宇宙化猫タマ・ミケ・クロ

登録日:2011/11/01 Tue 15:27:49
更新日:2025/05/22 Thu 20:37:38
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※推奨BGMウルトラマンマックス2〈M-3〉」






地球に飛来した最強の宇宙生命体。

その名も、タマ!ミケ!クロ!

遂にDASHとウルトラマンマックスに史上最大の危機が訪れる!!

果たして地球の運命は!?

次回、ウルトラマンマックス!


わたしはだぁれ?





マックスなんだから、限界に挑んでみた。前回同様、怪獣のデザインも脚本家のNAKA雅MURAが担当した。
期待通り、更に過激になった。「…やりすぎだよ」そんな非難を受けることなど恐れず、スタッフと一緒に真剣に遊んだ。キャストと共に思いっきり弾けた。ベテランも若手もウルトラマンに燃えた。
そう、若き戦うプロデューサー・八木毅の情熱に撮影所が踊ったのだ。最高に楽しかった。その喜びが、出来上がった作品に生きていると思う。
これが、今の私にできるマックスです。
大きなものを守りながらも、冒険を忘れない円谷プロダクションに敬意を表します。(三池監督・寄稿)



円谷プロの特撮作品『ウルトラマンマックス』16話「わたしはだぁれ?」に登場する怪獣。

【データ】

別名:宇宙化猫
全長:45M
体重:2万3千t


【概要】

隕石と共に地球に飛来した宇宙生命体。
「化猫」という肩書だが、外観の特徴としてはトゲトゲした球体状のボディと単眼、節足動物のような異様に細い管のような長い足という非常にシュールなビジュアル。
動くと鈴の音が鳴る尻尾と地球の猫そっくりの毛並みに覆われた猫の尻、眼球以外猫らしいパーツは無い。
また、口から破壊光線を放つことが出来る。

ほぼ見た目がコンパチなので違いが分かりづらいが、
  • タマ:茶トラ柄の尻尾に猫の右後ろ脚が生えている
  • ミケ:三毛猫柄の尻尾のみ
  • クロ:黒い尻尾猫耳がある
といった感じで猫の要素が散らばっているのでそこで見分けられる。
ただ劇中ではミケしか尻尾をはっきり見せていない上、クロの耳は小さく、タマの足も見えづらいので見分けるのは難しい。資料用の映像なら分かりやすいが。


【能力】

この怪獣の固有能力は「一定範囲内の有機生命体の記憶を奪うエネルギーの放出」
エネルギーの影響を受ければ受けるほどそれだけあらゆる記憶が失われてしまい、最終的にはまともな思考能力すら奪われ「何をどうしてどうすればいいのか全く解らない状態」に陥る。
中には幼児の育児や家族の名前すら忘れた人すら居た。
言語能力や最低限のコミュニケーション能力以外の記憶は問答無用で奪われるため、化猫達の能力の影響下に置かれるとまともに戦うことは愚かまともな行動すら不可能。
おまけに『有機生命体』である限り化猫達の能力からは逃れられず防ぐこともできない。
「ただその場にいるだけで記憶を奪って敵を勝手に無力化ないし自滅させてしまう」という反則としか言えない能力から、
「ウルトラ怪獣・宇宙人で最強は誰?」という話題になると昭和のゼットンキングジョーと並び平成シリーズの中ではイフ、魔デウス、ルガノーガーダークバルタンギガバーサークなどと共に必ず名前が挙がる。
……全部マックスに登場したというのがなんともはや。敵が最強最速

ただ記憶を消す能力は機械には全く効かないとハッキリ描写されており、本体自体の戦闘力はそれほどでもないことから3体の中では一歩劣ると思われる。
しかしそれでもやらかしたことは
  • 都市機能を完全に麻痺させる
  • 記憶喪失に伴い被害者の思考と知能を幼児退行気味に大幅低下させる
  • 防衛隊を勝手に自滅させ壊滅状態に追い込む
  • ウルトラマンの行動を終始完封
  • ウルトラマンに変身方法は愚かカラータイマーの存在、必殺技の出し方、武器の使い方や名称、左右の手がどっちなのか、「自分がウルトラマンであること」さえも完全に忘却させる
と、誇張抜きでウルトラマンマックス最大の危機を招き、地球存亡の危機とも言うべき状況を齎している。
そもそもこの3匹が作中でやったことは隕石に紛れて地球に降りて、特に街を破壊することもなく成長しながら姿を隠して移動し、ベースタイタンの目の前まで近づいただけである。
本格的な攻撃に移ったのは記憶を失ったDASHから偶然攻撃を受けてからなので彼らに地球を侵略・攻撃するなどの敵意があったことすら定かではない。

なお化猫3匹は悪意を以てこの能力をばら撒いている様子はなかったため、この記憶抹消効果のあるエネルギーの散布は、人間の呼吸のような宇宙化猫という種族固有の生理現象だと思われる。


【ストーリーでの活躍】

16話の一ヶ月前に隕石に扮して地球に飛来。
記憶喪失能力でDASH他地球人を苦しめたが、最後はマックスに撃破された。

【おまけ】

名前の元ネタは『うちのタマ知りませんか?』と思われる。*1

先週があの完全生命体イフが登場した「第三番惑星の奇跡」の後だっただけに、「何だったんだコレ」的なギャグ回である。
そもそもあの回の感動を次回予告の時点で台無しにしてた。
ちなみにイフの回と監督、脚本は同じ人

サブタイトル「わたしはだぁれ?」は『ウルトラセブン』47話「あなたはだぁれ?」のサブタイトルのパロディだと思われる。
というか、マックスのサブタイトルは旧作のパロディが多い(この前のイフ回のサブタイトルも『セブン』第43話「第四惑星の悪夢」のパロディである)。

トミオカ長官(役:黒部進=初代マン)が「アチョー!!」と、何故か右手のスプーンを掲げると見せかけて左手のカレーを掲げるシーンがあるが、このシーンは『ウルトラマン』第34話「空の贈り物」のオマージュ


そして時は流れて2015年。
ウルトラマンX』において、この宇宙化猫達と同じ種族の化猫「ムー」が登場した。




……追記・修正って、どうやればいいんだっけ?

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最終更新:2025年05月22日 20:37

*1 ちなみに『うちのタマ知りませんか?』のアニメ版である『3丁目のタマ うちのタマ知りませんか?』の放送時間は土曜18時、いわゆる土6であり、ティガ、ダイナ、ガイア、コスモスの同枠の先輩作品でもある。