ドミニオン(ボードゲーム)

登録日:2012/03/31(土) 16:49:57
更新日:2024/11/10 Sun 12:20:39
所要時間:約 10 分で読めます




ドミニオン(Dominion)とはアメリカで生まれたボードゲーム(カードゲーム)の一種。のちにデッキ構築型と分類されるジャンルの草分け的な存在。
デザイナーはドナルド・X・ヴァッカリーノ。本国ではリオグランデ・ゲームズ社から、日本語訳はホビージャパンから発売されている。

また2023年現在Web版及びSteam版が配信中。基本セットのプレイだけならアカウントがあれば無料でできるので、興味があるなら触ってみると良い。
実物を持っている人でも、ちょくちょく発生するカードのシャッフルを機械がやってくれるのは楽なのでオススメ。
拡張セットはDLC扱いであり個別に追加購入が必要、各セット850~1600円ほど(2023年5月現在)。またSteam版は週替わりでだいたい2セットが体験版的に無料開放される。
基本セットと殆どの拡張セットが日本語に対応しているが、発売されたばかりのセットに含まれるカードは英語のまま。
オンラインプレイにも対応し、全世界のプレイヤーやフレンドと同じ卓で対戦できる。

◆概要

プレイヤーは小国の領主となり、自分の領土を拡大し最終的に一番多くの領土を獲得した者が勝者となる。
プレイ人数は2~4人。基本カードのセット(正確にはそのうちの屋敷、属州、呪いの3種類のカード)をなんらかの手段で2セット入手*1すれば6人までプレイ可能。繁栄あたりまでは5人以上のプレイはあまり真剣に考えられていなかったようだが(例:VPトークンが1点のものが16個しかない)、暗黒時代以降はプレイヤー人数によって必要数の異なるものはちゃんと6人分入るようになっている。

このゲームの一番の特徴は、ゲーム中にカードを購入し、デッキを構築すること。デッキの構築がゲームの主軸になっていることである。(デッキがプレイヤーの領土となる)
TCGで言う所のデッキ構築をそのままゲーム化した様なものでありTCGゲーマーにはゲームのルール・システムが理解し易く、その為TCGゲーマーにボードゲームを勧める際に出すとよいゲームの一つとなっている。
これが合うならその他のデッキ構築型ゲームへ、合わなければカタンやカルカソンヌといった別のシステムのゲームを勧めるとよいらしい。
その斬新さが登場時から多くの注目を集めた。ただし前述の通りTCGのデッキ構築がそのままゲームになった様な物なのでTCGが合わないゲーマーには不評なケースもある。

◆カード

基本カードと王国カード

基本カードはどのゲームでも必ず用意するカードで「銅貨、銀貨、金貨、屋敷、公領、属州、呪い」の7枚が該当する。
それ以外のカードは全て王国カードとなる。
ただし例外があり、イベントやランドマークといったサプライ*2外に置くもの、褒章・トラベラーのような特殊条件で入手できるカードは王国カードとは扱われない。

主要カードタイプ

使用するカードは主に3種類。
  • 財宝
コインを生むカード。
購入フェイズにこのカードを出してカードを購入するためのコインを捻出する。
  • 勝利点
ゲーム終了時にこのカードを持っていれば記載された点数が得点になるカード。
基本的にゲーム終了時の得点計算以外では「何もしないカード」なので、早いうちから買うと邪魔になりがち。
  • アクション
アクションフェイズ中にこのカードを場に出すことで、何らかの効果を得ることができるカード。
カードをドローしたり、コインを捻出したりと様々な効果がある。相手を妨害する効果のものもある。

その他のカードタイプ

財宝・勝利点・アクション以外にも以下のようなタイプを持つカードがある。
カードによっては複数のタイプを持つものも多い。
  • 呪い
《呪い》だけが持つカードタイプ。基本的に使用などはできず、勝利点-1も持っている非常に邪魔なカード。
  • アタック
他人にマイナスの影響を及ぼしうる効果を持っている場合、このタイプがついていることが多い。このタイプがついているアクションカードを「アタックカード」とも言う。
しばしば勘違いされがちだが、他人に影響を与えるから「アタック」がついているわけではなく、また何らかの理由で他人に影響を及ぼさないとしても、「アタック」がついているカードがアタックカードでなくなるわけではない。
  • リアクション
通常カードが使用できるのとは別のタイミング(他のプレイヤーがアタックカードを使用した、自分がカードを獲得したなど)で使用できる能力があるカード。「アクション-リアクション」などとして、別途アクションカードなどの能力を持っていることが多い。
  • 持続
『海辺』から登場したカードタイプ。使った後も場に残り、継続的に(大抵は次の自分のターンの開始時まで)影響を及ぼすカード。
『冒険』では《雇人》などゲーム終了時まで継続するタイプ、『略奪』では特定条件を満たすまで継続するタイプのカードも登場した。
  • 廃墟
『暗黒時代』で登場したカードタイプ。5種類の弱いアクションカードがこれをもっており、「略奪者」のタイプを持つカードがサプライにある場合、サプライに加えられる。「弱い呪い」という立ち位置。
  • 略奪者
『暗黒時代』で登場したカードタイプ。このタイプを持つカードがサプライにある場合、サプライに「廃墟」を加える。このタイプを持つカードは「廃墟」を獲得させる効果を持つ。
  • 騎士
『暗黒時代』で登場したカードタイプ。《騎士》が10枚共カード名が違うという都合上、効果で「騎士カード」を指定するためにあるタイプ。
  • 避難所
『暗黒時代』で登場したカードタイプ。《草茂る屋敷》《納屋》《共同墓地》がこのタイプを持つ。避難所を使用するゲームでは初期デッキの屋敷3枚が避難所3枚に置き換えられる。
  • リザーブ
『冒険』で登場したカードタイプ。このタイプを持つカードは酒場マットへ移動する能力を持つ。その後、酒場マット上でなんらかの効果を発揮するか、「呼び出す」ことによって別途効果を発揮する。
  • トラベラー
『冒険』で登場したカードタイプ。場から捨て札になる時に指定された別のカードと交換する能力を持つ。一人の人物が出世していく姿を再現している。その特性上、出世先の最後のカードは「トラベラー」のタイプを持っていない。
『帝国』で登場したカードタイプ。8種からなる《城》が共通のタイプとして持っている。《騎士》と同様の立ち位置。
  • 集合
『帝国』で登場したカードタイプ。このタイプを持つカードは「サプライにある自身のパイルの上に勝利点トークンを乗せる効果」と「サプライにある自身のパイルの上の勝利点トークンを獲得する効果」を持つ。
  • 夜行
『夜想曲』で登場したカードタイプ。購入フェイズの後に行われる夜フェイズで使用する。性質としてはアクションカードに近いがアクション権を消費せず、アクションカードとしても扱われない。
  • 幸運
『夜想曲』で登場したカードタイプ。祝福を受ける効果を持つ。
  • 不運
『夜想曲』で登場したカードタイプ。呪詛を受ける効果を持つ。
  • 家宝
『夜想曲』で登場したカードタイプ。概ね銅貨相当のコインを出しつつ別の効果も持つ。
特定の王国カードを使用するゲームにおいて、対応する家宝が初期デッキの銅貨を置き換えるで初期デッキに加えられる。
  • 連携
『同盟』で登場したカードタイプ。これを利用する場合は「同盟」カードもセットとなる。
いずれも好意トークンを得られる効果を持っているがそれ以外の共通点はあまり無く、メインになるカードタイプも様々。
  • 町民卜占官叙事詩城砦衝突魔法使い
『同盟』で登場したカードタイプ。いずれも1セット4種。扱いとしては《騎士》・《城》と同様の立ち位置。に近く、分割された山札1種を指定するために使われるタイプ。

ランドスケープ

サプライ外に横向きに置かれた特殊なカード。
このタイプのカードは1種につき1枚のみが用意され、購入等でデッキに入らない。
  • イベント
『冒険』で登場したカードタイプ。イベントを購入(カードの購入、ではない)した場合、書かれている効果を適用する。
言うなれば「効果」を購入するシステム。
  • ランドマーク
『帝国』で登場したカードタイプ。勝利点に影響する特別なルールが記載され、ゲーム中に適用される。何らかの行動を取ったら追加の勝利点トークンが得られたり、ゲーム終了時の計算に特別なルールが追加されたりする。
  • プロジェクト
『ルネサンス』で登場したカードタイプ。イベントと同様に購入すると効果を適用するが、大きな違いとして1度購入すれば効果が永続する。
逆に一度購入すると効果を解除できないというデメリットもある。
  • 習性
『移動動物園』で登場したカードタイプ。アクションカードを使用時にサプライにある習性を指定することでアクションカードの効果をその習性のテキストに書き換えることができる。
追加ではなく書き換えなので習性を使用した場合は元のアクションカードの効果は発揮されない。
  • 同盟
『同盟』で登場したカードタイプ。好意トークンを利用する効果が記載されており、ランドマークのように全プレイヤーに効果を与える。
内容は好意を払えばメリットのあるもの、払わないとデメリットのあるもの、好意の数に応じて効果を発揮するものなど様々。
  • 特性
『略奪』で登場した王国・財宝カードに追加効果を付与するランドスケープ。使用する場合は王国or財宝カードをランダムに1つ選んで特性効果を適用した状態でゲームを開始する。
基本的にメリット効果を追加するが、一部はデメリットを併せ持つものもある。

サプライ外の特殊カード

通常の王国カード・ランドスケープとは別にサプライ外にのみ置くカードタイプが存在する。
  • 褒賞恩賞
『収穫祭』で登場したカードタイプ。褒章は《馬上槍試合》、恩賞は《一騎討ち》の効果で獲得できるカード群についている。
《馬上槍試合》・《一騎討ち》で条件を満たすと任意の一つが獲得できる。
獲得条件が限定されるだけあっていずれも強力な効果を持つ。
  • 精霊
『夜想曲』で登場したカードタイプ。《ウィル・オ・ウィスプ》《インプ》《幽霊》の3種があり、これらを指定する王国カードを使用するゲームでサプライ外に用意する。
  • ゾンビ
『夜想曲』で登場したカードタイプ。《ゾンビの弟子》《ゾンビの石工》《ゾンビの密偵》の3種。
《ネクロマンサー》を使用するゲームは廃棄置き場にゾンビ3枚を置いた状態でゲームを開始する。
  • 祝福
『夜想曲』で登場した12種類1セットからなるカードタイプ。幸運カードを使用するゲームで12枚を裏向きでセットする。
「祝福を受ける」という効果が適用された場合に上から1枚をめくり、その祝福の効果が適用される。デッキには入らないため処理としてはイベントに近い。
基本的にメリット効果を得られるものが多い。
  • 呪詛
『夜想曲』で登場した12種類1セットからなるカードタイプ。不運カードを使用するゲームで12枚を裏向きでセットする。
「呪詛を受ける」という効果が適用された場合に上から1枚をめくり、その呪詛の効果が適用される。
祝福とは逆にデメリット効果を得てしまうものが多く、呪いの亜種として相手に呪詛を与えるカードも多い。
  • 戦利品
『略奪』で登場した15種類30枚からなるカードタイプ。名目7コストの強力な財宝で、多くが金貨以上の性能を持つ。
戦利品を入手する効果を持つカードを使用するゲームで15枚×2を裏向きでセットし、「戦利品を獲得する」効果により、上から1枚をめくり獲得する。
似たようなカード群の廃墟や騎士とは違い一番上のカードが公開されないためランダム性が高く、またサプライ外のため直接購入することが出来ない。

◆ゲームの流れ

  • 準備として、どのゲームでも必ず使う「基本カード」一式(銅貨、銀貨、金貨、屋敷、公領、属州、呪い)と「王国カード」10種類を場に並べる。
    王国カードは自分で選んでもいいし、ランダムに選んでもいい。
    こうして作られた基本カード一式+王国カード10種をサプライと呼ぶ。


  • 各プレイヤーは初期デッキの《銅貨》7枚・《屋敷》3枚*3を受け取り、シャッフルし、手札として5枚引く。
  • 順番にABCのフェイズをこなす。

Action
手札のアクションカードを使用できる。
基本的に1ターンに使えるアクションカードは1枚のみだが、カードの効果によって1ターンに使えるアクションカードの枚数を増やすことが出来る。

Buy
まず、手札から財宝カードを使用する。それによってコインを産み出し、また財宝カードの持つ効果を解決する。
その後、サプライからカード、またはイベントを購入する。カードを購入した場合、そのカードは捨て札の山に置く。
基本的にカードを購入した後で財宝カードを使うことはできない。
これも購入できるのは1ターンに1枚のみだが、カードの効果で増やすことが出来る。

Cleanup
場に出ているカードのうち捨て札になるものと、残った手札を捨て札の山に置く。
その後山札から5枚を手札として引く。山札がなくなった場合は捨て札をシャッフルし、足りない分を引く。

以上の行動が終了したら次の人に交代。
これを繰り返し、場の《属州》の山*4が無くなるか、《属州》以外の山*5が3つなくなった時点でゲーム終了。
手持ち*6の勝利点カードと勝利点トークンの合計点が一番多いプレイヤーの勝利となる。

◆カードセット

◆基本セット

  • 基本
基本セット。基本カードと25種類の「基本セット」王国カードがセットになったもの。
ゲームをプレイする中でデッキを作るデッキ構築型ゲームの火付け役となった。
《村》+《鍛冶屋》のドロー連打、《礼拝堂》による強烈なデッキ圧縮、デッキを膨らませて呪いに強い《庭園》デッキなどが有名。
2016年に2nd Editionに改訂。主に「人気が低い」「あまり使われない」と判断されたカードが新規カードに入れ替えられた。

  • 基本カードセット
《銅貨》《銀貨》《金貨》《白金貨》《ポーション》《屋敷》《公領》《属州》《植民地》《呪い》が入ったセット。基本セットなどに入っているカードと違い、中央にイラストが描かれたデザインになっている。基本セットを買わずともこれと拡張だけでも遊べる。

◆拡張セット

追加のカード(やらなんやら)が入手できる。
TCGの様な戦略が必要なドミニオンだが、あくまでボードゲームなので拡張セットを買わなくても基本セットのみで十分遊べる。
だが、いくら新鮮な気持ちでプレイできると言っても、25種類なのでいずれ飽きがくるだろう。
その場合は拡張セットを買ってみよう。
基本セットのカードと合わせて新たな戦略を発見できるかもしれない。
こちらも基本セットと同じくリストの改定が行われる場合があり、同じセットでもバージョン違いで内容が異なっている。
改定では弱いカードだけでなく強すぎると判断されたカードが入替対象になるパターンも出た。
2023年12月現在現在第15弾まで発売中。

  • 陰謀
「効果の選択」「複数のタイプを持つカード」が主題。《拷問人》《寵臣》《詐欺師》といった強烈なアタックカードが結構あったりする。
「基本カード」がひと通り入っているためこのセットだけで遊べる。
2016年に2nd Editionに改訂されている。
  • 海辺
発動ターンとその次のターンに効果を及ぼす持続カードが主題。これ以降の拡張セットには基本カードが付属していないため、遊ぶためには「基本」か「陰謀」、或いは「基本カードセット」を用意しなければならない。
2022年に2nd Editionに改訂されている。「基本」や「陰謀」の時と異なり、弱い・不人気カードだけでなく強すぎる*7と判断されたカードも入替対象となった。
  • 錬金術
新基本財宝《ポーション》とトリッキーなカードが主題。この拡張を使う際は《ポーション》をコストに含むカードは3つ程度はサプライに入れた方が良い。
  • 繁栄
高コストカードやインフレが主題。7コイン以上のコストを持つ王国カード、5コインの財宝である《白金貨》、10勝利点の価値がある《植民地》などで金量も勝利点もインフレする。
またデッキを圧迫しない勝利点である勝利点トークンが初登場した。
2022年に2nd Editionに改訂されている。
  • 収穫祭
デッキに様々な種類のカードを入れる事が主題。例えば、「山から4枚めくって出たカードの種類数だけお金が出る」など。
2024年に後述のギルドと合わせて「収穫祭&ギルド」という1つの拡張セットになり、同時に2nd Editionへの改訂・再販が行われた。
ギルドとニコイチになったことで収穫祭側の新カードで財源を扱うものが増えている。
  • 異郷
買った瞬間に効果を発揮するカードが主題。そのカードを使うことではなく、カードを購入した時の効果を目当てにカードを買うことが増えるなど、戦略を変えるカードが多数。
  • 暗黒時代
「廃棄」が主題。廃棄(手札やデッキから除外)する効果を持つカードや、廃棄されることで効果を及ぼすカードなどが多数。
初期デッキの屋敷の代わりに使う「避難所」、呪いより弱い邪魔カードである「廃墟」といったカードも登場。
  • ギルド
新システム「コイントークン」(現在は「財源」)が登場。ターンを跨いで保持しておける財宝のようなものである。
2024年に前述の収穫祭と合わせて第二版に改定された。
  • 冒険
「イベント」(カードそのものの代わりに、効果を"購入"するようなカード)や「リザーブ」(使用した後に脇によけておき、条件を満たすと呼び出して効果を得られる)という新システムが続々登場。
  • 帝国
「勝利点」が主題。
「負債」という後払いで払うことのできるコストを含むカードや、ゲーム開始時に提示されゲーム終了時に条件に応じて勝利点を与える「ランドマーク」などが登場。
かなり風変わりなセットになっている。
  • 夜想曲
購入フェイズの後のフェイズである夜フェイズと夜行カードや祝福・呪詛、家宝といったカードが登場。夜行カードで戦略の幅が広がった一方、祝福と呪詛は運に左右さる部分が大きい。
サプライ外に用意するカードやトークンなどが多く、家宝の入れ替えもあるのでセットアップがちょっと大変。
ドミニオンには珍しくファンタジー色が強め。
  • ルネサンス
永続イベントとでも言うべきプロジェクト、プレイヤー同士で奪い合うアーティファクトが登場。
また、コイントークンが「財源」とルール変更されて再登場し、アクション権版財源の「村人」も登場した。
アタックカードが少ない、廃棄効果が多い、財源・村人でターンを跨いで大きな買い物をしやすいといった特徴からデッキの安定度を高めやすく、ビッグコンボも組みやすい。
  • 移動動物園
アクションカードの効果を書き換える習性カード、リザーブなどのように別領域にカードを置く追放システムが登場。
習性により1つのアクションカードから取れる戦略の幅が大きく増えており、ルールも割とややこしいのでなかなか難易度が高い拡張。
追放は廃棄とは違い、デッキから除外できるが勝利点はカウントするという特徴を持つため勝利点カードを処理しやすくなっている。また、追放されたカードと同一カードを購入時には任意で捨て札に戻すこともできる。
  • 同盟
新たなトークンである「好意」と好意トークンを利用する同盟カードが新登場にして主題。
また分割された山札シリーズも新規が登場し、「循環」というサプライの山札順を次のカードに変えるカードも登場した。
良くも悪くも同盟カードに全員が振り回されるため、いつもと違った戦略を練らないといけない場面が多い。
  • 略奪
強力財宝の戦利品とカードに効果を追加する特性が登場。またイベントと持続カードが再登場しており、持続カードは「特定の条件を満たすまで場に残る」タイプが登場した。
ランダム性こそあるものの金貨+αの性能を持つ戦利品がとにかく強く、戦利品の獲得レースとなることも多い。
特性は適用された山に触っていくかどうかという駆け引きが生まれている。特に人気の低いカードに有用な特性が乗った場合は全員の頭を悩ませる。無論強いカードに有用な特性が乗れば壮絶な獲得レースが展開される。




その他、たまにプロモカードが出ることもある。

◆ドミニオンの派生品

国内外を問わず派生したカードゲームの多いドミニオンだが、ホビージャパンとリオグランデゲームズとの契約で、「カードの効果を変えなければカード名、イラスト、セット内容などを変えたものを販売しても問題ない」となっているため、日本では公式で東方、ニトロプラスなどのキャラクターをモチーフにして作られたものが発売されている。
ニトロプラス社内ではドミニオンがブームになっており国内上位ランカーまでのぼりつめた社員もいるそうな。また、真剣で私に恋しなさい!においても真剣で私に恋しなさい!Dとして発売することが決定している。
ただし、これらのキャラクターモチーフのドミニオンの亜種ゲームは肝心のゲーム性が低かったり、ゲームに必要なカードテキストが読み難いなどの作品クオリティの低い物も多く生粋ボードゲーマーの間では
「肌色商法(この手の”モチーフ作品のネームバリューで売れる様な作品”は露出の高い美少女系のモチーフ作品が多い事から)」などと揶揄されているケースも少なく無い。


追記・修正は1アクション1購入権内でお願いします。

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最終更新:2024年11月10日 12:20

*1 基本セットと陰謀、それと基本カードのイラスト違いを収録した基本カードセットがある。

*2 ゲーム中に買ってデッキに入るカード

*3 避難所や家宝の有無で初期デッキは変動する

*4 《植民地》がある場合は《属州》か《植民地》の山

*5 「褒賞」「戦利品」等の「サプライ外だが特定条件で獲得できるカード」の山は含めない

*6 山札、手札、捨て札、追放、脇に置くカードを含めた全て

*7 主に「使われると楽しくない」とされたアタックカード