魔法陣グルグル

登録日:2011/01/07 Fri 11:58:57
更新日:2025/02/20 Thu 21:08:00
所要時間:約 4 分で読めます





都からはるか西
「ジミナ村」という小さな村に
奇妙な幻獣の伝説があった
村人達はそれを「グルグル」と呼び
起こしてはならない神として恐れ
丁重に祀っていた

魔法陣(まほうじん)グルグル』は、衛藤ヒロユキによる漫画。略称は「グルグル」。

概要

ジャンルは『ギャグファンタジー』。

『月刊少年ガンガン』1992年8月号から2003年9月号にかけて連載された。
2012年11月より続編『魔法陣グルグル2』が『ガンガンONLINE』にて連載中。

あらすじ

勇者「ああああ」が「恥ずかしの拳」を持って魔王ギリを倒すべく旅をする話。


【登場人物】

主人公。
勇者だが職業は盗賊。*1
一時はコックになったことも。
ウルトラ超強力な光の者。生まれた時に親父に「かいしんのいちげき」をしたおかげで勇者になるべく育てられた。
因みに出生の秘密等はなく、所謂普通の凡人。

ヒロイン兼もう一人の主人公。職業は魔法使い。
魔法グルグルを唯一使用可能な種族であるミグミグ族の生き残り。
幼い頃からオババの家で魔法の練習をしていた。
昔から勇者に憧れていたのでニケにデレデレ。

キタの村の若者。職業は魔技師(まぎし)*2
最強説が浮上したことがある。墓になったり棒人間になったりする人。

シュギ村で信仰されている宗教であるプラトー教の巫女(ルナー)
ガラガラで半分眠る。恐らくパーティの中ではかなり強いが、戦闘中はトランスする。

キタの町の元町長で職業は踊り子。
本名はアドバーグ・エルドル。
恐らくパーティ最強。

風の精霊
クサさを感じると現れる。ふんどし

シュギ村で修行場を営む中年男性。ゴージャの修行場で、エクールのストリップを見せる「プチプチショー」を開いている

ニケが心惹かれる18歳の美女。
エナを除けばお色気担当のヒロインが少ない魔法陣グルグルにおいて、エナに匹敵するほどスタイルの良さと皆が目が離せなくなるほど巨大な乳房の持ち主。更に皆の前でブラジャーを脱衣するなどお色気担当としては圧倒的な魔法陣グルグル随一の見せ場を誇る。


運命に導かれ“すぎた”男達。
多分、ホモ

魔界のプリンス。
彼の魔法は総じてカッコ悪い。一部例外はバーニングフィンガーアタック。(なお、肩コリ・腰痛に効く魔法である。)
ククリにピンクボム、ニケにラッキースターとあだ名をつけた。おばけが苦手。

  • 自然界の王
キモイおっさん達。
炎(濃ゆいコック)、地(腰ミノ)、水(アフロ)、風(ふんどし)の4人いる。

  • ワンチン
ミグミグ族最後の長。
世界中に様々な落書きの具象気体を残すが、具象気体の絵は適当。

その昔ミグミグ族によって封印されるも、蘇った魔王。

  • ナレーター
声:横尾まり(1作目、2作目)
キャラクターでは無いが記載。
RPGでのメッセージウィンドウで「魔物が現れた」など状況を説明する。
主役二名を始めとするボケ役が多いこの作品において、「勇者は正義がたりない」など言ったりするなど貴重なツッコミ役。

アニメ3作目ではナレーターが廃止されメッセージウインドウによる字幕のみで処理されている。


【作中用語】

  • グルグル
究極の闇の魔法。
魔法陣を描き、それによって訳がわからない魔法を発動する。曰く「神も悪魔もグチャグチャに呼び出す、変な魔法」。
最初は杖を使って土に描いていたが、やがて空中にも描けるようにパワーアップした。
本当は光でも闇でもない「心(ハート)の魔法」。
作者曰く「グルグル」って言葉だけを先に思いついて、かといって剣をグルグル回すのはどっかで見たから「グルグル動き回る魔法」を考えたらしい。

当初はミグミグ族が各地に残していった魔法陣を見つけて、それを模写することで魔法を発動し、その後ある一件からは自分で魔法陣を作るようになった。
だがグルグルの「本当の召喚法」はただ指で丸を描いて、その円陣に自分の心を映すというもので、魔法陣はグルグルを発動した「後」に痕跡として残るものであったことが判明。
それ以降ククリはその方法でグルグルを使っている。

心の魔法であるが故に、その威力はククリの精神状態に左右される上、ハートが揺れ動く時期の子供時代にしか使えないという欠点を持つ。
だが「2」冒頭では、ものすごく下らない理由で使えるようになってしまった。

  • ミグミグ族
グルグルを使う事が出来る唯一の種族。
しかし、今となってはククリただ一人となってしまった。
楽しいことを求めて世界各地を放浪し、好き勝手に魔法陣を書き残していった大変迷惑な一族。

  • 光魔法
勇者の使う魔法。極めると
「崖に立つと雷鳴が轟く」
「暗闇で剣を光らす」
「野外コンサートで雨を降らす」
等能力を得る。

自然界のあらゆるものから剣を取り出す幻の光魔法。
光の者の中でもたった一人にしか与えられない。
ただし、使うためには自然界の風・地・火・水を司る4人の王に認められなければならない。
王に認められなくても自分自身の生命力から剣を取り出すことができるが…。(項目参照)

  • カッコいいポーズ
空中に止まり、輝きを放ちモンスターを惹きつける光魔法の基本。
自分より弱いモンスターは光の中に消える。
つまりニフラム
よく少年マンガの表紙で使われる。
女勇者の使う「かわいいポーズ」もある。

  • 光の者
光魔法を使う素質がある者。さわやか。

  • 闇の者
闇魔法を使う素質がある者。
この作品においては、よくわからないものはとりあえず闇にしとくという価値観がある。

  • 光魔法結社
光魔法を極める為に勇者達が修行をしている所。

  • 闇魔法結社
総裁はプードル。

  • 魔神
グルグルの力の源。それぞれの地方ごとにいる。
ククリが魔神召喚のグルグルを覚えることでその地方の魔力を得てパワーアップしていく…という設定があった気がするのが、
末期にはククリが魔神を自作できるようになったためその設定はなかったことにされた。

  • キタキタおどり
キタの村に古くから伝わるおどり。

詳しくはリンク先へ。


【作中登場の印象深い台詞】


「ザムディン!」
「肩の下の二本のゴボウの真ん中のスネ毛の下のロココ調の右」
肩ぐるまして後ろ向きに乗り2本のゴボウを持った歌舞伎顔の男
「俺様の強力な水中バレエを見て思い切り笑った後は魚も泳ぐ戦国風呂を味わうがよい!」
「貴様らの鼻水を飲み尽くしてやろうか!」
「ただし魔法は尻から出る」
「ギップリャ!」
「いえーい 聖水剣!!」
「ばぁか かぁば ぶたのけつー」
「ヒッポロ系ニャポーンさ」
「そんまれきょっきゅらきょ はりちょろぎゅっきゅらぎゅぎゅ にゃんこらしょー」
「ここはワンワンの呪い」
「ウニョラー!」「トッピロキー!」「「キロキロー!!」」
「その力、我に託さん!」
「いざとなったら……ばあさんを倒す!!」
「ここのばばあはよいばばあ~ 子どもに優しく金持ちだ~ ああ ばばあよフォーエバーソーファイン」
決してこの像の前でパンを尻にはさみ、右手の指を鼻の穴に入れ、左手でボクシングをしながら『いのちをだいじに』と叫んではいけない
《妖精村殺人事件・こしみのは見ていた》
《妖精村殺人事件・すね毛は死の香り》
《妖精村殺人事件・そして誰もいなくなった
ゴチンコの修行場〉


メディア展開

アニメ

三回、アニメ化されている。
第一期は1994年10月から1995年9月まで放送。
第二期は『ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル』のタイトルで2000年4月から10月まで放送。

上記2つの放送時はまだ原作が完結していなかったため、途中からアニメオリジナル展開となる。

2017年7月から12月まで原作完結までを描いたリメイク版(第三期)が放送された。

ゲーム

ゲームも下記の2作が出ている。
機種はどちらもSFC。
魔法陣グルグル
1995年4月にエニックスから発売された。
入るたびにマップが変わる13のダンジョン(塔)をクリアするというシンプルなもの。
原作が完結していないこともあり、一部のキャラや魔法が登場する程度。
トマに至っては見た目が違う気がする。地味キャラだから仕方ないね。

魔法陣グルグル2
2は「パートツー」と読む。
1996年4月に発売。
こちらも原作が終了していなかったので、ネコジタ谷までは原作準拠でそれ以降がアニメとも異なるゲームオリジナルストーリーとなる。


ただし、追記、修正は尻から出る。

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最終更新:2025年02月20日 21:08

*1 本作品における勇者は称号であり、職業ではない。

*2 僧侶から派生した職業で、道具を駆使して自然界の流れを探ったりや魔物の気配を探知したりする。本人に魔法の才能が無くてもなれる。