シェリス・アジャーニ

登録日:2011/03/27 Sun 22:47:11
更新日:2024/12/15 Sun 00:11:34
所要時間:約 4 分で読めます




いらない


あたしは、この人以外、何もいらない


この人の進むべき道をあたしが照らす


前に小石が落ちていたら、あたしが払う


あたしは、あたしの全身全霊をかけて、この人の盾になる


それが、あたしがこの世に存在する意味


あたしの全て──―


スクライドの登場人物。
声:倉田雅世


【概要】
由詑かなみ・桐生水守・寺田あやせスクライドヒロインの一人。
可愛らしい容姿と健気な性格から、熱い漢たちが繰り広げる物語の中で高い人気を誇る。
この結果に対して谷口悟朗監督は「スクライドは男の物語なのに、どいつもこいつもシェリシェリシェリシェリ…」と愚痴をこぼしていた。
ただ、愛する者の為に信念を貫き通した強靱な意志は、彼女もまた紛れもないスクライドの人間だという事を証明している。


ロストグラウンドの治安維持を目指す特殊部隊ホーリーに所属する女性隊員。
青い髪とターコイズブルーの瞳を持つ15歳の美少女で、三角形の髪飾りがトレードマーク。
劉鳳に揺るぎない愛を抱き、如何なる時でも彼に”永遠の献身”を尽くす。
いわば「劉鳳への愛の為に生き、劉鳳への愛の為に戦うラブウォーリアー」(戦闘力は低いけど)。


アルター能力は相手のアルター能力を増大させる”エターナル・デボーテ”
完全なサポート型だが増幅能力を応用し、敢えて敵の能力を肥大させダメージを与える事が可能。
いずれの場合もシェリス自身の体に甚大な負担がかかるので多用はできない。

通常使う場合だと周囲の物質を変換する様子が殆どなかった事から、その名の通り自分自身の『何か』を相手に与えるタイプの能力だと思われる。
体力にしろ、肉体にしろ。攻撃手段として使用した際、表情と声が邪悪になるのは何故だろう(特に常夏三姉妹に対して)。

フルパワー時には美しい女神のような化身を発現し、シェリスにも天使の翼が生える。
しかし、それほど能力を使うという事は彼女が女神の元へ召される事を意味していた…。


元々は荒野を根城にするネイティブアルターだったが、12歳の時、チーム同士の抗争に敗れて囚われの身となり、監禁されて凌辱を受け続けていた。
ファサリナといい彼女といい、谷口監督は女性に何か恨みでもあるのか? 中の人も一緒だし。

死を待つだけの絶望の淵にいたが、劉鳳に救出され自由を手にする。




そして、全てを諦めていた自分に手を差し伸べ、本当なら尽きていた筈の命───人生を与えてくれた彼に恋をした。

その後、劉鳳の推薦を受けマーティン・ジグマールと契約を交わしホーリーに入隊。




アルター使いが唯一人間らしい生活を送れる方法でもあったが、言うまでもなく劉鳳の存在があるからに他ならない。
劉鳳がいたからこそ彼女はホーリーに所属し、第2部で劉鳳がホーリーを脱退した時も当然の如く彼に追随している。

水守の存在もあり自分の恋が叶わないと心のどこかで理解しながらもなお作中一貫して劉鳳の為に行動し続けた。
こんなに愛され尽くされて劉鳳はまったくもって果報者である。

OPでストレイト・クーガーとセットになっていたのは、報われぬ愛に全てを懸ける者同士を示していたのだろうか。




そして、彼女自身の名前がタイトルとなった第23話。



劉鳳の力になりたい一心で傷だらけになりながらも歩き続けるシェリスを待ち受けていたのは、結晶体の攻撃で絶命する劉鳳の姿だった。

「死なせないからね。どんな事をしても…絶対にあなたを死なせたりはしない……!」

自動防御システムの攻撃に晒されても怯まず突き進み、横たわる劉鳳の傍らへ辿り着いた彼女は遂に真のエターナル・デボーテを発動する。
アルターが放つ神々しい輝きに包まれながら、薄れゆく意識の中でシェリスは静かに微笑み、劉鳳へキスをした。

劉鳳……私はあなたを…愛しています……



目覚めた劉鳳の視界にシェリスの存在はなく、ただ彼女の髪飾りと衣服だけが無慈悲に散らばっていた………。



この直後にスクライドを代表するカズマ屈指の名台詞「お前は今泣いていい!!」が登場する。
劉鳳のみならずシェリスファンにとっても、あれほど優しい台詞は無かっただろう。
彼女の最期は壮絶なまでに儚くも美しく、作画スタッフの溢れる愛を感じ取れる。


感情の赴くままに、涙を流す男。
感情を押し殺し、自分であろうとする男。
男、どちらを尊ぶべきか。
悲しみの前に、どうあるべきか。
渇ききった血潮、凌ぐのは涙か。

というもの。

なお、シェリスの形見となった髪飾りは結晶体との決着へ赴いた劉鳳が絶影へと構成し直している。
君島の拳銃と同様に、彼女の魂は劉鳳と共に戦ったに違いない。


後日談となる小説『アフター』では、シェリスの存在が劉鳳に対する呪縛というような描写が多々あり、この解釈にファンはかなり怒っていた。
もっとも、『アフター』自体非常に賛否が分かれているのだが。


【漫画版】
基本的な設定はアニメ版と殆ど変わらないが、全裸は当たり前で勝負下着やトップレスは勿論の事、ボンデージから触手プレイまでこなす漫画版随一のお色気要員。
15歳らしからぬ豊満な肉体はアニメ版よりも強調され、スリーサイズは上から89・58・82。
エターナル・デボーテはノーリスクな融合能力となり、その初登場は掲載誌の表現限界に挑むほど過激。
そして非処女
まあ、劉鳳はそんな事を気にするほど矮小な男ではないが…。

劉鳳のパートナーとしてサポートに徹するが、蟷刀螂嵌の攻撃を軽々とかわし、肉弾戦でT・Tを圧倒するほど腕っ節が強い。
ただ、精神攻撃を得意とする見るからに頭脳派なT・T相手だったので、やはり他のアルター使いよりは数段戦闘力は落ちると思われる。

終盤T・Tに洗脳され下僕にされてしまうが心の奥底では反逆を続けており、劉鳳からのキスで自我を完全に取り戻した。ズキュウウウウン
陰謀に弄ばれた真実を突きつけられ戦意喪失した劉鳳を、抱擁で再起させたまさに勝利の女神。
これらのように劉鳳との絆を象徴する場面が多く、名実共に劉鳳にとってのヒロインとして描かれた。


最終決戦から1年後、悪を断罪する旅に出ようとする劉鳳へ同行を申し出る。
そして彼の答えは……………。良かったね



「あんまり先に行かないで。追記修正するの、大変よ?」

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最終更新:2024年12月15日 00:11