登録日:2012/05/19 (土) 21:09:57
更新日:2024/08/08 Thu 18:31:57
所要時間:約 4 分で読めます
角川書店の雑誌『ザ・ホラー』で連載されていた漫画。
全二巻。
原作:大塚英志
作画:大橋薫
主人公。
タイトル通り
口裂け女の娘で、小学生の少女である。
常に顔の下半分を隠すマスクを着用。
行方不明になった
お母さんを探すため、愛犬けるべろすと共に旅をしている。
旅慣れしているので空地の土管でも平気で寝る。
いかなる時も外さないマスクのせいで何度もイジメにあったようで、ぞうきん入りバケツの水をぶっかけられたことを心配されても「慣れてるから」と冷静に答えた。
転校手続きとかどうしてるんだろうね……
なんでも消化する胃の持ち主。
マスクを外すと、口の両端の生々しい傷が露になる。
さらに口を開くと口が大きく裂け、口を起点に袋の内側を引っ張り出すようにぐるりと裏返り、人ならざるものに変身する。
変身後の姿は二種類ある。
【Type1】
幾分人の姿は残っているが、逆さの顔、背中側に突き出た肋骨、剥き出しの内臓やうねる腸がいい具合に気持ち悪い光沢を放っている。
設定画では、人体を袋のように裏返し、ブリッジのような体勢になっている。
【Type2】
Type1からさらに変形した姿。
クトゥルフ神話にいそうな肉塊。こちらもいい具合に気持ち悪い光沢を放っている。
変身シーンをわかりやすく説明するため、作画担当がGIFを作成し自分のHPに置いていたそうな。
「口が裂けても人として!」が
決め台詞になりかかっている。
人ならざる姿で暗黒面に片足を突っ込んだ人間を助けるが、その姿を見た側は当然、恐怖でドン引き。
変身後の姿を見られた後は、その街から姿を消すしかない。
ちなみに、普通の魔族と人間の間に生まれた子の顔は必ず烏になるのだが、さちこの
お母さんが特別な一族のため、烏顔にはならなかった。
さちこの飼い犬で、垂れ耳の小型犬。
普通の犬ではない(品種や出自は不明)。
時々頭部から触手を出す。
黒魔術を使うそばかす少女。
転校した先々で恨みを持つ人間に近づき、恨みを晴らす手段をちらつかせ、生贄が必要となる儀式を請け負っていた。
腹黒い性格をしており、悪役全開のニタァ面を何度も披露。
復讐のため母親を探し旅をしている。包丁のせいで母親がいなくなったらしい。
当初はさちこと対立していたが、さちこに興味を持ち、短い間ながらも旅を共にし……デレた。
デレました。
大事なことなので(ry
あと寝顔が可愛い(さちこ談)。
ミチルに寄り添う、仮面をつけた
黒猫。
昔、一緒に飼っていたシロが死んだ事故で顔に傷を負った。
仮面をつけている事以外は普通の猫。
ミチルの
双子の兄。
丘の上のサナトリウムの優しいお兄さん。
白魔術を使うが、身体が弱い(余命が残り少ないような発言をした)。
シロが死んだ件でミチルから恨まれているが、それでも「闇に染まったミチルの心を救うのは僕の役目」と思っている。
口には出さなかったが、さちこが持つ力に気づいていた模様。
原作者の後書きよれば、さちこのボーイフレンド的存在に当たるキャラらしい。
人の弱みにつけ込んで利用し、さちこの命を狙う濃い兄弟。
シルクハット+
マントが兄、
モヒカン+腹筋割れが弟。どちらも左右色違いの眼鏡をかけている。
魔族の中でも特別な一族らしく、それ故に一族の汚点であるハーフのさちこを消そうとしている。
人間は「肝心な時に役に立たず、すぐ感情に支配される」生き物と見下している。
さちこに怪我の手当をされて懐いたのか、以降つかず離れずの距離にいる。
しかし、さちこの魔力に反応し、行く先々で手当たり次第に人間に不幸を振り撒く。
イングランド人兄弟が躍起になって捕獲しようとしている。
黒いペリカンが一族の長の傍から離れてしまうのは、
世代交代が近づいている証。
そして、黒いペリカンがさちこの周りから離れないということは……?
現代の
口裂け女で、イングランド人兄弟の妹。
人間と恋に落ち、さちこを出産。
さちこが普通の女の子として生きられるよう、包丁に魔力を封印。さらに口の両端を傷つけ、傷口から魔力が流れ出すようにした。
しかし口裂け少女として成長していくさちこの強大な魔力の影響を受け、身重且つ記憶と意識を半分失った状態でイングランド人兄弟から逃げ回っている。
連載していた『ザ・ホラー』が休刊により打ち切り終了してしまい残念な終わり方をしたが、ちょうど第一部完という感じに収まった。
物語は、イングランド人兄弟の目的が明らかになったあと、さちこがミチルと別れ再び旅に出るところで終わる。
――それは、優しい
都市伝説。
さっちゃんは、あなたの街にも訪れるかもしれません。
- 今ならJコミでただで読めるよ! -- 名無しさん (2013-10-04 08:11:30)
- 「さまよえるイングランド人…!あなた達だったのね!」でくっそわろた -- 名無しさん (2014-03-14 05:10:03)
- 口裂け女を正義の味方っぽくした感じだよね -- 名無しさん (2014-03-14 09:22:09)
- 作画担当の大橋さんの妹さん(楠桂)は、花子さんで漫画描いてたな。わりと正統派っぽい戦うヒロイン。もう少し変身形態がグロくなかったら人気出たかも。でも、結構好き。ミチル可愛い。 -- 茶沢山 (2014-05-06 16:43:36)
- 妖怪人間と気が合いそう -- 名無しさん (2014-08-25 01:08:05)
- この手の怪奇系ヒーローは人間を善悪関係なく助ける傾向があるけど、それ故に怪異に襲われる人間の中には同情の余地の無い悪党もいるんだよね。本作の場合はイジメ加害者の美少女や虐待母 -- 名無しさん (2023-06-03 13:05:02)
- いかなる時もマスクを外さない理由として、「喘息を患っている」と言えば少しはマシになる(かもしれない)のに…と思って読んでた -- 名無しさん (2024-08-08 17:56:29)
最終更新:2024年08月08日 18:31