ペリーヌ・クロステルマン

登録日:2011/03/10(木) 18:00:57
更新日:2025/03/17 Mon 14:19:06
所要時間:約 5 分で読めます




「あの豆狸…また少佐と…」


ストライクウィッチーズ』に登場するツンデレ眼鏡貴族。


ペリーヌ・クロステルマン(PERRINE-H.CLOSTERMANN) /CV.沢城みゆき


所属:自由ガリア空軍第602飛行隊
階級:中尉
本名:ペリーヌ=アンリ・クロステルマン (Perrine-Henri Clostermann)
愛称:ペリーヌ、クロステル
通称:「青の一番 (ブループルミエ)
身長:152cm
誕生日:2月28日
年齢:15歳(1期)→16歳(2期)
使い魔:シャルトリュー(猫の品種)
使用機材:VG39(1期)→VG.39bis(2期)
使用武器:ブレン軽機関銃Mk1、レイピア
特技:フェンシング、ラテン語(?)
魔法:トネール(雷撃)

元ネタは自由フランス空軍所属のピエール・クロステルマン
撃墜数33。自身の戦中の体験を記録した自伝『撃墜王』『空戦』で有名。
戦後はルーデルと親友同士となった。


人物


出身は欧州ガリアのパ・ド・カレー。領主の娘だったが故郷はネウロイによって陥落させられてしまった。
いわゆる没落貴族の子女でガリア空軍きってのエースウィッチ

気位が高く、他人と距離を取って接するため初対面では取っ付きにくい印象を与えるが、
その実面倒見が良い性格で、ガリアの部下や後輩からは大変慕われているようである。
平たく言えば『典型的なツンデレ貴族』といえるキャラクターだが、アニメ第一期時点では終盤まで主人公への「デレ」がなく、
物語前半のペリーヌはずっと主人公に対して刺々した言動を取る、令和で言う所の悪役令嬢に近いキャラクターだった。

後述の通り、主人公芳佳に対する些か理不尽気味な当たりのキツさから、良くない第一印象を持つ視聴者もままいるが、
彼女のファンや数度の続編を経てファンになった者は異口同音に「ペリーヌ株は後でストップ高になるから今の内に買っておけ」と言う。
第一期の極端に強気な態度は祖国がネウロイの支配下にあることとそれを一刻も早く取り戻したいという焦りから来ており、
それが軟化した第二期以降で、ようやくペリーヌ本来の本来の優しさが見られるようになる。

固有魔法トネールは魔力を強烈な電撃に変換して放出する、希少な直接攻撃型の固有魔法。
使用時は必ず「トネール!!」と叫ぶ。
ネウロイすら撃破するほどの威力を持つが、使用後はそれ相応に激しく消耗してしまうというデメリットと、
使用後は静電気で髪がボサボサになってしまうことを嫌い、ペリーヌは武器を失った時やここぞという時にしか使わないため、
大きな戦闘時には多用されがちなハルトマンの「シュトゥルム」やルッキーニの光熱(多重シールド体当たり)などと比べて使用場面は少ない。
なお、「トネール」はクロステルマン家に代々伝わる固有魔法で、祖母のペネロープも身に着けていたという。

また、『 連合軍第501統合戦闘航空団 』では上官である『坂本美緒』を尊敬崇拝恋慕しており、
同じ扶桑国出身と言うだけで坂本と親しくしている豆狸(芳佳)に敵愾心を燃え上がらせている。
その態度からファンからは「ペリ犬」「犬」と呼ばれることも。坂本少佐は師に対する感情だと思ってるらしいが……。
因みに「豆」の所以は芳佳の使い魔の豆柴ではなく納豆。ヨーロッパ人ならさして珍しくないがペリーヌは納豆が大の苦手である。

なお、今でこそ坂本崇拝者だが出会った当初は崇拝どころか嫌悪・蔑視してさえいた
501創設に当たりスカウトに来た坂本(当時大尉)との模擬戦で惨敗、やがて強く慕うようになって行き現在に至る。

その真面目さや怒りっぽさもあってお調子者のシャーリールッキーニからはよくいじられている。
特に大のおっぱい星人たるルッキーニからは胸のサイズを頻繁にからかわれている。

またサーニャに悪口を言ったせいでその旦那エイラに「ツンツン眼鏡」と睨まれている。

芳佳、リーネとはよくチームを組んでおり、特に第二期以降は彼女らと仲良くなっているが、
ご存知の通りリーネは「芳佳の嫁」扱いが定着しているため、501内ではたまにボッチ化する。
メンバーの多くが2人部屋となった第二期でも、隊長各を除くメンバーとして唯一の一人部屋になっていた。
それゆえボッチーヌなんて呼ばれることも……。

その呼び方止めてくださらない!?

そんな彼女だが故郷ガリアにはペリーヌを熱烈に敬愛するパートナー、アメリー・プランシャールがおり、
また劇場版ではシャトーに引き取った孤児たちや執事、彼女を慕う領民たちに囲まれボッチから開放された生活を送っている。
よかったねペリーヌ……。

第2期9話やOVAなど橋に関する話題が多い事から、視聴者からは橋ガチ勢などとネタにされる事になる。


ネタキャラ扱いされることが多いが、実は目の前でネウロイによって家族と財産の全てを失うというウィッチーズの中でも特に悲惨な過去の持ち主。
彼女の強い責任感やガリア復興への情熱はそこに起因しているのだろう。

尚、胸のサイズは下から数えて四番目。


作中での活躍

  • 一期
先述の通り、敬愛する坂本との距離が近い上に欧州の常識に疎く、
さらには故郷を奪われた身であるペリーヌからすれば無神経な発言も少なくなかったことから、芳佳に突っかかる場面が多かった。
一期では所謂主役回は無かったが、主人公芳佳、その親友リーネと合わせて三人組という形で満遍なくそれなりの出番があった。
中でも七話の『ズボン事件』での素肌にタイツは後々の扱いに大きな影響を与える事となる?

ラスト、遂に念願のガリア解放に成功。
第501統合戦闘航空団解散後はリーネと共にガリア復興に尽力する。
彼女らの行動を伝えるニュースは多くの人の心を打ち、多数の支援が寄せられた。

「これが本当の復興なのかしらね……」


なお、1期終了後のイベントでは、『来ない』とされていた中の人が終了直前に駆け付けるというサプライズもあった。
『ちょっと!誰か忘れてませんこと!?』


設定では、一期~二期間にてガリアトップエースかつ貴族の末裔という点から、貴族出身者のみで構成する事を目指した新設の統合戦闘航空団、
506JFWノーブルウィッチーズの隊長就任とそれに伴う特進を打診されていた。
彼女はガリアの復旧活動に専念する為にこれを辞退したのだが、その結果506はJFW屈指どころか軍全体でも類を見ないややこしい事情を抱える事になる。
ガリア政府に余計な心労を掛けさせない&昇進に伴い給金アップ=復興資金増という意味では受諾した方が良かったのでは……


  • 二期
一期終了後ガリア復興に尽力していたが、ロマーニャの危機を聞き再結成された第501統合戦闘航空団に参加。

ガリア復興の為に給金と残った財産のほとんどを注ぎ込んでおり、貴族キャラでありながら貧乏キャラを両立させるという離れ業を見せる。
クロステルマン家に代々受け継がれた財宝の類もほとんどを売却してしまっており、残っているのは僅かにレイピア1本のみである。

ガリア解放によってこれまでの重圧から解放されたのか笑顔も増えて態度も大幅に軟化、以前より周囲と打ち解けていったと同時にネタキャラ化が進んだのか、
ストーリー上酷い目によく遭っている。
ガリアのトップエースでありながら半年のブランクで今のままでは使い物にならないと見做され、芳リーネと共に特訓を受けさせられるなんてのは序の口で、

特に七話「もぞもぞするの」では、
  • 虫にもぞもぞされる
  • ズボンを剥がれる
  • もっさんに尻を見られる
  • 消防ホースで尻を狙撃されて吹っ飛ぶ
と、大活躍であった。

尚、この際愛知県ではペリーヌのあまりの美しさ故に尻が光るという現象まで確認されている。


なんて破廉恥な……!!

そして第九話「明日に架ける橋」では遂に念願の主役回が彼女に回ってきた。
彼女の特技であるフェンシング、家業であるハーブの知識を披露できた……と、思いきや、
実際は暴走したもっさんが後半暴れ回り、オチはミーナに持って行かれるという結果に……。

これを観た視聴者に『あと3話なのにこんな事やっとる場合かー!』という危機感を抱かせたとかなんとか。



  • 劇場版
欧州の医学校に留学するための船旅の道すがら、自身の故郷であるガリアに寄港した芳佳をリーネと共に歓待し、自らの邸宅(シャトー)に宿泊させる。
復興に尽力した地元では聖女のように周辺住民に慕われ、アメリーと共に孤児たちの親と教師代わりも務めている。

また、自身のイメージと実像が大きく異なっていた芳佳への対応に静香が戸惑っていることを察し、
彼女との対話で、かつて自分も一般的な軍人とはかけ離れていた芳佳を嫌っていたことを明かしつつ、
それでも『ストライクウィッチーズ』での日々を通してその人格や能力を大きく見直し、戦友と認めたことを話して聞かせるなど、
第一期の頃のツンツンした様子が嘘のような気遣いを見せ、そのあまりの人格者ぶりから「ペリーヌさん」と敬意を込めて呼ぶ視聴者も出た。

総じて、『ストライクウィッチーズ』第一期の頃から『劇場版』の間で最も精神的に成長したキャラクターの一人と言えるだろう。
或いは先述の理由で封じられてしまっていた本来の精神性をようやく取り戻したとも言えるか。



  • RtB
今回は(メタ的には新人の静夏の加入と大幅デバフを喰らった芳佳の存在もあってか)ブランクをものともせずエースとしての腕前を維持、
いつもの三人組に静夏を加えた飛行訓練では静夏を的確に指導し、また模擬空戦では何度も修羅場を潜ったエースの実力を遺憾なく発揮し彼女を翻弄した。
坂本が501から離脱し時々顔を出す程度となったこともあり、本作では「犬」ネタはかなり控えめ。
本人もその事を寂しく思いつつも努めて冷静に振舞っており、芳佳の不調を気にするあまり集中を欠く静夏に対しても、
「居ない者を気にしても仕方ない」と、自分に向けた様でもある言葉で諫めている。

総じて、劇場版から引き続き2期以前と比べて多分に大人びており、主人公組のリーダー的存在となっている*1

担当回は第5話。
魔法圧制御の特訓に行き詰まる芳佳のリフレッシュがてら、ネーデルラントへの出張に彼女を誘う。
劇場版やRtBでは全体的に抑えめだったツンツン振りがここでは全開であり、青いチューリップの世話をする農夫の一人と喧々囂々する、
畑を耕すに当たって農業用に改造されたM4中戦車を乗り回す羽目になるなど、一人だけ妙な扱いだったが、
突如出現したネウロイを件の戦車で足止めし遂にはトネールで粉砕するなど活躍の場面もある。

最終的に彼女が取った行動が偶然に芳佳の魔法圧制御の助けとなり、また青いチューリップを開花させるなど、地味に大きな活躍を果たしている。
植物の知識や祖母ペネロープ・クロステルマンの名前も出るなど細かな設定も拾われている。

お約束の第7話での扱いはいろんな意味でダントツに特にヒドい
バストを膨張させる呪いが蔓延し501が大混乱になる中、
  • 『お風呂場にて、また胸が成長した事を気にするリーネに「ペリーヌさんが羨ましい」と言われる』という被害妄想がフラッシュバックする
  • そしてその怒りで「おのれェェェエ↑!! 胸が大きいのがそんなに偉いかぁぁああ!!」と声を裏返らせながら絶叫、
    呪いに感染しリーネに襲い掛かるエイラーニャに全力のタックルを仕掛ける
  • 芳佳らと倉庫に逃げ込んだ際には彼女も呪いが発症、
    膨張した胸を前に嬉し涙を流しつつ晴れ渡るような歓喜の表情で「(訳)揺れる! 揺れますわ!」と飛び跳ねて乳揺れさせたり自分で揉んだりして楽しむ
  • 全てが解決し元に戻った時は『チーン』のSEと共に彼女の胸がアップになる、一時的に爆乳化した事をぬか喜びなどと言わされる呟く
など、(ほとんどのキャラが酷い目に遭っている中でも特に)散々であった。




余談

前髪ぱっつんの長髪や太眉といった特徴の類似から、髪色と胸のサイズ以外の外見がガールズ&パンツァー武部沙織とそっくりと言われる。





バルクホルン
「以上だ」

芳佳
「あ、ペタ…ペリーヌさん」

バルクホルン
「お、ペタン…ヌ」


ペリーヌ
「それは一体誰ですの!?」




し、仕方ありませんわね……追記修正お願いしますわ!


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最終更新:2025年03月17日 14:19

*1 芳佳・リーネ・静夏の中で階級は一番高いので当然ではある