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テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX

登録日:2012/11/19 Mon 22:06:13
更新日:2026/04/17 Fri 16:20:31
所要時間:約 5 分で読めます




かけがえのない

ものをさがしてく―――


テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX(クロス)』とは、2010年8月5日に発売されたPSP専用ゲーム。キャッチコピーは《真実と向き合うRPG》。


テイルズオブシリーズのファンなら知る人ぞ知る隠れた名作『テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョン』(以下初代なりダン)をリメイクした作品。
それと同時になりダンの前作『テイルズ オブ ファンタジア』のリメイク版『フルボイスエディション』に追加要素を付けた「クロスエディション」を収録しているという豪華仕様である。
この項目では主に前者を解説していく。

ファンの間では《リメイクして欲しいテイルズ》に初代なりダンが挙げられる事が多かったが、一向にリメイクされる様子は無かった。
マイナーな作品な為、他のテイルズ オブ シリーズになりきり師の双子がゲスト参戦する事もほぼ無かった(一応なりダン3で出たが)

もう無理なのかと内心思いつつも、それでもファンがリメイクを願い続ける事10年…

ついに、週刊少年ジャンプのゲーム記事にてステータス絵が描かれたディオ&メルの姿とエトスと共に『テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX』の文字が!
しかも戦闘はちゃんとしたリニアモーションバトルシステム!!
あの感動がフルボイスかつ美しい画面で堪能出来る!!!

もちろんファンは狂喜乱舞したものである。

主題歌を歌うのは奥華子、エロ可愛いデザインと評判な新キャラ・ロンドリーネの追加、『テイルズ オブ グレイセス』のアスベルになりきれるコスチュームの追加等、続々と情報が増えファンの期待はどんどん高まっていった。
……発売前が良かったゲームとよく言われるが、原作に思い入れのあるファンにとっては実にその通りである。



以下、ストーリーおよび登場人物紹介(ネタバレ注意)

  • ストーリー
なりダンのプロットと類似点はあるが、かなりの部分が異なる。

妖精が行き倒れしそうになっていたら脚が樹の根っこになっている怪物が現れた。怪物は赤ちゃん2人を押しつけて「育てなさい」と命じた。僕は妖精なんですけどいいんですか?という間もなく育児開始。でも、一身上の都合により双子は監禁されてすくすくと健全な心に育つ。
ある日女の子が勢いで魔法を使ったらどえらい事になって虹輪(ゴージャス・レインボーリング・グレート)とかいうのが出現。何とか事態を収拾したくて精霊と喧嘩しまくったら第一部が終わる。双子の黒い運命とは何か!声優で正体バレバレだけど謎の男女って誰だ!?ノルン(脚が樹の根っこの怪物)って結局何がしたかったの?と謎を残しつつ「なりきりダンジョンX2」に続く。

X2なんてものはないので、そのまま第二部に行くと謎の男女が現れて原作シナリオコピペ改変の回想を見せられた後で成敗。その後に樹の怪物を成敗して本当のエンディング。

ファンタジアの主役キャラクターたちについて補足。永久にお別れだねって泣いて別れたはずが簡単に再会したりもう二度と時空は超えないと言っていた人たちが発言撤回する(これは既にサモリネでもやらかしている)。
そして、双子が自分の力だけで乗り越えなけばならない試練の戦いに加勢して邪魔をする。平行世界の人たちらしい。ロディは露出度高い巨乳なので「なりダンX」の世界においては好きなように行動していい許可証が出ている。

…とまあ、だいぶ改変が行われたシナリオにされてしまっている。
因みにスタッフ曰く「オリジナルをリスペクトしたもうひとつの可能性」のシナリオらしい。つまりこれもパラレル。


本作の主人公二人組。
わんぱく少年と大人しくてかわいい少女というフォーマットで特に問題はないが、ディオは生意気&メルはネガティブな人物となっている部分がある。
本当の名前はクロスディオとクロスメル。
それでも声が付いたのはとても良い事でキャスト両名は良い仕事をしている。

「うきゅ」と鳴かなくなってしまった。でも可愛いから許す。森羅万象ヒップの可愛さは異常。
戦闘中の変形もなくなったので。姿がクルクル変わるからクルール(これは本当)という名称も意味がなくなった。

追加キャラその1
一応キャラが出来た背景にはダオスを深く掘り下げるというコンセプトがあったらしいのだが、
プロデューサーの「ファンタジアXとなりダンXのふたつのゲームを行き来するキャラクターがいたらおもしろいんじゃない?」という案から始まったのと「色っぽい巨乳のお姉ちゃんが欲しい(意訳)」という一言から生まれた。
容姿や性格はバツグンにいいが、設定矛盾を抱えてしまっている。
一応説明付かないこともないのだが、その為に他作品の設定を持ち出す必要がある。
その為下記二人とは異なり、出る作品を致命的に間違えたキャラ単独作品に登場したなら間違いなく人気キャラになったと言われるぐらいには愛されている。

  • エトス
追加キャラその2
今回の双子の育ての親である妖精。
とりあえず常にマゴマゴしていてちょっと頼りない。

  • アルベルト
追加キャラその3
動いて喋るタンス。実際はクローゼットだがタンスとしか呼ばれない。
ここに具体的な台詞をのせるとほぼ荒れるので割愛するが、言ってしまえば極端にも程がある男女差別をしまくり、
男にはディオだろうがファンタジアキャラだろうがお構いなく罵詈雑言を浴びせかけ、女キャラには媚びる、
身も蓋もないことを言えば同人誌などではおなじみの『汚いおっさん』そのものな奴である。
セリフも悉くデリカシーどころか品性の欠片もない。例えるなら、ネットの煽りやアンチコメ、嫁キャラへのhshsコメをそのまま発言してるようなレベル。

  • ノルン
双子を導く者であり、ラスボス。大樹の守り手。
初代なりダンではラスボスながらも母性溢れるキャラであったが、本作では……

とりあえず人間として育つディオとメルを見極めたかったのに妖精に育てさせるのはどうなのか。
(どういうことかわからない人は、狼に育てられた少年の話を思い出してみればいい。つまるところ妖精に育てさせるというのはそういうことである)

初代なりダンに登場したキャラクターではあるが公式イラストがないためXで新規にデザインが起こされた。顔は「鬼灯の冷徹」のピーチ・マキみたいでとても可愛い。とても巨乳。
しかし「エロボインちゃん」「頭に花が咲いてる」「ヒヤシンス」「やりやりやりやりやりやり」というネタキャラになってしまった。
やりやりやりやり……というのは戦闘時のダメージボイス「やりますね……」がコンボを喰らうことでやりやりやりやりになることでやり。

  • ディオス&メルティア
もう一人のディオとメル。例のシーンの理由がかなり変更されている。絶望と憎しみの末に魔科学砲を撃った原作と比べて軽くなった。
しかもその後に「俺たちは悪くない。戦争が悪い」と清々しいまでの責任転嫁をやらかし、迷言すぎて名言と化している。リメイク版の悪改変を象徴するセリフ。

本作ではディオスとメルティアは兄妹ではない赤の他人同士になったが全く変更の必要がない。
ラブラブ同人誌カモンしたかったのが理由かは不明。


その他、前作のメインキャラは全員登場。操作も出来る。
今作でディオとメルが介入しない未来だと基本的に非業の最期を遂げている。


+ 特に必要もないのにX版で追加された酷すぎる未来
クラース・F・レスター
精霊召喚術を認められず酒浸りになり失意のまま死亡。

クレス・アルベイン
シグルドに敗れ死亡。

ミント・アドネード
クレスが死んだショックで死亡。というか、後追い自殺。気丈な面もある芯が強い人なのに…。

藤林すず
プルートと相打ちで死亡。


アーチェ・クライン
仲間が上のような最期を遂げる中でずっと寝てた。


余談だが、本作はヴェスペリアのネタが非常に多く含まれている。それはもうスキットやらモブやら隠しダンジョンに至るまで仕込みまくりである。
作品の宣伝なども、このリメイク版こそ本来のなりダンであるかのような記述があるなど、初代なりダンスタッフから預かった作品を完全に私物化しにかかっている雰囲気が漂ってどこか気分が良くない。
そういうのは他のスタッフから引き継いだ作品ではなく、自分たちの新作か同人でやって欲しいものである。
ちなみに、本作の制作陣の殆どは原作及び『ファンタジア』本編の開発に携わった人間がほとんどいない。


+ スタッフルームでの発言
ゲームボーイ版のスタッフルームでは原作者が「今回の主人公は実はダオス。ファンタジアのシナリオを踏まえてダオスサイドの話を考えた」「可能性のひとつとして扱ってください」と言っているのに、
Xのスタッフルームでは「主人公は双子」と発言をしている。
「可能性のひとつ」という話もなりダンXの公式コンプリートガイドでは語られているが、スタッフルームではその言葉は見られない。

更に余談だが料理を教えてくれるお馴染みのワンダーシェフが今回は某アニメの部長をパロってる。

最後に

原作ファンをガッカリさせるリメイクはリメイクとしてどうなのかと思うが、リメイク前を知らない人にとっては上記の設定部分は気にならなくなり、タンスさえ我慢出来れば良ゲーと言える。
シナリオも(多少の矛盾点に目を瞑れば)涙を誘うものとなっている。
奥華子が歌うOP曲、挿入歌、ED曲も全て申し分無い。

とくに戦闘システムはターン制だったリメイク前と違いEBG制のリニアモーションバトルシステムとなっており、操作キャラも多く、仲間モンスターも操作ができるなど、改良された点が多い。
仲間モンスターはトラクタービームしか効かないクレイアイドルすらも仲間にできる。火力は皆無だがアイテム要因として最強。

しかし、ボスのみならず雑魚敵すらも殆ど鋼体持ち。
オレンジグミやパイングミでEGが溜まり、秘奥義が出せるオーバーブレイブが発動できるので、
先手で大量にグミ買って食って秘奥義連発でハメることが可能だったりする。そのためグミゲーと呼ばれることも……。


他作品での扱い

クロスオーバー作品『テイルズ オブ ザ レイズ』で本作のキャラクターが登場。
この『なりダンX』もリメイク前と同様、あくまで「もうひとつの可能性」という設定であるためか、『ファンタジア』とは並行世界の扱いになっている。
また、アルベルトは開発者コメントでわざわざ登場しないことを明言され、ファンが大喜びした。



追記・修正はディオスとメルティアを操作出来るようになってからお願いします。

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最終更新:2026年04月17日 16:20