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千日手

登録日:2011/01/09 Sun 22:19:36
更新日:2026/05/16 Sat 01:51:01
所要時間:約 2 分で読めます




千日手(せんにちて)とは、
(1) 将棋などのボードゲームにおいて駒の配置と手番が全く同じ状態が1局中に何回も現れること。
(2) (1)から転じて、勝負において拮抗した攻防を繰り返し盤面が膠着状態に陥ること。
(3) 『セイバーマリオネットJtoX』後日談(第26話)にて歌われた曲。

以下の解説は順不同となっております。


▽目次

曲名


千日手

作詞 奥井雅美
作曲 奥井雅美
編曲 大平勉
歌 子安武人


「今日、ベランダが

鳩に襲撃されました。
だから、だから聞いて下さい。
千日手



『セイバーマリオネットJtoX』後日談(第26話)にて花形美剣が歌った曲。
小説家となった花形は、これを歌いながら原稿催促の電話を無視しました。
気になる方は是非聞いて下さい。



将棋系ゲーム

将棋などのボードゲームにおいて駒の配置と手番が全く同じ状態が1局中に何回も現れること。要するに無限ループである。
将棋系のボードゲームではそれに対処するためのルールが存在する。


将棋

駒の配置、両対局者の持ち駒の種類や数、手番が全く同じ状態が1局中に4回現れると千日手になる。条件を満たす前でも、「千日手になりそうだ」と両者が合意すればOK。
千日手になった場合はその勝負を無かったことにする。
公式戦では先手と後手を入れ替えて、最初からやり直しとなる。
ただし、一方が連続王手を繰り返したために千日手になった場合は、王手をかけていた方が反則負けとなる規定がある。
誰も千日手に気付かず進んだ場合はそのまま続行し、対局を巻き戻して引き分けにすることはない(反則負けは別で、対局終了後の指摘でも勝敗が変わることがある)。

なお、これについては実のところルールに不備が存在し、双玉詰将棋*1「最後の審判」で発生している。

将棋は先手の方が有利とされているため、後手は千日手に持ち込んで先手番を取りに行くのが有力な戦略となっている。

かつては「同一手順3回繰り返し」で千日手だったが、同一局面に戻る手順が2つ以上ある場合に無限に続けられる*3ため、「同一局面4回」に改正されたという経緯がある。

チェス

スリーフォールド・レピティション(Threefold repetition、同形三復)と呼ばれている。
相手の手で同一局面が3回生じた、または自分の次の手で同一局面が3回生じるときに引き分けとなる。
ただし自動的に引き分けになるのではなく、自分の手番の時に指摘することで引き分けとなる(相手は拒否できない)。公式戦では審判員に申し立てる必要がある。

チェスにおいては、連続チェック(王手)による千日手が禁止されておらず、「パペチュアル・チェック」と呼ばれ、引き分けに持ち込む戦術の1つとなっている。
チェスは将棋より圧倒的に先手有利であることから、後手から引き分けに持ち込む戦術の一つとしての重要度も高い。

どうぶつしょうぎ

チェスと同様に、同じ局面が3回出た時点で引き分けとなる。

シャンチー

将(王手)の連続による千日手は反則となるのは将棋と同じだが、殺(詰めろ)・捉(駒当たり)の連続でも同様に反則になるのが特徴。
細かい例外が非常に多く、千日手のルールを正確に把握することは非常に難しいとされている。

囲碁

囲碁では着手によって直前の状態に戻ることを禁止している。同じ形を繰り返せる形のことをコウと呼ぶ。
同じ形の反復自体は禁止されていないため、3つのコウが生じた際は無限に続けられてしまう。お互いに譲らない場合は無勝負となる。

そのほかにも、1手ではない長手数で同じ形に戻ってしまう「長生」もあり、こちらもお互いに譲らない場合は無勝負となる。

囲碁は国によってルールが若干異なり、同形反復そのものを禁止するスーパーコウというルールも存在する。
スーパーコウの場合は必ず打開しなければならないので、このような無勝負は起きなくなる。


追記・修正は花形と将棋、チェス好きの方お願いします。

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最終更新:2026年05月16日 01:51

*1 詰将棋とは将棋の終盤を想定した、相手の玉を詰ませるパズル。片方は王手の連続で攻め、もう片方は最善の方法で逃げ続ける。攻め手は詰みまで必ず王手を続けて攻めなければならない。双玉詰将棋は攻め手にも玉が存在することが普通の詰将棋と異なり、攻め手が逆に王手をかけられてしまえば大抵の場合において攻め手の連続王手を維持できず失敗(逃げつつ空き王手など例外もあるが)となる。

*2 文字通り、自分の持ち駒にある歩を打って相手玉を詰ませること。反則の一種だが、「とどめとして持ち駒の歩を打つ」という行為のみが該当し、歩を打って王手をかける(合法手で一旦王手を解消できる)こと自体は(例え数手後に詰みが確定している状況でも)打ち歩詰めにならない。また「既に盤上にある歩を前進させて詰ませる(突き歩詰め)」も問題ない。

*3 実際に、60手以上千日手模様が続くことがプロ棋戦でも多発した。