卑怯番長

登録日:2012/10/03(水) 01:04:52
更新日:2024/12/07 Sat 19:12:57
所要時間:約 4 分で読めます





卑怯番長とは、週刊少年サンデーで連載されていた金剛番長に登場する番長の一人である。

金剛番長に正面から挑むもアッサリ破れ退場した。



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………とでも思ってたのかい?

残念、そういうのはスタイルじゃないんだ。

―――イエス、アイアム


卑怯番長


卑怯番長とは、漫画『金剛番長』に登場する登場人物であり、主人公・金剛晄の仲間「番長連合」の一人である。


概要

東京都板橋区を統括している番長。本名は「秋山(あきやま)(ゆう)」。
ハンチング帽と仮面を被る、「探偵小説の怪盗・怪人」めいたスタイルで番長として行動するが、短ランはムキムキの腹がむき出しになっている。
二つ名通りに正々堂々とあらゆる卑怯な手で以て暗躍する策士。
それ故、彼にとって『卑怯者』は最高の褒め言葉。


主な活躍

初登場は2巻。
「華沢」と名乗って白薔薇番長の舎弟に潜り込み、「金剛番長は剛力番長との戦いで深手を負っている」と嘘の情報を吹き込んだ後、白薔薇番長のグループを舎弟達の同士討ちで壊滅に追い込んだ。

電車に乗っていた金剛番長の左腿に携帯電話型の銃*1で4発撃ち込んだ後、『正々堂々、卑怯な手で勝負させてもらうよ』と宣戦布告。
さらに月美を人質に取り、金剛を旧校舎の資料室におびき寄せ爆発に巻き込ませて視力を奪った後、手榴弾と偽ってただのボールを道路に放り投げ、トラックに轢かせるという卑怯この上ない登場をした。
その後金剛が月美を助けに来た際、チタン製スパイクの拷問鞭で容赦無く痛めつけるも、金剛が傷だらけになりながらも全く怯まず鞭の方が使い物にならなくなってしまったため、クレーン車の鉄球で攻撃するという小物臭溢れる醜態を晒してしまう。

当然金剛には通用せず、あわや敗北と思われた所に金剛を逆恨みした白薔薇番長が現れ、彼が養っている孤児院の子供の1人を人質に取られ一方的に殴られる。

そう。彼が自ら卑怯の道に身を堕としたのは、彼自身が孤児出身であり、育った施設とその子どもたちを守るためだったのだ。

その後、金剛によって救われ彼にスジの通った男として認められた。
以降は犯罪には手を染めないことを彼に誓い、真面目にアルバイトで弟妹達を養っている。


暗契五連槍編

暗契五連槍に対抗するため、金剛の元に集まった番長連合の一人として再登場。
この際、裏で番長連合を集めていた事が発覚する。

神闘郷の決戦では、カブキ番長と対決。
程々に手を抜きつつ決戦前にあらかじめ仕込んでいた下剤により、アッサリと勝利した。

金剛番長と爆熱番長の最終決戦のさなか、カブキ番長が裏切り、神闘郷を崩壊させた際は皆と共に脱出。
決着が着いたあと、何故か卑怯番長の姿だけ見当たらないが…

一方、卑怯番長はタクシーを運転し、富士の樹海を辛くも抜け出したカブキ番長を乗せたあと、睡眠薬入りのほうじ茶を飲ませる。
気を失うさなかにカブキ番長に卑怯者と言われ、『それは最高の褒め言葉』…と言いかけたが、『なぜかお前にだけは言われると腹が立つね』と冷たい視線で言い放った。

その後、カブキ番長はAM6時05分に富士の樹海近郊にて不燃ゴミ捨て場でズタボロになった状態(しかも顔にはモザイクがかかっていた)で発見された。
それ以降、カブキ番長の姿を見た者はいないという…


マシン番長編

金剛をも一度は殺害したマシン番長に対し『僕を怒らせた罪は重いぞ…!!』と強い怒りを見せ、表には出さないものの金剛への仲間意識が芽生えていた。
その後、単身マシン番長の元に潜入し、トリッキーな戦術と、彼が人に使う事を躊躇する程の最強暗器『殺鳥(あやとり)』によってマシン番長の片腕を切断し、後一歩の所まで追い詰めるも、奥の手である高圧電流の不意討ちを喰らい敗北した。


破壊番長編

磁力番長と対決、その際に背後から迫る巨大な岩を振り向くことなく細切れにする絶技を見せる。
各都道府県最強の番長である白ガクラン磁力番長の超電磁体質により、暗器を全て奪われるも直前に仕込んだ毒ナイフによりその体質の封印に成功する。
だが、偽装番長で証明された通り、白ガクランは素手でも番長達を圧倒する実力がある為勝機は無いかと思われたが……



あんまり(コレ)は使いたく無かったんだけどね、スタイルじゃないんだ。



なんと、徒手空拳でも相当強い事が判明。
鳥取最強の番長である磁力番長を赤子の如く完膚無きまでに叩きのめし、崖っぷちで素手でも強いなんて卑怯だと叫ぶ磁力番長に


イエス

アイアム…


『卑怯番長』

と光悦の笑みを浮かべて叩き落とした。


最終決戦

バンカラタワーへ向かう金剛達から単身離脱し、孤児院の救助へ向かう。
そこで現れた暗黒四天王の一角『外道番長』と対峙、外道番長は自らと似ている卑怯番長を一方的にライバル視し、孤児院の子供達を爆殺。


俺って最低ですかー?w 俺って最悪ですかー?w

と卑怯番長を挑発する。
静かな怒りを湛えた卑怯番長は地面に仕込んでいた(!?)ガトリングチェーンガンを外道に撃ち込むが、皮膚の下にセラミック製のフレームを埋め込んでいた外道番長には殆ど通用しなかった。
更に、外道番長は磁力番長との闘いを観ていた事を告げ、暗黒生徒会屈指の武闘家である俺はお前の10倍強いと言い放つ…

が、卑怯番長の『誰があれで本気だなんて言ったんだい?』という、まさかの本気じゃなかった宣言により、タコ殴りにされる。
それでも、悪足掻きに肘から猛毒のナイフを腕に突き刺したが卑怯番長の片腕はまさかの義手*2
その下にあったサイコg…50mmグレネード砲にブチ抜かれ(「グレネード」なのに明らかに銃弾なのは気にしてはいけない)、更には人質にした子供に偽装した爆弾を抱かされ卑怯だと叫びながら爆散した。
因みに弟妹達は爆殺前に盛られた毒は事前に渡されていた解毒剤で、爆破は救援を依頼していたドリル番長に救出されていた。

最終決戦後、金剛兄弟の決闘により世界が崩壊しかけ、それを止める為に金剛が地球の核に向かおうとした時は、仲間達が金剛を止めようとする中、一人だけで止めたい気持ちを抑えて彼を後押しした。

最終回ではサソリ番長と結婚。
スピーチで自分達のことではなく、金剛のことを語る念仏番長に不平を言いながらもどこか嬉しそうにそれを聞いていた。


主な技

  • 汚れし処刑 ~ダーティー・エクスキューション~
防刃チョッキをたやすく斬り裂く特殊ワイヤーにスパイクを仕込んだ拷問鞭で相手を巻きつけ、一気に引きずってえぐる。


余談

後に発売された「新装版 金剛番長」では最終巻である6巻の表紙を飾っている。



「追記・修正?
ありがとう、それは僕にとっては最高の褒め言葉だ」

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最終更新:2024年12月07日 19:12

*1 欧州で麻薬取引の売人が挙って使用する物で、22口径サイズで弾丸を4発撃てる

*2 しかも超稼働であらゆるトリッキーな動きに対応できるオーバースペックな代物