Z-ONE(遊戯王5D's)

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Z-ONE(遊戯王5D's) - (2015/12/18 (金) 21:42:42) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/12/04(土) 11:50:29
更新日:2024/04/29 Mon 07:04:45
所要時間:約 10 分で読めます




※この項目はネタバレを含みます。


「どんな気持ちですか?自分自身の神と戦うのは…」



Z-ONE(ゾーン)
声:石川英郎

鉄仮面を被った未来人。コードネームは「イリアステル滅四星 無限界帝Z-ONE」
初見では新手の機皇帝にしか見えないが、人間である。
ちなみに小野監督のTwitterによると遊星達の時代からだいたい200年ぐらい先の人間であるらしい。

崩壊した未来世界においてパラドックスアポリアアンチノミーと出会い、
世界を導くための秘密結社「イリアステル」を結成。
未来への希望を模索すべく研究に没頭するが志半ばで三人が逝ってしまい遂には最後の人類となる。
名前であるZ-ONEの意味はZはアルファベットの最後であり、ONEは一。
つまりは、人類最後の一人を意味する。

アポリアに出会った時には右半身に義手・義足を着けていたが、研究が進むに連れアンモナイトの殻の様な機械に搭乗するようになる。
このアンモナイトは「モーメント・コア・フライホイール」、つまりアーククレイドルのコアそのもので、Z-ONE自身の生命維持装置でもある。
ホイールだけにライディング…もといフライングデュエルも可能。

肉体的には既に死んでいると言って良いほどの老人であり、全身の機械化と生命維持装置によってどうにか生き永らえている。
声帯もとっくに壊死して機械で代用しているため、ややくぐもったような声が特徴的である。
なお生命維持装置の正体は「モウヤンのカレー」などの遊戯王ocgの回復カードが詰め込まれた箱である。
シモッチ発動したらどうなるんだろう。
いずれにせよ、アーククレイドルの巨大なエネルギーを受けているとはいえその身体はとうに限界を超えており、本人も自分の生命が長くないことを悟っている。
計画を完遂したらアーククレイドルと運命を共にする予定だった。

三皇帝の製作者であり、彼らからは「創造主」「我等が神」と呼ばれ崇められていた。
自身も「時の神」を自称する。

現代では、シェリーが両親の残したカード「Z-ONE」をセキュリティ本部で解析した際に、自分の潜む異空間に飛ばされてきた遊星、シェリー、ブルーノと接触し、彼らを現実世界に帰した。

その後プラシドVS遊星戦でクリアマインドの境地に達した遊星に、シューティング・スター・ドラゴンの石版を与えた。
更にワープ装置「インフィニティ」から投げ出されたシェリーの元に「真実を知る者」としてシェリーの父であるルブラン博士の姿で現れ、彼女に世界が破滅する未来と真実を見せた。
この時にシェリーに遊星がアーククレイドルで死亡する未来も見せている。


アポリアが敗北してもアーク・クレイドルが出現した事を未来が変化する兆しと捉え、大破したアポリアの肉体再生を行っている。


また、アンチノミーの記憶を封印して「謎のD・ホイーラー」としてわざとイリアステルと敵対させる様に仕向け、
遊星達にアクセルシンクロを授ける事でアポリアのやり方とは別の方法でアーククレイドルの出現を促進しようとしていた。
アンチノミーは下っ端の起こした事故で「謎のD・ホイーラー」としての記憶も失ってしまうと言う散々な目に合うわけだが、
とにかくシグナー達の成長を促すことには成功している。

しかしもう生命が長くないという焦りから、シグナーの進化を見ても計画を翻そうとはせず最後の最後まで抗い続けた。

TF6によれば、記憶を封印したアンチノミーであるブルーノの存在を仲間であるアポリアの分身であるプラシドが素で知らなかったり、彼が遊星に与えたシューティング・スター・ドラゴンの石板にホセが驚いたりするのは、彼らの記憶にロックをかけていたかららしい。


また、劇場版 遊☆戯☆王~超融合!時空を越えた絆~に登場したパラドックスもやはり彼の差し金であり、デュエルモンスターズそのものを消滅させるというやり方でアポリア達とは別の方法で未来改変を試みていた事が、Z-ONE本人の口から語られている。


現在は神の居城アーククレイドルにて引きこもっている。

















ネタバレ







アンチノミーの回想の中でも登場。
巨大ロボにSATUGAIされそうになっていたアンチノミーを救った。
崩壊をはじめた未来世界に絶望していたアンチノミーはZ-ONEと出会い感動の涙を流した。

ちなみにこの時のD-ホイールには機皇帝を一撃で破壊する兵器が積んである。Z-ONE凄ぇ!



使用するデッキは、強力な効果を持つ文字通りの「大型モンスター」(石板サイズのカード)で占められた【時械神】。

手札から使えるトラップ《女帝の冠》《女教皇の錫杖》《愚者の裁定》で身を守りながら、リリース軽減効果を持つサポートカードで時械神を並べ、アタック時効果によるバウンス&バーンを中心とする戦術を用いる。

アポリアに「君のエースモンスター」と呼ばれた時戒神メタイオンは、戦闘を行うと相手モンスターを全てバウンスし、さらにその数×300ポイントのダメージを与え、加えて戦闘、魔法、トラップでは破壊されず、戦闘ダメージも受けないという、どこぞの鬼畜モグラもビックリなユベルの上位効果を持つ。

ただしスタンバイフェイズにはデッキに戻る

こんなのが10体いる

メタイオンは原作効果に加え、サイドラ条件によるリリース軽減効果を内蔵してOCG化されている。
それに加えタッグフォースでは全ての時械神がOCG化されており、対策しなければほぼ詰む
まさにラスボスの貫録である。

時械神達の由来はセフィロトの樹の各部を守護する天使。
罠の名前はアルカナの名を冠している。

使用カード()は元ネタ
◆効果モンスター
※時械神メタイオン(メタトロン)
※時械神ラツィオン(ラツィエル)
※時械神ザフィオン(ザフキエル)
※時械神サディオン(ザドキエル)
※時械神カミオン(カマエル)
※時械神ミチオン(ミカエル)
※時械神ハイロン(ハニエル)
※時械神ラフィオン(ラファエル)
※時械神ガブリオン(ガブリエル)
※時械神サンダイオン(サンダルフォン)
※究極時械神セフィロン(セフィロトの樹)
※時械天使
※時械巫女

◆罠カード
※虚無械アイン(アインとは無であり、0と表記される)
※無限械アイン・ソフ(アイン・ソフとは無限であり、00と表記される)
※無限光アイン・ソフ・オウル(000と表記される。オーズではない)
※愚者の裁定(コンマイアルカナの愚者)
※魔術師の至言(アルカナの魔術師)
※女教皇の錫杖(アルカナの女教皇)
※女帝の冠(アルカナの女帝)


…そして、ネオ童実野シティ上空での遊星との最終決戦時、

仲間との絆の象徴であるブラックフェザー・ドラゴンレッド・デーモンズ・ドラゴン
さらにブラック・ローズ・ドラゴンを並べた遊星の猛攻を受けたZ-ONEは、アーククレイドルの壁に激突する。

その時の衝撃で割れていく鉄仮面。

その下に表れたのは皺だらけの皮膚と……


遊星と全く同じマーカーだった。

数々の困難を乗り越え英雄とまで言われるようになった不動遊星…その顔がそこにはあった。

未来ではモーメントが人の欲望やシンクロ召喚に反応し暴走に陥ってしまう。
これによりモーメントは破滅の光と化しネオドミノシティは壊滅してしまった……。
そんな中、数少ない生き残りの同志パラドックス、アンチノミーを引き連れ、絶望の淵に立たされたアポリアを仲間として生き抜くことを誓いあう。

しかし、荒廃したネオドミノシティで時間だけが過ぎてゆく中パラドックス、アンチノミー……そしてアポリアが遂に逝去する。

故に彼は過去を無かった事にして、未来の悲劇を防ごうとする。

元々、上記のアンモナイト型装置が遊星号との共通点が多かった事やこれまででも仮面の下の目が映る場面があった事、
何より「自らの心の闇」という歴代主人公共通のテーマがある事からZ-ONE=不動遊星という予想は少なからず存在した。



さらにネタバレ













厳密にいえば、彼は不動遊星本人では無かった
本来は遥か未来の世界に存在した名もなき科学者であった。
人類の破滅に進む原因がモーメントの暴走―人の心にある事を突き止めた彼だが、自分だけではどうする事も出来ない。
そこで、伝説の英雄である不動遊星に関するあらゆるデータを集め、そのデータから幻の不動遊星の人格を構築し、自らに移植。更に外見も麻酔無しで不動遊星に整形。
こうして自らを伝説の英雄・不動遊星そのものに変貌させ、正しい心の在り方「クリアマインド」を伝えて未来の人々を破滅から救おうとした。

が、結局全ての人を救う事はできずモーメントは暴走しマイナス回転を始め…数多の人々が命を失い、自身も重傷を負った。
その時の人々の断末魔「助けてくれえええええ遊星えええええ!!」は、リアルの地震が起きるたびに遊戯王スレで書き込まれる定例文と化した。



―――そして、誰も救えなかったという絶望から彼はモーメントごとネオ・ドミノシティを歴史から抹消しようと結論づけた―――



以下最後のネタバレ







全ての時戒神を操り圧倒的な力を見せ付けた彼だったが、絶望を前にしても遊星は挫けなかった。
遊星は「モーメントが歴史から消えても、人の心が欲望や誘惑に囚われるならば何も変わらない!」とZ-ONEを完全に否定。
そして最大の試練を前にしてさらなる進化、境地にたどり着いたのである。

その新たなる境地「オーバー・トップクリアマインド」と、召喚された「シューティング・クェーサー・ドラゴン」はZ-ONEが存在した時代、彼が辿った歴史のデータには存在しなかった力であり、彼の敗北の原因となった。
(その結果、本来の歴史における遊星のデルタアクセルモンスター「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」は密かに犠牲になった


遊星の進化を目の当たりにし、未来に再び希望を見出だした彼は、アーククレイドルを止める為に犠牲になろうとした遊星に代わって旧モーメントへ自爆、先に逝った仲間たちを思いながらその生涯の幕を閉じた―――

「アポリア…アンチノミー…パラドックス…」

「すぐに私も行きます……」

「これで……やっと……」


彼の正体が明かされた当初、「遊星の偽者」「究極のコスプレ」「産地偽装蟹」と言って恒例のネタキャラ扱い嘲る視聴者もいた。
だが、その驚異の実力と、自らの存在を捨ててでも未来を守る信念、これまでのラスボスらしからぬ仲間との絆により『遊星の偽者』の一言で片付けられない存在となった。

遊星が自己犠牲の塊であるように、Z-ONEも最期は自分を犠牲にしてネオドミノシティを救っている。
「不動遊星」としての始まり方が違うだけでZ-ONEも本当の「不動遊星」だったのだ。

遊星「お前の与えてくれた警告は、今を生きる人々の胸に深く刻まれた。俺達がそれを忘れない限り、きっと未来は変えられる!」

Z-ONE達が未来を救おうとしなければ、遊星がオーバートップクリアマインドに至ることはなく、未来に新たな可能性は生まれなかった。
当初に想定した形と違ったとは言え、彼らは確かに未来を救ったのだ。
ちなみに、製作サイドは「彼の正体を不動遊星そのものにするかどうかギリギリまで迷った」らしい。

なおTF6ではシグナーを倒し、アーククレイドル落下を成功させるシナリオもある。
そしてその結末は…。

北米版ではシリーズが途中で打ち切られたため、
(何故か)アルカディアムーブメントの介入によって過去の改変は失敗し、一人寂しく憤死
というやっつけ感溢れる終わり方になっている。前髪おじさんの勇気が未来を救うと信じて…
そんな状況でゾーンの背景など語られるわけもなく、ただのヴィラン扱いである。
そして人々はシンクロとモーメントが暴走した果てを知らぬまま、破滅の未来へ……。


Z-ONE「wiki篭り、貴方は神に選ばれました。この"追記"、"修正"を託します」

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