登録日:2011/12/26 Mon 15:42:55
更新日:2025/09/16 Tue 21:43:16
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性能
全長:180mm
重量:795g
口径:9x19mm
装弾数:8+1発
動作方式:プロップアップ式ショートリコイル
概要
西ドイツ警察の制式採用
拳銃のトライアル用としてドイツのワルサー社によって1976年に開発された自動拳銃。
P5という名称はトライアル前からのものだが、採用後もそのまま制式名称として使用された。
P38の戦後生産型P1、P4をベースとしており、内部機構的にはほぼ同一。
特徴
P38はスライド上部を大きく開口した排莢口を備えており、排莢不良が起こりにくいが強度に難を抱えていた。P1の段階で材質や厚みを変更して改善しているが、本銃ではより開口部を減らし銃身をすべて覆った新規デザインとなった。
これによりP38の弱点であったバレル先端のフロントサイトをスライドに移すことができ、破損の危険性が低下し引っ掛かりも減っている。
スライドはスチール、フレームはアルミニウム合金の削り出し加工で製造。その他のパーツは生産性向上のため、プレス加工で製造されている。
また、P4までのスライドにあるデコッカー兼マニュアルセーフティを廃止。代わりにデコッカーをグリップ左側面(モーゼルHScやSIG P220と似た位置)に移動している。これはスライドストップも兼ねている。
マニュアルセーフティーがなくなった分、内部に4つの自動安全装置を組み込んでおり安全性も維持している。
それ以外は概ねP1と変わらず、左排莢のダブルアクション自動拳銃といった趣である。
西ドイツ警察制式拳銃トライアル
トライアルに参加したのは本銃、モーゼルHSP、
H&K P7、
SIGSAUER P225が提出された。
モーゼルHSPは初回脱落。2回目にP225(制式名称P6)、3回目にP5、最後の4回目でP7が合格。
この3種類から各州が自由に選ぶという形式となったが、3種の中で価格がずば抜けて高かったせいか採用数は一番低く2州のみ。
現在では
H&K USP(P8)に更新されている。
バリエーション
9x21mmIMI弾や7.65mmパラベラム弾にも対応したモデルがあったものの、それらはごく少数の生産にとどまる
1987年開発の全長170mm重量750gに抑えたコンパクトモデル。
限定的ながら
イギリス陸軍に「L102A1」として採用される。
民間用モデルではマガジンキャッチがM1911などと同じ位置の押しボタン式に変更されている。
バレルが延長されたバージョン。よりP38に先祖返りしている。
西ドイツ軍用モデル。P1からの更新であるためマニュアルセーフティが復活しておりスライドの形状も若干変更された。
登場作品
追記・修正お願いします。
- こちら情報量などの面からワルサー社(銃器会社)に統合しようと思います。7/30めどとしていますので何かあればコメントをお願いいたします。 -- 名無しさん (2025-07-24 09:55:02)
最終更新:2025年09月16日 21:43