リザードロード(超越生命体)

登録日:2011/08/05 Fri 02:52:36
更新日:2024/12/16 Mon 06:47:05
所要時間:約 6 分で読めます





●リザードロード(Lizard Lord)

リザードロードは『仮面ライダーアギト』の登場怪人。

「木野薫登場編」の第2章となるVol.37〜39に2種2体が登場した。
クライマックスに向けて物語が大きく動いていた時期の登場であった為か、久しぶりに「アギト」因子を持つ者を正当な手順で殺している怪人なのだが、果てしなく地味で印象に残っている視聴者も少ないかと思われる。

尚、この回がTV本編でのシャイニングフォームの初登場回なのだが、やや唐突な登場である事と、後に活躍が続かなくなった所為か(パワーインフレを危惧した為だろう)、最強フォームを中盤に出す事のメリットとデメリットが議論される様になった。



【各個体の解説】

◆ステリオ・デクステラ(右方の蜥蜴)

種族:超越生命体(使徒)
通称:リザードロード(右)
身長:208p
体重:148s
能力:強烈な障気を吐く
殺害方法:標的を障気により溶解させる。

イグアナ(蜥蜴)に似た超越生命体。デクステラ(右側)の名の通り、右腕を武装している。

口から強烈な障気を吐く能力を持ち、これを利用して「アギト」の因子を持つ人間を泡状に溶解させる……と云う「不可能殺人」を行った。この障気は、強敵相手には煙幕として逃走用にも使用される。

護衛のシニストラと共に自らを感知したアギト(バーニングフォーム)と交戦するが、光を浴びる事でシャイニングフォームに顕現したアギトに圧倒的な力で切り刻まれて(シャイニングクラッシュ)撃破された。



◆ステリオ・シニストラ(左方の蜥蜴)

種族:超越生命体(使徒)
通称:リザードロード(左)
身長:210p
体重:152s
能力:強烈な障気を吐く
専用武器:竜神のトライデント

イグアナ(蜥蜴)に似た超越生命体。シニストラ(左側)の名前通り、左腕を武装している。

デクステラの殺人行為を護衛する役目を持ち、自分達の邪魔をする対象を排除する役目を持つ。
デクステラと同じく障気を吐く能力を持つが、シニストラは殺人目的では使用しなかった。

専用武器は竜神のトライデントと呼ばれる三叉の槍。

デクステラの動きを感知して出現したアギト(翔一)に襲い掛かるもシャイニングフォームを顕現させたアギトによりデクステラがあっさりと撃破され逃走。
逃走した後はデクステラとは違い「あかつき号事件」の生き残りである真島浩二を何故か延々と狙い、アナザーアギトとも交戦しているのだがそこでも生き延び、最終的には「アギト」同志の争いとは無関係のG3ーX(氷川)にワイヤーで拘束された後に、GXー05の照射を受けて撃破されている。



【劇中の経緯】

突然、自分を殺そうとした木野から浩二を庇い逃走するだが、木野はアナザーアギトに姿を変え、尚も2人を追跡する……と云う緊迫の場面からスタートする「木野薫登場編」の第2章。

これまでに自分を助けて来たアギトの正体が木野だと信じ込み、久々に「アギト信仰」が復活し周囲が見えなくなる氷川や、またもや信じようとした人間を失い(今回は裏切り)、挙句に生死の境を彷徨う涼……等、中盤に入って以降は一本道に集約していた物語が再び乱れ始める。

「この世でただ1人のアギト」になるべく、圧倒的な暴力のみならず奸計を巡らせる一方で、右腕の疼きに涼や翔一の抹殺に失敗する木野の描写に、彼が只の悪人等では無く、深い闇を抱えている事を匂わせる演出が混沌とした物語を更に激しく波立たせている。


そして、木野薫の登場によりアギトの正体を人間だと見切った北條により、遂に翔一の正体が発覚。
翔一の天然ぶりに緊迫感こそ無いものの、この展開が後に禍根を生む。


……怨念に取り憑かれた男、木野薫の運命や如何に……。



◆関連人物
アナザーアギトに変身する男。
嘗ての雪山での遭難から弟である雅人を救えず、その雅人の腕の移植により自らは救われた……と云う皮肉な運命により心を支配していた悔恨の念が、アギトの力を得た事で激しく歪み、異常な強迫観念=自分に関わる全ては雅人であり、それを救えるのは自分だけ……に捉われていた。
それ故に、自分と同じ「アギト」の力を持つ者を憎み自分を慕う浩二と涼を排除。更に、接触して来た氷川をも利用しようとする。

この頃の木野の行動は支離滅裂との意見もあるが、上記の様にこの頃の彼は完全に自分を見失っているのだから、それも当然なのである。

G3ーXの装着員。それ故にアギトに憧れを持つ。

涼との接触によりアギトもまた人間なのではないか?との思いを強くしていた所に木野が変身を解く場面を目撃。
完全な視野狭窄に陥ってしまう。

  • 葦原涼
木野の人柄に触れ、彼を信じようとした矢先に裏切られ、またもや瀕死の重傷を負う(アナザーアギトとのタイマンに敗れアサルトキックを食らった)。

  • 真島浩二
尊敬していた木野の裏切りを受けるも、自らを庇って重傷を負った涼を助けるべく奔走する。

氷川の熱弁するアギト=木野薫説を一蹴する。

氷川同様に木野が変身を解く場面を目撃。再度「アギト捕獲作戦」を実行し、今度はあっさりと成功させる。
イヤミな役回りに見えるが、実は北條の意見はド正論である。

現場では絶対に車から出ないのが性格を表している(笑)

回復能力は無くしたことが言及される。
唐突に思えるが、第34話にて弁当作りの最中に包丁で切ってしまい、次の場面で絆創膏が貼られていたシーンがあるので全く伏線がなかったわけではない。
友達となった浩二に頼まれ、翔一と共に涼を助けるべく努力する。

遂にアギトである事を北條や小沢に知られる……が、あっけらかんとし過ぎていた為に逆に違うと判断されかけたり。
しかし、逆行催眠により遂に「あかつき号事件」の関係者である事が断定される。


◆余談

設定を理解していないと混乱必至の本エピソードの演出だが、本来は翔一の変身するアギトも、木野薫の変身するアナザーアギトも「とても似た姿」である、と理解するのが正解である。
仮面ライダージオウ』では「アギトは見る人の精神状態によって見え方が異なる。純粋な心の持ち主の氷川は翔一が変身したアギトと木野が変身したアギトが同じ姿に見えていた。(要約)」と解説された。



◆今回の教訓

“経験から行動を導き出せる人間は幸いである”




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最終更新:2024年12月16日 06:47