それ以降は実際に現実でも時間が流れ始める。
そのまま目を閉じたままならば、ツェリードニヒは周囲の時間の経過を感じながら、10秒先の未来を脳裏で見続けることが出来る。
なお、目を開けると“絶”を続けていても未来視は強制解除される。

更に、時間が流れ始めてからはツェリードニヒが目を開けて予知と異なる別の言動・行動(B)をとったとしても、周囲の人物はそれを認識できず幻術にかかったかの如く、予知と同じ本来の未来(A)通りの認識と行動を10秒間行う(つまり周囲の人物はツェリードニヒの行動が約10秒間知覚できない)。
そのため、目を開けるとそこで予知は途切れ、そこから10秒間幻術能力が発動している。
つまり…どういうことだってばよ!?

分かりやすく言うとキング・クリムゾン
能力の再使用には、再び目を閉じなおして“絶”をすることが必要。逆に、目を閉じて絶をしさえすれば連続発動可能。どれだけ連続で使えるかは不明。

10秒間敵から自分の正しい認識をさせず、その10秒間は絶を解いて不可知の行動をとることができるなど強力な能力であるが、敵の前で目を閉じて絶をするというのは不自然かつ無防備であり、使いどころは難しい。優秀な頭脳と相まって真価を発揮する能力である。
ツェリードニヒは絶のスムーズな体得を目標とし、完成すれば継承戦制覇も夢ではないと目している。

なお、クラピカナックル=バインの念能力などで勘違いされがちだが、
強制的ではない“絶”はオーラを自分の内部にためて気配を消したり治癒力を高める効果もあり、"絶"の間は絶対に念能力が使えないというわけではない。
ただし普通の"発"は発動できないので基本的には使えないことも確かだが。


◇ツェリードニヒの護衛

私設兵が15名(そのうち準協会員は5名)。従事者5名。

  • テータ
セミロングヘアで小柄なヘアバンドの女性。
仲間共々ハンター試験に合格し準協会員の資格を得た。
冷静沈着で知性的な性格。
好奇心の強いツェリードニヒの性格と行動を熟知しており、私設兵らしくツェリードニヒの本性を知ったうえで非常に高い忠誠心を持つ忠臣。

念能力者でもありツェリードニヒの念の指導役に抜擢されたが、同時にツェリードニヒの才能と残忍な趣向を危険視し、
「歪んだ形で王子が邪悪な念に目覚めることを阻止し、少しでも良い方向に誘導・教育したい」という思惑の元念を指南している*3
ツェリードニヒからは比較的気に入られており「ちゃん」づけで呼ばれているが、クラピカの指導との差異から疑いの目を向けられるようになった。

ツェリードニヒがあまりにも危険すぎる存在から、彼が“絶”の修行をして守護霊獣が具現化できない間に殺害し、殺害後王子の後を追って自死しようとするが、ツェリードニヒの開花した念能力により失敗。
当然テータには何が起きたか分からなかったが、ツェリードニヒと彼の守護霊獣には殺そうとしたことがつつぬけとなり、守護霊獣に脅しをかけられ激しく動揺と消耗をした。
しかしツェリードニヒにとっては「自分の念能力の完全なる解明と習得>テータの真意」のためとりあえず見逃された。


  • サルコフ
テータ同様ハンター準協会員で念能力者。
深い思考を巡らせるのは不得手と語り、陰ではツェリードニヒを「アイツ」呼ばわりするなど主のことは内心快く思っておらず危険視している。
一方、深い思考を巡らせるのが苦手な分、明瞭な結論・核心をついた結論にたどり着くのも早く、その点は悩みがちなテータに羨ましがられている。
その分信頼はされており、テータも彼にはなんだかんだで気さくに接する。
テータにツェリードニヒの念習得を妨害する案を持ちかけた。

  • ミュハン
短髪で大柄な男。
ガラが悪く残忍な性格で、クラピカの挑発で簡単にブチ切れかけるなどかなり短気。
クラピカの念講習会に参加するが、同時にダンジンと共に王子から「期限内に念を覚えられなければ参加者を全員殺せ」とも指令を受けた刺客。
しかし油断と慢心から便所に入った隙を突かれて刺客に殺害され、ベレレインテからその無様な死に方や行動を酷評された。


  • ダンジン
モヒカンヘアの男。
クラピカの念講習会参加者。
参加者を皆殺しにすることを心待ちににするミュハンを戒めるなど冷静な人物。


◇エイ=イ一家

ツェリードニヒがケツモチを務める3層目を支配するカキンの三大マフィアの一角。
富裕層との闇取引の斡旋で利益を得ている。


  • モレナ=プルード
私は私も含めてこの世の全てがどうでもいい
だから壊しましょう 何となく ここにいる23人で

エイ=イ一家組長。ナスビーと愛人の間に生まれた人物。
組長の中で唯一の女性。茨の冠を被り黒いドレスを着た虚ろな目をした美女。
組長の中で一番歳が若い代わりに、醜い世界を憎む狂気的な破滅思想の持ち主で、「自分を含む世界全てがどうでもよく、この世の全てが何ととなく壊れればいい」と考え他の組長のように「均衡」に気を配る気配は絶無。
生まれたその時からその存在を疎まれ愛されず表舞台に立つことも許されずに理不尽に人生を決定づけられたことに対して怒りを感じ、世界や人間そのものを憎むようになった破滅主義者。
しかし顔の傷自体は、世界に対する怨み・憎しみを実感できるというゆがんだ理由で好意的にとらえている。
ジャイロと会ったら意気投合か同族嫌悪になりそうである。

なんらかの掟破りで組長に就任。更に組長襲名式の場で部下達に「殺し合い」を命じたり、二線者(にせんもの)が持つべきカキン帝国への絶対忠誠も持ち合わせていなかったりと問題行動だらけであり、ツェリードニヒにも危険視されている。
組長襲名時に殺し合いをさせた、自分同様破滅主義である23人の部下に自身の能力を付与させ、船内に散らばらせている。

部下達はマフィアの構成員リストに入っていない「一般人」であり、縄張り(シマ)収入(シノギ)といった今後の事も関係なく、ただ各々殺戮を決行している。



  • ルイーニー
組員。レベル21。
三日月のような痣がある中年男性。
組長同様破滅願望の持ち主で。モレナから能力を分け与えられて即座に国王軍に扮して3層目にて20人を殺害し、固有の念能力に覚醒している。


  • カシュー
組員。レベル1。
慎重な性格で、ルイーニーのように手っ取り早くレベルを上げる事や能力が発現することを避けている。
ルイーニーの通り魔殺人の被害者を装ったことで保護されており、よりスコアの高い人間を殺そうと目論む。


  • パンピー最強説♡の女性
フランクな話し方をする容姿の整った女性。
マフィア構成員リストに入っていないことを利用して軍の監視をすり抜けてヒンリキの尾行を撒くしたたかさを持つ。


余談

なお自分以外の存在を無知として嘲笑っていたが、後に露骨に見下していたベンジャミンやカミーラが実は念能力者だったことで、逆に自分自身の無知を晒すという盛大なブーメランが帰ってくる事態になり、読者からは真っ先にネタにされた。
とはいえ、自身の知らないこと(=念)の存在を知るやしっかりと理解を試みるあたり、無知のまま目をそらすようなことをしてはいない。



追記修正よろしくお願いします。


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