登録日:2010/08/29(日) 20:55:06
更新日:2024/12/14 Sat 05:10:21
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1978年にアメリカからデビューしたハードロックバンド。
バンド名は中心メンバーの名字から取られた。
デビュー前に、あの地獄からの使者・
KISSのジーン・シモンズ社長に注目されて彼によるプロデュースでデモテープを制作。
各
レコード会社に売り込むも総スカンを喰らう。
その後、ライブを見たワーナー・ブロスの人物がスカウトし、その場でバンドはメジャー契約することに。
■音楽性と影響
典型的なアメリカン・ハードロック及びメタルだが、
ハードロックやメタルに限らず、シンセサイザーを全面に押し出したポップな楽曲も多数ヒットさせ、幅広いファン層も獲得。
余り使われない奏法だったタッピングを駆使するギタープレイは、当時は革命的であり、その後にHR/HM界に多数登場する技巧派ギタリストの先駆けともなった。
バンドは04年に崩壊状態となるが、一応解散はしておらずその後も散発的に活動を続けた。
2020年、中心メンバーであるエドワードの死去により事実上解散状態となった。
■メンバー
前述の通り、ギタープレイは圧巻。
ロックギターの革命児とも呼ばれる。
当時、レコードを聞いたロケンローラーは“一体どう弾いてるんだ!?”と技の解明に躍起になったとか。
昔は技を盗まれぬよう、タッピング中は後ろを向いて弾いていたという。
童顔で子供の様な笑みを浮かべながらギターを弾く姿は実に爽やかである。
後述のアレックスは実兄、ウルフガングは実子。
通称・エディ、最近はエドとも呼ばれる。
世界一売れたアルバムとされる
マイケル・ジャクソンの『スリラー』収録の『今夜はビート・イット』でギターソロを無償で弾いてしまい、メンバーに怒られたことも。
同時期に『Jump』が収録された名盤『1984』を発売しており、
自身がゲスト参加したアルバムに負けてしまう。
21世紀に入ってからはガンを患い入退院を繰り返し、2020年10月に65歳の若さで死去。
全く似ていないが、エディの実兄。
4バスの大型ドラムセットを駆使するが、弟の影に隠れがちで余り目立たない。
だが、ドラムイントロが特徴的なホットフォーティーチャーやパナマなどでは、彼のドラムの名演を聴くことができる。更にホットフォーティーチャーは印象的なドラムイントロベスト15というランキングでZEPのロックンロールやジューダスプリーストのペインキラーを破り一位を獲得するなどそれ相応の評価はされている模様。特にタム回しをした際などのフィルインは聞いたら彼だとすぐわかるなど、実力は充分な程備わっている。
近年はサングラスを掛けた姿が
タモリにしか見えない。
通称・アル
そこ、ハガレンとか言わない。
イイ男
歌唱力は高くないが、セクシーな歌唱スタイルとビジュアルで多くの女性ファン得て、“
ダイヤモンド・デイヴ”と呼ばれた。
しかし、エディとの不仲やソロ転向を理由に脱退、96年に一瞬復帰したが再びエディとケンカ別れ、
サミー(後述)と組んだライブも行うが、これが後々VAN HALENを崩壊させることに…。
07年に復帰した。
2010年代に日本に半年ほど住んでいた。
2013年の来日公演で流された謎のビデオでは月に代わってお仕置きよと言っている。
おバカでいい加減っぽいが、父親が医者をしており、ツアーの際の契約書には「楽屋にボウル一杯のM&M'sチョコレートを用意すること。ただし茶色の粒だけは全て抜いておくこと」と書いてあり、実際に楽屋のM&M'sに茶色の粒が入っていてデイヴは怒った。しかしこれはロックスターの我儘というわけではなく、イベンターがきちんと契約書を読んでライブ会場の設備の技術仕様を理解しているかをチェックするという目的があるというエピソードなどがあり、意外と頭がキレる。
でも父親からしたら、医者を継がずに自由気ままなロックンロールライフは典型的なドラ息子に思われるだろう。
元はMONTROSEで人気を得ていたボーカリストで、デイヴ脱退後に引き抜かれて加入した。
実はヴァンヘイレンのデビュー前にデイヴの歌唱力に疑問を持ったプロデューサーのテッド・テンプルマンが密かにバンドのボーカルをサミーに変更しよう考えていたという逸話がある。だが、デイヴのカリスマ性やステージパフォーマンスや作詞の才能を知るとその案はテッドの頭の中に閉まわれることになった。
サミーのそのハスキーでハイトーンのボーカルは、ボーカル交代というバンドの窮地を救い、デイヴ時代よりもバンドをヒットに導いた。
エディとの不仲が原因で脱退、最後にレコーディングした『Humans Being』(ツイスターの主題歌)のボーカルにはエフェクトが掛けられまくっている。
04年に復帰するも、デイヴと組んだライブがエディとの不仲を再発させ、同行したマイケル(後述)と共に解雇。
その後は盟友のマイケルやG3のジョー・サトリアーニ、元RED HOT CHILI PEPPERSのチャド・スミスらと共にCHIKINFOOTを結成、
雑誌のインタビューでエディに対して喧嘩を売るコメントを残すも、エディの亡くなる年にはメッセージで連絡を取り合うようになり、和解をしていた。
現在は、マイケルやジョン・ボーナムの息子のジェイソン・ボーナムとザ・サークルというバンドを結成して活動したり、2024年にはソロ名義だが、マイケルや前述のジョー、ジェイソンとヴァンヘイレン の曲を中心に演奏するという来日公演を行った。(ただ、ジェイソンは来日直前で家族の都合でキャンセルとなった)
黒歴史
武道館公演も実現したEXTREAMの個性派ボーカリストで、サミー脱退後に一瞬復帰したデイヴに代わって加入。
江頭の様にクネクネ動き回る姿は好みが分かれるが、歌唱力はサミーと並ぶ。声もなんとなくサマーと似てる。
しかし、そのラインナップで制作したアルバムが不評で、その責任を無理矢理レコード会社問われてクビになった(エディは反対した)。
ゲイリーは元々VAN HALENの大ファンで、どの曲をプレイするかは彼に一任されており、サミー時代には封印された多くのデイヴ時代の曲も復活。
言い換えればファンの手によるライブで、好評だったようだ。
現在はEXTREAMを復活させて前線で活動中。
アルバム自体はクオリティは低くなく、「バランス」の後半のような雰囲気があり、好きな人はハマる作品。
厳つい外見に似合わないハイトーンのバックコーラス、ピック弾きのタイトなベースサウンドと独特のベースラインが特徴。
ライブでは単身でボーカルを執ることも。
04年にサミーとデイヴのライブに同行した事がエディの気に障り、クビにされた。
現在はサミーと共にCHIKINFOOTやサミー・ヘイガー&ザ・サークルなどで活動中。
前述のジーンがデモテープの資金を支援したりしたり、厳つい外見やコーラスが得意なこともあり、デビュー当初はジーン・シモンズの素顔説があった。
だが、身長は明らかにジーンの方が高く、更にジーンの声質はハイトーンではないので、本気にする人は少なかったのではないだろうか。
エディの豚息子。
クビにされたマイケルに代わって加入したが、それ以前にもゲスト出演してギターを弾いている。
現在はWVH Mammothというソロプロジェクトを行っており、アルバムの全楽器を演奏している。ライブではギターボーカルを担当している。
メンバーの仲の悪さは天下一品だが、アルバムのクオリティも天下一品。
某古本屋ではワンコイン価格で放出されているのが非常に勿体無いが、未聴のロケンローラーは是非とも購入、エディのギターに酔いしれてほしい。
デビューから僅か半年で来日公演をしている。
その日本でもauのCMやドラマの主題歌にもなった『Jump』が余りにも有名だが、VAN HALENがポップな曲ばかり作るバンドと思われがちで非常に残念である。
このキーボードを駆使した『Jump』は確かに名曲だが、
コアなファンにはハードロック面の名曲である『叶わぬ賭け(Ain't Talkin''Bout Love)』が神曲扱いされている模様。
と思ってたら、この度ニッサンのCMで『叶わぬ賭け』のライブ版が使用された。
エィントキバウラッ!
また、映画「
バック・トゥ・ザ・フューチャー」では主人公マーティーがウォークマンで聴いていたため、マーティー共々1955年に
タイムスリップした。
そして、マーティーが変装してダース・ヴェイダーと名乗る際には
「脳を溶かす音」という兵器として使用されていた。
追記・修正した方がいいぜ!
さぁ、追記・修正するんだ!!
- 後ろ向いてタッピングしてたのってエディフォロワーのヌーノじゃないの? -- 名無しさん (2015-04-06 06:50:16)
最終更新:2024年12月14日 05:10