ケイト・ロウリー

登録日:2013/11/23(日) 02:44:30
更新日:2025/05/13 Tue 08:24:38
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でも、まあ失敗してもいいじゃない

諦めなければ、きっとそのうち成功するでしょ

こんな風にお互いが支えられるだけ、支え合うのって相当素敵なことだと思うんだよ…ね?ギル


ケイト・ロウリー(Kate Lowry)


性別:女性
CV:能登麻美子
年齢:25歳
所属:グラスゴー支部
神機:第一世代→第二世代可変式
   近接:ロングブレード/アビークレイグ
   銃身:アサルト/マリーピブロッホ
   装甲:バックラー/ バートリストル
ブラッドアーツ:バリアスライドⅣ
リンクサポート:フルバースト0,5
初期パーソナルアビリティ:受け渡しバースト化・B捕喰時獲得弾数・溜め速度上昇I
専用パーソナルアビリティ:練達・グラスゴーの心得


2062年フェンリルグラスゴー支部入隊。
2071年KIA(作戦行動中死亡)と認定。
最終階級は大尉(少尉からの二階級特進)。

退役勧告が出された後も人員不足を補うため
自ら身体を押してしばらく前線に立ち続けていたが
想定外の新種アラガミと対峙したことにより
ついに身体が活動限界を迎える。
アラガミの撃退には成功したものの、自身の
オラクル細胞による侵喰を抑制出来ずアラガミ化
進行。当時部下であったマクレイン隊員によって介錯が行われた。
(NORNデータベースより引用)


ケイト・ロウリーPSP及びPSVITA対応ドラマチック討伐アクション「GOD EATER 2」の登場人物。
かつてグラスゴー支部に所属していた新型神機使い。
元は旧型使いだったが、新型神機への適合が確認されたため新型神機へ乗り換えている。2071年時点で9年目のキャリアを持つベテラン。

現在ブラッド所属の神機使いギルバート・マクレイン及び現在極東支部防衛班所属、第4部隊隊長の真壁ハルオミとは同僚で、ハルオミとは恋人同士で結婚も約束していた。
当時のグラスゴー支部は彼女たち3人しか神機使いがいない小さな支部で、ケイトは女性ながら隊長を任されていた。
優しくも芯の強い女性で、隊長という立場だけでなく二人にとって母や姉のような存在でもあったと思われる。
主人公と同じく、温かく、まっすぐな瞳だったらしい。赤いフレームのメガネがチャームポイント。

2本編中では既に他界しており、享年25歳で最終階級はKIAによる2階級特進により大尉。報道ではギルの異名「上官殺し」の被害者とされている。
また登場時はダメージジーンズを履いており、ハルの趣味は恐らく彼女亡き後に発露したと思われる。
ハル曰く「俺の嫁」。回想シーンの8割はハルはケイトに膝枕してもらっていた。畜生め


以下、本編ネタバレ








KIAになる直前、ケイトには退役勧告がフェンリル本部から下されていた。実力も確かでキャリアも十分だったが、もう彼女の身体には神機使いとしての限界が迫っていた。
新型神機への適合が確認されたとはいえ、同じく新型に適合したハルとは逆に適合率は低く、強引な乗り換えの上に新型へ乗り換えた事による負担は凄まじく、いつ神機使いとしての活動限界が訪れてもおかしくない状態だったという。


因みにその「神機使いとしての活動限界」とはデータベースによると…アラガミ化と表記されている


このためハルとギルからも引退を考えるよう再三の説得を受けていた。
だが、それでも彼女は前線を離れようとしなかった。グラスゴー支部の戦力は3人しかいない上に人員も回されてこない為、グラスゴー支部がアラガミの被害が少ない支部とはいえ、1人でも抜けると痛手である事には彼女にはわかっていた。
その上、本来グラスゴーに回されるはずだった新型使いを極東支部に回されてしまい、ギルの苛立ちは徐々に募っていく一方だった。
しかし、ギルとハルからの説得もあり、上に神機使いの増員を掛けあってから、という条件付きながらも退役を考え始めた。




そして、その時は訪れてしまった。




いつものように、3人は簡単な討伐任務に出ていた。早々にハルは小型アラガミと交戦開始、ケイト達と合流しようとしていた。
ハル、ギルとケイトの二手に分かれ、発見したアラガミの下へハルが別ルートで回りこんで挟撃するといういつもの作戦だった。普段ならば、それで事足りていた。
だが、ケイト達の方に赤いカリギュラルフス・カリギュラが強襲。ニ手にわかれていた事が仇となって分断されてしまう。
ハルに合流要請を出し、応戦しつつ合流までの時間を稼ぐケイトたちへの猛攻は止まらない。僅かな隙を突かれギルが負傷し、ケイトが攻勢に出るが神機が損傷、バックラーを損失してしまう。



そして悲劇が起きた。かつての雨宮リンドウの悲劇をなぞるようにケイトの腕輪が損傷。体内のオラクル細胞の暴走が始まってしまった



腕輪の損傷を知ったギルはケイトに「逃げろ」と叫ぶがケイトは退かなかった。ギルに回復への集中を促し、彼を守る為になんとかルフス・カリギュラを撃退させようと奮戦する。
オラクル細胞の暴走とアラガミ化に抗いながら、バックラーを失った状態でルフス・カリギュラに深手を負わせ肩に神機を突き刺したが致命傷には至らず、ルフス・カリギュラは肩をケイトの神機に貫かれたまま何処かへと消え去った。

嵐が過ぎ去った直後、ギルが駆け寄った時にはもう遅かった。
彼女のアラガミ化は、もうどうしようもない程に進行してしまっていた。
激痛と薄れゆく意識の中、ケイトは「わかってるわよね?」とギルに言った。アラガミ化が始まってしまった神機使いの処理方法は介錯しかなかった。
ギルは無理だと返すが、ケイトは「わがままだけど、アラガミ化して襲いたくないから」と介錯を頼む。


そして刻一刻とアラガミ化が進む中、ギルは神機を振り翳した。






ハルが駆けつけた時、そこに彼女はいなかった。



彼女の服が、ギルのチャージスピアで岩肌に縫い留められていただけだった。



ギルは、ケイトの腕輪を抱き締めて、ずっと泣いていた。



神機使いが生涯外すことは出来ない、持ち主を失った腕輪を。





状況上、ギルの行動に問題はなかった。誰の目から見ても、ギルがケイトに手を下すしかなかった。
だが軍規には「"隊員"がアラガミ化した場合、"隊長"には介錯と黙秘の義務が生じる」としかなく、その逆の場合は想定されていなかったのか、逆の場合を定めた一文は軍規にはなかった。

そのためギルは査問会に掛けられたものの、当時の状況下では「ハルを待っていたら、ギルや合流したハルがアラガミ化したケイトに殺される」という最悪の可能性すらあったため「状況的にギルの判断は正しく、落ち度はなかった」という決定が下され、不問とされた。

だが、アラガミ化という事の重大さと「介錯しなければどうなるか」を知り得ないマスコミ等によって「フラッキングギル」「上官殺しのギル」という不名誉なあだ名が付けられてしまう。


その後ギルはブラッドへ転属が決定。ハルも神機が刺さったままのルフス・カリギュラを追ってグラスゴーを離れ、各地を転戦し、極東支部へ流れ着いた。



そして…2074年・極東支部。
極東支部で「結合崩壊を起こし、肩に持ち主を失った神機が刺さったルフス・カリギュラ」の出没が確認され、主人公・ハル・ギルは討伐に乗り出す。
愚者の空母で邂逅したその個体は明らかにあの日ケイトがKIAとなる原因を作った個体であり、ケイトの戦った証はルフス・カリギュラの新たな弱点となっていた。
死闘の末、血の力を開花させたギルは2人の援護を受けて遂に討伐に成功。雪辱を果たす。
この時、ハルはギルがケイトの介錯を行った事に対して少なからず恨んでいたという旨の独白を行っている。


そしてRAGE BURSTの第二弾PVにおいて、ギルを抱き締める彼女が確認されている。
またOPムービーにおいて、かつてギルがケイトを手にかけたと思われる場所に佇むギルの後ろに立つ彼女が確認された。
第二弾PVのケイトは穏やかな表情を浮かべているが、OPの彼女は対照的に俯いて無表情を保っている。
彼女が故人であることを踏まえると、幻影である事が考えられるが…



以下、Ver1.30アップデート追加シナリオのネタバレを含んでいるので折り畳んでいます。


+ ケイトの願い
ある日の極東支部。
主人公はテルから、休眠状態の神機をオーバホール整備する為に必要な希少素材の収集を依頼される。
その休眠状態の神機の中には、極東で回収されたケイトの神機も含まれていた。
その回収任務に同行したハル・ギルはグラスゴーでの日々を思い出す中である事が引っ掛かっていた。

ケイトが亡くなる朝、ハルと話していた時「大事な話」をしようとしていたがそのまま何も語られていない事。
同時に、ハルにあるものを貰ってあげてもいいと語っていた事。
そして、亡くなる前に幾度もどこかへ足を運んでいた事。

結局全てわからず終いで3年の月日が流れてしまい、気がつけばケイトの3度目の命日が目前まで迫っていた。

テルが協力し、グラスゴー支部のデータベースをハッキングして腕輪による位置情報から彼女が足を運んでいた場所を特定。
当時グラスゴー支部の外部居住区C15区画に住んでいた元ACNS伝達系研究者ダレン・ダルグリッシュという人物を何度か訪ねていた事が発覚する。
ハルには聞き覚えのある名前だったが思い出せず、ケイトが亡くなった半年後に極東支部へ移住し、現在第002サテライト拠点に身を寄せている事がわかり、
同じサテライト拠点から周辺大型アラガミの掃討要請が届いている事から、主人公・ハル・ギルは第002サテライト拠点へ向かう。

掃討後、ダレンの家を訪れると、そこにいたのは大量の書物に囲まれた老人。
そこでハルはようやく、ダレンはグラスゴー支部時代に世話になった私塾の恩師「D.D.先生」であると思い出し、昔話に花を咲かせる。

ダレンがケイトの死を知ったのは既に葬儀も済んでしまった半年後だった事。
ケイトが足繁くダレンの元へ通っていたのは、彼女の夢―神機使い引退後は教師になりたいという夢を叶える下準備のためであったこと。
どうすればより多くの子が教育を受けられるか、どうすれば親御と連携できるか聞いてきた事。
彼女の死後、ダレンはその夢を支える為に教育が行き届いていないサテライト拠点へ渡り、教師を続けている事。
将来ハルが引退した時、一緒に教師をしたいという夢を語った事。
ハルが子供を見る時の眼差しは優しいから、きっといい先生になれると言っていた事……



希少素材目当てのルフス・カリギュラ討伐後、実際問題ハルは引退後どうするかを尋ねられると、
ムーブメントを全て極めて聖なる探索を終えるまでは引退せずに現役を続行するが、
ガキのお守りは性に合わないものの、女の最期の頼みを聞かない男はいないと答える。
…ただし学校ではナンパに精を出しすぎてなにをやったか覚えていなかったが。






誰もいなくなったラウンジで一人酒を傾けるハルは、彼女のポートレートの入った写真立てに約束していたものを掛けた。



それは、あの日約束した指輪だった。






じゃあ、そろそろ出ようか

おう

そうだ、ハル

んー?

あー……ううん
ちょっと大事な話があるんだけど……
長くなりそうだし、やっぱり帰ってからでいいや

なんだよ、なんか欲しいものでもあるのか?

違うよ!
あ、でも、どうしてもって言うんなら
何か貰ってあげたっていいんだよ?
例えばそうだなぁ……指輪とか!

わーかった、分かった
指輪な、考えとく




追記修正は、女主人公で黒松高等学校制服下を装備してから。

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最終更新:2025年05月13日 08:24