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宇宙化猫タマ・ミケ・クロ

登録日:2011/11/01 Tue 15:27:49…だったはず
更新日:たぶん2026/09/16 Wed 21:29:25…くらい?
所要時間:約 7 分で読める…はず









マックスなんだから、限界に挑んでみた。前回同様、怪獣のデザインも脚本家のNAKA雅MURAが担当した。
期待通り、更に過激になった。「…やりすぎだよ」そんな非難を受けることなど恐れず、スタッフと一緒に真剣に遊んだ。キャストと共に思いっきり弾けた。ベテランも若手もウルトラマンに燃えた。
そう、若き戦うプロデューサー・八木毅の情熱に撮影所が踊ったのだ。最高に楽しかった。その喜びが、出来上がった作品に生きていると思う。
これが、今の私にできるマックスです。
大きなものを守りながらも、冒険を忘れない円谷プロダクションに敬意を表します。(三池監督・寄稿)



円谷プロの特撮作品『ウルトラマンマックス』16話「わたしはだぁれ?」に登場する怪獣。

【データ】

別名:宇宙化猫
全長:45M
体重:2万3千t


【概要】

隕石と共に地球に飛来した宇宙生命体。
「化猫」という肩書だが、外観の特徴としてはトゲトゲした球体状のボディと単眼、節足動物のような異様に細い管のような長い足という非常にシュールなビジュアル。
動くと鈴の音が鳴る尻尾と地球の猫そっくりの毛並みに覆われた猫の尻、眼球以外猫らしいパーツは無い。

ほぼ見た目がコンパチなので違いが分かりづらいが、
  • タマ:茶トラ柄の尻尾に猫の右後ろ脚が生えている
  • ミケ:三毛猫柄の尻尾のみ
  • クロ:黒い尻尾で猫耳がある
といった感じで猫の要素が散らばっているのでそこで見分けられる。
ただ劇中ではミケしか尻尾をはっきり見せていない上、クロの耳は小さく、タマの足も見えづらいので見分けるのは難しい。資料用の映像なら分かりやすいが。


【能力】

この怪獣の固有能力は「一定範囲内の有機生命体の記憶を奪うエネルギーの放出」。
エネルギーの影響を受ければ受けるほどそれだけあらゆる記憶が失われてしまい、最終的にはまともな思考能力すら奪われ「何をどうしてどうすればいいのか全く解らない状態」に陥る。
中には幼児の育児や家族の名前すら忘れた人すら居た。
言語能力や最低限のコミュニケーション能力以外の記憶は問答無用で奪われるため、化猫達の能力の影響下に置かれるとまともに戦うことは愚かまともな行動すら不可能。
おまけに『有機生命体』である限り化猫達の能力からは逃れられず防ぐこともできない。

作中でやらかしたことは

・都市機能を完全に麻痺させる

・記憶喪失に伴い被害者の思考と知能を幼児退行気味に大幅低下させる

・立ち向かうDASH隊員達に機械の操縦法及び出撃理由を忘れさせて自滅に追い込む

・ウルトラマンに変身方法は愚かカラータイマーの存在、必殺技の出し方、武器の使い方や名称、左右の手がどっちなのか、「自分がウルトラマンであること」さえも完全に忘却させて行動を終始完封

と、誇張抜きでウルトラマンマックス最大の危機を招き、地球存亡の危機とも言うべき状況を齎している。

「ただその場にいるだけで記憶を奪って敵を勝手に無力化ないし自滅させてしまう」という反則としか言えない能力から、
「ウルトラ怪獣・宇宙人で最強は誰?」という話題になると平成ウルトラシリーズの中ではイフ、魔デウス、ルガノーガー、ダークバルタン、ギガバーサークなどと共に必ず名前が挙がる。
……全部マックスに登場したというのがなんともはや。敵が最強最速

ただし機械には全く効かないとハッキリ描写されており、最終的には終始能力を受けなかったエリーのサポートによってマックスに倒されることとなった。
口から破壊光線を放つことが出来るものの、本体の攻撃力と防御力はウルトラ怪獣全体でも低い部類と思われる。

そもそもこの3匹が作中でやったことは隕石に紛れて地球に降りて、特に街を破壊することもなく成長しながら姿を隠して移動し、ベースタイタンの目の前まで近づいただけである。
本格的な攻撃に移ったのは記憶を失ったDASHから偶然攻撃を受けてからなので彼らに地球を侵略・攻撃するなどの敵意があったことすら定かではない。

なお化猫3匹は悪意を以てこの能力をばら撒いている様子はなかったため、この記憶抹消効果のあるエネルギーの散布は、人間の呼吸のような宇宙化猫という種族固有の生理現象だと思われる。

【おまけ】

名前の元ネタは『うちのタマ知りませんか?』と思われる。*1

先週があの完全生命体イフが登場した「第三番惑星の奇跡」の後だっただけに、「何だったんだコレ」的なギャグ回である。
そもそもあの回の感動を次回予告の時点で台無しにしてた。
ちなみにイフの回と監督、脚本は同じ人。
監督は『着信アリ』『妖怪大戦争(05年版)』の三池崇史。項目がある映画だと世界をたった1本の映画でドン引きさせた『オーディション』*2が三池ワークスである。
「バイオレンスの巨匠」*3がこんなのを撮るとは、疲れてたんですかね…?
…とはいうものの、三池はこれで「お笑い最優先」のコツを完璧につかんだのか、後に原作のコミカル要素を上手く再現した『ヤッターマン(実写映画版)』が大ヒット。結果的に作風を広げる結果となり、普通の女児向け特撮シリーズ『ガールズ×戦士シリーズ』の総監督+劇場版作品の監督もこなしている。
脚本はNAKA雅MURA(なかむらまさる)。こちらは以前にも『大怪獣東京に現わる』などギャグ系特撮の経験はあった。
これで三池監督と意気投合したのか、彼も『ガールズ×戦士シリーズ』に参加している*4。他の児童番組関係の執筆として『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察』など。…普通のが書ける先生ってことでは?


サブタイトル「わたしはだぁれ?」は『ウルトラセブン』47話「あなたはだぁれ?」のサブタイトルのパロディだと思われる。
というか、マックスのサブタイトルは旧作のパロディが多い(この前のイフ回のサブタイトルも『セブン』第43話「第四惑星の悪夢」のパロディである)。

本エピソードを最後に、プール撮影は『ウルトラマンジード』第1話まで行われなかった。

トミオカ長官(役:黒部進=初代マン)が「アチョー!!」と、何故か右手のスプーンを掲げると見せかけて左手のカレーを掲げるシーンがあるが、このシーンは『ウルトラマン』第34話「空の贈り物」のオマージュ。


そして時は流れて2015年。
『ウルトラマンX』において、この宇宙化猫達と同じ種族の化猫「ムー」が登場した。




……追記・修正って、どうやればいいんだっけ?

この項目が面白かったなら……\どこ押せばいいんだっけ/

最終更新:2026年09月16日 21:29

*1 ちなみに『うちのタマ知りませんか?』のアニメ版である『3丁目のタマ うちのタマ知りませんか?』の放送時間は土曜18時、いわゆる土6であり、ティガ、ダイナ、ガイア、コスモスの同枠の先輩作品でもある。

*2 第29回ロッテルダム国際映画祭において国際批評家連盟賞、オランダジャーナリズム連盟賞、映画祭史上最多のギブアップ者数の更新の三冠を達成。

*3 バイオレンス映画、言い換えれば「作中で人がバタバタ死ぬのがむしろ要求されているケース」への造詣が活かされたものとして『悪の教典』『神さまの言うとおり』など。実際に「第三番惑星の奇跡」ではイフの取り扱いを誤った故の恐怖として街が破壊されていくのにもかなり凝っているのが見受けられる。

*4 全作品ではない