カキン帝国(HUNTER×HUNTER)

登録日:2018/02/18 Sun 02:10:00
更新日:2025/02/17 Mon 17:33:25
所要時間:約 33 分で読めます






カキン帝国とは漫画『HUNTER×HUNTER』に出てくる架空の国家。



【概要】

ハンター世界における大陸の1つ「アイジエン大陸」の中央に位置する国。
初出はキメラアント編序盤。
元々は違う国名の長い歴史を持つ国家であったが、革命により帝国社会主義から議会民主主義にシフト。
その際、それまで国を支配していた王族の名前が付けられていた国名を変え現在に至った。
そのため、形式上は全く新しい国家となっている。

新国家として再出発した際、各国との条約や密約の更新を誤魔化しており、
暗黒大陸への不可侵条約を破ってもペナルティを課せられなくなったことを利用して暗黒大陸へ進出する計画を立案。
その過程でビヨンド=ネテロと接触。両者共に利害が一致し協力関係を結んでいる。

当代の王はナスビー=ホイコーロ。
超巨大移民船ブラックホエール号を指揮し、ビヨンド=ネテロと共に暗黒大陸進出という人類史上初の偉業を成そうと考えている。

ただ、暗黒大陸への侵入は文字通り「人類の存亡の危機」を意味する上に、
法的手段・軍事的手段でカキン帝国を止めることはすでに難しかったため、カキン帝国を牽制しようとする5大陸連合「V5」やハンター協会との密約により、
カキン帝国を5大陸連合に迎え入れて「V6」に、暗黒大陸進出というナスビーの偉業をたたえる代わりに暗黒大陸調査の利益はV6で山分けに、
そしてブラックホエール号に乗った人々の大半は暗黒大陸前の空白地帯の大陸に「ここが暗黒大陸」と偽って降ろし、
実際に暗黒大陸に向かうのはハンター協会やビヨンド=ネテロの仲間の精鋭ら少数の予定。

モデルはおそらく中国。王朝が存続したままで近年の経済発展を果たした中国と考えればよい。


【関係用語】

  • 壺中卵の儀
カキン帝国王家に代々伝わる儀式であり初代国王が「蠱毒」に発想を得て子孫繁栄の為に遺した念能力、および儀式。
人間の頭を模した壺に王子がその血を一滴注ぎ、中央の穴に手を入れ「王になりたい」という意思を念じると、壺から妖精のような念獣が出現。
「守護霊獣」の卵をその口に押し入れることで儀式が終わる。
そしてその後は「王位継承戦」という名目の、王子同士で行うバトルロイヤル兼生き残りサバイバルレースに移行する。
なおこの儀式の真意や守護霊獣に関する情報は王子達には一切伝えられない。
つまりカキン王家の真の姿とは、先祖代々王族同士で念を用いた情け容赦ない殺し合い・騙し合いを繰り広げ、「強い王」を選別してきた一族。
人道的観点はともかく、群雄割拠する国々の中で小国であったカキン国が、王家の断絶もなく今日まで発展してきた一因と言える。


  • 守護霊獣
子孫繁栄を願う者が遺した強い念によって生み出された念獣。
初代王の具現化壺から生まれ、それぞれが念系統と固有能力を持ち、王子の影響を受けた付加能力を有したり独自に行動したりと複雑。
死者の縁の深い者に憑依・寄生する死後の念で、この場合はホイコーロ一族限定。
壺中卵の儀により生み出される寄生型の念能力の一種で、取り憑いた者のオーラを糧として成長。
その者の人となりに影響を受けた様々な形態・能力に変貌し、その者を補佐・守護する。その性質上1つとして同じ姿の霊獣はいない。
ただし王子が創り出した能力ではないため、王子の意思で霊獣を動かすことは出来ず、おまけに霊獣の視認も王子にはできない。
念獣達は生まれながら生態(ルール)が定められておりルールは以下の通り
1:霊獣同士は殺し合わない
2:霊獣の憑いた人間を直接攻撃することはない。
あくまで王子が練る権謀術数の手腕をサポートするための後方支援用念能力であり、直接戦闘のための能力ではない。
また、本人の念ではないためメモリ制限を受けることはなく、これとは別に念を習得することも可能(オーラの消耗が激しくなるが)。
ナスビー曰く「自身を形どる器」「弱く脆い器は王になれない」
王を守護するという特性から、王子を狙った普通の呪殺程度は弾いてしまうとのこと。

  • 王位継承戦
カキン帝国の新たな王を決めるための、カキン帝国伝統の王子達によるバトルロイヤル。
今回のルールは以下の通り
1.後継者の資格は14人の王子にのみ与えられる。
2.出港セレモニーに参加しないと不参加となる。
3.セレモニー前に誰かの死亡が確認されたら中止となる。
4.船の出発と共に継承戦スタート。
5.継承戦参加者の最終生存者は1名のみ。
6.国防法*1の解除はされていない。

継承戦開始後は14人の王子の中で唯一生き残った者だけが王子となれるが、その基準はあやふや。
ナスビー曰く「それをどう解釈するかも継承戦の1つ」
共通認識として王位継承戦に参加しない王子は王子としての自覚と誇りがない者とみなされ処刑される。

脱落した王子の居住区は完全閉鎖され、国王であってもその中に入ることは許可されない。

単純な処遇以外に壺中卵の儀による念能力・守護霊獣が絡んでいることも厄介であり、
クラピカはバリゲンの死後に「誰か一人でも王子が離脱できれば、壺中卵の儀の制約と誓約が崩れて守護霊獣が消えるのではないか」と推察したが、
王位継承の意志なく逃げ出そうとする継承戦参加者は壺中卵の儀の制約によって死の制裁が下される。
今回はブラックホエール号から逃げると同時に死ぬようになっており、船そのものが蠱毒の壺ということだろう。今までの王位継承戦も、それぞれの舞台が『壺』に見立てて用意されたものと思われる。


  • ブラックホエール号
略称「B・W号」
コククジラ型の超巨大移民船で最大20万人を収容可能。ホイコーロ一族は1号船に搭乗している。
5つの階層エリアで構成されており、
  • 1層目:通常の船。ブラックホエール号の最上部に浮かんでおり王族と政財界の要人、カキン国マフィア組長クラスが乗る
  • 2層目:富裕層が居住。司法局が存在。
  • 3~5層目:一般渡航客用居住区
という割り振り。規模や内部構造含め最早船というより移動する海上都市に近い。
ただし人員の割り振りは非常に極端。1層目は医師や医薬品含め厳重な管理がなされている一方で、一般渡航客エリアの運営はとんでもなく杜撰な上にテキトーと扱いの格差は極端。

おまけに一般渡航客エリアでは医師はほぼ存在せず、犯罪を含めたトラブルが多発するなど劣悪な環境にあり、マフィアをはじめ非正規乗客も多い。
各階層の出入りはカキン軍により厳重に管理されており気軽に往復することは不可能。
ただし船内にはカキン系の3大マフィアが潜り込んで暗躍し、マフィア達も各階層の往来を裏で取り仕切っているため往来の制限は完璧というわけではない。
3〜5層の乗客達は、国から船内労働・奉仕・実験体・臓器提供・降船後契約など、あらゆる手段で搾取され、僅かに残ったなけなしの金もマフィア達により搾取されるまさに地獄絵図と化している。
更にはカキンのお宝とヒソカ=モロウへの報復を狙う幻影旅団まで潜伏しているなど情勢は混沌の一言。

そもそもナスビー王にとって船に乗る民間人は王子達のバトルロイヤルのための生贄に過ぎず、船自体を蠱毒の壺に見立てており治安を統制する気はさらさらない模様。


  • 私設兵
王子が独自の人脈で集めた人材で構成された兵士。
上位王子5人の私設兵は幼少から王子のため身を捧げる訓練を受けており高い忠誠心と士気を持つ。
また5人限定だが王子の要請でハンター試験を受験し、ハンター協会の準会員になった者もいる。
準協会員は本来、各王子の私設兵とハンター協会が連携し、居住区外を警護する人材を募り、便宜的にハンター協会員としたものだが、規定は守られず準協会員も居住区を出入りしている。
そのため、準協会員は居住区外を警備という名目で行動可能。

  • 王妃所属兵
正規国王軍の中から各王妃に割り当てられた兵士達。
私設兵と比べ王子への帰属意識は少ないが、代わりに王妃に対する忠誠心が強い。

  • 従事者
所謂お世話係。
兵士と兼任する者や非戦闘員など様々。
従事者の申請人数が多いほど居住区内に持ち込める家具や日用品などの荷物重量の上限が増す。
ただし、その代償として従事者の数に反比例して支給される武器の量が減っていく。

  • 国王軍
船内エリアを監視警備しているカキン帝国の正規兵。
中立の立場で王子達の継承戦を見守り、死亡者が出た場合の処理や容疑者の拘束が役目。
軍帽を被りライフルなどを所持し、王子警護よりも重武装となっている。

軍のモチベーションは階層の環境と比例しており、3層以下ともなると兵士がマフィアから手数料代わりに賄賂を平然と受け取ったり治安維持をマフィアに頼ったり*2する一面もある。

  • 不可持民
カキン王国における不可触民。人間としてすら扱われなかった身分。
現在に至っても公職につくことすらかなわず、苛烈な差別を受けている様子。


【人物】

◆国王

  • ナスビー=ホイコーロ
後方支援に長けた霊獣が深謀遠慮の才溢れる王子に憑く事で灼たかとなるホイコーロ一族の運命!!

20万の贄積む箱舟で存分に切り拓くがよいホ!!

最後の一人御子になるまで……!!!

ビヨンドを雇い、暗黒大陸への進出・移民計画を打ち出したカキン帝国の現国王。
8人の正室との間に14人の王子がいる。
語尾に「~ホイ」「~ホ」と付けるのが口癖のでっぷりとした肥満体の巨漢。
ギャグっぽいビジュアルや名前、大らかな笑みとは裏腹に本性は非常に腹黒いまごうことなき狸親父。
「爪と牙しか持たない獣は遠からず滅びる」という持論から、
計略を行う時の間接的行程を重要視して知恵と策略を巡らせる権謀術数を尊び、特定の王子と王妃に肩入れするといった素振りを全く見せない。
何だかんだでかつてのサバイバルを生き残っただけはあるということだろう。*3

放任主義なのか継承戦に参加する王子達には、どんな主義主張を掲げようとも笑って流して妨害・干渉することもない大らかさも見せる。
兄弟姉妹同士が殺し合う継承戦に心を痛めて、命をかけてでも継承戦を中止させようとしたハルケンブルグに対し、
「他人に頼るな。口先だけの偽善ほど醜悪なものはない。」と言って彼に暗殺を決行させても、守護霊獣に守られて死なない姿・ハルケンブルグが自殺を試みても彼の守護霊獣の能力で自殺もできない姿を見せつけて「継承戦を逃れること・止めることは不可能」という事実を突きつける。
そしてハルケンブルグに「優先すべきは国!国民の命に決まっている」「業を背負わねば王にはなれぬ。王にならなければ国は変えられない」と言い放ち、「王などいらぬと、王になってから言え」と圧倒的貫録をもって息子の叛意を挫いて継承戦への参加を決意させるなど、
その老獪さと数々の修羅場を潜ってきた貫禄ある姿を見せている。


継承戦の犠牲になった王子の死を受け入れているが、娘の死に対して「カキン大樹の礎として今も生きている」と語っているなど本心は不明。


守護霊獣
細い10本の手足を生やした巨大な人面蜘蛛のような怪物。
しかしその外見は、大量の乳房のような突起を身体から生やし、女性器を模したような口を持つ十八禁モノのビジュアル。
老獪にして多くの子供を持つナスビーらしい姿といえるか。
能力は不明。

後継ぎが決まる継承戦が終わるまでは、この守護霊獣がナスビーを守っており、銃弾の類もナスビーには通用しない。


◆王子

ナスビー王の直系の子供に当たる14人の若者や子供。
当然子供の中には女子も含まれているが下記の理由によりひとまとめで王子扱い。
扱い的には出生順や性別に関係なく全員同等で、王位継承権を有する。
風貌は千差万別で生まれた順に番号が付くが番号=地位という訳では無い。
念について知るのはベンジャミンとその配下、そしてカミーラだけだったがクラピカの工作により全王子が念について知ることになる。
中にはマフィアとのつながりがある人物もいる。

ナスビー王の方針から、基本的に王子達には「自分が王になる」と信じて疑わない精神性を持つよう教育されている。

壺中卵の儀という死者の念を利用した血みどろの蠱毒の儀式を重ねてきた王族ゆえか、
念能力者に覚醒した王子は「能力を受け継ぐ」「死から蘇生する」「未来を予知する」といった、特質系*4と思しき特異な念能力を持っているケースが多い。
ただし特殊過ぎる制約や厳しい制約を課している能力なので、実際に系統が何なのかは不明。


ベンジャミン=ホイコーロ


父君 あれが資格持たぬ者の分を弁えぬ浅ましき実態!長兄として誠に恥じ入るばかり!
このベンジャミンが責任持って枝打ちし!!カキンの大樹を守る事この場で誓いまする!!

第1王子。ウンマ王妃の第一子。私設兵の数は13名。
筋骨隆々の巨体の男性でライオンを生身で絞め殺し、普段からすさまじいサイズのダンベルで筋トレをするなど超人的な怪力の持ち主。
性格は直情型でキレやすく、最短の道を好む上に傲慢でプライドも高いという悪い意味で典型的な脳筋キャラ。
一方で部下が臆せず理詰めで情報を提供すれば、部下の進言を素直に受け入れて的確な指示を下せる柔軟性と冷静さも併せ持つ。特にバルサミルコの意見には全幅の信頼を置き、戦略を血の気のままに決めることはない。
その性質から部下からは、苛烈さと器の大きさを併せ持つ「剛柔相備えた王の器」と讃えられ、全幅の信頼と忠誠を預けられている高いカリスマの持ち主でもある。

カキンの軍事最高副顧問の地位にも就いており、彼自身を含む彼の私設兵は全員が念能力者
尚且つ全員正式な国王軍兵士としての地位を持ち、この兵士たちの経歴はベンジャミン自身の念能力にも生かされている。
詳細は個別項目を参照。


カミーラ=ホイコーロ


許せない……!!間違ってるわこんな世界!!もう…!カミィが自分で変えるしかない!
願っただけで実現しないなんてどれだけ理不尽なのかしら!!!!

第2王子。ドゥアズル王妃の第一子。私設兵の数は(5名のハンター協会準会員含めて)12名。
高貴な雰囲気の美女だが、一人称は「カミィ」と非常に子供っぽい。
非常に傲慢な上にヒステリックで、何でも自分の思うままにならないと気が済まない自己中心的すぎる問題児。
他人を顎で使うことをさも当然であるかのように行い、「他王子達は自分に王位を譲って自ら自殺するべき」という思想を信じて疑わない残忍な人物。
周りの環境が自分の思い通りにならない現実に苛立つなど幼稚的な一面も見せており、わがままな子供がそのまま育ったような性格。
詳細は個別項目を参照。


チョウライ=ホイコーロ


光と闇を使いこなせてこそ真の王!! 継承戦は私の闇の真価を見せる場だ!!

第3王子。トウチョウレイ王妃の唯一の子。私設兵の数は(5名のハンター協会準会員含めて)15名。
頭髪の無い頭、色黒の肌の小柄な男性。
冷酷で高慢、贅沢を好む性格ではあるが、基本的には(必要でなければ)荒事を選ばず、継承戦で末子の赤ん坊ワブルが最初に狙われたと聞いた時には嫌悪感を示す他、王位継承戦自体よりも、むしろ王になった後の事ばかり考えてしまう心配性な一面ももつなど、良く悪くもまっとうな人間性をしている。
裏で繋がっているマフィアは最大勢力を誇るシュウ=ウ一家。組長のオニオール=ロンポウに対して「父さん」と内心呼んでいるが実の息子なのかどうかは不明。

念の情報と引き換えにクラピカと協定を結んだ。




ツェリードニヒ=ホイコーロ


七つの大罪には足りないものがある
無知の不知!!身の程を知らぬ者こそ最大の罪人!!
オレ以外の豚屑が国王になるなど論外!! 論外なのだ!!!

第4王子。ウンマ王妃の第二子。私設兵の数は(5名のハンター協会準会員含めて)15名。
表向きは髭を生やし落ち着いた雰囲気を醸し出す知的で博学的な青年。その本性は自分以外の王子を「腐った糞ゴミ共」「豚屑」呼ばわりする程に邪悪且つサディスティックな性格。特に自身の同腹の兄であるベンジャミンとの関係は最悪の一言。
その他、嘘を付く人を最も嫌いな存在と語っており、無知の人間から見下されることを何よりも嫌悪している様子。
裏で繋がっているマフィアはエイ=イ一家。

人体収集家としての顔も持ち、劇中では大量の緋の目の所有者であるとされる。
そのためクラピカの最後にして最重要ターゲットとして目を付けられており、暗黒大陸にクラピカが関わる切っ掛けを生んだ。
詳細は個別項目を参照。


ツベッパ=ホイコーロ


上の3人は醜悪すぎる 驕り 貪り 奢侈を尽くす
粛清すべきよ

第5王子。ドゥアズル王妃の第二子。私設兵の数は(5名のハンター協会準会員含めて)14名。
眼鏡をかけた研究者風の王子。長身のオカマっぽいビジュアルの女性。
何らかの研究者なのか、居室には多くの数式やメモが並んでいる。

頭が良く冷静な性格で現在の国政に厳しい意見を示すと同時に、ベンジャミン、カミーラ、チョウライら上位3人の王子に国政を握らせることを危険視し、彼らを粛正すべきと断じている過激派な一面を持つ。
一方でツェリードニヒには好意的。ハルケンブルグが不参加という情報を聞いてから「継承戦は実質上位王子5人によるサバイバル」と考えて彼に共闘を持ちかけた。*5
この好意は彼の表向きの性格しか知らないためと思われる。

念能力をあえて明かすことで事態を膠着に持ち込んだクラピカに強い興味を示し、部下に彼を仲間に引き入れるように命じている。
「自己顕示欲の塊であるサレサレが第一回日曜晩餐会を欠席・ツベッパ監視の第一王子所属兵の配置転換」というわずかな情報から、「第一王子兵の念能力によるサレサレ暗殺、及び次の標的は自分」と推測し、年齢能力から身を守れない状況から「念能力に詳しい右腕(クラピカ)が必要」と判断している。



タイソン=ホイコーロ


全人類がタイソン教徒になった時!!真の世界平和が訪れるの!!

第6王子。カットローノ王妃唯一の子。私設兵の数は5名。
非常に明るい性格で笑顔が絶えないおかめのような顔をした小柄な女性。
「愛で世界を救う」と謳う自作の宗教「タイソン教」の教祖(自称)。ぶっちゃけ完全な脳内お花畑で、ものすごく頭が悪そう。
ただし本当に何も知らない馬鹿ではなく、王族としての自身の立場や権力などは正確に把握しており、そこから母の心音を推察するなど誰も得しないギャップを隠し持っている。
護衛を男性、それもイケメンで統一しており、中には若者だけでなく体格に優れた渋いイケおじも。

肝心のタイソン教典は殆どが有名な歌詞の引用で構成されている極めて底の浅い代物。ただし読み込んだジュリアーノ曰く「名曲の歌詞がてんこ盛りであるが、章ごとのコンセプトと選曲自体はしっかりしていて面白い」と内容は評価している(この評価にタイソンの守護霊獣の影響がどこまであるのかは不明)。
渡した教典を一切読んでないと正直に答えた際は、「人には自分のペースがある」と軽く許すなど、大変おおらか。

護衛のイケメン達に「記憶喪失の元ヒットマン」「正体は花嫁探しに来た宇宙人」といった彼女好み設定を与えているが、そこに触れられたときも「言っちゃ駄目なやつ!」と世界観の雰囲気を乱されたにもかかわらずむくれて見せるだけで、完全なお花畑ではない様子が伺える。
また、ハンター協会員のジュリアーノに対して、今回の仕事中だけの極々短い付き合いでも彼の誕生日を「一緒にいれる間に」と2ヶ月前倒しで祝うなど部下を慮る・他者を愛する気持ちは紛れも無く本物である。

クラピカの第一回念講習会参加は見送っているが、なにか思惑があったのかは不明。

ハンターのイズナビ&ジュリアーノと契約している。



ルズールス=ホイコーロ


闇や悪なんてハイリスクハイリターンじゃねえの。いや…麻薬中毒者の更生に使えるんじゃねーかなと思って

第7王子。ドゥアズル王妃の第三子。私設兵の数は8名。
左右にだけ広がる奇抜なアフロヘアーと無精髭が特徴的なだらしない男性。
煙管で麻薬を吸っている。頭はあまり良くなく無能の自覚がある。一方で、カキン国のヤクザともつながりを持つが、友人が麻薬の過剰摂取で廃人になってしまったことから麻薬常習者の更生を考えている。
護衛のバショウからはそんな意外なアウトロー一面を垣間見て高評価を得ており、バショウとは良好な関係を築いている。
しかし普段は合法薬を吸いながら映画を見たりマイペースに過ごしたり、護衛をハンター試験に送り込むも全員不合格になるなど、王位継承戦は当初の予定通りツベッパに付こうとしている。
裏で繋がっているマフィアはシャ=ア一家。
ハンターのバショウと契約している。



サレサレ=ホイコーロ


継承戦などくそくらえーーーェェ!!
イェ〜〜〜〜!!!!

第8王子。スィンコスィンコ王妃唯一の子。私設兵の数は5名(サレサレの傍の女性含む)。
母親だよりで、美女を大量に侍らせて酒池肉林やハーレムを満喫し放蕩三昧の生活を送るデブ。
王位継承戦には興味がなく享楽三昧なため母から心配されているが、「世界が変わる」と周囲に前々から宣言するほどのライブを、第一回日曜晩餐会で披露しようとしていた。

しかし晩餐会を目前にベンジャミンの部下であるリハンに守護霊獣の能力を見切られ、彼の能力「異邦人」により守護霊獣を撃破される。無防備となったところを同じくベンジャミンの部下のウショウヒの念能力によって殺害された。そのため彼が晩餐会のライブで何をしようとしていたのかは不明に終わった。表向きは体調不良としてその死は伏せられている。
ツェリードニヒ曰く晩餐会でサレサレがしようとしていたライブは「クソラップ」と評されており、ライブやラップは彼の前々からの下手の横好きな趣味だった様子。
ツベッパには「自己愛と自己顕示欲で出来ているような男」と酷評されており、「体調不良程度なら休むわけがない。重病ならそれを喜んで配信して『悲劇の主人公』に浸るはず」というあんまりな理由から、彼の欠席&ベンジャミン兵の配置換えによりサレサレはベンジャミン兵に暗殺されたと彼女は洞察した。



ハルケンブルグ=ホイコーロ


セレモニーに参加したのは父上の顔を立てるため…血塗られた王位など要らない

第9王子。ドゥアズル王妃の第四子。私設兵の数は14名。実はウンマ王妃の第三子
哲学青年ともいうべき聡明な雰囲気をまとう白人風の男性。
15歳で世界最高峰のミワル大学に入学しアーチェリー世界大会銀メダルを受賞した文武共に優れた人物。
思慮深く高潔な性格だが、歯に衣着せぬカキン帝国の政治批判を公然と行うことから王室からは煙たがられており、暗殺の危険もあったほど。
おまけに母親や姉2人との仲も険悪とのことで、半生は不遇だったと自ら語っている。

王位継承戦に参加する意思はないとハッキリ父親に断言するなど国王とは敵対的に接し、モモゼの死に心から哀しみを覚える人格者である。
王子の中ではツェリードニヒのことを好意的に受け止めている数少ない人物の1人。しかしながら、ツベッパ同様に、この好意は彼の表向きの性格しか知らないためと推測される。

カキン帝国の改革思想を持つため、同じ考えを持つ改革派の支援者による後援団体や部下を持つ。

当初は王位継承戦に参加する意思はなかった様子。しかしモモゼの死を受けて初めて殺し合いだと知り、これ以上の犠牲を止めようとナスビーの暗殺も覚悟の上で父に継承戦中止を求めて脅迫するが、彼の守護霊獣の存在によってナスビーの暗殺・クーデターにも失敗する。更には自分の守護霊獣によって自殺すら阻止されてしまう。
事ここに至り、ナスビーの言葉を受けて「自分が王となってこの悲劇の連鎖を断つ」と腹を括って全力で継承戦に臨むことを決意する。

ハルケンブルグに心服した部下達の持つ強い忠誠心・ハルケンブルグの覚悟と明晰さ・その念能力の強力さもあり、ベンジャミンは継承戦への参加を決めたハルケンブルグを「最優先の排除対象」と高く評価・危険視している。



カチョウ=ホイコーロ


あーもう!!給料分ぐらい働いてよね!!クズッッ!

第10王子。セイコ王妃の第一子。私設兵は未保有。ハンターのセンリツと契約している。
フウゲツの双子の姉。金髪。フウゲツとは対照的に高飛車で我儘という、悪い意味で典型的なお嬢様然としている。
理由は不明だが、護衛・従事者の面々の容姿は醜悪な者を選んでいる様子。

その我儘な性格から護衛達にも煙たがられており、「あの部屋から少しでも離れられるならラッキー」とさえ思われている。
表向き仲のいい双子を演じているフウゲツのことも実際には利用しようとしている悪辣さを持つ。

しかし心拍数で感情を読めるセンリツには「上記の態度は全て演技」と見抜かれており、事実ベッドでは妹との写真を眺めて密かに涙ぐんでいたり、兄弟同士で殺し合わないといけない一族の不条理を嘆いている。我儘な態度も護衛達を自分から遠ざけて妹を守ってもらいたいという思いから。
その後、センリツに対しモスキート音を使い密かにメッセージを送り、継承戦からの姉妹そろっての脱出を画策する。
晩餐会の日、フウゲツとともに継承戦からの脱出を図るが、それを阻止しようとする儀式の魔の手に襲われ、妹を逃がすために命を落とす。

しかし死してなお彼女の想いは霊獣に宿り、妹を守るための戦いを続ける。

また、カチョウ(の姿の守護霊獣)が健在であり、カチョウ本人の遺体は救命ボートで流されたためか、その死は露見していない様子。
脱出に失敗した後は司法局に拘束されることとなった。



フウゲツ=ホイコーロ


(カーちん…)

第11王子。セイコ王妃の第二子。私設兵は未保有。
黒髪の穏やかな雰囲気の正統派美少女。
カチョウとは双子の姉妹で、姉妹の仲は良好。
姉の事を「カーちん」と呼んで慕っている。

十二支んミザイストムからひそかに指令を受けたセンリツなどのサポートによって継承戦からカチョウと共に脱出を試みるも、壺中卵の儀の「死の制裁」によって失敗。
しかし自身はカチョウの犠牲によってギリギリでブラックホエール号に戻ることで助かり、フウゲツ本人はカチョウの死を知ることなく彼女の2人セゾン(キミガイナイ)をカチョウだと思っている。
脱出に失敗した後は司法局に拘束されることとなった。




モモゼ=ホイコーロ


お可哀想に 王の器でない者はあんなにも怯え周章(ふため)くのですね…

第12王子。セヴァンチ王妃の第一子。私設兵は未保有。
淑やかな雰囲気の美少女。
編み物を好むが内心では、なんら後ろ盾がないにもかかわらず「自分こそが王の器」と当然のように考えているという、ある意味でカキン国王位継承者としての教育を受けて育った故の人格をしている。

母セヴァンチは弟マラヤームの方を特に構っており、セヴァンチ王妃所属兵による警護もない。そのため周囲は他の上位王妃所属兵による警護のみという四面楚歌であり、暗殺者の手によって継承戦による最初の犠牲者となった。

マラヤームの方を構ってはいたものの、セヴァンチにとっても王位継承戦=殺し合いと理解していなかったようで、娘の死にはショックを受けて非常に取り乱していた。

付き人は警護兵6名だが全員が上位王妃所属のスパイであった。
ハンターのハンゾーと契約していたが、モモゼの死後ハンゾーはマラヤームを警護するビスケと合流した。



マラヤーム=ホイコーロ


ビスケー どこー!?

第13王子。セヴァンチ王妃の第二子。私設兵は未保有。
ハムスターをいつも持ち歩いている幼い少年。
母であるセヴァンチからは溺愛されていたが、モモゼの死により過保護がより過剰となった。

付き人はハンターと警護兵合わせた警備18名、従事者6名。モモゼの警護をも取り込むことで防衛力を増強されている。
ハンターのビスケと契約している。



ワブル=ホイコーロ

第14王子。オイト王妃の唯一の子。私設兵は未保有。
正真正銘の赤子*7なので、意思決定は母であるオイトが代行している。
守護霊獣のビジュアルは不明。

付き人は、初期は一般警護兵7名(7王妃からの監視役)、契約ハンター4名(クラピカ含)、侍女4名。
しかし継承戦開始早々で警備はビルとクラピカの2名だけになってしまった。
ハンターのクラピカと契約している。



◆王妃

国王の正室達。
表向きには序列が無いことになっているが、実際には嫁いだ順に順位が存在し、それぞれ下位の王妃の子に監視役となる警護人を選考・配属させられる権限を持つ。
当然下位になるほど王妃の権力は低く、下位になる程上位王妃が送り込んでくるスパイの数が増え王子への危険が増していく。
序列最下位にあたるオイト王妃に至ってはその事実すら伝えられていなかった。

  • ウンマ
第一王妃。
子供はベンジャミン・ツェリードニヒ。ハルケンブルグ
下位王子の監視を担当する王妃所属兵の数は9人。

  • ドゥアズル
第二王妃。
子供はカミーラ・ツベッパ・ルズールス・ハルケンブルグ。
カミーラの我儘な態度を前にしても荒げない穏やかな人物で護衛達からの人望も厚い。容姿の整った美女でもあり、ナスビーに気に入られていたのか子供の数も多い。基本的に子供達に方針は一任しており、自分から牽制したり独断で動くことはない。ツベッパからは「カミーラに相談せずに判断することはない」と見られており、ルズールス曰く「彼女の処世術は動かないこと」とのこと。
下位王子の監視報告をまとめるのは第一王妃・第二王妃所属兵の役目となっているが、
二つの所属・警護兵が大きく衝突せずに協力して機能しているのは彼女の存在が大きく、第二王妃所属兵達にサポート役に徹するようにと指示している。
下位王子の監視を担当する王妃所属兵の数は8人。

  • トゥチョウレイ
第三王妃。
子供はチョウライ。
下位王子の監視を担当する王妃所属兵の数は7人。

  • カットローノ
第四王妃。
子供はタイソン。
下位王子の監視を担当する王妃所属兵の数は6人。

  • スィンコスィンコ
第五王妃。
子供はサレサレ。
自分の唯一の王子であるサレサレに高い期待を寄せているが、同時に遊び呆けているサレサレのことを不安視している。
王妃所属兵の数は7人。3人が王室警護兵としてサレサレを護衛し、4人が下位王子の監視を担う。

  • セイコ
第六王妃。
子供はカチョウ・フウゲツ。
バリゲン殺害・ワブル殺害未遂に際してサカタがカチョウ王子従事者のロベリーを容疑者として拘束し、ロベリーに指示を出した共犯容疑による司法局による事情聴取では黙秘を貫くなど厳しい面もある。
一方でナスビーに王位継承戦に際しての娘たちの助命を嘆願したり(当然断られたが)、センリツのフルートに大感激したりと普通の感性を持つ女性。
王妃所属兵の数は7人。2人ずつ王室警護兵としてカチョウとフウゲツの護衛を行い、3人が下位王子の監視を担う。

  • セヴァンチ
第七王妃。
子供はモモゼ・マラヤーム。
マラヤームを溺愛しており、しっかり者のモモゼの方にあまり構っておらず、護衛や従事者をマラヤームに回すなど極端な行動を取っていた。
しかし、王位継承戦が本当の殺し合いだと理解していなかった(知らなかった)ようで、モモゼの死には大きなショックを受けて狂乱。6人の護衛全員が部屋への侵入を否定したため、6人の共謀と考えて6人まとめて告訴した。

娘に構っていなかったが、もっと真剣にサバイバルだと考えることが出来ていれば、違った動きを見せていたかもしれない。
モモゼの死後は、マラヤームへの溺愛を深め、また不安がらせないように息子にはその死を隠してはいるが、ちょくちょく意気消沈している姿がみられる。

王妃所属兵の数は2名(ウェルゲーとバリゲン)。

  • オイト
第八王妃。美女。
子供はワブル。
赤子故に一切の意思決定ができないワブルの実質上の意志決定役。もともとは貧しい階層の出身。
貧民層ゆえに元は強い野心があり、ただ栄達を求めてナスビーに嫁いだが、
子供が生まれたことと王族の宿命を知ったことで心境が変化し、母としてワブルをただ守りたいと思うようになる。
子供への愛情が深く常識人的思考の持ち主。血のつながりのないモモゼの窮地に危険を承知の上で阻止しようとし、その死を深く悲しんだ。
ビンセントとクラピカとの戦いの折に意図せず念に目覚めてしまった。
王妃所属兵の数はゼロ。


◆王子の部下達

B・W号乗船の条件として「護衛・世話役を含めた付き人は15人まで」と定められている。
王子の周囲にいる部下・護衛は、
  • 『王子自身が用意した私設兵(一部は準協会員)』
  • 『その王子の親である王妃の所属兵』
  • 『身の回りの世話をする従事者(主に女性)』
  • 『ハンター協会員』
のいずれか。それに加えて、上位王妃の部下による監視がつく。
それぞれの詳細については、上記の用語を参照。


◇ベンジャミンの護衛(私設兵)

全員が正規国王軍のメンバーであり、皆ベンジャミンに絶対の忠誠を誓っている。
ボディガードらしい黒スーツ姿の一般警護兵と異なり、軍装ベストを着用しているのが特徴。
またベンジャミンが軍事最高副顧問として軍のトップに立っているため、本来私設兵には配属不可能な正規軍で構成された王室警護兵への所属が可能で、
これにより各王子に護衛という名目で懐に潜り込めるなど、様々な面で他王子の兵よりも有利な権力を持つ。
おまけに全員が鍛え上げられた念能力者
15名所属。
コベントパなど、ウンマ王妃所属兵も兼ねている様子。
詳細はベンジャミン=ホイコーロの項目を参照。


◇カミーラの護衛(私設兵)

私設兵が12名(そのうち準協会員は5名)。従事者7名。
私設兵全員が念能力者で「不可持民」と呼ばれるカキン国内における生涯不変の差別階級出身者で構成。
また、不可持民からの取り立てのおかげか、極めて希少な除念師も一人所属している。
詳細はカミーラ=ホイコーロの項目を参照。


◇チョウライの護衛

私設兵が15名(そのうち準協会員は5名)。従事者3名。



◇ツェリードニヒの護衛

私設兵が15名(そのうち準協会員は5名)。従事者5名。
詳細はツェリードニヒ=ホイコーロの項目を参照。


◇ツベッパの護衛

私設兵が14名(そのうち準協会員は5名)。従事者5名。



◇タイソンの護衛

私設兵が5名。従事者5名。ハンター協会員2名。
タイソンの趣味により、タイソンにお世辞を厭わない様々なイケメン達の護衛が特徴。



◇ルズールスの護衛

私設兵が4名。従事者1名。ハンター協会員1名。
彼のみ、ドゥアズル王妃から6名が王室警護兵として派遣されている。出来の悪い子ほどかわいいという奴だろうか。
私設兵は私服姿で過ごしたり第一王子部下カンジドルに攻撃的な態度をとるなど、ルズールス同様上品とは言い難い。



◇サレサレの護衛

私設兵が5名。従事者3名。王室警護としてのスィンコスィンコ王妃所属兵が3名。
ただし私設兵は女性などサレサレの取り巻きも含む。



◇ハルケンブルグの護衛

私設兵が14名。
国を改革するという志をハルケンブルグと同じくする青年達。多国籍で出自不明者がほとんど。
ハルケンブルグにとって彼らは同志であり、同時に私設兵達もハルケンブルグに対する忠誠心は非常に高い。



◇カチョウの護衛

王妃所属兵が2名。従事者5名。ハンター協会員3名。



◇フウゲツの護衛

王妃所属兵が2名。



◇マラヤームの護衛

セヴァンチの意向でモモゼ担当の護衛の大半が移され、更にモモゼの死亡後には完全に合流し規模が膨らんでいる。
王妃所属兵が2名。従事者3名。ハンター協会員5名。

本来ならバリゲンとウェルゲーはモモゼとマラヤーム別々に配属されるはずだが、モモゼの死を受けたセヴァンチの人事異動により両名がマラヤーム所属となった。



◇ワブル(オイト王妃)の護衛

継承戦開始早々、護衛が下位王子の監視役である王妃所属兵を含めて軒並み全滅したため、警護役はクラピカを含めたハンター協会員2名だけとなった。
従事者についても、死者が出た事を受けて辞めたり殺害されたりで現在1名。



◆王妃所属兵

王妃の警護人人事ルールにより、王子には上位王妃のスパイが強制的につく。
そのため、純粋な自分の警護人は下位の王妃が出現してようやく持てる。
今回のサバイバルに対して、下位王子の監視を行う王妃所属兵らは、「険悪な王妃・王子たちの仲をただす荒療治と誤解していた」「犯行自体はばれずに且つ主には自分がやったとわかるように暗殺することで重要ポストが確保できる」と受け取り方は様々。

下位王子の監視報告をまとめるのは第一王妃・第二王妃所属兵の役目となっている。
上記の王妃直接の子である王子の護衛をしている王妃所属兵以外の者を記述。

◇第1王妃所属兵




◇第2王妃所属兵

下位王子の監視報告をまとめる際、第一王妃所属兵と衝突しないように、第二王妃ドゥアズルが第二王妃所属兵達に第一王妃所属兵のサポート役に徹するようにと指示している。



◇第3王妃所属兵




◇第4王妃所属兵




◇第5王妃所属兵




◇第6王妃所属兵




◆カキン司法局

王位継承戦には中立の姿勢。カキンマフィアにとっても軍と違ってあまり干渉できない厄介な存在。
ただし状況と訴え次第では、王子への監視・拘束の命令も出せるため、王子陣営によって利用されることもある。



◆その他

  • ヌグイ
ナスビー=ホイコーロの秘書に当たる部下。
壺中卵の儀の参加資格を得るための儀式なども担当した。

  • モリシ
侍従長。

  • クレアパトロ
第1層 最高裁判官室最高裁判官。
王子・王妃間の容疑の是非についても担当し、必要とあらば王妃・王子の拘束についても指示を出せる。
基本的には「状況証拠は容易にねつ造が可能」と考え、王族特権の保護規定の存在もあって「疑わしきは罰せず」の方針。

  • 11人いる!(サイレントマジョリティー)”の念能力者
おそらくはワブル王子の(上位王妃所属兵でもある)護衛達のほとんどを殺害した人物。能力の行使範囲は広いようで、ワブル王子の護衛に該当者はいなかった。
クラピカの念講習会では、バリゲンやミュハンを殺害した。ベンジャミン=ホイコーロ部下のヒュリコフは念講習会参加者と推定している。
少なくともベンジャミンが指示しているわけではないらしく、#375にてクズ(ツェリードニヒ)・団結力(ハルケンブルグ)・暗殺者と優先ターゲットとして興味を抱いていた。

  • ビヨンド=ネテロ
暗黒大陸探検隊の総責任者。
アイザック=ネテロの子と名乗っている。
ネテロ会長を知っている者からすれば通じるものを感じており、実子だというのは嘘ではないと思われる。
かつて暗黒大陸に行ったが、ゾバエ病を持ち帰るだけに終わっており、ネテロからは暗黒大陸に行くことを禁じられた。
しかし、ネテロがメルエムとの戦いで死亡したことで暗黒大陸に行くための行動を起こした。
探検隊に何人もの念能力者を加えており、No2にはパリストンを加えている。

一見すると豪放磊落な男に見えるが、とんでもない策略家であり、カキン帝国内部には彼の子供(成人済み)が複数名いる。
更に王家の後継者の中にはビヨンドの子もいる疑惑まで出ている。
子供の年齢や、カキン帝国が暗黒大陸に進出するのに必須の条約無視は革命あってのことであるため、カキン帝国の革命にも関与していた可能性まである。
上述の様にパリストンとも通じ、カキン帝国内に仕込んでいた子どもが行動できるタイミングでネテロ死亡というあまりにも都合がよい出来事が起こっている。
このため、キメラ=アントの件の黒幕とも考えられる。

【3大マフィア】

カキン帝国の裏社会を取り仕切る3つのマフィア。
ブラックホエール号に乗り込み新大陸で覇権を握ろうと目論み、各王子側勢力として暗躍している。

組長達はブラックホエール号の1層目に居住しているが、組長の正体は3人とも現国王ナスビーの異母兄弟(婚外児)やナスビーの愛人の間に生まれた子供。つまり王子達とは親戚に当たる。
組長達は二線者(にせんもの)と呼ばれる正当な後継者になれない国王の子孫であり、
生まれた瞬間顔に剃刀で2つの傷が刻まれ、一生表舞台に姿を見せないこと・王家への絶対忠誠を条件に、王妃とほぼ変わらない待遇・処遇で生存が許されている。
なお、国王の直接的な兄弟・子供が所属していることについては、マフィア側が王家から庇護を受けることが目的と思われる。

ヨークシンでマフィアンコミュニティーが壊滅したために労せず新大陸での利権を手に入れられたという。
そのため、ヨークシンで大暴れしマフィアの勢力図を塗り替えた幻影旅団には注目・危険視している。


この3つのマフィアに所属していない中立の下っ端たちは抗争のリスクがない分、9割の売り上げをピンハネされる。
しかし、所属している者たちについては「肝が据わっているかイカれているかのどっちか」と言われるほど抗争は苛烈。

組長は主に、他の組との部下で戦闘が起きた場合、どう「手打ち」にするかなどの技量が求められる。
この3つの勢力間で手打ちにもできない「戦争」になった場合、所属していない下部組織は一切手を引いて中立となることが流儀となっている。

◇シュウ=ウ一家

数と資金力では最大勢力を誇るマフィア一家。
4層目を支配し、人と物資の流通の利サヤが収入源。
ケツモチはチョウライ。



エイ=イ一家

3層目を支配するマフィア一家。
富裕層との闇取引の斡旋で利益を得ている。
ケツモチはツェリードニヒ。
詳細はエイ=イ一家の項目を参照。


◇シャ=ア一家

5層目を支配するマフィア一家。
5層の物資流通全般を取り仕切り利益を得ている。
構成員は身体のどこかに薔薇のタトゥーがあるのが特徴。
幻影旅団と取引を交わし、旅団への情報提供者という関係を結んだ。
若手の構成員には旅団に対するファンも多い。
ケツモチはルズールス。




人に頼むな!! お前が追加・修正するのだ アニヲタ民よ………!!
口先だけの項目立て逃げ程醜悪なものは無いホイな……?


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最終更新:2025年02月17日 17:33

*1 王族を殺害した者は家族全員死罪となり、王族同士でも有罪となる。など

*2 これは元々下層に対する軍の人員が足りていないという致命的な問題もあるが。

*3 弟曰く、「果報は寝て待て」の戦略で先代の継承戦を生き残ったという。

*4 カリスマ性や特殊な出自の者が得やすい系統。

*5 本人曰く「第6~8王子は志がない」「第10王子以下は幼いが故に武力(チカラ)も政治力(コネ)もない」との事。

*6 知性体に対して有効な操作系は、本人の意識を奪うにあたり、前後の記憶を欠損させるという副次的な特性を持つことが多い。

*7 性別は第350話(第33巻)では娘、第368話(第35巻)では息子と表記されており、どちらなのかは不明。

*8 協専が無能だったのは副会長だった時のパリストンの指示であるためだったらしく、実際には表舞台に出ずに暗黒大陸進出に向けて準備していたスペシャリストが集まっているとされる