将棋

登録日:2012/06/18(月) 19:38:25
更新日:2022/07/19 Tue 15:15:13
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将棋とは、駒40個と9×9の将棋盤を使って繰り広げるゲームである。



●目次

【概要】

将棋の起源は紀元前200年~紀元前300年の時期に古代インドにおいて遊ばれたチャトランガという二人制または四人制*1のさいころ将棋であるようだ。
このチャトランガが西流してチェスに、東流してシャンチー(中国将棋)に姿を変えつつ世界各国に広まったと考えられている。
日本の将棋については、タイのマークルックのルールに近いことから、11世紀に東南アジア経由で伝わったものに中国将棋の駒の形などの要素が加わったという説(増川宏一説)と、マークルックには持ち駒ルールがないことから、6世紀に中国大陸から伝わり独自にルールが変化したというという説(木村義徳説)がある。
平安時代の11世紀初めには貴族の間で将棋が遊ばれていたことが、興福寺境内の遺構から発掘された駒により判明しており、増川説は駒を取られたら再利用ができない中将棋/大将棋を経て、持ち駒ルールが16世紀頃に生まれたという立場を取る一方、木村説では11世紀時点で既に持ち駒ルールがあったとする。
いずれにせよ、最終的に現在のルールが成文化され確定したのは17世紀中期である。

勘違いされがちだが、これは戦争ではない
玉、金、銀、(月)桂(樹)、香(木)といった宝物の取り合いである。
血を流さない平和(?)な物の奪い合いなのだ。
取られた駒を使われるのは、捕虜でも裏切りでも無いのだ。
なお、上記のチェスやシャンチーでは取った駒を使う事は出来ない。

二人零和有限確定完全情報ゲームである(ランダム要素と秘密要素がなく、手数・パターンは膨大すぎるが無限ではない)ため、最善手が見つかれば「どうぶつしょうぎ」のように「先手必勝」「後手必勝」「必ず引き分けになる(『入玉』など)」のいずれかが判明すると思われるが*2、その膨大な手数から未だにいずれなのかは不明。

国内で使われている将棋の駒の95%は山形県天童市産であり、天童市は「将棋の町」ということをPRしている。


【ルール】

※いきなり公式ルールだと「こまけぇことはいいんだよ挟み将棋しようぜ!」と言いたくなるので、
この項目では、そこら辺の店で売っている将棋セット(マグネットタイプ)に入っている説明書程度のお手軽ルール的に説明していく。

なお、将棋をプレイすることは「指す」という。
「将棋を打つ」と言ったらニワカ乙となるので注意しよう。
打つのは囲碁である。


<基礎>


駒40個と9×9の将棋盤を使う。
互いに一回ずつ「駒」を動かし、それぞれの駒を奪い合い、最終的に相手の王将(後手は玉将)を 追い詰めたら 勝ち。
自分の駒を相手の駒がいるマス目に移動させれば、その相手の駒を取ることができる。
取った駒は一旦「駒台」に送られ、自分の番で駒を動かす代わりに、空いたマス目に駒台の「持ち駒」を1個好きに置くことができる。
(自ターンでできるのは駒を動かす+取る or駒を置くのどちらか)
取った駒を置くのを「打つ」と言うが、 将棋をプレイするのは「指す」 である。大事なことなのでry

「打つ」と「指す」の使い分けは、他の所にあるものを盤の上に置くことを「打つ」、盤上のものを移動させることを「指す」というニュアンスで覚えればよい。

また、駒は種類により移動範囲=攻撃範囲が決まっている。

さらに、相手の陣地(初期配置の横三列分)に侵入した手持ちの駒は、一度相手に取られるまで移動範囲を変化させることができる。
これを『(駒が)成る』と呼び、駒を裏返し区別する。
こちらは赤字で表記し、歩兵・香車・桂馬・銀は行動範囲が金と一緒に、飛車と角行は王将の行動範囲が追加される。
なお、金・王将は成ることができない。また、成った駒を自分から元に戻したり、持ち駒を打つと同時に成ることはできない。


<駒の種類>


※読みは特殊な駒のみ
※↑に向かって攻めるとし、□を移動&攻撃可能範囲とする
※罫線で表されるのは、その方向に他の駒がない限り進めるものとする

  • 歩兵(枚数:9 ふ、ふひょう)

   
   
     

移動範囲はぶっちぎりの最下位だが、数が多いので相手の大駒を奪うための餌にしたり、持ち駒から打ち込んで進路をせき止めること(合い駒)など、色んな用途で使われる。
逆に言えば、後半になってもこいつが持ち駒にないとかなりヤバいということでもある。

持ち駒の歩を打つとき、最も奥の横一列(移動時に強制的に成る場所)や、成る前の歩と同じ縦列(縦一直線の9マスのうち、自分の歩が2個になるような場所)に打つことはできない。
特に後者は「二歩」という反則として区別されており、プロの試合を統計しても最も多くやらかされているミス。

裏面は。金または今という字を崩しに崩すと平仮名の「と」になるとか。
成った時のメリットも最もデカい(同じ縦列に持ち駒の歩を打てるようになるうえ、と金を取られても相手は歩から成り直しになるため)。

  • 香車(枚数:2 きょう、きょうしゃ、きょうす)


   
   
   
     

縦方向の攻め担当。一気に前進できるが、後戻りはできない。
裏面は成香(なりきょう)。棋書で盤面を書く場合には、主にで表される。
歩と同様、持ち駒として打つ際には最も奥の横一列へは打てない。


  • 桂馬(枚数:2 けい、けいま)


     
   
     

トリッキーな動きが特徴。この駒のみ、途中に駒がいても飛び越して進める。
美濃囲いの天敵。さくさく進むが調子こくと「桂馬の高跳び、歩の餌食」になる。

裏面は成桂(なりけい)。棋書で盤面を書く場合には主にで表される。
飛び越しを活かすために敢えて成らないのも一つの手。
逆に奥から二列目以降まで進んだ場合は強制的に成らされるし、持ち駒から打つ場合もその列には打てないので注意。


  • 銀将(枚数:2)


   
 

左右と下方向に弱い。
裏面は成銀。棋書では主にで表される。実際の駒の文字も金に似ているため、成った駒も黒字のものを使うプロ棋士は金と間違えて成銀のまま持ち駒から打ってしまう反則負けをまれにやらかすほど。
斜め後ろに動けるという個性が消えてしまうため、成らないことの方が多いかも。


  • 金将(枚数:2)


   

大駒以外ではもっともカバー範囲が広い。後方の左右斜めにだけは弱いので別の駒で死角を補おう。
攻めと守りどちらにも重要。移動範囲が広いため、相手玉を詰ます際に特に有用で、後詰めの駒と相手玉の間に金を打つ「頭金」は詰みの基本。
進化なし。むしろ他の駒の進化先


  • 角行(枚数:1 かく、かくぎょう)


           
         
           
         
           

裏面は馬(龍馬)
相手の一瞬の隙をついたり、攻めから一転して受けに回ったりと大忙し。
大駒として重要だが扱いが難しく、前(後左右)に進めない弱点のせいで下手すると歩にすらやられてしまうことも。

ちなみに本来の読み方は「かくゆき」。しかし「かくぎょう」が広まり過ぎたためトリビア程度の豆知識に。


  • 飛車(枚数:1)


               
           
           
               

はさみ将棋の駒と同じ動きができる。裏面は龍(龍王)
寄せにも受けにも強力で、安定感のある攻防が期待できる、最も重要な大駒。
こいつを横へ積極的に動かすか否かで「振り飛車」「居飛車」に大別されるプレイスタイルが、ほぼ全ての戦術の基礎とされる。
故に、この駒を相手に取られるのはもちろん、取られなくともニート働けない展開になってしまうと苦しいともいえ、中盤以降はいかに相手の飛車を潰すかも重要な要素となりうる。
なお、角は「天王山」とも呼ばれる中央マス(5五)にいないと移動可能なマスの数が最多にならないが、飛はどのマスにいても(何らかの駒がない限り)縦横16マスに動ける。
そのため、一般には飛のほうが角よりも価値が高いとされる。(指す人の好みは当然あるが。)


  • 玉将/王将(枚数:1)



全包囲砲撃台。しかしこれを取られるような展開にしてはいけないというルールがあるので、
必ず相手の進路を通さないように護衛役をつけよう。

玉将「ほーら隣接してこいよ返り討ちだヒャーハハハハh」
飛車「左右前後チースw」
角行「斜めチースw」
桂馬「V字進撃チースw」
香車「3マス前進チースw」

……みたいなことになりかねない。
進化はなし。進化条件と同じく相手の陣地に入ったときには「入玉」ともいわれるが、これに絡むルールはちょっと複雑なので割愛。

棋譜上や局面図では玉将と王将を区別せず玉と表記する場合が多い。
「玉」表記をするのは、局面図に書く際に「王」の字では向きがわかりにくいからという便宜上の理由もある。
ちなみに起源は玉将のほうが古く、昔の将棋駒に王将という駒はなかった。


<初期配置>


※数字および漢数字のある部分は表組上の便宜的なものであり、盤面ではない
※横升は筋、縦升は段で数える



<その他>

次の手で玉将を取れる状態にする一手を「王手」と言う。これは口頭で宣告する事が多いが、
実は将棋のルールには「王手」と言わなければならないというルールは存在しない。
アマチュアの中には、UNOよろしく「王手」と言わなかった事を反則と抗議する者が多く見受けられるが、これは全くの筋違いである。

一般的には将棋は「玉を取れば勝ち」と説明されるが、実は将棋連盟の定める規定ではそんな勝利条件は定められていない…というか
正確には勝利条件というものはなく、劣勢側が負けを認める(投了)ことがない限り、実質的には反則負けでしか決着がつかない。
つまり、どちらも投了せずに指し続けると、最終的に『自分の手番で必ず王手から抜け出さなければならない』(「王手放置/自ら相手の駒の利きに王を晒す行為」の禁止)ルールに抵触した反則負けになる*3
こういう王手放置が確定してしまうことを「詰み」というようになり、転じて「相手の玉を詰ませれば勝ち」と説明されるようになったというわけだ。
事実、プロの対局はたいてい実際に詰むまで指すことはなく、いずれ詰む展開からもう脱出できないと予測した(「即詰み」や「必至」に完全に入り、詰め将棋のようにこちらから連続王手を決めて詰ませ返すことができない)時点で投了するのが普通らしい。

この他には連続王手の千日手に陥ると王手をかけている側が反則負けになる、打ち歩詰め(最後に「詰み」にする1手だけ、持ち駒の歩は使えない。勘違いされやすいが「持ち駒の歩で王手をかける」だけでは反則ではない)をしてはいけないといったルールもいくつかある。

【将棋連盟】

将棋のプロの協会。棋士・女流棋士は「日本将棋連盟」に所属しているが、一部女流棋士は「日本女子プロ将棋協会(LPSA)」に所属、あるいはフリー活動している。
プロの棋士になるには、基本的には「新進棋士奨励会」に入会し、級・段を上げていくのが一般的とされる。そして三段に至ると「三段リーグ」に組み込まれ、半年ごとに上位2名のみがプロの最下位である四段となる。
奨励会に入会するだけでもアマチュアの都道府県代表クラスの実力と師匠(推薦者となる棋士)が必要な上、
満21歳までに初段昇格 &プロへの最終関門となる三段リーグには満26歳以下という非常に厳しい年齢制限があり、そんな奨励会のルートを完走できた者は入会者のたった15%という、アイドル以上に厳しい世界。もちろんプロ入りしても……。
また、奨励会の下部組織として「研修会」というものが存在し、女流棋士の場合はこちらから目指すことになる。

タイトル戦

8つのタイトル戦が存在する。予選・本戦を勝ち抜いた挑戦者がタイトルホルダーに挑戦する。
  • 竜王
  • 名人(予選の名称は「順位戦」)
  • 王位
  • 王座
  • 棋王
  • 叡王
  • 王将
  • 棋聖(ヒューリック杯棋聖戦)

その他の棋戦

  • 朝日杯将棋オープン
  • 銀河戦
  • NHK杯トーナメント
  • 日本シリーズ
  • 新人王戦(若手限定)
  • YAMADAチャレンジ杯(若手限定)
  • 加古川青流戦(四段限定)
  • AbemaTVトーナメント(非公式)

女流タイトル戦

  • 白玲/女流順位戦
  • 清麗
  • 女王(マイナビ女子オープン)
  • 女流王座
  • 女流名人
  • 女流王位
  • 女流王将
  • 倉敷藤花

女流棋戦

  • YAMADA女流チャレンジ杯(若手限定)
  • 女流AbemaTVトーナメント(非公式戦)
  • 白瀧あゆみ杯争奪戦(非公式戦)
  • 世田谷花みず木女流オープン戦(非公式戦)

<エピソード>



【著名な将棋の棋士】

(※は引退した棋士、※※は亡くなった棋士)

(当時の全タイトルである)七冠独占や永世七冠有資格者など、生ける伝説。彼の同年代も強者揃いのため、羽生世代とも呼ばれる。

藤井聡太の登場を見届けるように引退した「神武以来の天才」。
今でもそのお茶目なキャラを活かして芸能界で精力的に活動中。

  • 木村義雄※※
14世名人にして初代実力制名人。
定跡研究や順位戦設立などに尽力されたお方でもある。
大山に名人を奪われて引退した。

  • 大山康晴※※
15世名人。
1992年に69歳で亡くなるまで連続43期A級に在籍していたというバケモノ、まさに巨人。
次に自分と指す相手の本来の実力を発揮出来なくするべく、よく盤外戦術を用いることでも知られた*4

  • 升田幸三※※
大山の兄弟子にして終生のライバル。
少年時代に「名人に香を引いて勝つまでは帰らない」という置き手紙を残して家を飛び出し、大山との名人戦でそれを実現させたのは有名。
戦争時に戦場で体を壊したことが原因で引退するまでA級在籍のままだった。また新手を編み出すことをモットーとしており、死後に「升田幸三賞」が設けられた。
実は戦後にGHQが将棋を「チェスとは違い取った駒を使えるのは捕虜虐待じゃないか」と言って禁止しようとした時に(この解釈が間違いなのは前述の通り)、「それは相手の戦力も有効に活用することが出来るのであってチェスだと取られたら終わりだから虐待どころか虐殺じゃないか」と反論して将棋を救ったお方。

  • 大野源一※※
大山、升田の兄弟子。
江戸時代以降廃れていた振り飛車で活躍したことで現世に振り飛車を蘇らせた振り飛車の救世主。その捌きの上手い指し回しは現役棋士でトップクラスの捌きの技術を誇る久保が「絶品」と絶賛する程のもの。
居飛車党だった大山に振り飛車を薦めたことで大山が振り飛車党に転向したのだが、自身があまり考えなくてもよいことを理由に振り飛車党に転向したことから同じ理由で薦めたという。

  • 阪田三吉※※
戦前の関西を代表する棋士。
ヒット曲「王将」で知っている人も多いはず。
死後、名人と王将を追贈された。
その系譜は弟子の藤内金吾*5を通して今もなお絶えることなく受け継がれている。

  • 山田道美※※
打倒大山に心血を注いだ熱血棋士。
難病により若くして世を去るも、その遺志や熱意は中原ら他の若手に引き継がれた。

  • 中原誠※
将棋界の太陽。16世名人。
大山の次の将棋界の覇者。
林葉直子との不倫は黒歴史。

  • 米長邦雄※※
永世棋聖。
将棋連盟会長として電王戦(叡王戦の前身)創設などに尽力した。
また、棋界随一のプレイボーイとしても有名であった。ひふみんとの掛け合いは名物であったが、2012年に惜しまれつつ死去。

  • 内藤国雄※
歌手としても活動していた関西のドン。
有望な子供を見つけても弟子に取…らないで*6、弟弟子に紹介してプロへの道を切り拓いてもいる。
正座姿がとてつもなく美しかった方で、引退の理由の1つに正座をするのがしんどくなった事を挙げていた。

  • 芹沢博文※※
タレントとしても活躍していた棋士。しかしずけずけと物申す性格から揉め事も絶えなかった。
大の酒好きでも知られるが、あまりにも飲み過ぎて早死にしてしまった(その時に「時間をかけたゆるやかな自殺」とも揶揄された程飲んでいたようだ)。

  • 伊藤果※
詰将棋作家として有名な棋士。引退してから「晴れて真の詰将棋作家となった」と言うのだから筋金入りである。
彼の問題は実戦的な手筋というよりいかにもパズル的なギミックが多いのが特徴。
ちなみに「新必殺仕置人」に出演したことがある。

  • 豊川孝弘
オヤジギャグの名人。
テレビ棋戦で二歩を指してお茶の間に流されたことがあり、それを「トリビアの泉」「怒り新党」で何度も公開処刑を食らっている。

  • 谷川浩司
17世名人。羽生世代と中原・加藤・米長の間の世代となるレジェンド。羽生とは数々の名勝負を繰り広げた。

  • 森内俊之
18世名人。上述の羽生世代。羽生との名人戦の数々は語り草でもある。
2020年よりYouTuberとしても活動中。

  • 藤井猛
振り飛車党の代表格で、藤井システムや藤井矢倉の生みの親。羽生世代。
その終盤のボロボロっぷりから「終盤のファンタジスタ」の異名もある。
解説に定評があり、ファンからは「てんてー」の愛称で呼ばれることも。
藤井聡太の台頭以降は「将棋棋士の藤井」と言うと、大抵は聡太の方を指してしまうため、にわかファンには影が薄くなりがち。

  • 久保利明
てんてーと並ぶ振り飛車党代表格。
駒の捌き方に定評があり「捌きのアーティスト」と呼ばれる他、粘り強さも持ち味としている。

  • 鈴木大介
上2人と並んで「振り飛車御三家」と呼ばれる振り飛車党代表格。
豪快かつ繊細な差し回しを得意とする。
ヒット漫画「ハチワンダイバー」を監修、及び作中で大暴れ。麻雀界でも2019年にプロ雀士を圧倒して麻雀最強位を獲得するなど大暴れ。

  • 村山聖※※
「羽生世代」の一角で羽生と互角に近い成績だった。腎臓の病気や癌で29歳の若さで夭折。
映画「聖の青春」は彼を描いたもの。

  • 佐藤天彦
高級ブランドスーツで身を包む、クラシック音楽を好むといったことから「貴族」と呼ばれる元名人。
見た目に反してぬいぐるみ愛好家。

地球代表。

  • 橋本崇載※
ハッシー。NHK杯準決勝で二歩による反則負けを喫したことはニュースでも大々的に取り上げられたが、それを扇子に揮毫するなどのユーモアあふれる人柄と、A級経験もある実力を兼ね備えているいい人…なのだが、令和3年4月2日付で電撃引退。
その直前まで半年間休場していたのだが、それ及び引退に至った発端が妻による生後3ヶ月の実子連れ去り事件という普通にヤバいものであり、その結果のこの決断は本人としても不本意極まりないものであろう…

  • 渡辺明
魔王。(初代)永世竜王&(タイトルで唯一、連続在位でしか永世称号を獲得できない)永世棋王。羽生世代全盛の中見事抗ってみせた棋士の一人。
年齢相応ではない頭髪のショボさやぬいぐるみへの変質的な愛等、見た目とのギャップが非常に激しいお方。
その殆どは奥様による漫画「将棋の渡辺くん」で暴露された物。渡辺と仲がいい棋士もこの漫画で奇行がすっぱ抜かれた被害者多数(佐藤のぬい愛好もこの漫画で取り上げられた物)。
羽生に永世七冠を許したり、藤井聡太に最年少タイトルを許したりと、今後破られないと言われる棋戦に何故か縁がある。

  • 木村一基
受けて受けて受けまくる「千駄ヶ谷の受け師」。
タイトル戦には何度か出ていたが深浦との王位戦で3連勝→4連敗を喫したのをはじめ長らく獲得出来ずにいたが、2019年に豊島から王位を奪い悲願の初タイトル獲得、同時に初タイトル獲得最年長記録を更新した。

  • 瀬川晶司
プロになれなかった奨励会員のはずが、アマチュアとしてプロに勝ちまくったため、特例として行われた試験(その後に制度化している)に合格してプロになった下剋上棋士。
流石にプロになった後は平凡な成績だが、異色の経歴はなんと映画化もされた。

  • 今泉健司
制度化されたプロ編入試験に合格し、3度目の挑戦*7でプロになる夢を叶えた遅咲きの棋士。
アマチュア時代に残した戦績は凄まじく、もはやレジェンドの域であった。

  • 折田翔吾
こちらもプロ編入試験合格者。
年齢制限で奨励会を退会になった後、YouTubeチャンネルを開設して将棋ウォーズでの対局動画を投稿する実況動画投稿者として活躍。
そのチャンネル名から「アゲアゲさん」とも呼ばれている。

  • 桐谷広人※
「株主優待券の桐谷さん」でおなじみの人。
今泉の師匠*8でもある。

  • 森安正幸※
  • 森安秀光※※
兄弟棋士。兄の正幸は現役時代からアゲアゲさんも含む後進の育成に力を入れている事でも知られており、「隣の人間国宝」に認定されてもいる。弟の秀光はタイトル獲得経験もある実力者だったが、中学生の息子に刺殺されるという非業の死を遂げてしまった…。

  • 畠山成幸
  • 畠山鎮
森安正幸門下の兄弟棋士…にして、兄弟棋士がたくさんいる囲碁棋界にもいない双子の棋士。
なんと産まれた日だけではなく、プロ入りまでもが同じタイミングである。
ちなみに、弟の鎮は名前とは真逆で攻め将棋を得意とする。

  • 豊島将之
長らく次世代を担う存在と期待されながらタイトルを取れず苦しんでいたホープ。
だが2018年に初タイトルとなる棋聖を獲得すると、続けざまに王位・名人・叡王・竜王を奪取するなど、花開いた感がある。竜王以外は全て一期(竜王も二期)で失冠したのは内緒。
藤井聡太相手に初手合いから6連勝するなど、今まさにトップ棋士としての風格を備えた存在。その後はタイトル戦でフルボッコにされて現在では逆に負け越しているが

  • 菅井竜也
若手振り飛車党の代表格。
平成生まれ初のタイトル獲得者。

  • 永瀬拓矢
負けない将棋。軍曹。
若手の頃から羽生に初手合いから4連勝していたりするなど実力はあったが、2019年に叡王、王座を獲得すると、2021年にはA級昇級と名実ともにトップ棋士の仲間入りを果たした。

  • 藤井聡太
羽生に次ぐ将棋星人二号にして新たな伝説。
プロ入り最年少、屋敷伸之の持つ最年少タイトル記録を塗り替えるなど、今後も数々の記録を打ち立てていくことは確実であろうスタープレイヤー。
あまりにも現実離れした戦績故に某ラノベの作者の最大の敵である。
フィクションが存在する意味があるのか?

  • 大橋貴洸
藤井聡太と同時にプロ入りしたことでどうにも彼の陰に隠れがちではあるが、その実確かな棋力を持つ新進気鋭。
プロ入り三年で六段に昇段、星取りでは藤井聡太に勝ち越しているなど今後の活躍が期待される。
また、そのファッショナブルなスタイルについても注目されている。

  • 伊藤匠
藤井聡太よりも3ヶ月若い現役最年少棋士。
彼に勝るとも劣らないポテンシャルを秘めた若手超有望株で、デビューから1年未満で現役タイトルホルダー(永瀬)を破るという藤井でも出来なかった事をやってのけている。

  • 服部慎一郎
こちらも若手有望株。
独創的な棋風は名字にちなんで「忍者」と呼ばれている。

  • 飯島栄治
小物界の大物。飯島流引き角戦法で升田幸三賞を受賞している。
アニヲタwikiの将棋の記事にはぼくの記述があるんですよ。これってすごくないですか?

  • 里見香奈
押しも押されもせぬ女王。
毎年ほぼ全ての女流タイトル戦に顔を出すなど、女流の中では圧倒的強さを誇る。
かつて「初の女性棋士」を目指して奨励会に編入したものの年齢規定により三段で退会。
その後2022年、ついにプロ編入試験の受験資格を得て受験決定。果たして女性棋士の道が開かれるのか・・・

  • 西山朋佳
「初の女性棋士」に近い存在とされた(奨励会三段、次点一回)。女流タイトルも複数保持している。
しかし、令和3年4月に奨励会を退会した。

  • 加藤桃子
元は奨励会にいたがその後に退会し、女流棋士に転向した。
奨励会時代に女流タイトルを獲得し、その後も西山や里見と幾度となくタイトルを争ってきた実力者である。
早指し戦とはいえ奨励会員でありながらNHK杯戦本戦で及川拓馬六段を破るという大金星を挙げた事もある。

  • 香川愛生
我らが番長。タイトル2期保持。
YouTuberとしても活動しており、ゲーム実況、踊ってみた、コスプレなど活動は多岐に渡る。
自分で写真をあげていたが、学生時代→現在の劇的ビフォーアフターはちょっと同一人物とは思えない。

  • 清水市代
里見の前の女流棋界の覇者たるレジェンド。

  • 林葉直子※
同世代の清水や中井広恵とともに、初期の女流棋界を引っ張ったお方。
女流棋士の知名度向上に大きな役割を果たしたことについては疑いの余地はないのだが、中原誠との不倫等で将棋界を去り、その後はタロット占い師やカレー屋経営などを経て、肝臓を壊して余命宣告を受ける等波乱の人生を送っている。

【余談】

12×12マス 21種類の中将棋や15×15マス 29種類の大将棋、19×19マス 50種類の摩訶大大将棋、36×36マス 209種類の大局将棋とか言うのもある。
これらは、持ち駒の再利用という概念がなかった頃、生み出されたもの(再利用がないチェスなどでは、終盤お互いの駒が少なくなり屍の築かれた盤上にて引き分けになるといった例がある)。
また駒の種類や基礎ルールを明治以降の近代軍的に変えた「軍人将棋」なども変わり種として存在する。
現在の一般的な将棋は、小将棋と呼ばれるものに様々なルール改変(持ち駒再使用ルール等)を加えたものである。

  • 慣用句
一部の用語は慣用句的に使われており「歩の無い将棋は負け将棋」「桂馬の高跳び歩の餌食」「ヘボ将棋、(王より)飛車角ばかり可愛がり*9」などが存在する。

【将棋がモチーフ・題材の作品】



<将棋を得意または趣味とするキャラクター>

個別記事があるものを記載。


<将棋をモチーフとするキャラクター>

将鬼七人衆(闘将!!拉麺男)
将棋刑事(こちら葛飾区亀有公園前派出所)
高速鬼(暴太郎戦隊ドンブラザーズ)


追記・修正は20対20でお願いします。

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最終更新:2022年07月19日 15:15

*1 永きに渡り二人制と四人制どちらが先に生まれたかの論争が行われていたが、二人制が先であるとの説が現在では有力である。

*2 ちなみにどうぶつしょうぎは後手必勝。

*3 ちなみにチェスにおける「ステイルメイト」(王手に相当するチェックはかかっていないものの、自軍の駒をどう動かしても王将に相当するキングにチェックがかかる状況で、引き分け扱い)は将棋でも発生する可能性こそ(理論的には)あるにはあるが、持ち駒がある関係上、その時点で圧倒的な戦力差がついており、攻め方が故意に狙おうとでもしない限り、まずありえない。

*4 その中で最も有名なエピソードは、名人戦で上の花村元司をストレートで下した時に、「花ちゃん、あんたは所詮素人だもんね」という、編入試験を受けて真剣師からプロになった経歴を持つ花村にとって、あまりにも強烈過ぎる一言を言い放ったことだろう。

*5 元は実業家で、阪田のパトロンだったが阪田から将棋を教わるうちに(後に今泉に破られるまではプロ入り最年長記録だった)39歳でプロになったお方。内藤や森安の師匠でもある。

*6 本人いわく「自分の道場を持っていないから弟子を取る資格がない」というが、それでも一応4人の弟子を取り、2人をプロに送っている

*7 年齢制限で奨励会を退会した後にアマチュアで好成績を収めて三段リーグ編入試験で合格し(現在唯一の合格者)奨励会に復帰するも、2年以内に四段になるというルールによりまたもや退会していた。

*8 三段リーグ編入試験以降

*9 ただしこれは「王・飛車(角)の両取りを仕掛けられた際に飛車角を逃がして王を守らない(通常なら王手放置で反則負けだが、相手もそれに気づかず王が持ち駒にいる)」という状況を揶揄したものであり、「大駒を粗末に扱ってよい」というわけではないことに留意。