ディヴァイン(遊戯王5D's)

登録日:2009/05/27 Wed 19:52:20
更新日:2025/06/15 Sun 16:38:07
所要時間:約 7 分で読めます




遊戯王5D's』の登場人物。

名前:ディヴァイン
年齢:不明
出身:不明
髪型:意味不明

CV:松風雅也

【概要】

デュエルモンスターズにより、相手に物理的なダメージを与えることができるサイコデュエリストの1人にして、アルカディアムーブメント総帥。

【特徴】

フォーチュンカップ編にて初登場。
彼もまた、遊戯王キャラの例に漏れずこの世の物とは思えない髪型をしていたために「天馬博士」等の不名誉な称号をつけられたりもした。
しかし第36話の初デュエル時に、龍亜に対して自らを“おじさん”と呼び、一気にファンの心を惹き付けた。
この経緯から、ファンからはもっぱらおじさんと呼ばれる。

【アルカディアムーブメントについて】
アルカディアムーブメントとは、その能力から世間に忌み嫌われ居場所を失ったサイコデュエリスト達の為に、
おじさんが立ち上げた、サイコデュエリスト達のサイコデュエリスト達によるサイコデュエリスト達のための組織。
アルカディアムーブメントの目的はサイコデュエリストの研究、保護であり、十六夜アキの様に居場所を失ったサイコデュエリスト達の心の拠り所となっている。
地震時にはリーダーらしく、団員の避難を優先したりもした。
が、その能力の為に世間からは誤解を招くことも多い。


【十六夜アキとの関係】


異能の力のせいで両親に見捨てられ居場所を失い、絶望に暮れる少女・アキ。
“黒薔薇の魔女”と名乗り、自身の能力を呪いながら破壊活動を行う日々……。
そんな彼女を救ったのは他ならぬディヴァインであった。
サイコデュエリストとしての力に苦しむアキをディヴァインは受け入れたのである、力に苦しむ必要はないと。

「ここにいなさい…
辛い事など考えなくていい…私が考えてあげるから…!
アキ…お前は本来のお前のまま…ただ、いればいいんだよ…」

モンスターの攻撃により物理的ダメージを負いながらも、ディヴァインは歩み寄った。
己れの体が傷付くことも省みず、アキに歩みより抱き締めたその姿は正に漢の中の漢であった。
このシーンは作中屈指の名場面であり、多くの視聴者さえも虜にした。
その後はアキの父親代わりとして、彼女を支え続けている。


【作中での活躍】

フォーチュンカップ編

世間にサイコデュエリストの存在を知らしめる為にあえてアキを“黒薔薇の魔女”ではなく、“十六夜アキ”としてフォーチュンカップに出場させる。
サイコデュエルを行う事により、観客から罵倒を受けるアキを陰ながら励まし続けた。
退場時にはアキに自分のコートを掛けて、その労をねぎらう優しさも見せている。


ダークシグナー編

ダークシグナーとの戦いに備え、アキに協力を求める為にアルカディアムーブメントにやって来た龍亞きゅん達を接待する。
龍亞きゅん達の要請にも快く答え、ダークシグナーとの戦いに協力することを約束した。










以下激しいネタバレ










なんとおじさんは悪者だったのだ
協力するというのは、カードの精霊と話すことのできるシグナー、龍可たんを手中に収める為の真っ赤な嘘だったのだ
オマケにその兄である龍亞きゅんにも隠された力があると睨み、その力をテストする為に龍亞きゅんを鎖で繋ぎ、肩に肩パッドと電脳増幅器みたいな機械を取り付けて、自分とサイコデュエルをやらせ、
何の能力も持たない龍亞きゅんをサイコデュエルでいぢめて泣かしてしまい、多くの視聴者をサティスファクションさせてしまい、龍亞兄妹ファンを敵に回したとか。
ようはサイコデュエリストの力を利用した拷問である。

しかも、おじさんには大いなる野望があることが判明してしまう。

それは“世界征服

……そこの君。
今「こいつなにいってんの?」「あのー世界征服なら、戦隊ものの番組に行った方がいいよ」「いい年こいて何言ってんだよ」と思ったでしょう。
本当の事です

おじさんはサイコデュエリストの能力を使って兵士とし、その力を戦争に利用してサイコデュエリストが世の中を動かす世界を作ろうとしていたのだよ。
おじさんは、自分達サイコデュエリストを差別してきた人々に復讐をしようと言うのだった。
十六夜に優しくしていたのも兵士として抜群に優秀であり、一種の広告塔として機能させていたからだった。
このぶっとんだ野望に、多くの視聴者がサティスファクションしたのは言うまでもない。


おじさんの悪行はこれに留まらなかった。
今度はアルカディアムーブメントに忍びこんだネズミこと、カーリー渚をサイコデュエルでなんと殺害してしまう。
彼女はディヴァインの切り札ともいえる、レクス・ゴドウィンの秘密を知ってしまったとはいえ、そのやり方は凄惨な物であった。
カーリーを高層ビルから突き落とし、高笑いするその姿は悪の中の悪……










以下さらなるネタバレ










おじさんの悪行は留まることを知らないかと思われた……
しかし、なんと殺害したはずのカーリーがダークシグナーとして復活!

再びデュエルをするおじさんとカーリーだったが、サイコデュエルを超えたカーリーの闇のデュエルにおじさんは圧倒されてしまう。
おじさんはカーリーのコンボを何とか切り抜けようとするが、カーリーが人々の魂を生け贄に地縛神アスラピスクを召喚。
アスラピスクの効果と嘴によるダイレクトアタック(物理)により、おじさんは敗北。
アルカディアムーブメントのビルの吹き抜けを「イェア゛ア゛ア゛ア゛アアアアア!!!!」と落下し生死不明となってしまった……
後に、このシーンは何度も回想で使われる事となる。

ちなみにこの回の放送日は12月24日(クリスマスイブ)であった。
遊戯王5D's年末恒例行事、落下回の始まりであった。

また、総帥が生死不明となったことにより、アルカディア・ムーブメントへセキュリティの立ち入り捜査が行われた。
その結果、ディヴァインがサイコデュエリストの力を引き出すべく、候補生達に拷問まがいの処置を施していたことが判明。
拘束した上で高電圧を浴びせ、死者すら出ていたことが明らかになり、アキもドン引きしていた。
ディヴァインにとっては、自分以外のサイコデュエリストは使い捨ての駒でしかなかったのである…。

以下、恐るべきネタバレ










第60話でまさかのおじさん復活、全国のおじさんファン達は歓喜に包まれた。
闇の力ですら、彼を倒せなかったのだ。
さすがはアルカディア総帥、ダークシグナーなんか目じゃないぜ!

しかも悪役としてのクオリティーを維持しつつ、サイコデュエリストとしての世界への復讐心も失うことなく復活。
カーリーとの戦いの結果なのか、自慢のサラサラヘアはボサボサになり、顔の右半分には火傷のようなものまで……
だが前髪は健在、傷だらけの顔は逆に凄味を感じさせる。

前髪丸出しのバレバレの変装でありながら、御影さんや遊星を欺き、
満足同盟の一員で、リアルファイトに定評のある遊星をサイコデュエリストの力で圧倒。
二人を閉じ込めて水没させようと試みるが、駆けつけた牛尾がブチギレた事で逃げられる。
サイコ・ソードやファイアー・ボールを使用し、サイコデュエリストの恐ろしさを見せつける。

一方その頃、シグナー・アキとダークシグナー・ミスティが戦っていた。
弟を黒薔薇の魔女であるアキに殺されたと信じ、復讐しようとするミスティに、アキさんじゅうろくさいは追い詰められてしまう。

そこにヒーローが駆け付けた。
そう、圧倒的実力差で蟹を料理したおじさんである。

「わたしだよ」
「ディヴァイン…、あなた生きていたのね…」
このシーンでアキさんの心は未だおじさんのものだと感じた人も多いだろう。

おじさんはアキさんを使いダークシグナーを倒すために彼女の力を解放させる事を決意、謎のキーワードをアキさんにささやく。
冥界の扉は魔女の島にある』。
これによりアキさんの隠された力を解放させ、デレデレ魔女から超ド級サドっ娘に戻した。
おじさんGJ

そしてアキの力の解放と同時に、自らは安全圏までダッシュ。
危険地帯を華麗に回避するのも、人の上に立つアルカディアムーブメントの総帥には必要な能力。
小物っぽい気がするのはたぶん気のせい。



以下、戦慄のネタバレ








まさか…、まさかの退場…
多くの視聴者の予想通り、ミスティの弟はおじさんが殺っていた。
遊星を追い詰め、冥土の土産にと全てを明らかにしたのが、運の尽きであった。

無謀にも再戦を挑んできた蟹の攻撃を華麗にかわし、
ファイアー・ボールで止めを刺そうとしたその時、遊星ご自慢の手作りデュエルディスクでミスティに真実をばらされる。
クロスデュエル*1用の通信機能を使い、ディヴァインの自白はミスティへと筒抜けになっていたのだ。
俺のデュエルディスクは手作りでね!
何でシグナーのあんたが、ダークシグナーのディスクに通信出来るんだよ……
当然彼女は真犯人がわかった途端、標的をアキからおじさんに変更する。

余りに酷いご都合主義によりおじさんはミスティの地縛神コカライアに“ぱっくんちょ”され、食べられてしまいあっさり退場に……
これで龍亞ファンは胸がスカッとしたとか。
全ての誤解は解け、ミスティとアキデュエルする理由は無くなった…。




だがここで疑問を投げかけたい。
おじさんは死んでしまったのだろうか?
相変わらず明確に死んだという描写はない…
更には、死の縁から一度復活している。
しかも冥界の扉という伏線を残している…


実は公式本にて魂を吸収されただけと判明。
満足やカーリーを筆頭に、ダークシグナー編で出た他の犠牲者同様生き返っているらしい…
復活したミスティもアキに絵葉書を送っており、ボマーも再登場した。
ディマク?居たかなそんな奴…?

…なら、おじさん出せよ
結局、5D'sは最終回を迎えるもディヴァイン再登場は無く、コカライアに一飲みされたのが最後の輝きであった。


ちなみにDSソフトのワールドチャンピオンシップ2010に登場しており、ゲーム作品では初めての登場となる。
しかもサブタイトルは『リバースオブアルカディア』である。
これはもう、アルカディア、すなわちおじさんのために作られた作品と呼んで問題ない、超サティスファクションな内容である。
ストーリーはおじさんが主人公に対して「洗脳―ブレイン・コントロール―」を発動するところから始まる……

むしろおじさんが主人公なら完璧だったのだが……

本作でも捕食されてしまうがゲームクリア後に復活しておりデュエルすることができる。
何故かアルカディアムーブメントの片隅で壁の方を向いているが。


一方、PSPのタッグフォースでは4どころか5D's集大成である6でもまさかのハブり
サブキャラクターでもその殆どを網羅していた本シリーズですら、NPCとしても登場しなかった。
あの奇跡を起こしたチーム太陽ですら、全員出てきたのに……。
おじさんの明日はどっちだ……
まぁ牛鬼使いの氷室も出てきてないので、登場枠か声優さんの都合かと思われる。

と思いきや、無印~ARC-Vまでの全世代オールスターとも言えるTFSPにてまさかの参戦。
残念ながら1~6までとは異なり、ストーリーは一部のキャラにしかなかったため、おじさん固有のストーリーはなし。
しかしアキのストーリーに正体バレバレの黒幕として出演。
地縛神が倒された後、何故かネオドミノシティではなく遥か遠くの国で生き返っていたために帰還が遅れていた事が判明した。

アキのサイコパワーを利用するため、人気のあるタッグフォースモブキャラである、ツァン・ディレ瀬良あゆみ、龍郷院嬢たちを善意に付け込んだり洗脳したりしてアキに差し向けるという卑劣な行為を行う。彼女らのファンもおじさんの敵に回ったとかなんとか。

このストーリーでは、下記の海外版をモデルにしたのか「アルカディア・ムーブメントはイリアステルに対抗する組織だった」という設定が採用されているが、それを知った遊星たちからは
「お前のような非道な手段を使わずとも、イリアステルの陰謀は俺たちが止めて見せる」、「ムショで罪を償うことだけ考えていろ」
と言われてしまった。当然だねおじさん。
というかイリアステルの規模からして、たとえディヴァインが頑張ってもどうしようもない疑惑すらある。

また人気はあるが言動自体は小物な悪役のそれのせいかそれか松風さんの時間が取れないためか遊戯王デュエルリンクスには出演できていない。
つくづく外部出演に恵まれないディヴァインであった。


【海外版】

海外版ではアーククレイドル編がまるごとカットされたため、なんと知らぬ間にイリアステルを倒し世界を救っていたことが明らかになった。
だがそれはラスボスの警告が人類に届かなかったことも意味しているため、おじさんのせいで世界が最悪の未来に……。
また、これもそれなりに話題になったが、これと同じくらい話題になったのがチーム太陽が海外でデュエルを丸ごと抹消された件。
詳しくはチーム太陽もとい「眠れる巨人ズシン」の項目を参照。


+ 近年の海外版ディヴァインについて
実は「アルカディアムーブメント」が、イリアステルの野望を阻止したというのは都市伝説である可能性が高い。
TFSPのエピソードもよく読めば「気づいたら知らん場所にいたから、本編中は戻ってこれなかった」くらいのことしかいっていないし、海外版のアニメストーリーを追っているであろう「レガシーオブザデュエリスト」でもそんな描写はない。
ただし、おじさんが海外版のアニメに出禁になったことと、ZEXALへの切り替えを急いだ為にアーククレイドル編で打ち切りになったのは本当らしい。
また、海外で放映されなかった回はウェブ版で配信したとの証言があり、おじさん救世主説は徐々に否定されつつある。

【主な台詞】

「私とて伊達にアルカディアムーブメントの総帥を名乗っている訳では無い!」

「私の未来は誰にも支配などされない!それが運命であろうと!!」

「次のターン、私の最強カード、メンタルスフィア・デーモンで…」

「うわあああぁぁぁぁ」

「ぬわあああぁぁぁぁぁ」

【主な技】

ウルトラコンボ:ファイヤー・ボール
スーパーコンボ:サイコソード

おじさんの項目は荒っぽいからね。本気で追記・修正しなさい。

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最終更新:2025年06月15日 16:38

*1 スマートフォンで遊ぶ遊戯王クロスデュエルではない。