北欧の魔剣

登録日:2012/01/07(土) 17:58:45
更新日:2018/04/15 Sun 14:38:08
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北欧神話には、オリエントやエジプトなどの、他の神話には無い程に、神や宝の設定が充実している。
RPGツクールやなんかで、よく武器の名前をつけるのにお世話になっている人もいるかも知れない。

1つの項目に纏めきるには、いささか多すぎるため、著名なものを幾つか紹介したい。





◆バルムンク

典拠は「ニーベルンゲンの歌」より。

ジークムント王の息子、竜殺しの英雄ジークフリードが所持した剣。
彼が死んだ後は、殺害の首謀者ハゲネのものとなる。

これも割りと人気ではあるだろうが、如何せん情報が少ない。

ちなみにハゲネと後述のホグニ王を同一人物と解釈する資料もあるが、基本的には全くの別人。
この例に限らず北欧系の神話では、同名・類似名の無関係な複数の人物が同一視されてしまうことがしばしばある。

勘違いされやすいがファフニールを斬ったのはバルムンクではなく原作の北欧神話に登場するグラムの方なのだが、多くの創作では魔剣グラムと同一視され竜殺しの剣とされることが多く、強大な力を持った魔剣として扱われる。いわゆる「邪悪な存在に対する特効能力をもった剣」の典型と言える。
竜という邪悪な存在を斬ったため聖剣とされることも多い一方、ジークフリードの件をはじめ持ち主となった人物はことごとく何者かに殺害されバルムンクを強奪されているため持ち主に仇なす「邪剣」として扱われることもあるなどなにかと評価の分かれる剣でもある。




典拠はエッダ。

ホグニという王がいた。
彼は娘を誘拐され、怒り狂って誘拐した王の領土に侵攻した。
そのあまりの強さに、王は和解を求めた。
しかし、返ってきた返事はこうだった。


「もう遅い。 わしはもう、ダインスレイヴの鞘をはらってしまった」
と。

……つまりこの剣、魔剣と呼ぶに最も相応しい呪いがかけられている。

一度抜かれれば、人のを吸わなくては治まらないのだ。

小人族ドヴェルグが造ったこの剣は、豊穣神フレイヤに呪われている。

1度抜いたらそのままで良いじゃん。

……そう思ったあなた。

この剣の呪いは、それだけではない。
持ち主を必ず死に導くという、半端ではない呪いがかかっている

つまり、抜いちゃったら最後、手が滑って頭にこいつが刺さっても、ナニが斬れて失血死しても文句言えないのだ。
王様も早く鞘に納めたくて気が気では無かったのだろう。

この項だけやたらと充実しているのは、呪いのせいでしょう。




ティルフィング、ディルウィンクとも。

典拠はヘルヴォルとヘイゼレク王のサガ。

アニヲタの諸兄には、この剣は少々厳しいのかも知れない。

何故なら、

抜かれる度に男を一人死に至らしめるのだ。

これは無視できない。

つまり、アニヲタの息子たちが、苦しみながら息絶えてしまうのだ。
しかも、く度に……。

これは無視できない。


北欧神話とは、一体何なのだろうか。



◆スコヴヌング

典拠はラックサー谷の人々のサガ。

エイズという人物が持っていたものを、ソルケルという男が借り受けたもの。
彼はそのまま溺死しても返さず、息子(息子って言ってもそっちじゃないからね?)ゲリルに受け継がせた。

借りパクの祖かも知れない。

この剣でつけられた傷は、剣に付属した治癒石で擦らなくては治らない。
なんとまあ、某イケメン槍兵みたいな厭らしい呪いである。

アニヲタの諸兄も、これを股間に食らわないよう。
2度と営めないよ。



追記・修正しないとアレスパーッ。

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