THE ロボットつくろうぜっ!〜激闘!ロボットファイト!〜

登録日:2010/05/11(火) 17:30:08
更新日:2018/12/02 Sun 01:25:48
所要時間:約 5 分で読めます




5:30



概要


『THE ロボットつくろうぜっ!~激闘! ロボットファイト!~』(以下、ロボつく)とは、
D3パブリッシャーより2006年8月10日にPS2で発売されたロボットシミュレーションゲーム。
SIMPLE2000シリーズのVol.104として発売された2000円の低価格ソフトである。

さて、このロボつく。
タイトル通りロボットをパーツの段階から製作し、戦わせるといったゲームであるが、某変態企業みたいな超兵器を製作できるわけではない。

本作の題材は「全国高等専門学校ロボットコンテスト(高専ロボコン)」で使用される遠隔操作式の小型ロボットである。
主人公は高校生であり、部活動としてロボットコンテストを勝ち抜いて行くというのが大まかな流れとなる。


ロボットはコントローラで操作するが、その伝達が瞬時に伝わらず、ややラグがあって動作を実行する、
膝を高く上げずに歩行するといったあの独特なもっさりとした実機の挙動を忠実に再現している。
その為、他のロボ物のゲームに見られるようなスピーディーな動きは決してできない。

一応「必殺技」といった特殊な挙動のプログラムを実行させることはできるが、
その動きも現実的な物ばかりであり(例外もあるが)、派手さは全くといっていいほどない。

だが、操作を続けていくうちに直線的ではあるがそれでも機敏に動かせるようになって、
相手の技の間合いやラグを読み、こちらの大技を決めて勝利を得られるようになると爽快である。


SIMPLEシリーズとしては非常に力の入ったゲームで、OPアニメ(主題歌:谷本貴義)にフルボイス長尺のADVパート(主人公は売れて来た頃の神谷浩史)、
忠実なモデリングと濃密なシステムに裏打ちされた戦闘パートと満遍なく手が入っている。
ギャグ描写等で好みは分かれるもののSIMPLEシリーズの良作でありながら、残念ながら成功作品にはなれなかったが……(後述)


システム


ゲームの流れは

アドベンチャーパート

週始めにキャラのロボット制作の行動を指示するシミュレーションパート

アドベンチャーパート

週末にロボット組み立てパート

バトルパート

といった感じ。
試合は三分間三ラウンド先取の一対一。ダウンカウントはなし、
攻撃を当て続けてロボットのバランスゲージを0にしてKOさせるかリングアウトで一本。実にSIMPLE。

なお、試合中のあらゆる行動でパーツに負荷が溜まり、その結果マシントラブルが発生した場合は強制的に敗北となる。


また、このゲームのCERO指定はBとなっている。
これはバトルで勝利し続けると、主人公のエロ妄想ドリームパートが始まる事にある。

幼馴染、お嬢様、女教師、サド女、ゴスロリ女、ババア口調ロリ、
ロリ双子実妹果ては実母まで、ありえないシチュエーションありえない格好でsneg展開が行われる。
勿論、全編フルボイス。

おまけに、OPにはわざわざ「5:30」と夕方アニメを彷彿させるテロップを入れた歌付きのOPムービーを流すという気合いの入れよう。

そんな所からも察せられるかもしれないが、
ストーリーは非常に軽いノリで展開し独特なギャグが連発される為、好みは別れるところかもしれない。

ストーリー


草壁ケンは湘南九十九高専の機械工学科3年。夢もなく、自堕落に遊ぶ毎日だったが、
幼馴染で同じ九十九高専に通う伊東アイから廃部寸前のロボット研究部の悩みを打ち明けられる。

最初は相手にしなかったケンだったが、手渡された雑誌に載っていた、
ROBO-Xというロボット格闘競技で活躍している美少女「来宮アスカ」の記事を見て、考えが変わる。

「ROBO-Xで優勝してアスカちゃんと付き合う!」

こうしてケンの不純な動機でのロボットバトルへの挑戦が始まった──


主な登場人物


【湘南九十九高専】


◆草壁ケン
CV:神谷浩史
主人公。18歳。マヨラーで可愛い女の子と格ゲーが大好きなお調子者。
なぜかルー○が使えて神出鬼没。

得意作業はパーツ制作。

◆伊東アイ
CV:神田朱未
ヒロイン。17歳。ケンの幼馴染み。
ロボ研のマネージャー。ツンデレ。

得意作業はパーツ修理。
ケンの妄想ドリームでは常にデレ状態。

◆仁科ジュン
CV:野島健児
18歳。ニヒルな眼鏡。
ケンとアイとは幼なじみ。
ケンに無理矢理引っ張られる形で入部することに。

得意作業はプログラム開発。

◆手塚トオル
CV:江口秀子
17歳。金持ちショタ。
ケンが一度イジメを救って感激し、一緒に活動することに。

得意作業はパーツ強化。



◆加々美トウヤ
CV:杉田智和
不良。元九十九ロボ研の部員で、なんやかんやとつっかかってくる。

◆鴫原パソミ
CV:真田アサミ
高飛車でS気質な女の子。
ジュンを慕っておりM男どもを従えて、勝負を挑んでくる。

【聖サテラ学院】


◆来宮アスカ
CV:前田愛
ROBO-X界のスーパーアイドル。
もう一人のヒロイン──と言いたい所だが、影が薄め。

◆立科ミレイ
CV:高橋まゆこ
ババァ口調のロリ。
チョコに目が無い。

【その他の登場人物】


◆三國ハル
CV:白石涼子
ロボットショップの店員。きょぬー。

◆草壁メイ/サヤ
CV:神田朱未/前田愛
14歳。ケンの双子の妹。小悪魔系。ケンのことは「お兄ぃ」と呼ぶ。
リボンがメイで赤い髪止めがサヤ。兄に似ず利発で可愛い。

妄想ドリームでは、本編とは打って変わって超ブラコンになっており、こけしとか大根とか握らせられる。
ケン自重しる。

◆城嶋トモエ
CV:高橋美佳子
ゴスロリ少女。
ロボットファイトでは対戦者のロボットを完膚無きまでに破壊することからロボットクラッシャーと恐れられている。
聖サテラ学院とは因縁があるようだが……?

◆双葉理保
D3パブリッシャーの看板娘。
どっかに出てくるよ!

この他にも、様々なキャラが九十九ロボ研改め「アレキサンダー」に挑んでくる。


余談


本作はSIMPLEシリーズとしてはかなり規格外なレベルで力が入れられており、ボリューム・質ともに低価格ゲーとは思えない。
THE 地球防衛軍』のような秀作もあるが、あれは別ゲーの技術をうまく転用したからこその作品であり、完全新作の本作は更にそれを上回る。
ジャンルなど方向性の差はあれど、SIMPLE2000シリーズではトップクラスの作品であると言っていいだろう。

……だが、結局本作は知名度的にも売上的にも振るわず、埋もれてしまった印象になっている。
宣伝不足など色々要因はあるのだろうが、理由のひとつが本作のパッケージにあると言われている。

本作のパッケージだが、黒いバックに、本作に登場するロボットが等間隔で20体並んでいるだけ。
非常に地味で、この外観からは「ロボコンに向けて夢を燃やす高校生を題材にしたアニメ演出で豪華なアクションADV」などが想像できる訳もない。
これに関しては本当に勿体無い限りで、せっかくの良作なのになんでこんなところで手を抜いたんだろうと残念な限りである。



追記・修正頼みます。

5:58

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最終更新:2018年12月02日 01:25