頭翅(創聖のアクエリオン)

登録日:2012/06/10(日) 23:19:35
更新日:2025/01/29 Wed 09:49:55
所要時間:約 6 分で読めます







さあ、踊ろう!


麗しき翅の契りを!!

声優:森川智之



◆概要◆

頭翅(トーマ)とは創聖のアクエリオンに登場する堕天翅の一人にして統率者。
他の堕天翅と違い風貌は普通の人間の青年のように見え、名前の通り翅は頭から展開する。トーマ・エパノルトとも呼ばれる。
ファンからの通称はトーマ、頭翅様。またはホモ

物語の一万二千年前は、最強の堕天翅アポロニアスとは許嫁関係にあった。
ちなみに当時の二人のデートは以下の通り。
  • 太陽表面から吹き上げるプロミネンスを二人で見つめる。
  • 海底から、太陽を背に唄を紡ぐ鯨達の遠い残響を二人で聴く。
  • 大地へ真っ逆さまに落ちながら、二人で雨の滴と戯れる
……etc.
もう一つ言っておくと、アポロニアスは人間青年風のガチムチ天翅である。
だからホモなんて呼ばれるんだよ……。

二人の名誉のために言っておくと、堕天翅は自己進化を遂げる内に種族固有の姿形を失っており、その容姿は個体によって様々である。
更には性別という概念すら失っているため、たとえ見かけが男同士であっても婚姻、さらには出産も可能である。
ただし自己進化を続ける内に、何らかの原因により出産能力を失ってしまう。
頭翅は天翅の中で唯一生殖能力を持つ、子を成す為の聖天使である。

しかも、堕天翅は人間からしか取れないプラーナをその翅に採取する事によってのみ、生を繋ぐ事が可能である。
そのため、堕天翅は人間を「翅なし」と罵りながらも、人間を絶滅させる事が出来ない。(やろうと思えば、それくらいは天翅にとっては非常に容易い)

この堕天翅と人間の切っても切れない関係が、頭翅の行動原理の一つとなっている。


行動

◆一万二千年前◆

1万2千年以上の昔、アトランディアの地に高度な文明を築いていた種族、それが『天翅』。
「知恵の樹」と呼ばれるコンピューターシステムや、遺伝子操作システム「生命の樹*1」を作りあげた。

人間を家畜として狩っていた天翅達だったが、ある時人間は天翅に反旗を翻す。
(ちなみに当時の人間達は天翅達によって実験の名目で肉体改造を施されていた。)

天翅と人間の争いの中、頭翅の許嫁のアポロニアスは「殺戮の天翅」として人類から恐れられていた天翅族最強の守護天翅だった。

だが人間の女戦士セリアンと出会ったことがきっかけで、頭翅の以後を大きく歪ませてしまう。

あろうことか、天翅であるアポロニアスは人間であるセリアンと恋に落ちてしまう。
更にはアポロニアスは裏切り、人間の側についてしまった。

家畜に恋をして、仲間と自分を裏切ったアポロニアスの真意を全く理解出来ない頭翅だったが、それでもアポロニアスへの愛は変わらなかった。
また、アポロニアスが人類側へついたのは人間(セリアン)が籠絡したせいだと思い込み、人間を激しく憎しみ見下している。 

それから一度はアポロニアスを取り戻すが、頭翅はアポロニアスの処刑を命じられてしまう。
アポロニアスは自らの運命を受け入れていたが、頭翅はそれを受け入れられず取り乱すばかり。

その時、アポロニアスを救出しに来たセリアンもまた堕天翅に捕まった。
頭翅はセリアンを逃がす代わりにアポロニアスに戻ってくるよう要求するが、アポロニアスは首を縦には振らなかった。

そしてセリアンに堕天翅の刃が迫ったとき、アポロニアスは自らの翅を引きちぎり*2、セリアンを救出する。

そのアポロニアスの姿に、頭翅は深い絶望を感じると同時に、人間に対する憎悪を膨らましていくのだった。


その後、天翅からアクエリオンを盗み出したアポロニアスとセリアン達により、天翅の都であるアトランディアは封印されてしまい、頭翅を含め堕天翅族は一万二千年の長い眠りに就くことになる。


ちなみにこの一万二千年もの間、頭翅のアポロニアスへの愛は全く変わっていない。

前期OP「創聖のアクエリオン」の前半部分の歌詞が頭翅からアポロニアスへのラブレターであるのは有名な話。


創星のアクエリオン


数少ない封印から解かれた天翅の一人として登場。
醜く争いを続ける人間と断ち切られた存在に天翅を昇華させるために、太陽の翼であるアクエリオンとの「翅の契り」を結ぼうとする。

そしてアクエリオンと翅の契りを結ぶ事に成功し、子を宿す事に成功した。
だがアポロニアスの生まれ変わりだとされるアポロが何処までもシルヴィアを想っていた事により、流産してしまう。
結果、頭翅の絶望と悲しみにより地球は凍ってしまうに到る。
まぁ、EVOLの事を考えるとどっちにしろ完全に詰んでるが。

最期は「地球復活拳」を放ったアクエリオンに貫かれ、太陽の翼に抱かれながらその命を落とした。

なお、創星での頭翅のケルビム・ヴェルルゼバは白色で妊娠能力を有していたが、流産の際に黒く変わっていく。
女王色である白が黒く染まった事は、頭翅が妊娠能力を失ったことを象徴しているらしい。

創聖でのケルビム・ヴェルルゼバは、黒く染まった状態で登場している。


創聖のアクエリオン

次元を越えて創星の影響を受けた創聖の世界では、アポロの覚醒に合わせ、他の天翅達に遅れて目を覚ます。
現世での頭翅の婚約者は女性型の音楽翅・音翅(オトハ)
こちらの世界では、生命の樹に大量のプラーナを集め、太陽の翼であるアクエリオンに受粉させることで、天翅を進化させようとした。

しかし、アクエリオンは「天翅が乗らなければ真の力を発揮できない」ことが発覚。

結果、不完全な受粉により生命の樹は枯れ、大量のプラーナが地球に逆流してしまう。

地球が滅びようとしたとき、セリアンの記憶を通してアポロニアスの願いと人間の悲しみを理解し、地球を救うべく行動。
アポロ、シリウスと共にゴールドアクエリオンに合体、生命の大樹を安定させるために発動された「無限合體拳(むげんがったいけん)」により人柱となって地球を救った。


アクエリオンEVOL

主要人物の一人トワノ・ミカゲが頭翅から切り離された『闇の側面』の生まれ変わりだと判明。

前作最終話のラストでアポロやシリウスと合体する際に、少なからずアポロニアスの転生体と合体出来るという下心があったらしく、
実はアポロが翅犬ポロンの生まれ変わりだと知って深い憤りを感じ、アポロニアスへの深すぎる情を持った闇の側面が暴走。独立してミカゲとなった。

しかし、その事実が不動の口から明かされた翌週に頭翅から闇の側面が独立するシーン……アポロニアスの転生体と信じていたアポロが翅犬だと知って嘆く場面が放送され、あの感動の場面で下心だけで最後の合体を行なったと誤解を生んだ。

しかし、最終話でまさかの頭翅本人が登場。
シルヴィアとミコノに感謝の言葉を伝え、想い人を奪った事に対して何一つ恨み言を言わず穏やかな声であった。

この事から頭翅は前作のラストで下心こそあったが
  • 「人間を理解したこと」
  • 「天翅と人の新たな創世」
の言葉には嘘偽りが無かった事がうかがえる。

実際、頭翅の立場やそれまでの経緯を考えれば「一切下心を持つな」というのも酷な話ではある。
むしろ12,000年分の熟成されたヤンデレ成分をあの程度で昇華させたことは偉業と称えるべきだろう


メディアミックスでの頭翅

◆CR創聖のアクエリオンⅢ

サウザーポジションとして確変バトルに登場。
弱攻撃が勝利期待度1/2なのに対して、強攻撃が選ばれると敗北率約80%と絶望が襲いかかってくる。


スーパーロボット大戦シリーズ

Z』にてアクエリオン初参戦に伴い初登場。おおむね原作通りの動き。
『ZSPD』のシークレットエピローグではアポロ達と完全に和解し、アポロ達の戦いを見守ると言って去って行った。
Z当時はEVOLは作られていなかったので、当然アポロの過去生については触れていなかったが…

第3次Z天獄篇』ではミカゲとは別にアポロ、シリウスと共に封印されていた頭翅も登場。
アポロの過去生については「愛の敗者は大人しくさるのみ」と容認し、最終的にはミカゲと融合した。



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最終更新:2025年01月29日 09:49

*1 これによって単なる突然変異にすぎなかった自分たちの羽を遺伝子操作によって、超感覚や超能力までもを発する特殊器官へと進化させていった。

*2 この時に失った翅はトーマが兜の飾りとして保管している。またアポロニアスの背中の根本に残った翅は、アクエリオンのコアクリスタルに埋葬されている。