作成日:2015/11/02 Mon 20:26:47
更新日:2026/07/29 Wed 19:08:52
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HELICOPTERとは、航空機の形態の一つである。
日本語では回転翼航空機と訳す。
概要
回転する翼(回転翼)で揚力を発生させ、垂直離着陸を可能とする航空機。1936年に実用化された。
ヘリコプターの意味はラテン語で「螺旋」(Herix)と「翼」(Ptero)を合わせたものだってさ。
なんで略し方としては「ヘリ」より「ヘリコ」の方が合っているとか。
だから厳密にはタケコプターという複合の仕方はおかしいとか言わない約束。
また中国語では「直昇機」と表記するとか。
垂直離着陸や
空中静止など、固定翼機(普通の
飛行機)ではできない芸当が幾つかできるので、TVの取材や人命救助などには非常に便利。
特に人命救助の場合、洪水とか地震とかで滑走路が使えなくなったらヘリの本領発揮。
その一方で固定翼機に比べて燃費が悪い、最高速で劣る(それでも下手な乗り物より速いが)などの難点も抱えている。
また飛行中、近くに非常に激しい騒音と暴風を発生させる。
遥か上空を飛んでいるにも関わらず地上でもそのローター音が聞こえるのだから当然でもあるが、エンジンを回しながら地上や低空にいる間は数十m程度の距離では大声でなければ隣の人間と会話できず、
また砂地や舗装されていない場所では砂や小石が巻き上げられてまともに目を開けていられず、服やポケットの中が砂利まみれになるほど。
創作等でも描写されている通りヘリの中にいる者は大抵ヘッドセットを着けているが、理由は単純、
ヘッドセット無しでは音がうるさすぎて会話などできないからである。
会話相手など無くてもヘッドセットのノイズキャンセリング無しでは単純にうるさ過ぎて気分が悪くなる。
この性質上、救助のためとはいえ迂闊にヘリを災害現場に向けて飛ばすと助けを求める声までローター音で掻き消してしまうという問題もあるため、阪神大震災以降は報道ヘリは通常より300~400m以上の高度を取って取材を行うように定められている。
また当然といえば当然だが、ヘリ自体の重量も結構あるので軟弱な地盤や建物には着陸できず、本当の意味で「どこにでも降りられる」訳では無い。
特撮などの創作ではビルの屋上でもヒョイヒョイ降りて飛び立っているが、実際にはそれなり以上にしっかりした建物でなければ建物が崩落する恐れもある。
建物やフネに「◯の中にHの字」が描かれた場所(いわゆるヘリポート)があるが、あれは「ここはヘリが降りても大丈夫な強度が確保されていますよ」という目印なのだ。
(ちなみに世界最高峰のヘリパイロット集団である米軍ナイトストーカーズや、
陸自の災害救助隊等の軍隊のトップヘリコパイロットは「ヘリが降りられない建物の屋上ギリギリの空中にホバリングして後部ハッチだけを屋上に接地させ、人を乗り降りさせる」という神業をやってのけたとか)
創作物に於いては、滑走路が不要で、垂直上昇から空を飛ぶ事ができる、ある程度の人数や荷物を収容できる、飛行機よりは小回りが利く、空中で静止可能という事で、『閉鎖空間からの脱出手段』『市街戦での航空戦力』として登場する事が多い。
勿論現実的には高層ビル群の真っ只中でヘリコなど飛ばそうものなら大変な事になるがそこは創作物、建物の合間を縫ってカーチェイスならぬエアクラフトチェイス、ヘリチェイスを繰り広げる事もままある。
ちなみに
某社のゲームソフトに登場するヘリは高確率で墜落することで、ゲームファンの間ではちょっと有名。
ヘリの理屈とか原理とか
翼を持つ飛行機は基本的に、凧と同じように翼の表面を流れる気流を使って揚力を発生させることにより浮上する。
主翼にある程度の対気速度が発生していないと浮き上がれない。
言い方を変えれば、凧や固定翼の飛行機が空を飛ぶには助走を付けないといけないし、パラグライダーなら高度の高い場所で飛ばないと落っこちてしまうのだ。
だがここで逆に考えてみよう。
「翼だけをひたすら動かして十分な対気速度を得れば、上向きの揚力を起こして浮き上がれるんじゃないか?」
そう、別に機体ごと加速しなくても対気速度さえ得てしまえば揚力を起こせるのだから、動力を使って主翼を動かして「自作自演」で対気速度を発生させてやってもいいのだ。
そういうわけで主翼を機体に固定するのではなく、動力を使ってグルグル回せるようにして「回転して」対気速度を得られるようにする…
というのがヘリコプターの大まかな理屈である。
なに、わかりにくい?
身近なもので例えると、扇風機の風には当然軽い物を吹き飛ばす力がある。そしてこの風を板か何かでガッチリ遮り続けると、今度は逆に扇風機の方が押され始める現象と同じ。これを下向きにして宙に浮く位スケールアップさせたものといえば合っているだろうか。
下向きでゴツくした扇風機なので、使う度にけたたましい騒音や砂埃が舞うのも納得というものである。
ちなみにヘリで発生する下向きの気流(風)をダウンウォッシュと言う。
これ自体はヘリを飛ばすために必要不可欠な現象だが、逆にヘリを墜落させる要因になることもある。
ヘリをホバリング状態から急に下降させるとヘリ自体がこのダウンウォッシュの中に入り、ローターに気流の渦が発生して揚力を生み出せなくなり、下降が止まらなくなるのだ。
これをセットリング・ウィズ・パワーもしくはボルテックス・リング・ステートと言う。
日本では省略して「セットリング」、セットリングにより下降が止まらなくなることを「セットリングに入る」などと言う。
このため、ヘリの垂直下降はゆっくりしかできないという制約がある。
ヘリの構成要素
機体
機体は固定翼機のように細長いものよりも、寸詰まり気味となっている場合が多い。
また広い視界を得られるようにするため前面窓が大きめになっていることもよくある。
ローター
ローター・ブレードと呼ばれる翼がついた、ヘリの主翼に当たる部品。
慣用的に「プロペラ」と言われる場合もあるが、機能や機構としてはプロペラとは若干違う。
ヘリコプターはこのローターの回転面の角度を変える(つまりローターの角度を変える)、
或いは特定の場所でのみブレードの角度を変えることにより移動を行う。
シングル、同軸反転、ツイン…等々、様々な種類がある。
テールローター
シングルローターのヘリコプターの尾部に装備されている小型のローター。なんでこんなものが必要なのかというと…
ヘリはローターを回して浮き上がる航空機である。ローターを回転させるということは、当然機体にはそれ相応の反トルク(ローターと逆向きに回転しようとする力)がかかる。
(この力は回転動力を生み出す機械すべてに生じる。感覚的に分かりにくい概念だが、たとえば電動
ドリルで固いものに突っ込むとドリルを握る手の方が捻られる事がある。)
つまりメインローター1個を動力で回しただけでは、
機体はローターとは逆向きに「あ~れ~」と回ってしまう。
そんなことになったらまずものすごくかっこ悪いし、前進もクソもなくなる。乗員も目を回してしまう。
実際にヘリコプター開発黎明期の記録映像でこの手の失敗をしている物が多数見られる。
ま、要するに現実には
タケコプターや
ロボコンみたいなプロペラ1個「だけ」で飛行するは無理なんである。
理論上はプロペラが極めて小さく本体より極めて軽ければ本体の方はほとんど動かないで済むが、そんな小さいプロペラでは揚力確保が困難だし強度もない。
そういうわけでその反トルクをテールローターで相殺しているのだ。
テールローターが作る推進力で、機体を回転させようとする反トルクだけを相殺させ安定させているのである。
(じゃあプロペラ1個で飛ぶ昔の戦闘機はどうやってたの?という話になるが、あちらはそもそも本体に比べてプロペラは小さく、さらに巨大な主翼がある以上それなりの抵抗がかかるのでいきなりきりもみ回転しようがない。 それでもゆっくりとはまわり出すがその程度なら
機体の左右の重量バランスを意図的に偏らせたり垂直尾翼に敢えて反トルク相殺分の角度のズレを盛り込む事で相殺安定させれば大丈夫である。また、二重反転プロペラや双発以上の機体ではエンジン一発毎に回転の方向を左右対にして相殺する方式が早くから採用されていた。)
基本的にはローター翼を露出したままの物が一般的だが敢えて尾部内にローターを仕込む「ダクテッド方式」も有る。この方式は尾部が大きく動力周りの構造も複雑になるが露出させる方式よりも機体の重量バランスが良くなったり静穏化などのメリットも有る。
その他の反トルク対応機構
テールローターは機体の全長を伸ばして邪魔になり、軍用であれば長い尻尾は格好の的。なのでこれを打ち消す方法が色々と考えられた。
- 空気の噴射で反トルクを打ち消す(ノーローター、略してノーター)
- メインローターを二段重ねにし、互い違いに回転させる(二重反転プロペラ)
- メインローターを複数備える
- 胴体を前後に伸ばし、縦に2機配置する「タンデムローター型ツインローター」
- 胴体の左右にブームもしくは主翼を伸ばし、左右に2機配置する「サイドバイサイド型ツインローター」
- ローター3機以上の配置
- ローターを単体で回転させるチップジェット方式
が、機体が大型化したり機構が複雑で高価になったりするため、スタンダードなテールローター型が今でも主流。
テールローターが無いタイプは「機体後部に近付いても比較的安全」という点からドクターヘリとして使用される事もままある。
エンジン
ローターを駆動するための動力源。
黎明期ではほとんどレシプロエンジンだったが、
今では余程の小型機ではない限りは
ジェットエンジンの親戚であるガスタービンエンジン(ターボシャフトエンジン)を動力とするのが普通。
内燃機関以外では電動モーターを積んだ「eVTOL」も開発されている。
内燃機関より機構が単純になるため整備性が増すことや、小型化が容易なことが利点。
小型の無人航空機(ドローン)の分野では大きく普及している。
人員輸送が可能な大型のものは民間への普及も見込んで「空飛ぶクルマ」などとも呼ばれる。
ただし2025年現在、大型のものについてはバッテリーの能力が足らず飛行可能時間が極端に短いという欠点があり、実用化には至っていない。
機体側に回転力を発生させる動力源を仕込まずに、
ローターの先端に噴射口やジェットエンジンなどを付けて推力で回転させる「チップジェット」という方法もある。
チップジェットの場合、ローターは機体と独立して勝手に回っているという状態なので機体に反トルクがかからないため、
トルク相殺の機構が不要になるという利点もある。
採用例として有名なのは、ドイツのジェット竹とんぼこと
トリープフリューゲルや、
イギリスの
フェアリー ロートダインや
パーシヴァル P.74辺りが該当する。
但し燃費や騒音の面で不利なので、実用機ではめったに使われることはない。
そもそも今のヘリすら上記の様に燃費や騒音の面ではかなーり残念な面が多いのに、チップジェットなんかにしたら更に悪化する。
降着装置
地上に駐機するときに機体を支える装置。
ヘリはその特性上、地上をわざわざ滑走する必要も(理屈の上では)ないので、「車輪」ではなくただの「ソリ」とする場合も多い。
ただ理屈の上では地上滑走は不要だけど、実際に運用するとなると「とりあえず滑走路までは地上を走行してね」と言われることもあるので、
超低空をホバリングして表面上だけでも「地上走行してまーす」とかやることもある。
ヘリの操縦
ヘリコプターは固定翼機とは異なる特性を持つ航空機であり、コクピットの機器の操作も固定翼機とは異なる部分がある。
サイクリックレバー(コントロールスティック / サイクリック操縦桿)
ヘリの操縦桿(飛行機のハンドル)に当たるレバー。
むちゃくちゃ乱暴にいえば「倒した方向に機体が進む」レバーである。
で、サイクリックレバーを倒した時に何が起こっているのか?
…サイクリックレバーを倒すと、回転中のローターのブレードがある部分に来た時だけ角度が変わる。
な、何を言ってるのかわからねーと思うが俺にもry。
で、「ある場所でだけ」ブレードの角度が変わるっつーことは「その部分だけ」揚力が偏るってことになるので、
それにつられて機体が傾き、進行する。
コレクティブレバー
こちらは「高度を上げ下げするためのレバー」。
これを操作するとローターのブレードの角度が一斉に変わるので、揚力を変化させることにより高度を変えられる。
ペダル
固定翼機のペダルは補助翼を操作して機体の傾きを変えるものであるが、ヘリのペダルはテールローターなどを操作して機体の「向き」を変えるものである。
あと反トルク相殺の調整もペダルで行う。
ここで気づいた人もいるかもしれない。
「あれ?スロットル、つまり車でいう
アクセルはどこ行った?」
…ヘリは余程のことがない限りスロットルでエンジンの出力を微調整する必要はないので、あまりいじらなくてもいいのだ。
エンジンが止まった!さあどうする?
ヘリコプターは「回転翼を動力で回転させて揚力を発生させる」飛行機である。逆に言えば、動力が無くなったら揚力を起こせなくなってしまう。
「そ、それってつまり、エンジンが止まったらそのままヒュー、ストンってことか?」
…実はヘリはある程度以上の高度であれば、エンジンが止まっても落下するときの風圧でローターを回転させて揚力を生むことができる。
要するにアレだ、カエデの種が空中でグルグルしながらゆっくり降りていくようなもんである。(え、カエデの種なんて見たことない?)
これを利用して「落下中の風圧でローターを回転させ、地上付近で一気に速度を落とす」ことにより、エンジン停止してもそこそこ安全に着地できる。
『
トリビアの泉』でも紹介されたことがあるね。
これは「オートローテーション」といい、ヘリのパイロットには必須のテクニックとなっている。
…但しオートローテーションを発動させるためには結構厳しい条件が要るってことはナイショだぞ?
代表的な機種
OH-6
1960年代に開発されたヒューズ・ヘリコプター(現ボーイング)製の小型ヘリ。
愛称は「リトルバード」、「フライングエッグ」など。
小さくて軽快なヘリなので軍民問わず幅広く使われた傑作機。(民間向けはマクドネル・ダグラスMD500)
日本では陸自が観測機としてシリーズ累計で300機以上も導入し1969年から2020年まで使用していた。
この導入数は民間仕様なども含め生産を請け負った川崎の総生産数の8割を占めていた。
シコルスキーS-58
映画「
フルメタル・ジャケット」でドアガンをぶっ放していた機体がコレである。
尚撮影地である英国に配備されていたライセンス機体を使用した為に、ベトナム戦争当時の米国軍に配備されていた機体とは異なる仕様になっている。
UH-60ブラックホーク
シコルスキー製の汎用傑作ヘリ。
UH-1イロコイの後継機。
映画の題名になったこともある。
なお米軍ではヘリコプターの命名則は基本的に「ネイティブアメリカンの部族名」となっている。
日本では航自・海自では救難ヘリ、陸自では多用途ヘリとして導入された。
陸自ではUH-1の
後継機にする予定であったが単価が高かったためハイローミックスする計画に変更された。
空自では空中給油能力を持たせた改修機が存在している。
海自では救難用以外にもUH-60をベースに哨戒機の能力を持たせたSH-60も導入している
AH-64アパッチ
ミサイルや
機関銃など武装満載のマクダネル・ダグラス製の攻撃ヘリコプター。アパッチってカッコイイよな!な!
大きくわけでA~Cまでのアパッチ、D以降のロングボウに分類される。
外見上の違いはD以降は名前の由来でもある円盤型のロングボウ火器管制レーダーがローター上部に装備されているが、一部輸出型ではオミットされている。
自衛隊でもAH-1の
後継機として導入決定したが諸事情によって僅か13機で打ち止めとなった。
なおステルス性は無いのでレーダー探知を避けるため戦場では低高度飛行が基本。
しかし現代戦では歩兵ですら対空兵器をポンポン繰り出す時代になってしまい、低高度飛行も危険極まりなくなってしまった。
輸送ヘリ等であれば危険地帯を避ける使い方もできなくはないが、こちらは危険地帯に突っ込んでなんぼの攻撃ヘリである。
過去に戦車不要論の一要素になっていた敵歩兵や戦車への攻撃性能・威圧感は変わらず評価されているが、生存性(生還確率)・運用の課題・コストを考えると厳しい時代になってきている。
低空飛行中の空中目標も捕捉可能なAGM-114ヘルファイアミサイルの改良型や近接信管付きの30mm機関砲弾(APEX)などの導入で、ドローン迎撃能力を獲得する構想がある。
V-107/CH-46
ボーイング・バートル製のタンデムローター式大型ヘリ。
日本では「しらさぎ」という愛称を設けたが専らメーカーである「バートル」の名前で呼ばれる事が多い。
全ての自衛隊で導入され空自では救難ヘリとして運用されたが後継機に前述のUH-60が選ばれ徐々に姿を消していった。
CH-47チヌーク
V-107の後継機。アメリカ軍の輸送ヘリコプター。登場から60年を経てもこれを置き換えるモデルが出てこないのでチヌークをチヌークで置き換えることも珍しくない西側大型輸送ヘリの大御所。
陸自でもV-107の後継機として導入され貴重な大型輸送ヘリとして運用されている。
空自ではレーダーサイトなどの陸路での輸送任務が難しい基地への輸送機として運用されている他、体験搭乗できる機体として頻繁に利用されている。
CH-54 タルヘ
シコルスキー製の大型クレーン・ヘリコプター。
愛称は「スカイクレーン」など。
胴体は骨組みだけのようなリアル
ガンペリー構造で、初めて見ると「これ本当に飛ぶの!?」と思わせるが、実際には
戦車すら吊り下げ可能な怪力ヘリ。
『
ガールズ&パンツァー』では、
サンダース大学付属高校が
シャーマン・ファイアフライを吊る。
米軍では重量物搬送や物資輸送に活躍し、退役後はエリクソン・エアクレーン社が製造権を取得し、
民間用の「S-64 エアクレーン」として森林火災の消火活動などでも運用されている。
MD-120 フライングクレーン
マクドネル社が1950年代に開発したチップジェット方式のクレーン・ヘリコプター。
上記したチップジェット方式を採用し、機体尾部にテールローターを持たない。
というか操縦席から後ろはがらんどうで、貨物はワイヤーで吊り下げるだけでなく、機体重心に保持することも可能。
さらに専用ポッドを搭載して運搬できるという、見た目はまさに「空飛ぶ実験装置」。
燃費の悪さと騒音の大きさがネックとなり、試作2機でプロジェクト終了。
CH-53シースタリオン
アメリカ海兵隊向けのシコルスキー製大型輸送ヘリ。
上記チヌークと比べて航続距離で劣る代わりに巡航速度と輸送能力で勝る。こちらも西側各国に輸出されている。
60年代の運用開始以来こちらもアップデートが進んでおり、81年には「スーパースタリオン」、22年には大まかな外見以外ほぼ別物にまで進化しチヌークをも上回る西側最大級ヘリとなった最新版「キングスタリオン」が就役している。
RAH-66コマンチ
シコルスキーとボーイングが共同開発した試作偵察・攻撃ヘリ。
ステルス性に配慮したカクカクした造形が特徴的。
アメリカ陸軍にてAH-64と共に主力ヘリとして運用することを予定していたが後に計画中止、試作機2機止まりとなった。
Xウイング
同盟軍のXウイングとは
Xの向きが90度違うシコルスキーの実験・検証機。
垂直離着陸するヘリコプターであると同時に、回転翼を「X」字型に固定し主翼と機体両脇のエンジンで固定翼機のように高速で推進することもできる「複合ヘリ」を目指した実験機だったが、
期待されていた程の性能は出なかったため米軍他の興味の対象はティルトローター機に移行、88年に計画中止となった。
OH-1ニンジャ
川崎重工製の国産観測ヘリコプター。
宙返りにバレルロール、90度近い角度での上昇など、「ヘリってなんだっけ…」と言いたくなるような動きをすることで有名。
しかし事故でローターに問題があることが発覚し飛行停止、更にエンジンにも不具合が見つかったことから更に飛行停止が延長、ようやく飛行再開したと思ったら用途廃止が決定してしまった。
アニメ『
ガールズ&パンツァー 劇場版』にもちょっとだけ登場。
ミルMi-12ホーマー
旧ソ連製の世界最大のヘリコプター。左右の主翼の上にローターを設置したサイドバイサイド型ツインローター式ヘリ。
「主翼」や垂直尾翼を備えている事や太長い胴体と相俟って、見た目はほぼ飛行機である。
積載量40tってあんた本当にヘリコプターか!?
残念ながら量産はされず試作止まり。
1970年代に運用が開始された旧ソ連製の攻撃ヘリコプター。西側では一般的にNATOコードネームの「ハインド」で通っているが、ロシアに於ける愛称は「クラカヂール(「ワニ」の意味)」。
特にD型が有名。縦に並んだ2つの丸いキャノピーが特徴的だが、初期型のA型の頃は四角かった。
戦闘ヘリとしてはかなりの大型機であり、豊富な武装と頑丈な機体、高い輸送能力を兼ね備えている。
ソ連・ロシアの戦闘ヘリとしては屈指の有名所であり、映画など創作での出番も多い。
因みにゲーム『
METAL GEAR SOLID』作中にて『ハインドDで
F-16戦闘機を二機を撃墜した』と言う報告がなされるが
現実的には当然ながら
絶対的な不可能の領域であり、此れを成した理屈も『パイロットの腕が超凄かった』以上の何物でもない話である。
ミルMi-32
旧ソ連のヘリコプター。計画止まりで実機は建造はされていない。
見た目は一言で言えば
「空飛ぶトライアングル」。本当にプロペラが3つ付いたトライアングルとしか言いようが無い。
物凄くマイナーな機体のはずだが、『
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』に少しだけ登場している。
カモフKa-50チョールナヤ・アクーラ
旧ソ連製の攻撃ヘリコプター。愛称は「黒い鮫」の意味。NATOコードネームは「ホーカム」。
二重反転ローター式戦闘ヘリの代表例の一つ。
現状はアパッチと似たような状況で、大きな脅威として君臨しているが人も含めたコストが高いという問題を同じく抱えているとされる。
また多くの攻撃ヘリが複座式なのに対し、本機は珍しく一人乗りなのが特徴的……なのだが、それが本機が商業的には成功作とは言えない結果に至らしめた原因の一つとなってしまった感がある。
87年には複座型のKa-52アリガートルが登場している。
カモフKa-60カサートカ(カサトカ)
ソ連時代に開発がスタート、ロシア連邦になってから完成した比較的新しい多目的ヘリコプター。二重反転ローター式を得意とするカモフ製だが本機はダクテッドテールローター式。
愛称は「シャチ」の意味。軍用のみならず民間モデルのKa-62もある。
『
MGS2』では全編を通して度々登場しており、敵の輸送ヘリとして兵士を輸送したり、主人公側の協力者が移動手段や脱出手段にしたりと活躍している。
本作では「カサッカ」または単に「カモフ」と呼ばれており、主人公スネークは「フェネストロン式(≒ダクテッドファン式)特有のローター音」を理由に一目どころか
音だけで機種を特定するシーンがある。
航空分野に於ける英国面の代表例の一つ。
チップジェット式のローターと
主翼に吊り下げられた推進用ローターを併用した、
世界初のVTOL旅客機を標榜して作られた
複合ヘリコプターという、もうこの時点でお腹一杯になりそうな
野心的にも程がある代物。
案の定野心的過ぎて建造数1機で終了した。
詳細は個別項目を参照。
Fa 223ドラッヘ
第2次世界大戦中のドイツ軍が運用していたサイドバイサイド式ヘリコプター。
登場自体が大戦末期だった上に生産工場も爆撃で破壊されたため、僅かに十数機が通信や輸送に用いられたのみに留まるため決して大活躍したとは言い難いが、何を隠そう本機こそ
世界初の量産された実用型ヘリコプターである。
『
ガールズ&パンツァー』では
黒森峰女学園の生徒が足代わりに使用している描写がある。
ヘリコプター弦楽四重奏曲
さて、ヘリコプターという飛行機について語る上でぜひとも語っておきたい音楽がある。
そのタイトルは「ヘリコプター弦楽四重奏曲」。
作曲者はカール・シュトックハウゼン。オペラ「光」の中で演奏される曲の一つであるわけだが、この曲の誕生に関してはこんな逸話がある。
オペラ「光」の劇中曲の作曲を頼まれたシュトックハウゼン、だが伝統的な音楽には
少し飽きていた。
しかしある時かれはこんな夢を見た。
音楽家がヘリコプターに搭乗し、上空を旋回しながら演奏しているという夢を。
シュトックハウゼン「その発想はなかった」
…というわけでその夢を「現実」にしてみた結果がこれだよ!!!
どうしてこうなった…。
そう、「演奏者がヘリコプターに搭乗し、上空で演奏を行う」というぶっ飛びすぎる曲なのだ。
編成は、バイオリン×2・ビオラ×1・チェロ×1・ヘリコプター×4でお送りします。
もちろん、演奏者以外にもヘリパイやミキシング担当の技師も加わる、何気に大掛かりな曲である。
演奏者がヘリに搭乗して演奏するという特性上、演奏は会場に「中継」されることとなる。というか、そうしなければ聞くことが出来ないのだが。
最初に演奏した演奏者曰く「自分の演奏している音が聞こえないという不思議な感覚に包まれた」そうである。
ヘリコプターがモチーフのキャラクター
キリがないので、
マットジャイロや
バリブルーンのような意志を持たないヘリコプターそのものは割愛する(トランスフォーマーなど人間型等に変形するものは記載)。
関連項目
垂直離着陸ができる飛行機。
この定義では紛れも無くヘリコプターもVTOL機の一種であるが、一大勢力を築き上げているため「ヘリコプター」という独自のジャンルで扱われることが殆ど。
アニヲタ的には『
艦これ』のカ号観測機が有名か。 あと『
マッドマックス2』で結構活躍していたのも懐かしい。
大きなローターを機体上部に持っているが、
実はヘリコプターとはまったく原理の違うマシンで、このローターは通常無動力である。
前部のプロペラによって前方への推進力を持つことによって、前述のオートローテーションと同じ原理で降下だけでなく上昇も行えるが、基本的にローターに風を受けるため滑走して離陸しないといけない。
(ヘリコプターとの中間型で「メインローターの動力系統接続を切り替えできる」という構造ならその場離陸もできる。)
ヘリコプターに比べるとしくみが簡単で安定しやすいが、最大の売りだったホバリングができなくなる(超低速飛行はできる)のと、
固定翼機に比べて短いとはいえ滑走が必要なので、現在では実用性よりスポーツ的な用途に使われることが多い。
『
ルパン三世 カリオストロの城』でルパンが奪ったのも劇中では「オートジャイロ」と呼ばれているが、ローターの端から火を噴いて回転する描写もあってちょっと怪しい。
というかカリオストロ伯爵、オートジャイロの着陸にあんな狭い所を用意してはいけない。
ヘリコプターと同一の原理で離着陸、上空ではローターを横向きに
傾ける事でプロペラ飛行機のように推進する……というコンセプトの航空機。
メリットとしてはヘリのように柔軟な離着陸とホバリングが可能で、尚且つ固定翼機並みに高速で飛べることが挙げられる。
デメリットはローターを傾ける可変機構を備える為、開発が技術的に難しいことと高価になることが挙げられるか。
ざっくり言えばヘリの仲間と言えるが、機体の特性が大きく異なるのでジャンル分けされている。
有名どころでは
V-22 オスプレイがこれにあたる。
ここのヘリはよく墜落する…というより、墜落するのがお仕事? →
ヘリコプター(カプコン)
もっとも『ガンサバイバー』(1)ではそのお約束を逆手に取って、ヘリを撃墜させようとしたラスボスが逆に返り討ちにされるというオチになっていた。
ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICONに登場するヘリ。通称ルビコプター。
動力はローター以外に姿勢制御と加速用のブースターも搭載しており、ヘリはヘリでも複合ヘリの分類となる。
詳細は項目を参照して欲しいが、
チュートリアルミッションのボスとは思えないほど恐ろしく強く、
ゲームを始めたてで操作もおぼつかない多くの新米主人公達を爆散させて
トラウマを刻み込んだ。
これに関してはルビコプターの担う
チュートリアル要素が、スタッガーの仕組みという「Ⅴ系までのアマコアにはなかった要素」かつ「対処法や理解が手探りの状態だと、プレイヤー側が文字通り何もできない状態に追い込まれうるシステム」という背景を持っていたのもある。つまりシリーズ経験者は「Ⅴ系」のセオリーが通用せず、未経験者はよろけシステムを頭と腕前に叩き込むのに時間がかかった…
というわけ。
この構成の甲斐あって?ガチ対戦の場ではスタッガーのことを考えていないアセンは失格に限りなく近いのはⅥプレイヤーたちの常識になっている。
ちなみにアホみたいにデカい。有志の検証によれば
全高約89m、全長約272mとの事。
戦艦大和と
戦艦武蔵を横並びにくっ付けて空を飛ばしているようなものだと考えると恐ろしい。
巨神ゴーグに登場するヘリ。
とあるゲームでの活躍が有名。
どんな活躍をしたかと言うと、一般機はHPは低いがSサイズで運動性高くて
必中なしだとスーパーロボット達はまともに当てられないというたまにいる回避力が高すぎる雑魚なのだが、
ボス仕様の機体になると、これに2万越えのHPによる硬さにスペック低下無効持ちが加わるわけのわからなさでスーパーロボット達と真正面から殴り合う。
味方になったらさすがにそのボススペックは封印されるが、
ヘリコプターのくせに何故か何の補強もなしに宇宙を飛び回れる。
ヘリコプターという存在から逸脱したスペックは
GAIL脅威のメカニズムとすら評された。
ゾイドに登場する機体。前者は帝国所属のカブトムシ、後者は共和国所属のクワガタ。
様々な機械生命体が戦う惑星Ziで、カブトやクワガタは
「飛翔し地上の機体へ強力な狙撃を行うが、鳥類や翼竜には勝てない」という設定になった。
要は
「地上部隊には一方的な射撃が可能だが、戦闘機には勝てない」武装ヘリコプターに準ずる役回りとなっている。
地球における兵器と人気の生物を巧みにミックスした設定は評価が高い。
その一方、「仮にも結構な速さで飛ぶのに座席周りは前方に風防がある以外は吹き曝し」という恐ろしい構造も語り草。
活躍も相当なもので、特にサイカーチスが初登場した際は「下手な大型ゾイドよりもよっぽど恐ろしい」と共和国に認識されるほどの大暴れを見せている。
追記・修正は主翼をグルグル回して自作自演で対気速度を確保しながらお願いします。
- 最近まで「ヘリ・コプター」だとばかり思ってた…確かにラテン語を使う生物の学名でも「ヘリコ○○」ってのいるよね… -- 名無しさん (2015-11-02 20:36:23)
- ゲームでヘリと言えば以前はカプコンのイメージだったが、最近は脅威のメカニズムのイメージだな・・・ -- 名無しさん (2015-11-02 21:15:45)
- あらゆる作品において活躍は多い。 -- 名無しさん (2015-11-02 21:43:49)
- この記事タイトルに(航空機)って付ける必要あるかなぁ?最近作られた生地では一般的な名詞に()がついてることが多くてもやもやする。 -- 名無しさん (2015-11-02 21:52:43)
- ↑カプコンヘリの項目があるからさ。ゼニガメ(本物)と同じノリだ。 -- 名無しさん (2015-11-03 00:07:29)
- 東京湾のヘリコプタークルージングに行ったとき、搭乗前に「墜落死しても文句言いません」的な誓約書かかされたなぁ… -- 名無しさん (2015-11-03 01:22:45)
- オートジャイロは他人の空似の関係 -- 名無しさん (2015-11-03 07:44:59)
- (,┌( 'ㅂ')┐ヨンダ? -- 名無しさん (2015-11-03 11:50:50)
- アニメとかアクション映画だと拳銃であっさり撃墜されたりするよね… -- 名無しさん (2015-11-04 01:37:01)
- ↑即席の馬鹿でかい弓矢やサスペンダー、あと投網で落とされたってパターンもある -- 名無しさん (2015-11-07 14:23:45)
- 本格的な攻撃ヘリならともかく、輸送ヘリぐらいだと拳銃の被害も馬鹿にならんでな。拳銃じゃないが、ベトナムじゃ小銃弾で固定翼機まで落っこちてる。 -- 名無しさん (2016-11-21 13:12:16)
- 全日空は昔は「日本 ヘリコプター輸送株式会社」だった -- 名無しさん (2017-10-23 20:57:37)
- 基本原理とかはもうちょっと真面目に書いてもいいのでは -- 名無しさん (2022-06-14 21:22:06)
- なんであちらの人たちは兵器の発射音や航空機で音楽をやりたがるのか -- 名無しさん (2022-06-14 21:30:53)
- 複数ローターは動力回転で生じる反作用をペアになった動力の逆回転で相殺するというシステムなので、ローター数は偶数が基本。これ豆。なおトライコプターは存在する。 -- 名無しさん (2023-03-19 16:46:01)
- ぷーちゃん(ヘリタコぷーちゃん) -- 名無しさん (2024-12-08 22:33:27)
- ゲームにおける操作性と言う意味では、地球防衛軍シリーズのヘリは結構原理に忠実。ただ忠実すぎて地上に向けて引き撃ちと言うのが難しいのに、ゲーム性としてはとても引き撃ちしたい場面が多いんよねぇ -- 名無しさん (2024-12-16 00:55:25)
- 戦闘ヘリってもうドローンに取って代わられていくんじゃないの? -- 名無しさん (2026-02-14 17:58:23)
- ヘリコプタン(それいけ!アンパンマン) -- 名無しさん (2026-02-14 19:07:43)
- コナン「ハワイで親父に」 -- 名無しさん (2026-03-31 21:38:43)
- タケコプターは本人からペラ部の動力が完全に独立していれば反作用トルクは無いんじゃなかろうか -- 名無しさん (2026-05-08 16:33:09)
最終更新:2026年07月29日 19:08