テラグリジア

登録日:2013/11/22 Fri 23:57:00
更新日:2019/09/02 Mon 23:35:09
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…ここは地獄か?
ええ…"テラグリジア"という名のね



注意!この記事には『バイオハザードリベレーションズ』のネタバレが多く含まれています!



バイオハザードリベレーションズに登場する、アメリカとヨーロッパが共同で地中海沿岸の沖合に11年もの歳月をかけて建造された海上都市。
当時の最新のインフラを誇り、人工衛星を利用した太陽光集積システム「レギア・ソリス」などのような環境に配慮した都市設計から、建設中から世界の注目を集めていた。
ビルの屋上や地上などには無数のソーラーパネルが見られ、このソーラーパネルで衛星から送られる収束された太陽光による発電を行っていたようである。

ヨーロッパ側は気候変動対策、アメリカ側はアフリカ大陸の電力供給戦略という目的から建設された。

主権や行政はどこの国家に属するかは詳細は不明だが、両陣営から派遣された共同委員によって運営されていたらしい。



◆テラグリジア・パニック

2004年、開発の反対を訴えていたテロ組織『ヴェルトロ』によって引き起こされたバイオテロ事件。
ウイルスを搭載したUAV(無人航空機)により街にウイルスがばらまかれ、そのうえハンターをはじめとしたB.O.W.が放たれたことにより多くの死傷者が出た。

テラグリジアにおけるテロについては通常のテロにおいては欧州連合とアメリカには同等の権限があると定められていたものの、唯一バイオテロに関してはFBC(Federal Bioterrorism Commission ラクーンシティ事件後まもなく設立されたアメリカの対バイオテロ部隊)が対処を主導するという事になっていたことにより、FBC以外の機関は事実上締め出される事になった。

BSAAも代表のオブライエンらがオブザーバーとして派遣されていたものの、ほとんど無視されてしまう格好だったらしく、事実オブライエンの反対を押し切る形で滅菌作戦が実行されている。
当時まだBSAAは国連傘下組織ではなくNGO団体に近い組織形態だったため、作戦の優先権においてもFBCが優位だったのも遠因と思われる。

B.O.Wによりテラグリジアは蹂躙され、脱出中の民間人も多く死傷。3週間に渡り応戦していたFBCも数の差で押し込まれ本部ビルもハンターに半ば制圧されるまでに追い込まれ、BSAAとして唯一残留していたオブライエンを伴い、現場に残っていたモルガン以下FBCの残留隊員も対策本部を放棄してヘリで脱出。
エピソード11に於けるレイモンドの発言によれば、FBCに対し本部への撤退命令が下った時も大勢の民間人が街に取り残されていたとされる。
最終的には前述のレギア・ソリスを使用し、出力を上げた照射で地上を焼き尽くす滅菌作戦により崩壊。
現在ではいくつかの完全な崩壊を免れたビルや高架橋の残骸が海上に出ているのみである。
周辺海域はFBCにより2005年現在に至るまで封鎖されている。

だが、近隣の海岸へ流れ着くテラグリジアからの漂流物は随時FBCに回収されており、FBCの隠蔽体質を物語るようだと揶揄されている。

なお、この事件でテラグリジアが消滅した事により存在意義を失った人工衛星はなぜかFBCの管理下に置かれているようである。



名前の判明している生存者は

  • パーカー・ルチアーニ(FBC隊員(当時))
  • ジェシカ・シェラワット(同上)
  • レイモンド・ベスター(FBC隊員)
  • モルガン・ランズディール(FBC長官)
  • クライブ・R・オブライエン(BSAA代表)
  • ナタリア・コルダ(リベレーションズ2に登場)

の6名。

ただし、脱出時のデモシーンでテラグリジアを離脱するヘリコプターやボートが多数確認できるため、これ以外にも多数の民間人およびFBC関係者が脱出に成功した模様。

ちなみにこのときよく見るとクイーン・ゼノビアの姉妹船であるクイーン・ディードが沈んでいくのも確認できる。




◆真相

このテラグリジア・パニックの真相は、FBC長官であるモルガン・ランズディールによるT-Abyssの研究の進展やFBCの権力拡大などを狙った壮大な自作自演

開発途上だったT-Abyssと彼らの拠点となる豪華客船を改造した工作船3隻(クイーン・ゼノビア、クイーン・セミラミスおよびクイーン・ディード)、さらにウイルス散布用のUAVなどをヴェルトロに供与し、テラグリジアでばら撒かせることで人為的なパンデミックを引き起こし、多数の感染者(=研究対象)を確保、ワクチン開発など遅れていた研究を大きく進展させた。
そしてテラグリジア・パニックを恐るべきバイオテロの実例として喧伝することでFBCの勢力を増大させたのである。

さらには用済みとなったヴェルトロおよびウイルスの研究者たちの口封じも行い、またクイーン・セミラミスとT-Abyssを積んだクイーン・ゼノビアを沈没させる事で、モルガンの悪事の証拠は海の藻屑となり、永遠に葬り去られたかに見えた。

が、ヴェルトロの首魁であるジャック・ノーマンはモルガンを信用しておらず、取引の際の映像をPDAに記録。
更にオブライエンが仕掛けたヴェルトロ復活の偽情報に踊らされてしまい、テラグリジア近郊の海岸に漂着したグロブスターの死骸からT-Abyssのアンプルが回収されBSAAの手に渡り、クエントがキースとのヴァルコイネン・モッキ空港調査中に感じた違和感からこの真実を薄っすら勘付いてしまう。

表沙汰になれば自身の失脚は必然でありFBCも只では済まない一大スキャンダルであるため、空港からFBCサーバーの秘匿領域をクラッキングしたキース・クエントのバディを情報ごと抹殺するべくハンター、ファルファレルロ、フェンリルの大群をけしかけた上で空港ごと絨毯爆撃するという強硬手段に出る。
更にBSAA欧州本部を制圧しヴェルトロとの共謀容疑をでっち上げてオブライエンの動きを封じ、沈没したクイーン・ディードにFBC隊員を向かわせてPDAの回収を試みるも、自らにT-Abyssを投与し続け1年に渡る延命に成功していたノーマンによって全滅し失敗。更にオブライエンにクエントからの情報が流出。
そのPDAがクリスジルに確保されたことによりすべてが白日の下に曝され、モルガンは逮捕、求心力を失ったFBCは解体され、装備や人材の大多数をBSAAに編入され、国連管轄組織として再編成される事となった。



◆レギア・ソリス
本来、テラグリジアの都市設計の根幹だった太陽光集積システム。
衛星軌道上に存在しており、逆さに開いた傘のように展開して使用される。
テラグリジア・パニック末期には出力を上げた状態で衛星兵器として転用。B.O.Wごと市街地を焼き尽くし、建物の基礎も崩壊したのかビル群をも薙ぎ倒し、テラグリジアは一部の建造物を除いて地中海に没した。

劇中では更に、証拠隠滅を目論んだモルガンにより再起動。クイーン・ゼノビアにその照準を定め照射態勢に入る。
オブライエンによりその企みがクイーン・ゼノビアを捜査中だったジル、パーカーのバディに齎され撤退要請が出されるが、オブライエンは脱出不可能という理由からそれを拒否。
クリス達が急行はしているが船外への脱出及び安全圏への退避は時間的に不可能、衛星軌道上にある事から直接的対抗手段なしという緊急事態に陥り、オブライエンによる照射阻止も失敗に終わってしまう。
クエントの提案によってクイーン・ゼノビアに積載されていたヴェルトロのUAVのチャフでレギア・ソリスの照準をズラし、直撃だけは回避するが急激な海水の沸騰により大波が発生。
元々船体にかなりダメージを負っていたクイーン・ゼノビアにとっては致命傷以外の何物でもなく、船底区画が完全に水没。クリス、ジェシカのバディが目視で捉えた時には船尾から沈没し始めていた。

この一連のシーンではレギア・ソリスの凄まじい威力が描かれており、照射のスイッチが押されて間もないにも関わらず、デッキに差し掛かった段階でジル達が体感できるレベルの超局地的な気温の急上昇が発生し、照射範囲内に入ったUAVが高熱に耐えきれず爆散。
上述のように照射の影響でクイーン・ゼノビアを覆い尽くすレベルの大波が起こり、救助に向かおうとしたクリス達が搭乗したヘリの電装系が破損し飛行不能に陥った。



◆キャンペーンモードにおいて
キャンペーンモードではエピソード3と11にてテラグリジア・パニック真っ最中に奮闘するパーカー視点でプレイできる。
登場する敵はハンターのみだが、鍛え上げた武器がなく弾薬も乏しいので少々きつい。
エピソード3はレギア・ソリス照射直前のテラグリジアから脱出することになるが、エピソード11はエピソード3より時系列が少し遡り本部への撤退の道中が描かれる。
エピソード3は開始直後に補給出来るものの、エピソード11は開始直後の残弾はハンドガン4発とサブマシンガン15発のみ。
通常はFBCコスだが、2周目以降はナイフの代わりに高威力の斧が使えるダイバースーツに着替えておくと楽になる。



追記・修正はテラグリジアを脱出してからお願いします

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