登録日:2012/05/09 Wed 00:41:41
更新日:2024/12/30 Mon 19:36:58
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黒猫とは、
ネコ科動物のイエネコの内、体毛のほぼ全てが黒いものの事である。
多少斑点があってもパッと見で黒猫ならば、それは黒猫と呼んでいい。
純血種としてはアフリカ産の「ボンペイ」と呼ばれる品種があるが、黒毛の遺伝子そのものはそれほど珍しくはないので、世界中の雑種猫にクロちゃんは存在する。
黒毛だと猫特有のつり目が際立つらしく、人によっては常に不機嫌に見えるらしいが、
もちろんそんな事は無く、特有の気まぐれさ、
ツンデレ加減は他の猫となんら変わりは無い。
甘える時には思いきりデレてくれるぞ。
また、
オッドアイ(斑目)になる確率が
白猫に次いで高いらしく、街行く野良のクロちゃんの左右の目の色が違う事もちらほらある。
ただ、全身が真っ黒の場合は影や暗闇に溶け込みやすく、特に夜はどこにいるのか分からなくなることがある。
陰で寝ている黒猫に気づかずにリアル「猫踏んじゃった」等にならないよう注意が必要。
ぼんやりと光る蓄光素材の首輪を着ける、暗い場所では踏まないようすり足で歩くなどで対策するケースもある。
■迷信
さて、黒猫の話題となれば避けられない事実がある。
それは、「不吉な生き物である」と言う西洋由来の迷信である。
闇に紛れると光る目と開けた口しか見えなくなる黒猫を、昔の人々は恐怖の対象とし、
「
魔女の使い魔」「魔女が悪さをする為に化けた姿」であるとする伝承を産み出した。
更に、人の死期が迫ると騒ぎだす
カラスを想起させるその黒色も、不吉だとされる所以であった。
「黒猫が前を横切ったら不幸が起きた」と言う有名な迷信も、上記の恐怖心から派生した寓話である。
そしてその恐怖心から、魔女裁判において「黒猫の飼い主=魔女」とされ飼い主ごと猫が焼かれると言う事があったり、
ベルギーでは水曜日に捕まえてきた黒猫を時計台から落として殺す風習が近年まであったりと、特に欧米諸国において黒猫は虐待、虐殺の対象になってきた。
また、イタリアでは現在も黒猫を強く忌み嫌っており、黒猫というだけで年間万単位の猫が殺害されているという現実がある。許せん。
日本では「
餡子猫」「福猫」として珍重されていた方だった。結核が治るのを願って飼う風習もあったとか。もちろん医学的根拠など全くないが、闘病生活の辛さを癒してくれる存在ではあったかも。
しかし明治以降の西欧文化流入の際に、一部で西欧の迷信にかぶれた人達を作り出してしまった。
だが、近年、いくつもの動物愛護団体が署名を募る等して、この風潮を止めさせようとする等、意識の改革も存在はしている。
逆にスコットランドでは自宅の玄関にいれば繁栄、
アメリカや
イングランドでは幸運をもたらす等いい方向の迷信もある。
不吉な迷信が良い方向に影響した例は
ハロウィン関連だろうか。
必然的に不気味なモチーフが大多数の中で、黒猫は見た目の可愛さから(特に女性や子供に)人気の仮装であり、ハロウィングッズにもよく採用されている。
猫の譲渡会ではハロウィンシーズンになると黒猫の里親が多く決まるらしい。
■黒猫をモチーフにした・あるいは黒猫と何らかの関係があるキャラクター、及びものごと
▼キャラクター
◆ジジ
『
魔女の宅急便』に登場。恐らく最も有名な黒猫キャラの一体だろう。
黒い体に赤い
リボンがよく映える、主人公キキの相棒。人語を話すこともできるが、彼女の魔力がとあるきっかけで弱った際には……。
ちなみに実は「宅急便」は後述のヤマト運輸の登録商標なので、これを借りようと
スタジオジブリが掛け合った際、偶然にも「黒猫」の符号が一致し、ヤマト運輸は粋な計らいで商標を貸し出すだけでなく、本作の協賛スポンサーに名乗りを上げたとのエピソードがある。
◆阪本さん
漫画『
日常』に登場。
猫なのに渋い声で言葉をしゃべる。また、ジジに酷似している。
◆ゴウト
帝都の守護者たるデビルサマナー・
葛葉ライドウのお目付役。
見た目こそ黒猫だが、その正体は元人間。
しかし猫としての本能はあるらしく、ねこじゃらしにつられることも。
◆ミストフェリーズ
ミュージカル『
CATS』に登場。マジックとダンスが得意。
◆
橙
東方Projectに登場する八雲藍の式神。
総合的な能力では主人に及ばないが、高い身体能力を活かして戦う。
らんしゃま大好きな良い娘。水に対して極端に弱い。
◆
里中エリカ
作中で黒猫のコスプレ姿(ハロウィンの仮装)を披露した。
◆黒猫/Black Cat(
Magic the Gathering)
エキスパンション「闇の隆盛」に収録された猫のクリーチャー・カード。
これまでの猫クリーチャーはほぼすべてが
ライオンや
豹などの大型ネコ科動物、ならびにそれらの特徴を持つ獣人を表したカードであった。
そんな中に当時とても希少なイエネコとして登場した《黒猫/Black Cat》は、同期の《聖所の猫/Sanctuary Cat》と並んで画期的な存在であった。
彼らの人気によってネコ派のスタッフが勢いづいたのか、以降しばしばイエネコのカードが収録されるようになり、黒い毛並みの猫も種類を増やしていく(《聖なる猫/Sacred Cat》や《大釜の使い魔/Cauldron Familiar》など)。
なお、《黒猫/Black Cat》は
ゾンビでもある。
◆にゃー
ファッションブランド「Ne-net」の代表キャラクターで後に独自のキャラクターブランド「Ne-netにゃー」も立ち上げられた。ちなみにオス。
◆おねがいチャクラ
普段はグータラだけど主人の気付かないうちに不思議なおまじないパワーで願いを叶えようとするキャラクター。
ぬいぐるみをはじめとしたグッズ展開のほか、食玩化や学年誌で漫画化もされた。
1990年代前半のスピリチュアルブームということもあり、当時の女子中高生の間でブームになった。
◆黒猫族
『
境界のRINNE』に登場。
死神と共存関係にある種族で、劇中に登場する黒猫族はほぼ死神のサポートを行う契約黒猫に就いている。
猫耳としっぽ以外は人間に近い容姿のタイプと人間の体格をした黒猫の容姿のタイプがいる。
◆サダイジン
新海誠監督のアニメ映画『
すずめの戸締まり』に登場。
大型犬ほどの大きさで、右目を白い毛で縁取っている。その正体は東京都の後ろ戸でミミズを抑えていた「
東の要石」。
また、真の姿として「猛き大大神」という巨大化した姿がある。
◆ルシファー
ディズニー映画『シンデレラ』に登場するヴィラン、意地悪な継母ことトレイメン夫人の太っちょな飼い猫。
飼い主であるトレメイン夫人には従順だが、彼女がシンデレラにルシファーをお風呂に入れさせるよう命じた時だけは嫌な顔をした。
また悪戯が大好きで、シンデレラと仲良しの
ネズミ達をしょっちゅう追い回しているが、彼女の飼い犬であるブルーノにはいつもかなわない。
『シンデレラⅡ』ではお城の太っちょな白猫ポムポムに恋をした。
◆ルチウス
スマホゲーム『ディズニー ツイステッドワンダーランド』より、前述のトレイメン夫人からインスパイアされたキャラクターである
モーゼス・トレインの飼い猫。
魔法士養成学校・ナイトレイブンカレッジにおいて魔法史の担当教授である飼い主と常に一緒。
そして当然授業の際もそばにいて授業中に鳴き声を発することもあるので、一部生徒から
「猫の声がうるさいな」「うるさい猫だ」「猫!うるさいぞ!」などと言われている。
しかし中には、授業中にもかかわらず
「猫た~ん」と言って彼と遊びたい生徒や彼の物真似をしてふざける生徒、
「猫と目が合った……」と言って彼を恐れる生徒もいる。
◆こうもり猫
『
ゲゲゲの鬼太郎』や『
悪魔くん』に登場する、黒猫に
コウモリの羽を生やしたような西洋妖怪。
キャラ設定は異なり、『ゲゲゲの鬼太郎』では敵として
鬼太郎の前に立ちはだかり、『悪魔くん』では第十二使徒として悪魔くん(埋れ木真吾)に仕えている。
▼ものごと
◆ヤマト運輸
日本の運送・配達業大手。
トラック等にデカデカと描かれているのは子猫をくわえた母猫だが、これは「母猫が子猫を大事に運ぶように荷物を運びます」と言う意思の表れ。
それ故に、「クロネコヤマト」の別名を持つ。
◆ツェラー・シュヴァルツェ・カッツ
ドイツワインの銘柄の一つで、ラベルに描かれた黒猫が特徴。
名前も
ドイツ語で「黒猫」の意。
◆R.E.V.O.(but it's called for convenience' sake)
音楽ユニット・
Sound Horizonの第九の地平線『
Nein』に登場する黒猫耳グラサンの狂言回し。
4人の黒猫娘を従え、「物語(サンホラの過去作品)」における「悲劇」の改竄を図る。ちなみに本来の姿(?)は青く光るサングラス。
また同作のコンサート版ではバックバンドとダンサーが全員黒猫耳帽子を被り、ダンサー&一部メンバーは尻尾も生やすという猫耳ファンなら面白いかも知れない構図となり、最終的には
主宰もR.E.V.O.を掛けて猫耳と尻尾が生えた。
いい歳したおっさんとかの猫耳が見て楽しいかというのは置いておく。
追記、修正は、黒猫をいじめずに可愛がってくれる方がお願いします。
- ナルガクルガも黒猫だよね。ディアウス・ピターは… -- 名無しさん (2013-11-03 18:29:56)
- 何故か カラスと仲良しに -- 松永さん (2013-11-03 18:32:10)
- 「あまり構いすぎるのも…」ってことで適度な距離を保ってたら、デレデレさんになったなぁ…いや、可愛かったんだがな -- 名無しさん (2013-11-28 14:12:46)
- 題名からして黒猫のBLACKCATが無い…… -- 名無しさん (2013-11-28 14:31:16)
- ちなみに不吉なイメージとは裏腹に黒猫はおとなしくて非常に人懐っこい個体がの割合が多いって聞いた事がある。逆に白猫は警戒心が強くて気性が荒い個体が多いんだとか。 -- 名無しさん (2014-06-28 17:17:30)
- ↑ 白いと自然界では目立つから外的に襲われた記憶がそうさせるのかもな -- 名無しさん (2016-10-19 10:50:48)
- ブラックキャットのキリサキキョウコに「チビクロ」と言う作中に出ている「ノラネコ」より、ちっちゃい体型の黒猫を連れている。あと、黒ニャンコ先生とソウルイーターのブレアも入れて‼ -- 名無しさん (2016-12-29 15:23:07)
- 黒猫だったら、RINNEの六紋とスイプリのエレン(セイレーン)と青エクのクロとか。 -- 名無しさん (2016-12-29 16:11:49)
- サイボーグクロちゃん「解せぬ」 -- 名無しさん (2016-12-29 16:54:14)
- ブリーチのあと人は? -- 名無しさん (2017-01-10 15:47:45)
- トムとジェリーにもあったよね。黒猫がジェリーに笛を渡して、『トムにいじめられたらこれを吹いて。すぐに行くから』と言って、そしてジェリーがピンチになるとこれを吹いて、黒猫にトムの前を横切ってもらって助けてもらうって話。確かラストは、トムが笛を飲み込むものの、シャックリで笛がなってしまって、絶えずトムに不幸が訪れるってオチだったはず。 -- 名無しさん (2019-02-08 11:05:16)
- 真っ黒なので写真に撮るのが難しい。キレイに写ってる黒猫ちゃんの写真は、撮影者の努力や技術のたまものなんだろうなあ -- 名無しさん (2019-07-20 02:13:07)
- ↑新聞紙の白っぽい面をレフ版に使うと、そこそこ綺麗に写るよ! -- 名無しさん (2021-08-20 19:27:11)
- 原神の新キャラ大丈夫なのかアレはw -- 名無しさん (2023-04-18 23:26:41)
- 個人的に、「漫画界でいちばん有名な黒猫は鳥山明の飼い猫」という勝手なイメージがある。さすがにもう何年も前に亡くなっただろうけど…。 -- 名無しさん (2024-01-14 22:23:41)
- ダイアナ(ジュエルペット) -- 名無しさん (2024-09-26 22:29:25)
最終更新:2024年12月30日 19:36