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更新日:2025/10/26 Sun 07:29:26NEW!
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サウンドノベル『街』は、1998年1月にチュンソフトから発売されたテキストアドベンチャーゲーム。
『
弟切草』でサウンドノベルというジャンルを誕生させ、
『
かまいたちの夜』で
ゲームをやらない一般層にまでサウンドノベルを普及させた“サウンドノベルの元祖”であるチュンソフトによる
サウンドノベルシリーズ第3弾として発売された。
98年に
セガサターンにて『街』のタイトルで発売。
ゲームの容量が大幅にアップした次世代機(第5世代)での発売となったこともあり、
ゲーム自体のボリュームもSFC時代とは比べ物にならない位に大きくなっている。
尚、現在までに本作のサブタイトルとして定着している
“~運命の交差点~”は、翌年の
プレイステーションへの移植版から付けられるようになったものである。
……恐らくは、単に『街』だけだと“何の街”だか紛らわしいと判断されたと思われ、現在は副題も含めたものが正式名称として扱われているようである。
以下に、現在までに発売された関連タイトルと対応ハード。
サウンドノベル 街-machi-
対応ハード:セガサターン
発売:1998年1月22日
街 ~運命の交差点~
対応ハード:プレイステーション
発売:1999年1月28日(廉価版:2002年4月4日)
街 ~運命の交差点~特別篇
対応ハード:PSP
発売:2006年4月27日(廉価版:2007年8月30日)
Iモード版 街
対応ハード:Iモード対応携帯電話
配信:2005年10月11日
【概要】
既に、他社メーカーからもサウンドノベル作品が発売されるようになった中で、
元祖であるチュンソフトは『かまいたちの夜』で採用した実写取り込みを発展させて、実際の役者による演技をも静止画として取り込む、という方法を選択。
結果的に、読むドラマとも呼ぶべき意欲作品として世に送り出された。
本作の企画の元となったのは『弟切草』でシナリオ監修に迎えて以来の付き合いとなった、脚本家、小説家の長坂秀佳が予てから持っていた「自分から見れば他人は脇役だが、他人から見れば自分が脇役に過ぎない」……というアイディアである。
そして、それを思い付く経験となった渋谷の、多くの人の行き交うスクランブル交差点をシンボルとしてイメージが固められ、実際の
ゲームに於いても各人のシナリオのスタートが共通して同時刻のスクランブル交差点からとなっている。
……因みに、当初は100人もの登場人物の物語が次々とザッピングしながら繋がっていくというイメージだったそうだが流石に実現は不可能だったとのことで、結局は主人公の数は8人(10人)に減らされている。
とはいえ、実際に
ゲームにキャラクターとして登場してくる人物は本当に100人以上となっており、8人の主人公の物語の影で各々のストーリーが進行しているキャラクターも居り、ゲーム内で断片的に明かされるサイドストーリーも世界観に没頭しているプレイヤーにとっては気になる要素である。
実は、これ等の人物については、続編の希望もあったのだが……。
ゲーム内の映像の撮影は、1996年に行われている。
前述のアイディアの実現の為に多数のキャストとスタッフが揃えられ、1ヶ月の間に3班体制で必要なキャストを入れ替えながら朝から晩まで撮影を進められたとのことで、この時はスケジュール管理をするスタッフが狂いかけ、毎日のロケ弁代等も相当なものになったとのこと。
しかし、其ほどに作り込んだ作品でも、当時は実写
ゲームへの信用が極めて低かったことや、宣伝段階でのコンセプトが伝わり難いと評されていること等も関係しているのか、莫大な制作費に対して売上は芳しくなかった、とされる。
とは言え、実際にプレイした人間からの評価は非常に高く、サウンドノベルの最高峰とも評される。
発表当初は登場人物の顔が丸見えなことで、前2作と違って“プレイヤーが感情移入し難い(のではないか)”といった意見が出たのを受けて、PS版では『
かまいたちの夜』の様なシルエットモードを追加したら反対に不満が出たのは有名な話。
作るの大変だったらしいのに。
作品の評価については後述。
また、SS版ではパッケージが黒地に『街』の文字が大きく配されているだけという、シンプルで内容が想像出来ないものだったのに対し、PS版では多数の登場人物の顔が升目の様に配されたパッケージと、少なくとも一目で実写取り込み式の
ゲームなのだと解るものにはなっている。
【あらすじ】
10月11日水曜日、渋谷ハチ公前スクランブル交差点から、8人の老若男女それぞれの数奇な運命が始まる―
まるで面識のない8人の主人公が、知らず知らずのうちに影響を及ぼし合いながら、それぞれの5日間を無事終えるのが目的。
尚、後述の様に牛尾と馬部のみは3日でストーリーが終了し、そのことは取説ぐらいにしか書いていなかった。
一方、8人全員をクリアした後に読める追加シナリオが2人分ある。(ただし、片方はショートストーリー)
PSP版では、更に2人分のストーリーが追加されたが、シナリオ作成時の
ゲームのシステムには落とし込んでいない内容のものなので、プレイヤーにとっては文字通りシナリオを“読まされる”だけで、しかも他の
ゲーム本編に採用されたシナリオとは、微妙にニュアンスが違う等、プレイヤーからの評価は余り高いものとは言えないものとなった。
【システム】
「TIP」
文章中に色の違う文字列「TIP」があり、ボタンを押しその語句を選択することでその語句の説明・解説が行われる。緑色の語句はこの
ゲームの中の登場人物や設定等の解説が行われ、水色は一般に使用されている語句の説明が行われる。
今でこそこの用語辞典的なシステムは物珍しくもないが、当時は割と斬新であった。
このTIPを追っていくことで、正志編の
パチンコ男など脇役の描かれない5日間や、劇中劇「独走最前線」「セーラードールズ」の内容を、大まかに把握できる。
また、各シナリオ毎に主役に合わせてTIPの説明文の毛色も変わっているのが特徴で注目。(市川⇒文学的表現が多くて小難しい 美子⇒食べ物関連に小ネタ多し 青井⇒
オタク的)
「ZAP」
ある主人公のシナリオから、別の主人公のシナリオの特定の時間へ飛ぶシステム。ザッピング(zapping)の略。
TIP同様、文章中に緑色で示された文字列を選択することで、別の主人公のシナリオへ移動する。
直接主人公同士が遭遇した時は勿論、全く関係のない場面の全く関係のないTIP中に、お互いの状況の共通点を示すなどしてZAPが仕組まれたりしていることが多々ある。
これにより、全く関係のない人物同士が、人や物を介す等して何処かで関連しあっているという本作の醍醐味が感じ取れるようになっている。
また、読み進めていて画面右下に「つづく」と出て、シナリオがそれ以上進められなくなってしまう事がある。
この場合、別の主人公のシナリオからZAPPINGすることで「つづく」が解除され、次へと読み進めることが出来るという「鍵」の役割も果たしている。
一方、システム的にはSS版ではZAPがある箇所に後で戻る場合には「しおり」を挟んでおく必要があったが、PS版からはPS版『
かまいたちの夜』と同じく、シナリオを何処まで読み進めたのかのチャートが実装され、其処からZAPに飛べるようになり管理が大幅に楽になった。
「マルチフラグメント」
要は「選択肢」
サウンドノベルお馴染みの展開を変える為の選択肢だが、本作では『弟切草』等と違い、基本的なストーリーが一本道となった為か、選択を間違えた場合には即BADEND(
ゲームオーバー)に繋がるパターンが増えた。
また、その主人公にとってはBADENDにもならない選択肢が、別の主人公のBADENDを呼び起こすパターンも存在するので、その場合はその選択までに戻ってやり直しをしなければならない。
これも、PS版以降は楽である。
また、BADENDを選択した主人公が、他の主人公を巻き込んで連鎖的にBADENDとなることもある。
ゲームに慣れてくると、BADENDを回収しながらシナリオを読み進めるようになる。
細井美子シナリオのある選択肢(レコード店にて)では、本作の主題歌である『夜明けのうた』のPVが見られる。
「BADEND」
上記の様にゲームオーバーではあるのだが、その名の様に“別の結末”ではあるので、主人公によってはこっちの方が幸せそうというものも。
全部で122個もあり、見るのにコツが要るBADENDも存在する。
上記の様にマニアになってくると順番に回収しながら読み進める猛者へと成長する。
何れも楽しいものが多いが、桂馬シナリオは殆どが使い回しの爆発なので、これについては“手抜き”との声も。
「難易度」
PS版からは難易度が選択出来るようになっており、EASY、NORMAL、HARDから選択出来る。
HARDがSSと同じ難易度で、EASYとNORMALはBADENDに繋がる選択肢が出ない、BADEND回避の為のヒントが出る、といった違いがある。
基本的なゲーム内容に違いはないものの、PS版は反対に隠しシナリオを見るための条件が厳しくなり、BADENDを全て回収する必要が出た為、完全クリアを目指すのならば、総合的にちょっと簡単になった程度に落ち着いていると言える。
「その他」
家庭用
ゲームのレベルだが、SSでは18禁指定
ゲームの発売が可能だったので、
下ネタ等が際どい所まで表現されていたのに、PS版以降は修正が掛けられている。
また、ある人物のシナリオでは当時から問題となっていた“ホームレス狩り”が描かれているが、PS版ではその表現は登場してこない。
この他、SS版に存在していた一般公募されたプリクラ画像を使用した場面や、シナリオ募集のお知らせ、といった要素もPS版以降は消えている。
ゲーム好きとして知られる漫画家の柴田亜美も募集しており、特別に名前付きで紹介されている。(なので、PS版以降でも柴田亜美のプリクラは見られる。)
TIPSの内容についてもSSとPS版以降では
メーカー的な意味で変えられている箇所もある。
【シナリオ】
■雨宮桂馬『オタク刑事走る!』
渋谷中央署の
オタク刑事・桂馬は、渋谷のオーロラビジョンに映る謎の文章を爆破予告だと断定する。桂馬は5日間渋谷を走り回る。
BADENDの多さ、エピローグから、本作のメインシナリオと思われる。
実際、普通にプレイした場合には桂馬篇が最後になるように最終日のシナリオが展開する。(途中で中断する。選択肢を含むシナリオ終了時間が最後。)
演:あらい正和
「あまみや」ではなく「あめみや」で、タイトルに反して「オタク刑事」ではなく(自称)「ゲーマー刑事」な主人公。渋谷中央署の少年課刑事。
ゲーマーとしての通り名、及びハンドルネームは「白いカラス」。
彼を好きになった人はみな◯印のコーヒー牛乳を買い求めるようになるが、そこそこ高カロリー、多糖な飲み物なので爆弾探しに奔走して街歩きで消費しませう。
本作のBADエンドの結構な部分は桂馬の選択ミスによる爆破エンドである。爆発オチなんてサイテー!
もっと真面目な解説は個別項目へGo!
■麻生しおり
演:雪乃五月(現:ゆきのさつき)
桂馬の先輩で憧れの思い人。
普段から(色々な意味で暴走しがちな)桂馬のお目付け役ではあるが、桂馬の信念や行動原理は理解しているので、いざという時には立場も捨てる覚悟で味方になってくれる頼もしいお姉さん。
……実は、自身では語ろうとしないが大学生時代に両親を殺人事件により失っている。
演じているのが、後に人気声優として大成する雪乃五月という小ネタは『街』ファンにはお馴染み。
■沼田岳義
演:金井大
定年を間近にしたベテラン刑事で、若い桂馬やしおりにも優しい頼れる先輩。
元々は捜査一課の鬼刑事で「イムの沼さん」の異名を持つ尋問のプロで、その噂は桂馬達の耳にも入っている程なのだが、十数年前に資料室の管理者という閑職に追いやられてからも久しい。
余りにも馬鹿げた桂馬の爆弾騒ぎについては最初は諌めるような態度だったものの、後から自分でも異常に気づいた後は桂馬の助けになってくれる。
■権田玄三
演:那須正成
通称「ゴロイチ」。
桂馬には何時も厳しい先輩刑事で、昔ながらの体育会系のノリもあってか桂馬とは徹頭徹尾で馬が合わない。当然のように爆弾騒ぎも最初から嘘と決めつけていた訳だが……。
■ガイ
演:木村李果
緑山学院高校の生徒だが、まともに学校に通わずにゲーセンに入り浸っている不登校児。
とはいえ、アクティブに活動はしている為に補導の為にパトロールしている桂馬とも知り合うこととなり、立場が立場なれど趣味が合うことからゲーセンで遊んだりメールのやり取りをする仲になっている。
■ジェロニモ
演:谷山紀章
「シャチテの悪魔」と呼ばれる、凄腕だが不気味な雰囲気を醸し出しているゲーマー。
何故か爆弾を探す桂馬の行く先々にて幾度も名前を聞くことに……。
演じているのが後に人気声優として大成する谷山紀章だというのも『街』ファンにはお馴染みのトリビア。
■牛尾政美『The wrong man 牛』
ヤクザから足を洗った牛尾は、宝石店店員高峰綾にプロポーズをするため宝石店に足を運ぶ。
しかしその時元舎弟の三次が宝石強盗を働き、居合わせた牛尾は共犯者と間違われてしまう。
しかも逃走した先で役者の馬部に間違えられ、一時しのぎのため芝居をする羽目になる。果たして牛尾は容疑を晴らし、綾にプロポーズすることができるのか?
牛・馬役の松田勝(現:松田優)さんのブログは必見。
■牛尾政美
演:松田勝(現:松田優)
若くして白峰組の代貸に就いていた程の武闘派ヤクザだったが、跡目争いのいざこざや組長の娘からのアピールに乗り切れずに、唐突に血腥い世界から足を洗ってから早半年。
元大物ヤクザとはいえ、あくまでも自分の力で何とかするのが好きな性格だったので陰湿な所はなく、ある意味では素直な性格なので正体を知らないサギ山やその他の人物との関係は意外なほどに良好である。
どういう出会い方をしたのか、宝石店に勤務する高峰綾に惚れ込み彼女へのプロポーズを決意するが、何故か元舎弟の三次の起こした強盗事件の共犯として追われる中で、更に何故だか(自分とそっくりらしい)役者の馬部と間違えられてドラマ『独走最前線』の撮影グループの中に紛れ込むことになってしまい、命拾いしたと思いつつも誤解を解く時間を稼ぐために馬部の代わりに役者に挑むことに……。
演じる松田優は、和製シュワルツネッガーとも呼ばれた肉体派のベテラン俳優。
近年では闘病等も経て、晩年に突入したのに大きくイメチェンを果たしており、俳優業の傍らで独自のトレーニング法を編み出して指導したりと、現在では寧ろ若々しくシュッとしたイメージになっているので『街』ファンでも驚くかも。
■椎名みちる
演:和泉ちぬ
ひょんなことから牛尾が行動を共にすることになった実力派の中堅女優。
中堅とはされつつも外に出れば直ぐに誰か分かられ、牛尾も知っていた程だったので知名度は高いようである。
実は馬部の恋人であり、今回の『独走最前線』への起用もみちるの後押しがあればこそ。
30代後半という年齢もあってか、今回の組長役で馬部が注目されて仕事が軌道に乗ればプロポーズしてもらおうとしている。
■サギ山勇(サギヤマ)
演:ヨースケ(現:窪塚洋介)
牛尾編の真のヒロインとも言うべき、本日が初日の新人AD。
映画監督志望で、大学で映像を学んだ後に夢を持って業界に入ったものの、理想とはかけ離れた&全く学んできたことを活かせない現場に嫌気が差して事あるごとに「辞めてやる」とボヤいている。
知らない者同士で(牛なのに)馬があったのか、何方ともなく互いを頼りにするように……。
元々は主人公候補の一人であり、PSP版『特別篇』では彼を主人公としたシナリオが読めるものの、完成版に合わせた内容ではないために分岐や派生がなかったり、またシナリオ自体の雰囲気も完成版であるゲーム内の他のシナリオとは違っている。
演じているのが数年後にブレイクを果たし(た後にお騒がせ男となってしまっ)た窪塚洋介だというのは『街』ファンならずとも知られているトリビア。
■狐島三次
演:鶴見享司
元・白峰組の構成員だったチンピラで、牛尾の舎弟であったものの他の組員との(牛の舎弟なのに)馬が合わずに出ていった。
プッツンすると止まらない性格。
名前にかけた訳ではないのだろうが「狐の三次」の異名を持ちはしっこくて狡猾で抜け目のない性格から恐れられていた。
タイミング悪く牛尾のいる宝石店に強盗に入ってしまい、そんな状況なのに牛尾に気づいた三次が話しかけてきたことで牛尾も共犯と間違えられてしまうことに……。
■鯨井
演:剛たつひと
渋谷中央書の刑事で三次(と牛尾)が起こした強盗事件を追っている。
目撃情報通りの牛尾を追うが、タイミング良く馬部と入れ替わっていた時もあってか、何とか正体バレをせずにシナリオ終盤までを過ごすことに……。
ミーハーな性格で、みちるの大ファンということもあってか無駄にロケ先近くに出没しては牛尾を焦らせる。
■デューク浜地
演:団時朗
長身にトレードマークの白スーツで決めた有名二枚目俳優で、ドラマ『独走最前線』の主演。
いけ好かない芸能人のテンプレ的なキャラ付けをされており、牛尾編のドラマを盛り上げる。
演じるのは『街』ファンでなくとも知っている『帰ってきたウルトラマン』でもお馴染みで、その後もTVに舞台にと活躍していた故・団時朗氏である。
■高峰綾
演:菊地則江
宝石店ボー・ダボーの美人店員。
牛尾の意中の相手であるが……。
■馬部甚太郎『The wrong man 馬』
売れない役者の馬部は、テレビドラマで初めて大役を勝ち得たが、うまく演じられず自信をなくしていた。
そんな時逃走中の三次に牛尾と間違えられたため、馬部は仕方なしにヤクザの世界に足を踏み入れる事に。人生最悪の3日間が始まる。
馬部と牛尾のみ、3日目でシナリオが終了する。
■馬部甚太郎
演:松田勝(牛尾と2役)
大柄で逞しい肉体と強面という恵まれた素養を持つのに、生来の気の弱さから役者として一皮どころか二皮も三皮も剥けられていない三流以下の役者。
何が気に入られたのか人気女優である椎名みちるに気に入られて交際しているものの、馬部の稼ぎと知名度が低すぎて交際を公表できないなど、恵まれているはずの関係は逆に(馬なのに)重荷になって来ている。
みちるの推薦もあって、みちるがゲスト出演する『独走最前線』の該当回にて重要な役どころを貰うもカナヅチが原因で撮影ミスをしてしまい、休んでいる間に強盗犯である狐島三次と遭遇してしまった上に牛尾と勘違いされてしまう。
三次と行動を共にする中で自分でもその事実に気づき、何とか三次を振り切ってロケ隊に戻ろうとするのだが、誤解が解けないままに馬部は予想以上に複雑だった強盗事件の真相と白峰組の存続にも関わる陰謀に巻き込まれていくのだった……。
尚、鯨飲の牛尾とは反対に甘い物は大好きだが全く酒が飲めず、飲むと直ぐに潰れる上に無理矢理に目覚めさせると泥酔・酩酊状態になってしまう(上に暴れるという悪癖がある)。
━━ちなみに、ゲーム中では全く似ている理由が明かされていない牛尾と馬部な訳だが、その理由と思われる情報は『街』の攻略&公式ガイドブックである『ZAP'S』に掲載されていた『雲烟過眼』内にて明かされており、実は二人の母親が一卵性双生児だったとのこと。
つまり、(戦後の引き上げ者だった)母親達の世代では時代柄もあってか生活に追われるなどして別れた後は互いの境遇を確認する機会も持てなかったと予想できるものの、牛尾と馬部は迚も近しい親類縁者だったということになる。
■白峰るい子
演:佐藤亜里香
白峰組組長・白峰忠道の一人娘で、組を去った後も牛尾を慕い続けていた。
一見すると淑やかな美人なのだが、バイクを乗りこなすなどアクティブな面がある……どころか極道の娘らしく覚悟完了した信念と情念の持ち主。
強盗事件の報道を聞いて直ぐに「牛尾がそんなことするばすない」という思い込みだけで(まぁ合ってるが)飛び出していき、逃走中の馬部を牛尾と勘違いして助け出してくれたはいいものの、それが更に馬部が牛尾として事件の渦中に巻き込まれる切欠となってしまう。
■大松
演:NARUKO
白峰組の若い構成員で代貸時代の牛尾の舎弟。
武闘派だけに現在の山吹が主導する白峰組では冷や飯食いとなっていた上に、預けられていた組長の銃を盗まれた挙げ句に強盗に使われた件にてエンコ(指)を詰める羽目になったりとツイていない。
しかし、馬部を牛尾と勘違いして助ける中で大松自身にも逆転の目が……?
■山吹京一郎
演:神威杏次
牛尾が去った後の代貸で、高学歴のインテリヤクザ。
とはいえ、組長の意向も聞かないままで関西方面と繋ぎを取っているらしかったりと、その行動には怪しい部分が多い。
るい子のことを狙っているようだが、当のるい子からは蛇蝎のごとく嫌われている。
■白峰忠道
演:竜雷太
渋谷に本拠地を構える広域指定暴力団白峰組の組長。
牛尾には目をかけていて、行く行くはすんなりと跡目と娘を譲るつもりだった……という話を馬部が聞かされる。
演じる竜雷太は、お茶の間にも知られていた『街』では一番の有名俳優なのは言わずもがな。
■篠田正志『七曜会』
平凡な大学生・正志は、大手企業にコネで内定が決まっていたが、
日曜日と名乗る謎の女性が内定取消になるような事実をつきつけ脅迫してくる。
脅迫に屈した正志は
日曜日の属する組織・七曜会の金曜日として他人を脅迫していくことに…。
※タイトルになっている「
七曜会」の概要とメンバーについては当該項目も参照。
■篠田正志
演:草野康太
既に親のコネによる大手家電メーカーへの就職も決まり、趣味のパチンコにも邁進できているという恵まれた境遇の大学4年生だったが、日曜日を名乗る美女の脅迫により自らが「金曜日」を名乗り、指定されたターゲットを強請っては一万円を回収する役目を負うことに……。
平々凡々とした(算数のできない)大学生の筈だが、臆病かと思えば大胆、善良かと思えば狡猾で悪辣など、驚くほどに振り幅の大きい……ある意味では論理的なのに予想外の行動や選択が出来る才能があり、やがては強請っているはずの相手からも信頼を持たれてしまうという不思議な才能と魅力の持ち主。
白峰忠道にすら強請りを成功させた正志だったが、その彼が行き着いた「七曜会」の秘密とは……?
■日曜日
演:久野真紀子(現:クノ真季子)
「七曜会」の(当人曰く実行部隊の)リーダーで、白づくめの瀟洒な装いに身を包んだ美女。
就職を決めた正志を脅迫して仲間に引き込む。
■水曜日
演:留美
「七曜会」のメンバー。
事あるごとにホイッスルを吹いてくるセーラー服のJK。
日曜日といい、強い女に弱いのか正志は惚れ込んでしまい、彼女への再会を目指して強請りに邁進することに。
尚、牛尾編にてサギヤマが言っていた「大事な用」とは彼女に会うことだったりする。
■パチンコ男(瀬山高広)
演:千葉慎也
パチンコ屋で遭遇して以来、何となくライバル意識を持つようになった大学生風の男。
実際に学生で“浅見ほのか”なる、秋山薫にそっくりな女学生に懸想しているようなのだが……。
■津川佳代子
演:十勝花子
正志のターゲット。
脅迫されたのを反対に利用してやろとうした強かなマダム。
■青井則生
演:武沢物語
正志のターゲット。
緑川学院高校の3年生だが、成人向け同人&商業コミックで稼いでいるある意味でアニヲタ諸氏には羨まけしからん身分にある。
ククク…こっちではチョイ役だけど、別の視点からではボクの方が主人公なのデ!
■川添研一
正志のターゲット。
渋谷区役所に務める万引き癖のある公務員。
■内藤淳
演:川屋せっちん
正志のターゲット。
カリスマ美容師だが、海外修行中に悪いクスリを覚えて帰ってきてしまった。
■保科星子
演:松田のぞみ
銀行に務める傍ら、自分の若さと美しさから危ないバイトをしている。
賢く強かで、反対に正志を味方に付けようとするが……。
■海塚正治郎
演:大矢逹(伍長との2役…ではない。)
正志のターゲット。
かつては政界のフィクサーとして辣腕を振るった元代議士の老人。通称ワニ治郎。
市川に間違い電話ではない電話をかけてきた数少ない人物の一人。
■白峰忠道
演:竜雷太
正志のターゲット。
広域指定暴力団白峰組組長。
正志編ではとにかく……怖い。
■ハーシー
演:佐藤正広
若くして白峰忠道のボディガードを務める。
美少年風だが冷酷で隙がなく容赦のない性格。
■大松
演:NARUKO
やっぱり正志編では怖いが、なんだかんだで最後は笑顔な大松。
■市川文靖『シュレディンガーの手』
市川はテレビドラマのプロットライター。しかし低俗極まりないその作品は自分が寝ている間に「誰か」が書き起こした身に覚えの無いもの。
市川は作家として、テレビ業界に一石を投じる為、最高傑作を書こうと作品に取り掛かるが……。
数多くのプレイヤーに
トラウマを植え付けたシナリオ。
そして間違い電話がよくかかってくる。
演:ダンカン
大学院生時代に『浅草奉行とるねーど』で
多摩川頓歩賞を受賞して華々しく文壇デビューするも、その後は志望する純文学の方面でのヒット作を書けずに7年前からは我ながら低俗と唾棄するTVドラマのプロットライター
中島哲雄として食いつなぐ……どころか不本意ながらも売れっ子となってしまった屈折した作家。病みきった詳細は個別項目を参照。
演じているのは、言わずと知れたたけし軍団のダンカンである。
■末永晶子
演:黒木真由美
市川の恋人である前衛芸術家。
長い付き合いではあるが……長く付き合っているが故に相手を憎んでもいないのに冷え切った関係となってしまっている。
お互いに表現者としてのプライドを持ち、特に市川が屈折して、その屈折を晶子が許せないが故に互いにとっての都合のいい恋人にも、また母親の代わりにもなれないままにその関係は破綻を迎えようとしている。
■小嵐袋郎
演:野口雅弘
市川のドラマプロットを独占するテレビ太陽の局プロデューサー。
まだ若いのに数々のヒット作を手がける敏腕ながら、市川にとっては内心では下劣な大衆に媚びへつらう醜悪なテレビ業界の象徴として軽蔑しきっていた存在だった。
……が、意を決した市川がドラマで“本物”を書きたいと打ち明けた時には悩んだ後に真剣な表情を浮かべると共に、元々は文学少年であり本物の市川の作品のファンであったと告白。
共に、低俗なテレビ業界の慣習に楔を打ち込むべく協力し合うことを誓うが……。
■カバ沢猛
演:楠見尚己
テレビ太陽の下請け制作会社のディレクター。
市川が最も嫌っている業界人の一人。
……牛尾編では割といい人に見えるのに。
■飛沢陽平『で・き・ちゃっ・た』
緑山学院高校3年生の陽平は学校一のプレイボーイ。
しかしある日一夜限りの女性から「私、できちゃいました」と衝撃の告白を受ける。さらに元カノも現われ、本命からも結婚を迫られ…。
現代で言う「これなんてエロゲ?」な展開が繰り広げられる。
ちなみに陽平と市川シナリオは携帯アプリではカットされている。倫理的にアレだからかな。
演:仲田健一
緑川学院高校でも一番のモテモテ男。
それを自分でも理解していて、理解している通りに目についた相手を誘っては……という後の伊藤誠と同レベルの鬼畜。
しかし、年貢の納め時とばかりに高校生にも関わらずに陽平の子供がデキたとか生んだとかいう女の子達が現れて……!?
詳細は個別項目へ。
■倉科亜美
演:栗林知美
2ヶ月程前に陽平にナンパされてしまい、月のものが来なくなった女の子。
陽平より年上の20歳で花屋の店員。
■片瀬ユキ
演:雨宮朋絵
陽平が高校1年生の時に付き合っていた初めての彼女だが、唐突に学校を辞めて姿を消していたが、約2年ぶりに陽平の子供だという赤ん坊を連れて帰ってきた。そもそも、ユキが何も言わずに消えたのが悪かったんじゃあ…
■秋葉美奈子
演:関さちよ
陽平の現在の本命の彼女。
ミス渋谷聖女学館に選ばれる程の美少女にして、大手通信販売会社「オータムリーフ」の令嬢。
陽平との交際を正式に認めてもらう……どころか結納の話があれよあれよと進められてしまうことに!?
陽平と同い年だが、何故か1年程休学しておりまだ高校2年生である。
■マチーズ
巷で噂(?)の緑川学院のJK3人組。
実は「キャベツ教」信者。キャベキャベキャベ。
■青井則生
演:武沢物語
陽平の(一応)はクラスメート。
あだ名は青ムシ。
色々な意味で陽平とは真逆の嫌われ者だが、運悪く亜美との会話を聞かれてしまう。
クックック…ボクが陰でどんな苦労してたのかは隠しシナリオを読むといいノデ!
■白峰忠道
演:竜雷太
陽平シナリオではありがた迷惑な親戚のおじさんとして登場。
可愛い姪っ子(美奈子)の為に早急すぎる行動を取りまくるのは昔気質の極道だからなのか。
■高峰隆士『迷える外人部隊』
フランス外人部隊レジョンに身を置く隆士は3年ぶりに日本へと戻ってくる。
しかし戦場での出来事がフラッシュバックし、久しぶりの日本にいても苛立ってばかり。自分の存在意義を見出すために渋谷を徘徊する。
■高峰隆士
演:増田雄一
恵まれた現代の日本に生まれながら、不器用な生き様から自らの居場所を求める中で、いつしかフランス外人部隊「レジョン」入りまでを果たした乾いた男。
何を思ったのか、身分を奪われた立場なのに休暇の合間に密入国を果たして捨てた筈の故郷━━日本(渋谷)へと帰ってきてしまう。
戦場、そして戦場ではない場所での殺人の記憶に悩まされている。
■井端和孝
演:大滝昇
帰ってきた隆士が、自ら会おうと思った数少ない相手の一人。
共に空手を学んだかつての親友。
■末永晶子
演:黒木真由美
帰ってきた隆士が、自ら会おうと思った数少ない相手の一人。
……かつての恋人。
■高峰綾
演:菊地則江
忘れた筈の家族。姉。
■高峰霞
演:山崎勢津子
忘れた筈の家族。母。
■高峰厚士
演:塩山義高
忘れた筈の家族……にして最大の仇敵。父。
■伍長
演:大矢逹(ワニ治郎と2役…ではない。)
行き場を無くしていた隆士を匿ってくれたホームレスの老人。
……隆士と似た傷を心に抱えている。
■青ムシ
演:武沢物語
ホームレス狩り(※PS版以降はカップル狩り)をしていたクズの一人。
■白ブタ
演:松山幸次
ホームレス狩りをしていたクズの一人。
■ノッポ
演:豊嶋稔
ホームレス狩りを指揮していたクズ中のクズ。
公園の時に懲りればいいのに、後に隆士に対して最悪の報復をしてしまい……。
■細井美子『やせるおもい』
美子は何よりも食べるのが大好きなフリーター。
しかし恋人のようちゃんに5日間の間に17キロ痩せなければ別れると告げられ、美子は愛の
ダイエットファイターとなるが……。
最終日の鬼気迫る様子は市川編並に薄気味悪い。
尚、設定に反して、演じる伊藤ちゃんが太れなかった為に、実際の撮影では詰め物をする等して実際より太目にしている。
シーンによって太さが違うのはこの為。
演:伊藤さおり(北陽)
名前と真逆の属性を持って生まれてきてしまった食べるのが大好きなフリーター。
変な男に好かれやすい傾向がある。
詳細は別皿の個別項目も平らげて。
■香川洋一(ようちゃん)
演:不破達也
高校の頃からの付き合いである美子の愛しの恋人……だが、美子の度を越した大食いにキレたのか、5日で17kg減らせという無理筋のダイエットを出来なければ別れると言い出すが……。
■秋山薫
演:谷口あゆみ
美子と同じ書店で働く後輩バイト。
(何故だか)美子を非常に慕っている。
無理なダイエットを命じられた美子の身を案じて何とかしようとするが悪いタイミングが重なってしまい……。
非常に可愛らしく『街』ユーザーに大人気の彼女だが、中の人曰く「(『街』は静止画だからよかったが)本当の演技力はヤバキチ」とのこと。
■月曜日
演:諏訪太郎
「七曜会」の痩せぎすなヒッピー男。
詩人を気取るがぶっちゃけウザい。
……何故か、ぶつかっ(て吹っ飛ばされ)ただけの美子に狂おしく惚れ込む。
■下の階の住人
美子と同じアパートの、パソコン機器などが置いてあるのに運悪く美子の部屋の真下に住む「間瀬谷」のネームプレートを付けている陰湿な電話をかけてくる男。
美子が暴れるとすかさずに電話をかけてくる。
……美子は疑問に思っていないようだが電話番号をどこから知ったのだろう?
ある
重要事件の参考人で、挙げ句には勾留中でも美子に電話をかけてくる。
地の文でも「歪んだ愛情なのかもしれない」と分析されている。
■タナカさん
演:常川博行
怪しげな健康・ダイエット商品を取り扱うドリーム通商のセールスマン。
需要と供給のタイミングが合ったのをいいことに美子に無茶な契約を交わさせる明らかに悪い人なのだが、そうは見えないのは間違いなく美子のせい。
【隠しシナリオ】
どちらのシナリオも分岐は存在しないのだが、他主人公の選択を原因とするBADENDが存在している。
特に『青ムシ抄』では1日に1回分の各種のパロディBADENDが存在しているので注目。
■青井則生『青ムシ抄』
陽平と同じ高校に通う
オタク高校生・青井の物語。
このシナリオのみ唯一実写ではなく、デフォルメされたアニメ絵のシナリオになっている。(そのせいか、後のPSP版『特別篇』では、このエピソードのみ16 :9の横長画面に対応出来ず、画面周りに黒枠が出来ている。)
……内容については下ネタの嵐で、アニメ調じゃないと“見てられなかった”なんて意見もあるノデ!
でも、デフォルメされてると不思議と青ムシが好きになってきたなんて声もあるよ!……ククク、みんな素直になるといいネェ。
でも“ある理由”から一部のファンには
洒落にならないくらいに嫌われているヨ。…ノデェ!?
■青井則生/青ムシ
緑川学院高校3年。17歳と13ヶ月のオタク少年。
このシナリオの主人公なノデ。
みんなボクの活躍を刮目して見るといいネェ。
ボクは17歳と13ヶ月にして既に(セミ)プロの漫画家なので!……エロが頭につくから大っぴらには言えないのがアレだけどネェ。
でも、堂々とザギンでグーフーを食べれるようになるまではめげないノデ!
ペンネームは“砂夢猫”……洒落てるネェ。
ところで、数々のパロディネタも満載のこのシナリオ、良い子のみんなは全部の元ネタわかったノデ?ノデ?
■白田琢郎/白ブタ
ボクのライバルだヨ。
……まぁ、実力的にはボクの方が500歩1000歩…いや、5000歩10000歩はリードしてるんだケドネ…ククククク!
ペンネームはムンギー……まぁ、覚えてやる必要もないケド、覚えてても別に困らない……ノデ。
■黒川イタチ/エンペラー黒川
(青ムシ視点だと認知が歪んでいるので真面目に解説すると)青ムシと白ブタがエロ漫画を掲載させてもらっているエゲレス書院『ドエロH2』の副編集長で、2人の担当編集。
編集者としては確かに優秀だが、それ以上に滅茶苦茶かつ倫理観に欠けた危険人物であり、黒川との伝手でしかプロになれないと思い込んでいる青ムシと白ブタは黒川の言う事には逆らえずに犯罪スレスレというか捕まったり訴えられてないだけで犯罪そのものの行為をさせられている。
■ヘチマール
『青ムシ抄』の序文を語る謎の人物。(?)
■高峰厚士『花火』
隆士の父親、厚士の物語。花火が大好きだった息子のためにあることを実行する
涙腺崩壊シナリオ。
■高峰厚士
演:塩山義高
言葉を交わさなくなった、そして重傷を負わされても後も息子を愛していた父親。
■高峰霞
演:山崎勢津子
静かに不器用な男達を見守ってくれていた妻であり、母。
■高峰綾
演:菊地則江
家族が離れていったことに心を痛めていた優しい娘。
【余談】
- 劇中にて幾度か触れられる“透明な少女”とは、本作の原作・脚本家の長坂秀佳が手がけたSF特撮『透明少女エア』の主人公であるエアのこと。
- 鈴木結女の歌う主題歌『夜明けのまち』とEDテーマ『One and Only』は名曲として有名。
作曲は本作の音楽プロデューサーである難波弘幸。
当時は8cmシングルCDが発売されていたが、それ以外には収録されず(鈴木結女のアルバムでは別アレンジ)、後から本作を知ったファンを悶絶させていたが、後の05年にSS発売10周年を記念して発売された『セガサターンヒストリー VOCALコレクション』に復活収録された。
しかし、このアルバムでは『クロス探偵物語』の主題歌等、別収録曲がゲームとは別アレンジになっていて微妙な印象を抱く者も少なくない。
- 前述の様に製作費や労力、開発の大変さと比して、対コスト的な意味で決して売れたとは言い難いが、プレイした人間からは非常に評価が高く、長らく続編が待たれるゲームとしてに度々挙げられていた。
かつてファミ通にあった「読者が選ぶTOP20」において、サターンソフトで最も長くランクインした。
- 『街』公式ガイドブックに掲載されている海塚正治郎を主人公とする小説『雲烟過眼』は第11のシナリオとも呼ぶべき内容となっている。
- 止まない続編希望に対するチュンソフトの回答では、制作費(とりわけギャラ・著作権・技術料・撮影隊出演者の弁当代)に対する売上見込みが殆ど絶望的であったため否定的な回答ばかりであった。
……が、ある時期から「エキストラ募集」なる広告が出され、続編への期待が爆発的に高まり、
ついに続編とも言える、428の発売に至った。
しかし、流石に街と同じ手法は取れず、一つのストーリーの中で各々のキャラクター達の動きを見せるシステムとなっている。
- 以前の「街(サウンドノベル)」の方がよかった。あっちがオリジナルだし。 -- 名無しさん (2013-05-21 18:25:50)
- 高峰隆士がジタン(ルパン三世と同じタバコ)吸うのは有名だよな。「鰹節の様な香りだ」とか何とか描写されてた。 -- 名無しさん (2014-10-31 21:50:11)
- 犬のクソ入り鰹節風味。すごい形容だ。 -- 名無しさん (2017-02-12 15:48:13)
- 「大人になったら女性に膝枕される機会はない。だから膝枕してくれる女性を見つけたら一生かけて幸せにしなくてはいけない」って一文に感動して座右の銘にした。なお -- 名無しさん (2020-08-04 12:46:37)
- ↑私は「男にとって故郷とは生まれた場所ではない生きていく場所のことだ」…みたいな奴かな。なお。 -- 名無しさん (2020-09-12 00:28:06)
- 故郷なら再開発で云々。 -- 名無しさん (2021-12-28 17:10:18)
- 正志のパチンコの隣の席のやつとか宝くじのやつとかストーリー作れそうな脇役が結構いる -- 名無しさん (2023-08-19 13:11:44)
- ↑攻略本見ると、伏線張られてた連中は続編用の主人公(の予定)だったらしい。もっと効率よく撮影を進められる方法でも見つかってたらシリーズ化できてたかもしれんのだが当時では無理だったか。 -- 名無しさん (2024-09-28 20:05:57)
最終更新:2025年10月26日 07:29