登録日:2011/12/18 Sun 14:17:01
更新日:2025/02/11 Tue 11:10:32
所要時間:約 13 分で読めます
死は全く怖くない
一番恐れるのはこの怒りがやがて風化してしまわないかということだ
プロフィール
年齢:17歳
誕生日:4月4日
血液型:AB型
身長:171cm
体重:59kg
声優:
日髙のり子(パイロット版)/甲斐田ゆき(フジテレビ版)/
沢城みゆき(日本テレビ版)
概要
ルクソ地方出身。少数民族クルタ族の生き残り。
同胞全てを殺害し眼を文字通り奪い去った
幻影旅団を滅ぼし、緋の眼を取り戻す為にハンター試験に挑む。
知識が豊富で普段は冷静だが、トラウマから旅団のシンボルである蜘蛛を見ただけで逆上してしまう。
博学ではあるのだが、時折ピント外れな突っ込みをする天然気質なところもたまにある。
それ以上に頭の回転も良く、冷静な状態ならば極々短時間で様々な推測や打開策を導き出すキレ者。
元々ハンターを世界で最も誇り高い仕事だと言っていただけあって、ハンターを目指す自身も正義感が非常に強い。
一方でよく指摘したがったりする神経質なところや、他人になるべく迷惑をかけたくない責任感の強い性格でもあるため、かえって人と衝突することも多い。
このことでキルアはクラピカの発言に度々カチンときているのだが、「遠慮なく指摘する」「迷惑を掛けることを恐れて背負い込みがち」と言うところはキルアにも見られるところであり、クラピカと違い普通に口も悪いことから人をカチンとさせている回数はクラピカ以上だったりする。
そのある種の同族じみた点もあるためか、その分クラピカのことを理解した助言もしていたりする。
皮肉も平然と言うためレオリオ、ビスケといった感情的になりやすいキャラとも相性が悪い。
逆にセンリツのようなおしとやかで無暗に踏み込まないタイプの人間とは早期から友好的に接している。
普段は冷静だが焦ったり怒ったりするとすぐに感情を露にする激情家で、クロロからも「弱点」と見做されている。
決して冷酷ではないものの、過程よりも結果を重視するタイプの人間でもある。
また、人の命を奪うことに対して強い嫌悪感を持っており、それは仇敵の幻影旅団が相手だとしても例外ではない。
例を挙げると
- 「死で償え」と言うほど殺害を決めていたウボォーギン相手にも、いざ鎖で捕らえて律する小指の鎖を仕込んだ際は「旅団の情報を吐けばしばらくは生かしてやってもいい」と発言
- ゴン&キルアとクロロの人質交換の際、クロロとパクノダに律する小指の鎖を仕込むだけで、その後は解放する。当人も理不尽な要求に従うパクノダに戸惑っており、旅団の実態に疑問を抱いていた
自分の逆鱗に触れた相手に強い殺意を向けることこそあれど、実際に命を奪うことはない。
髪は金色。
種族の特徴として、本来の瞳の色は緑色だが、感情が昂ぶると深い緋色に変化する。
この時の色は世界7大美色に数えられており、緋の目になったまま死ぬと眼球の色は固定されて緋色のままになるため眼球単体で色を残せるようになる。
そのため人体収集マニアの間では天文学的な値が付けられて闇市場で取り引きされており、
またこれほどの価値を持つために眼球を狙ったクルタ族に対する殺害事件は後を絶たなかった。
クラピカは身元を隠すため、普段は茶色のコンタクトをはめている。
ちなみに中性的な容姿をしているが、性別に関しては作者自身が「わからない」と発言している。
一応、クロロが女装したクラピカを見て「鎖野郎が女性だと知らなかった」と発言した際に「見た目に惑わされぬことだ」と返答したり、モノローグでの一人称が「俺」だったりと男性を示唆する描写が多め。
人気は非常に高く、人気投票では3回連続で2位になっている。
各編の活躍
初登場は第2話。
ゴン、レオリオと共に試験会場へ向かう。
最終的に試験に合格し、ハンターになった。
富豪に雇われる為に仲介場へ向かうが、念能力を習得していなかったために追い払われる。
その後、念能力を習得したことがウイングによって伝えられている。
仲間の眼を取り戻すため人体収集家関連の仕事を求め、ノストラードファミリーの護衛団に入る。
幻影旅団に関する情報収集のため、密かに
ヒソカ=モロウと協力関係ともなった。
ネオン=ノストラード護衛の途中、ヨークシンに集結したマフィア達からオークション用金品全ての略奪を目論む
幻影旅団と敵対。
それまでの活躍やリーダーが殉職してしまったことなどから、短期間の内に護衛団のリーダーとなる理想の流れになる。
その後
ウボォーギンを倒し、首領
クロロ=ルシルフルを捕縛するが、旅団もゴン&キルアを捕縛。
2人を解放を条件に、クロロに「念能力を使用しない」、「団員と接触しない」という制約を課し解放する。
この間に例え頭を潰しても旅団が止まらないことが判明したこともあり、ひとまず旅団の全滅よりも眼を取り戻すことを優先させるようになる。
また、このとき
パクノダの捨て身の行動により旅団に能力の弱点を知られてしまっている。
なお、ネオンの予言によるとこの時本来なら、クラピカもやられる(生死は不明)もののヒソカを除く旅団の約半数をやっていたらしい。
基本戦法としてはセオリー通り一人になったところを狙う形だったと思われる。
引き続きノストラードファミリーに所属しているが、ファミリーを支えていたネオン=ノストラードの能力が奪われたことにより、
ネオンの能力頼みだったボスは未来がわからない恐怖により精神的に不安定になっていた。
発言から察するにクラピカが組の運営をしているようである。
扉絵のみ登場。つまり出番無し。
映画『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影』の来場者特典として配布された読み切り。
クルタ族虐殺が起こる直前のクラピカを描いた過去編。
久々に描写された旅団だが、原作でクラピカが述べていた残酷さが詳細に描かれたために驚いた読者多数。
レオリオや
ヒソカ=モロウといった懐かしのキャラクターが揃う中、クラピカは登場していない。
消息不明なことから、
一時期死亡説が浮上した。
ただ単に忙しいだけなのかもしれないが、カイトや
ポックル等の例もあるので…
と様々な物議を醸したが正月用書下ろし四コマで再登場、メタい台詞で死亡説を一蹴した。
詳細は一番下の主な台詞で。
その後本編でちゃんと登場。仲間の眼をあらかた取り返したらしく、教会のような場所で一人佇んでいる。
本編ストーリーに久々に参加。クルタ服ではなくマフィアらしい黒いスーツ姿。
ノストラードの若頭を務めつつ緋の眼を集めていたが、レオリオの推薦でやって来たミザイストムと遭遇。
最後の緋の眼の手がかりを掴みつつも捜索が進まないことに相当イライラしていたため、
デリケートな話題を軽く出してきたミザイに最初は食って掛かるも、残りの緋の眼を取り戻すために十二支んへの加入を承諾。
パリストンの「子」のポストを継ぐことに。
十二支んに加入後はダウジングチェーンによってビヨンド側がハンター試験に送り込んだスパイを全て炙り出した(※カキンの護衛経由で入った者は排除出来ず)。
ルーキーながら前任者であるパリストンからも相当優秀な人材と評価されているあたりは流石である。
緋の眼奪還に忙しいことと内通者対策として十二支んとの関わりは現状薄いものの、
ミザイからは能力と頭脳を見込まれ、そしてクラピカも情報提供してくれた彼に真摯に接しており、信頼関係が出来ている模様。
作中時間ではそれほど長期間経ったわけではないのだが、
お金もかなり稼いでいることが間接的にうかがえるため、ここからも頭のキレっぷりがうかがえる。
同時に眼を集めるなかで黒い連中を相手にしてきただけあって、感情が冷めてきている模様。
現在は最後の緋の眼を奪還する目的をきっかけとして、
カキン王国の王位継承戦にワブル王子とオイト王妃の護衛として関与している。
具現化系で右手の指にそれぞれ五本の鎖を具現化させている。
鎖をチョイスしたのは、「野放しにされている旅団を相応しい場所に繋ぎ止める」という意図から。
自殺まがいの行動に巻き込みたくない思いから、基本的には一人で戦い抜くための能力となっている。
更に念を覚えて日が浅いこともあり、A級首集団の旅団との差を補うためにかなり無理をしている。
これを身に付けるにあたって、
「まず鎖を具現化しようと決めてからはイメージ修行だな。最初は実際の鎖を一日中いじくってたな。とにかく四六時中だよ。」
「目をつぶって触感を確認したり何百枚何千枚と鎖を写生したり、ずーっとただ眺めてみたり舐めてみたり、音を立てたり嗅いでみたり」
「鎖で遊ぶ以外は何もするなと師匠に言われたからな」
「しばらくしたら毎晩鎖の夢を見るようになって、その時点で実際の鎖をとりあげられた。そうすると今度は幻覚で鎖が見えてくるんだ。」
「さらに日が経つと幻覚の鎖がリアルに感じられるんだ。重さも冷たさもすれあう音も聞こえてくる。」
「いつのまにか幻覚じゃなく、自然と具現化した鎖が出ていたんだ。」
という気の遠くなる、というか
頭がおかしいとしか思えない修行をしている。
具現化系の修行が概ねこんな感じなら、
ゴリラを具現化するあの人は…
なお能力の種類こそ豊富だが、前述しているように能力のいくつかは
制約で自分の命をゴミのように投げ捨てているため意外と使い勝手は悪い。
当然クラピカ自身承知の上であり、
「暗黒大陸ではそれほど役に立たないだろう」と申告している。
他にも作中特筆されてはいないが、5つの鎖に特殊能力を付加しているという、大本を正せば一つの具現化能力という扱いだからか、それぞれ系統が異なる能力を鎖を介しさえすれば同時に使用可能というかなり器用な芸当をこなしている。
また想像の域を脱しないが、ハンター達に依頼する時に「接近することでツェリードニヒに使用可能な能力の種類と精度が増す」と言っていることから、ブラフやミスでなければ「これ以外にも能力を複数持っている」あるいは「既存能力の拡張か何かをしている」可能性がある。
左手に鎖とか。
現在使えそうな能力でも、
- 拷問にも使える『癒す親指の鎖』
- 交渉に使える可能性のある『導く薬指の鎖』
- 強制的だが殺すことが目的ではないので確実性はない『律する小指の鎖』
という複数の選択肢はあるものの、いずれも一国の王子にやるには「リスキー」「不安定」「隙」を作る必要があるなど、かなり難易度が高いように思えるのだが…?
念能力を習得するまでは紐で繋げた木刀(原作。納刀しているだけかもしれないが不明)、
刀(アニメ)によるクルタ二刀流で戦っていた。
マジタニ戦から手裏剣や
ナイフやカギ縄(?)なども持っていたことが分かる。
王位継承戦の護衛時は物品の持ち込みが制限されているため、支給品と思わしき
拳銃を所持している。
◇癒す親指の鎖
戦端に十字架鎖の飾りが付いた鎖。
巻き付けた部位の自己治癒力を強化する。
『絶対時間』中なら骨折した腕を一瞬で完治させる程の凄まじい治癒力を持つため、治療しながら戦闘も可能。
制限はつけていないため通常時でも使えるが、具現化系と相性の良くない強化系能力の為、効果が小さくなり完治に時間がかかると思われる。
◇奪う人差し指の鎖
連載開始から20年近く謎に包まれていた最後の鎖。
クラピカの回想と独白から当初は能力を付加しておらず、ヨークシン編後に習得した能力だと思われる。
先端部が注射器型の鎖を対象に突き刺してオーラを吸い取り、その対象の念能力を一時的に奪う能力。
AOPを減らすためか、刺してすぐの段階で発の妨害が可能で、更にオーラを吸い続けることで、対象を一時的に『絶』状態にすることも可能。
シャルナークの説明やその他の例から強制絶はそれなりに困難な制約が必要になるはずだが、割と緩い条件で絶にしている。
現時点での描写から察するに(他に制約が無ければ)針は対象者でも簡単に抜き取れる可能性が高いため、使用には不意打ち・拘束・仲間との連携などが必要になると思われる。
一度奪っておけば、その後死んだ人物の念でも残しておける模様。
だが念能力が注射器に残っている間は別の能力を奪えなくなるため、何らかの方法で解除しなければ再使用できない。
この状態だけなら『絶対時間』を発動せずとも使用できる。
◆人差し指の絶対時間
『奪う人差し指の鎖』と『絶対時間』を併用した応用技。
『奪う人差し指の鎖』の飾りから呼び出す形で、クラピカにしか感知出来ないドルフィン(イルカ)型の念獣を具現化する。
ドルフィンには『奪う人差し指の鎖』で奪った能力をセットする(移す)ことが可能。
セットすると自動で能力を解析してクラピカに伝え、その後一度のみ使用可能となるが、使用後は能力者の念能力が戻る。
奪った能力を使用する際は必要に応じてドルフィンが自動で補助してくれるので、指示するだけ(念じる)で使用可能。
即行で使えるように工夫されているが、何らかの条件を要する能力の場合はそれを満たす必要があることには変わりない。
奪った能力そのものは他の者でも感知可能だが(例えば念弾)、使用の最中でもドルフィンはクラピカにしか感知出来ないままである。
能力を同時にセットすることも可能で、見た目から察するに恐らく二つまでセットが可能。
更に『奪う人差し指の鎖』を刺すことで、刺した相手とこの能力を強制的に共有することが可能。その相手にもドルフィンが感知出来るようになり、そして奪った能力の使用権限が共有相手に移行する。
共有相手は念能力者でなくとも良いが、その場合は副作用として強制的に念能力を開花させることとなる。
強制的且つ軽い条件で
- 能力の強奪
- 能力の自動解析
- 奪った能力を一度のみだが使用可能
非常に強力な能力が集まったものであり、『絶対時間』発動中だからこそ成立している能力だと言える。
一方で念をセットした状態では強制的に『絶対時間』が発動し続けた状態となり、気絶しても能力が維持され続けるなど相応にデメリットも大きい。
しかもこのデメリット、特に後段の「気絶していても発動したまま」と言う点をクラピカ自身も把握していなかった。
そのため下手に使うと『絶対時間』に追加した制約によって寿命が凄まじいスピードで削れていく。
更にドルフィンを解除するにはセットした念能力を全て使う必要があるため、奪った能力の発動条件が難しい場合は当然扱いづらく、当然解析だけを気軽に試すことも現状では難しいなど、総じて非常に使い勝手が悪い。
◇束縛する中指の鎖
相手を鎖で拘束し、強制的に『絶』状態にする。
ただ相手に巻き付けるだけという非常に緩い条件でありながら、相手の念能力の強力さなどを一切問わず、
巻き付けたその瞬間から強制的に『絶』状態にする。
オーラによる肉体強化ができなくなるため、この鎖による拘束を破るならば純粋な素の筋力のみで鎖をちぎらなければならないが、鎖自体の強度も幻影旅団一の筋肉ダルマである
ウボォーギンが全力で抵抗してもどうにもならなかったほど。
なお、クラピカは拘束時の強度に関してやや疑問が残っていたようで、ウボォーが千切れなかった事実を見て「コイツで無理なら他の旅団員も絶対に無理」という確信を得た。
実物ではなく具現化した鎖であるため一時的に消したり『隠』との併用で見えなくしたりすることもできる。
これほどまでに強力な効果を発揮するのにはもちろん『制約』がある。
クラピカはこの能力を「幻影旅団の人間以外に使用すると自分が死ぬ&手元から離さない」という誓約と制約により、常識では考えられないほどに強化している。
その強さは決まれば旅団一パワフルなウボォーギンすら片手間で(車を運転しながら)動けなくする程。
間合いや攻撃速度も凄まじいがそれでも旅団に通じるほどではなく、クラピカも真正面からでは通じないことを理解している。
ウボォーギンに対して使った時も、様々な攻防の末に隙をついて使用した。
◇導く薬指の鎖
先端部が小さな鉄球になった鎖。
その名の通りダウジングや相手の嘘を見抜いたり、探し物を見つける探知機の能力を持つ。
人間に対して使う場合は、通常時は直接対面していないと使えないが、
『絶対時間』中は精度が上昇し、一度会ってさえいればモニター越しの相手にも使用することが出来る。
クラピカ自身も原理は把握しておらず、恐らく相手の表情や声などの微細な変化を捉えたりしているのだろうと推測している。
洗脳などの抜け道もあるだろうと推測しているが精度は機械と比べても比較にならず、訓練などの正攻法では突破されていない。
自由に操作することも可能なので、銃弾を受け止めたり鞭のように使って相手の動きを阻害する等、防具や武器としても利用可能。
『絶対時間』無しでも充分な力を発揮可能で、特にキツイ制約もないため取り回しも手軽という非常に貴重な鎖。
武器の持ち込みが制限されていることもあり、暗黒大陸篇では戦力の要となっている。
◇律する小指の鎖
『絶対時間』中のみ使用可能。
相手の心臓に刃付きの鎖を埋め込んでルールを宣言し、相手にルールを強制させる。
ルールを順守している間の影響は皆無だが、相手がもしそのルールを破った場合、心臓が鎖に握り潰されて死んでしまう。
前述の『束縛する中指の鎖』の制約は、この鎖をクラピカ自身に刺すことによって施されている。
能力そのものは『絶対時間』が無くとも使用可能だが、鎖を切り離すという放出系要素の関係で鎖の強度を維持できなかったため、実用には『絶対時間』が必要になった。
一度埋め込んでしまえば『絶対時間』を必要とせず、例え気絶しても維持されるなど、半永久的に持続する。
なお、除念などクラピカの意志によらずに解除された場合、クラピカはそれを感知する事ができる。
自分への誓約と制約のための能力でもあるため、能力の穴とでも言うべきか、ルールを課す対象の意識を操ったり、その他物理的な強制力を持ってルールを遵守させる効果は一切無い。
対象への強制力は「破ったら死」だけであり、これは逆に言えば死んでも良いなら自由にルールを破れるということ。
作中ではウボォーギンとパクノダに刺しているが、いずれも命と引き換えにルールを破られている。
さらにゴンはクラピカの秘密を口外しない誓いとして鎖を刺すことを要求したが、パクノダは強制的に情報を引き出す能力者だったためクラピカが拒否しなければゴンたちは完全に無駄死にしていた。
また、ルールを破りさえしなければ対象には一切の影響が無いため、「除念しようとしないこと」等とルールを制定しなかった場合、普通に除念で解除されてしまう。
クロロには口止めとして「旅団員と接触しないこと」と言うルールを課して解放したが、除念されてしまった。
たまに誤解されるが旅団以外に使用することで命を落とすのは中指の鎖だけである。
この小指の鎖も、複合能力ゆえの難しさから当初は中指と同じ「旅団以外に使うと死ぬ」制約を付けて精度を底上げする事を考えていたが、その制約をつけるのにこの小指の鎖を自分自身に使う必要がある=自分自身への使用が「旅団以外に使わない」制約を破ったことになってしまう…
という矛盾点がどうなるか判断不可能だったため、やむなく小指の鎖には旅団に関する制約の代わりに『絶対時間』と併用することで精度をカバーする方法にした。
なお、相手に刺す時に『絶対時間』が必要なだけで、一度ルールを決め相手に刺したら、その後は『絶対時間』を解除しても半永久的に機能する。
これらの性質から呪いに近いものかもしれない。
●絶対時間
「緋の眼」の時に発動できる念能力。
効果は
- 一時的に特質系になる
- オーラの絶対量が増え、覚えた能力であればいかなる系統のものでも100%の精度・威力で使用できるようになる。
ことの2つ。
具現化系(および特質系)であるクラピカが強化系のウボォーの攻撃を防いだり、体術をある程度通しているのも、粉々に折れた骨を瞬時に治せているのもこの能力のおかげである。
他にも鎖の強度が上がったり付加価値が付いたりなど影響は多岐に渡る。
チート能力だがその代償として体力の消耗が激しく、使い過ぎると寝込んでしまう。
また、よく勘違いされやすい能力の筆頭でもある。
自身の天性の系統でない能力は、
- そもそも習得することが難しい
- 習得しても、同じ能力を天性の系統能力者が使う場合と比べて効果が劣る
という二重のハードルがある。
天性の系統でない能力を特に制約もなく100%発現させた凄い奴もいたが、それでもダメだった
『絶対時間』の「どの系統の能力でも100%の精度で使える」というのは、後者のハードルを取り払うものであり、前者の「そもそも習得することが難しい」と言うハードルには何も関係しない。
つまり、クラピカが素の状態で元々習得している具現化系以外の能力の効果を高めるものであって、クラピカが具現化系でない能力を何でも覚えられるようになるわけではない。
汎用性の高い強力な性能からチート能力の代名詞として長らく人気だったが、暗黒大陸編でやっと明かされた制約は「発動中、1秒に付き1時間寿命が縮む」という尋常でなく重いもの。
その上、寿命のリスクとは別に直接的な身体への負担もあり、長時間使用し続けていると反動で意識を失ってしまう。
状況次第で『絶対時間』が解除できなくなる『ステルスドルフィン』を発動していた場合には、倒れている間の数時間寿命が減り続ける羽目になる。
暗黒大陸編での「制約を設けても身体への負担が軽くなるわけではない」という台詞から察するに、この具体的な制約はヨークシン後にクラピカ自身が意図して追加したものだと思われるが、『ステルスドルフィン』のリスクの見通しが不十分だったため、暗黒大陸篇で制約の重さを再認識して「想像より遥かに危険な毒」と余裕を失っていた。
なお『絶対時間』がクラピカ特有のものなのか、クルタ族共通なのか、クルタ族が『絶対時間』以外の何かにもなったりするのかなどは不明。
少数民族のクルタ族に旅団総出ですら苦戦したというウボォーギンの話から、クルタ族が体質として特別に戦闘力を増すような何かを持っている可能性はある。
また、クラピカ自身もハンター裏試験で念の修行中、つまりは『絶対時間』の構想など何もなかったであろう時期に偶発的に「緋の眼」が出た時、明らかにオーラの総量が増えている事が見て分かるなど、「緋の眼」が発現すること自体に念能力に関連する何らかの効果があることは間違いないようだ。
●主な台詞
「死は全く怖くない 一番恐れるのはこの怒りがやがて風化してしまわないかということだ」
「品性は金で買えないよ レオリオ」
「今でも彼らの暗い瞳が語りかけてくる "無念だ"と」
「おかしい…!! 妙だぞ!? 明らかに奴の体積より食べた量の方が多い!!」
「……実に不快だ 手に残る感触 耳障りな音 血の臭い 全てが神経に障る
なぜ貴様は何も考えず!! 何も感じずに こんなマネができるんだ!! 答えろ!!」
「やめておけ 誰でもいい気分なんだ 別にお前でも」
「仮にお前達から秘密が漏れたとしても 私はもう何1つ後悔しない 私はいい仲間を持った」
「もう……仲間を失うのは 絶対にイヤだ!!」
「人にかける念があるのだから 逆にはずす念も存在すると考えるのは至極自然な発想だと思うが?」
「お正月? この世で最も愚かな質問の一つだな 自分が今何をしているかさえわからないのに」
「ここから先は 慎重に言葉を選べ」
「パイロ…オレの旅がようやく始まりそうだよ だけど何処へ行く…? 迎える人も帰る場所も オレには何一つ無いのに」
「もちろんそれで結構だ 普通の理解力があれば確認は不要だと思うが?」
「ケンカ腰でしか話が出来ないのか? 束ねる王子の程度も知れるな
―――という誤解をもたらしかねない言動は慎んだ方がいい…… ここまでがワンセンテンスだ 宜しいか?」
●クラピカ理論
クラピカが作中で発した「人は迷ったり未知の道を選ぶときには無意識に左を選択するケースが多い」という説。
一般に「左回りの法則」というのだが、この発言が有名になりすぎたこともありクラピカ理論と呼ぶ人もいる。
「追記と修正どっちが好きですか?」
「この世で最も愚かな質問の一つだな」
「選べない」
- ネオン殺した犯人説あるけど、どうだろうな。彼女の趣味は褒められたモンじゃないが精神的には極端な話、「大きな赤ん坊」のようなもんだし -- 名無しさん (2020-01-03 02:59:18)
- ↑犯人ではないと思うが(能力を失ったからどうせ死ぬだろうし、殺すより惨めに人生を転落してからの苦しみの死を望むだろう)、需要と供給があるから狙われたわけであって、人体収集家の存在がクルタ族絶滅のきっかけだからね。 -- 名無しさん (2020-02-13 17:50:37)
- ゴンたちとの交流で安らぎを得られはしたが、喪失感までは埋められなかった。 仲間の眼を取り戻してからが第二の人生と捉えているが、その時間も残されているかどうか・・・ クラピカもまた旅団と同じく破滅型のキャラクター。 -- 名無しさん (2020-05-27 20:51:59)
- クラピカが船に乗ってる間に2016年組の3作品が完結しちゃったぞ…。 -- 名無しさん (2020-06-16 18:15:44)
- ヒソカが予言を改ざんしてなかったらクラピカはヨークシン編で旅団を数人倒して死んでいた事実。ヒソカはある意味で命の恩人だね。 -- 名無しさん (2020-12-26 18:31:47)
- スターミーが電気技をタイプ一致で撃ってくるようなもんかね -- 名無しさん (2021-04-25 20:54:54)
- 復讐なんてものが無ければさぞ立派で才能豊かで自由なハンターになれただろうにと惜しい思いに駆られることがある -- 名無しさん (2021-09-17 19:40:00)
- クラピカ程の執念がなければツェリードニヒを誰かが殺れたのかっていうと難しいだろうし、旅団にも深手を負わせてるし結果論だが正しい方向に向いているのではないだろうか -- 名無しさん (2021-09-29 12:31:04)
- 命も寿命も投げ捨てる誓約、ゴンたちとの交流を経ても埋めきれない孤独感、自分よりも失った仲間を優先する生き方。 破滅型のキャラ過ぎて作品の継続以前に作者が予告した結末を見届けるのが怖い。 -- 名無しさん (2021-11-13 22:37:51)
- クラピカ本人がネオン殺ったのは性格的に考えづらいんだよな。恨みしかないウボォー殺る時もかなり嫌悪してたしイカルゴみたく自分の手を汚さなかった可能性が高そう -- 名無しさん (2021-11-27 14:11:08)
- 旅団の持ってる緋の眼って取り戻したの? -- 名無しさん (2022-02-23 18:51:13)
- ↑ツェリードニヒが持ってるやつ以外全部奪還済み。あとネオンは死亡確定(単行本化されてたっけ…) -- 名無しさん (2022-03-21 12:28:02)
- 仮にもメインを張るエピソードなのに4年ぶりの連載再開でも全く出番がないのがクラピカらしくてむしろ懐かしくなった。 -- 名無しさん (2022-10-26 06:05:56)
- 絶対時間の誓約って、エンペラータイムの制約なん? -- 名無しさん (2022-11-22 20:41:31)
- 制約って解除できないのかな。エンペラータイム重すぎるて -- 名無しさん (2023-05-11 08:42:13)
- ↑一度作るとかなり困難or不可能なんじゃないかな -- 名無しさん (2023-06-23 17:43:32)
- 現状不明としか。 -- 名無しさん (2023-06-23 19:17:13)
- クルタ族も村の外に同族(クラピカ)がいること旅団に隠しぬいたんだよな、記憶読めるパクノダもいただろうに -- 名無しさん (2023-08-16 23:00:23)
- 煽り厨のくせに煽り耐性0な性格、マジで身を滅ぼしそう。まぁ制約で寿命ガリガリ削ってるからその前に死にそうやけどなブヘヘ。 -- 名無しさん (2023-10-16 18:39:12)
- なぜマネモブが… -- 名無しさん (2024-06-06 11:42:03)
- 蜘蛛以外に使ったら死ぬみたいな条件って、クラピカと戦う直前に蜘蛛抜けまーすって言ってクロロがOKしたら回避できるんだろうか -- 名無しさん (2024-07-22 10:05:13)
- 絶対時間の寿命の制約って、人差し指の絶対時間が対象と思ってたけど違うんか? -- 名無しさん (2024-08-20 21:45:52)
- なくはないけどそれだとステルスドルフィンの制約になりそうだから違う気が。それとは別に寿命をそんな機械的に制約出来るのか(制約の効果が発揮されているのか)ってのがよく分からないけど -- 名無しさん (2024-08-20 22:24:26)
- ソシャゲに於けるコラボイベントだと大抵当たりキャラ扱いな事が多いけど、パズドラだけは初期にコラボした際は星4キャラ扱いだったんだよなこいつ…弱いかと言われるとそうでもないけど -- 名無しさん (2024-09-05 17:41:20)
- 短期間で戦えるようになるためには必要だったとはいえ能力の傾向が自分の命をゴミみたいに投げ捨ててる、いろんな意味で「悪いハンターや悪意のある能力者」になってるのは狙って描いてるんだろうなと……今考えると序盤でハンターを誇り高い仕事と言わせてたのはわりと前振りだったのだろうなと…… -- 名無しさん (2024-09-07 00:19:07)
- コメントのログ化を提案します -- 名無しさん (2024-10-07 08:57:49)
- コメントをログ化しました -- (名無しさん) 2024-10-15 09:34:07
- 最近モテモテだなこいつ -- (名無しさん) 2024-10-22 13:09:12
- 絶対時間の滅茶苦茶な制約ってもしかして寿命減るギミック組み込まないと相手の念奪って使うなんて容量カツカツで出来なかったのかな -- (名無しさん) 2025-02-10 22:04:09
- 他人の念奪取も強制絶も、クロロやナックルの発動の難易度からしておいそれと出来ないのに、それを両立させてさらに下準備なしに即座に発動可(ついでに他に3つ能力)。むしろたかが人間一人の寿命で実現させたのがおかしいまである。 -- (名無しさん) 2025-03-06 09:19:23
最終更新:2025年02月11日 11:10