飛鳥ももこ

登録日:2012/09/09 Sun 17:36:41
更新日:2025/04/01 Tue 23:02:34
所要時間:約 2 分で読めます




「飛鳥(あすか)ももこ」は、「おジャ魔女どれみ」シリーズの登場キャラクターである。

◆概要

CV.宮原永海

『も~っと!おジャ魔女どれみ』から登場。
ネオンイエローのロングヘアを下で輪っか状に結んでおり、左耳に赤いピアスを付けている。端正な外見から男子達からの評判も高かった。
幼稚園時代から小学四年までアメリカで育った帰国子女。髪の色や性格、英語を話すことから視聴者から「アメリカ人」と誤解されがちだったが実際は生まれながらの日本人だったりする。
そのため登場当初は日本語が不得手だったがクラスメイト達のサポートもあってシリーズが進行するごとに流暢に話せるようになる。同様にアメリカに住んでいたこともあり、英語も交えながら話すこともある。
ただし、日本語が不得手だった時期も「魔女見習い服」を着ていれば自動翻訳されて会話ができた*1。一方で算数は世界共通であるためか、最初から100点を取っている
アメリカ育ちのため、イエス・ノーをハッキリ言うタイプだが内心はかなり繊細。
プライドが高い玉木から妬まれ意地悪を受けることもあり、最初は彼女に不快感を抱いたが、アメリカの友人・メアリー*2に彼女を重ねて真剣に向き合い続け、最終的には互いを認め合う仲になる。

MAHO堂がスイーツショップになった当時は唯一のお菓子づくり経験者だったことや商品作りに対する責任感の強さ故に、未経験者のどれみ達につい厳しい物言いをしていたが、
あいこの助言で相手の気持ちを考えることの大切さを知って反省し、翌日彼女達に自発的に謝罪した。ももこの意見を取り入れ密かに特訓していたはづきたちも逃げてしまったことを謝罪し和解する。

また、ももこのメイン回ではなぜかクラスの男子との絡みが多く、夢に向かって頑張る男子達を励ます役どころがほとんどだった。
例:岡島小太郎、菊池はじめ、宮前空、高木まなぶ
また高校1年時はバレンタインに彼女持ち含めクラスの男子全員にスイーツを贈るという無自覚な振り回しっぷりを見せたことも。ももこ自身の人柄もあってさほどトラブルにはならなかったが。

ライトノベルの『おジャ魔女どれみ17』2巻のあとがきによると、担当声優はオーディション中に自分の役を「はっとりももこ」と勘違いしており(「飛鳥」の読みを「はっとり」だと思っていたらしい)、
それを聞いた関係者に大爆笑されたとか。
それが、逆に帰国子女のイメージにぴったりだったとも。
ちなみに、担当声優はアメリカンスクールやオーストラリアに留学経験ありのトライリンガルである。

担当の宮原氏は無印から矢田まさるを担当しており、1人2役となった。その関係で3シリーズ以降はナイショ第11話を除き、ももこが優先されるため矢田まさるとしてはクレジットされなくなった。


◆「魔女見習い」として

アメリカに住み始めた当時は英語が話せず一人でいることが多かった。
そんなある日、スイーツショップを経営するマジョモンローという魔女に出会う*3
マジョモンローの正体こそ知らなかったが、彼女から英語とお菓子づくりを教えてもらい非常に慕うようになった。

ところが、どれみ達4人がハナちゃん誕生に立ち会ったのと同じ頃、マジョモンローが魔女界から人間界へ戻る現場を見てしまい、彼女を「魔女ガエル」にしてしまう。
以降マジョモンローを元の姿に戻すため「6人目の魔女見習い」*4としてマジョモンローの下で修行することに。

パーソナルカラーは黄色。お付きの妖精は「ニニ」。
呪文は

通常時:ペルタンペットンパラリラポン
マジカルステージ:ペルタンペットンさわやかに

日本への帰国直前、ももこは晴れて魔女見習いの一級試験を合格し、ついに魔女の証である水晶玉を得るがその日マジョモンローは老衰で亡くなってしまい、形見のピアスを譲られる。
ももこは彼女を生き返らせる禁術を使ったが魔力不足で失敗し、水晶玉は砕け魔女の資格も喪失した。

帰国後は魔女界の女王様の計らいにより、ハナちゃんと一時的に別れた後に魔法のお菓子づくりの試験を受けることになったどれみ達の仲間に加わることとなる。


◆嗜好など

イチゴタルトが大好き。それが原因で、一度魔女見習い試験の三級を落ちていた。
他にも時代劇が大好きで強い興味をもっている。
日本文化の知識は元々の天然ボケも相まって妙に間違っていたりすることも。
お菓子づくりの他にギターが弾けるという特技がある。

シリーズを重ねるごとに、性格が少々天然気味になり、「アホの子」キャラが板についてきた。

はづき同様、お化け類は苦手。

◆小学校卒業後

父親の仕事の都合でアメリカに戻ったあと、
「パティシエ」(時代の流れを受けて第六期では「パティシエール」)を目指して、普通の中学~高校に通いながら専門学校も卒業した。

高校一年生の秋に日本に帰国しどれみと同じ美空高校に編入。
同時期にMAHO堂を再びスイーツショップ、もといスウィーツショップに改装する。
お菓子づくり及び日本語はこの数年で格段に上達した様子。
とはいえ、コンクールでは本人の意識の方向性やMAHO堂の用具とのギャップなどから、まだまだ上を目指せる状態。
両親が比較的多忙な上、未だ娘を子供扱いしているようで、一人になる際は度々MAHO堂に泊まっている。

高校卒業後の進路はフランス留学。
パティシエールとして修業するため、MAHO堂の近所にあるスウィーツ店『Eugene』のオーナーの勧めもあって、
パリの製菓学校の上級者コースに進学することとなる。
多忙さゆえに家族間ですれ違いがあったらしく、ももこの進学についても一時期揉めていたが、両親も了承している。

パリ国立高等音楽院に留学したはづきによると、ももこが通う製菓学校は授業がかなり厳しいことで有名らしいが、
ももこは高校生時代でMAHO堂で毎日スウィーツを作っていた頃と大差ないと感じている模様。
どうやら、精神も体もそうとうタフになったようだ。
その留学先で、マジョモンローがかつて営業していたニューヨークのMAHO堂を復活させるという夢を改めて意識する。
なお、留学先の当然会話はフランス語オンリーなので、本人曰く日本語と英語を忘れかけているとか……。

更に数年後は無事カリキュラムを終え、帰国。
マジョリカが魔法で拵えどれみが管理する『シェアハウスMAHO堂』の住人になり、EugeneとMAHO堂併設のカフェで働いている。


◆余談

ももこの登場が前述のように『もーっと』からで、前シリーズ『#』の見習い服とロイヤルパトレーヌの衣装・呪文が、ももこだけ永らく存在しなかった。
一方、無印の魔女見習い服は『もーっと』第2話などの回想で、ももこが着ているシーンは存在する。
おジャ魔女どれみシリーズ20周年での記念グッズで『♯』モチーフのがかなり少ないのはこのせいである。

このため、二次創作の中には『♯』見習い服やパトレーヌ時のももこのイラストも見かける。
(なお、パトレーヌ時の呪文はある法則性があり、ももこの場合おそらく「ペルタンパトレーヌ」である)
ただし、完全に存在してないと言われると微妙にそうではなく、コミック版では『♯』編の見習い服を着ているシーンがある。
…そして、2020年9月23日、ついに『おジャ魔女どれみカフェ2020 ~FRUITS PARLOR~』にてロイヤルパトレーヌ姿のももこが満を持してお披露目された。

一方で、無印の見習い服については前述の通り本編の回想シーンで登場した影響なのか、ハードルは低いようで、カードゲームコレクションに実装されてたり、本編終了後に公開されたWEB動画や2024年に新作映像として公開されたおジャ魔女カーニバル!!で着用していることが多い。


Let's、追記・修正ね。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • おジャ魔女どれみ
  • 宮原永海
  • 帰国子女
  • 小学生
  • 転校生
  • 魔女
  • 魔女見習い
  • 金髪
  • 黄色
  • ピアス
  • お菓子作り
  • 時代劇
  • ギター
  • 飛鳥ももこ
  • ももちゃん
  • イカリング
  • マジョイエロー
  • 愛すべきバカ
  • 天然ボケ
  • イエローヒロイン
  • 結構暗い過去持ち
最終更新:2025年04月01日 23:02

*1 表現としてはももこが日本語を話す形となっていた。

*2 外観も性格も玉木と瓜二つ。

*3 同時期には日本にいたどれみもある人物と出会っており、本編はこの3年後から始まる

*4 時系列に見るとどれみ→はづき、あいこ→ぽっぷ→おんぷ→ももこの順に魔女見習いとなったが、キャスト順などから5人目の魔女見習いとして扱われることが多い。