日本スピッツ(犬種)

登録日:2011/08/01 Mon 02:24:34
更新日:2024/05/08 Wed 19:44:25
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日本スピッツとはその名の通り、日本を原産とするスピッツ種の中型犬である。



もふもふ・ふかふかな純白ボディとくりっくりっの黒目に名前の由来(ドイツ語の尖っている“spitz”)ともなっているピンと立った三角のお耳、
どこか気品ある風格、巻いた尻尾

なんてかわいいんだろう。

毛に隠れて分かり辛いがベースは柴犬のような体型をしている。


◆平均体型
体高:30~38cm
体重:9~11kg

メスのほうがちょっぴり小柄。
被毛はダブルコート(二層式)で上の毛は真っ直ぐ立って伸び胸の辺りには立派な飾り毛で被われる、下の毛は柔らかく時期になると生え変わる。

日本以外にはアメリカンやイタリアンなスピッツ仲間がいる。ポメラニアンも近い品種にあたる。


まだまだ歴史の浅いわんこだがそのルーツは、シベリア→中国経由でやってきたドイツ原産のホワイト(ジャーマン)スピッツを元にサモエドの小型版として改良され、
昭和20~30年代に全国で爆発的なブームを巻き起こす。
当時、人気犬種日本一の座に輝く程その人気っぷりは凄まじく、カゴに入った日本スピッツのぬいぐるみなんかが大抵どこの家の玄関先または居間に置かれていた。

ただし、それに伴って乱繁殖させた結果やたら神経質な個体が増えご存知のイメージ通りの“キャンキャン”よく吠えるイメージが次第に定着し、
ブームは小型の愛玩犬にとって変わられる形で終わりを迎えた……

人間の身勝手に振り回され一時は“幻の犬”になりかけた日本スピッツ。
しかしその後、ブリーダーさん達の努力により以前より無駄吠えしないわんことして生まれ変わった。



基本的には利口で陽気な遊び好き。
主人には忠実・子供とも仲良くじゃれ合うが反面、他人には警戒心が強く番犬としては最適。
だが、少々ヒステリックに吠え散らかしてしまう点は品種改良はされた今も遺伝子には逆らえない部分も否めない。

元々“怖がりさん”なため不安になるとつい吠えてしまうため、飼い主は寂しくならないようしっかりスキンシップをはかってあげよう。




さて、あれだけもふもふもふもふ…しているとお手入れは相当大変かと思いきや、
キューティクルで汚れを弾く防汚コート仕様も手伝って意外とおうちでも手入れしやすい。

とはいえこまめにキレイにしてあげないとそれこそ「ただの毛の塊」やら「巨大な綿飴」と化するので、
散歩あとなどコミュニケーションを取りながらブラッシングをかけてあげると◎。
生え変わる時期には特に注意して欲しい。

夏は熱がこもりやすくなるため少し短めにカットしてあげるのも良いかも。




《余談》
ご存知の方も多いだろうがバンドのスピッツの名前の由来はこの子らであり、グッズの中には日本スピッツをキャラクター化したものも。
また、スピッツ(バンド)を検索したらスピッツ(犬)に行き着いたなんてことも良くあること。

あと医療器具のスピッツとかスパッツとか。


朝の情報番組『ZIP!』でスマイルキャラバンとしてダイスケとともに旅するZIPPEIはサモエドである。
二種は同じ血を引くためよく似ているが上記の通り日本スピッツはサモエドの小型版なので見分けは大きさでつけることができる。



君は今誰よりも尖っているぅ~う尖っているぅ~う
そんな日本スピッツを愛してるみなさん追記・修正お願いします。

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最終更新:2024年05月08日 19:44