神機(GOD EATER)

登録日:2010/12/06(月) 20:52:36
更新日:2021/10/19 Tue 22:15:58
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※この項目には作品の核心に触れる内容が含まれています




「さて、ようこそ。人類最後の砦『フェンリル』へ」


神機とはGOD EATER内で使用される武器の総称。




概要


対アラガミ用の特殊兵器。
アラガミの細胞を構成する『オラクル細胞』が組み込まれ、正式名称「アーティフィシャルCNS」によって制御される、アラガミに通用する数少ない武器のひとつ。
アーティフィシャルCNSはアラガミから摘出された「オラクルCNS」を人為的に調整したモノであり、人の手で作られたアラガミそのものである。
基本的に一人に一つの専用品で腕輪を介して神機との神経接続を行うことで自らの体の一部として扱える。
また神機使いは偏食因子とオラクル細胞を体に埋め込むことで身体能力が飛躍的に向上し、身の丈を越えるサイズの神機を軽々と振り回し、アラガミによる捕喰にも耐える事が可能となる。


歴史

アラガミに対処すべく神機は開発されたわけであるが、その基礎理論・技術が確立されてからも目まぐるしい進歩を続けており、その性能や機能に応じて幾つかの世代に分けることができる。とはいえ世代分けはあくまで便宜上のものであり、根本的な動作原理・構造は変わっておらず各世代の定義も曖昧なものであることに留意されたし。

  • ピストル型神機(第零世代)
最初期の神機であり、当時(神機を使わずに)入手出来るコアが小動物サイズのアラガミのものしかなかったため『ピストル型神機』と呼ばれる小型のモノが限界だった。「第零世代神機」とも呼ばれることもある。
制御には「P53偏食因子」を用い、後の第二世代まではこの偏食因子が使われている。
当時は後述の適合試験の精度も低く、運用・技術面の蓄積もない危険極まりない代物であった。
もちろんサイズに比例して性能は低く*1、手練れが使っても当時のヴァジュラを仕留めるのが限界。アラガミ自体も進化を重ねているため、現在では全く通用しない。
しかしこの世代でオウガテイル等のより大きなアラガミのコアを入手できるようになり、後の神機の開発に繋げられた功績は計り知れないと言える。

  • 第一世代(旧型)
ピストル型神機で入手したコアを用い、より強力な神機が開発された。
神機使いの身体能力に合わせ、かつ大型アラガミとの戦闘に適した形状を追及した結果、今の様な大振りの銃や剣のような形状に落ち着いた。近距離型と遠距離型に別れており、後の世代の神機に比べて運用面での制約が大きい。
2070年代初頭には第二世代の開発に伴い『旧型神機』と呼ばれるようになる神機であり、この世代の完成を以て初めて、人類はアラガミに明確に対抗できる力を得たと言われている。

  • 第二世代(新型神機)
可変機能を備え、銃(オラクル放出)か剣(オラクル回収)のどちらかしか選択出来なかった問題点を解決している。
この特性を活かし、「リンクバースト」や「アラガミバレット」等の機能が実現した。
開発当初(2071年当時)は資源不足による絶対数の少なさや人材の問題*2から適合者が少なく、各支部に一~二名配備するのが限界だった。
しかしその戦闘力の高さから優先的に人材の発掘がなされるようになり、僅か3年後には新規の適合者は第二世代が主流になっている。

  • 第三世代
ラケル・クラウディウス博士が実用化した、「P66偏食因子」を用いる神機。第三世代とされているが、最新の神機であり普及していないため暫定的なものとなる。
通常の神機と異なり、腕輪が黒いのが外見上の特徴。
この神機に適合した神機使いは特殊な偏食場パルスを発生させる「血の力」に目覚める可能性があるとされており、現状では感応種のアラガミに対抗できる唯一の存在である。
血の力の発現に伴いブラッドアーツやブラッドバレットといった機能も獲得するため、更なる戦闘力の向上が期待できる。
一方で使用する偏食因子の違いにより従来の神機とは独立した整備環境を用意する必要があるほか、適合しても「血の力」を発現できるまでは第二世代と大差がない上、発現の条件も個人差が大きい等の課題が残されている。
2074年時点において、極東支部ブラッド隊のみに配備されている。



適合検査

フェンリルの庇護下にある人々は、出生時に遺伝子情報を登録されており、解析の結果、神機に適合する可能性が高いと判断された者は適合検査を受けることになる。
このデータ登録と検査は義務となっており、「何人もこれに逆らうことはできない」とされている。
加齢に伴い適合できる確率が低下すると考えられているため、実際に検査が行われるのは12~18歳と若年層が多い。
最終検査は偏食因子を注射後、神機と腕輪*3を装着するという手順となる。
遺伝子解析の精度は日々向上しており、実際の検査で不適合となることは稀と言われているが、適合できなければ神機に捕喰され、肉片と化すのみという過酷な"検査"である。
それ故その危険性は大衆には伏せられており、アルコールパッチテストのようなものと報道されている。



適合率

神機がどの程度持ち主に馴染んでいるかの度合いを示す数値。神機使いの潜在能力の指標でもあるが、作中で具体的な数値が設定されたことはなく相対的な優劣が語られるのみに留まっている。
一般的に適合率が高いほど神機が暴走する危険が低く、実際に扱う際の負担が少ない。
しかし適合率の優劣は神機使いの戦闘能力に関わる要因のひとつに過ぎず、適合率の低さを補って第一線で活躍する神機使いも存在する。
因みに先述の適合検査にも関係があり、適合率が高いほど検査時の痛みが少なく、低いほど痛みが増す傾向にある*4
適合率の低い神機…つまり他人の神機を使用(接続)した場合は先述の「適合試験」で述べた通り神機に捕喰されて死亡するか、最悪の場合アラガミ化してしまう。



神機パーツ

神機は主にアーティフィシャルCNSを持つ「核」に、近接武器・銃身・装甲といったパーツを「脚」と呼ばれる部品で接合している。
アラガミ由来の素材や金属などを素材にするが、いずれも偏食因子が練りこまれておりオラクル細胞に捕喰されにくい。
旧型神機は近距離型が近接武器と装甲、遠距離型が銃身を持ち、新型は全てのパーツを使用する。
各パーツはいくつかの系統に分かれており、それぞれ機能・性能におおよその方向性がある。
各パーツカテゴリーの詳細は各項目を参照の事。

◎近接パーツ
近接攻撃用の神機パーツ。刀身とも呼ばれる。
オラクル細胞の群体であるアラガミには単純な物理攻撃は意味を成さないが、刃や打撃面に神機のオラクル細胞を集中させ、接触した部分を「喰いちぎる」ことでアラガミにもダメージを与えることができる。
喰ったオラクル細胞を貯め込む機能も持つが、旧型の場合は回収した細胞を放出することができないため銃身パーツ持ちと同時に運用することが望まれている。
ブレード型とポール型に大別でき、さらにそれぞれ3つずつのカテゴリーに分かれる。

○ブレード型
ブレード型は2050年代半ばから運用が続いており歴史が長く、構造が単純で安定性・信頼性に優れる。

○ポール型
ポール型は欧州の支部で開発された神機パーツで、ブレード型に比べて複雑な機能・機構を持つ。
制御機構の複雑さ故か安定性に欠け、ブレード型に比べて高い適合率が望まれる。
2071年から極東支部でも欧州製パーツを輸入する形で運用されている*5
当時の欧州製パーツは極東支部製のアーティフィシャルCNSと相性が悪く、特に適合率の高い者のみ使用を許されていた。
2074年には極東支部内の設備が整い、正式運用に移行している。

◎銃身パーツ
遠距離攻撃用の神機パーツ。
神機が持つオラクル細胞を高エネルギー状態に励起して射出することが可能で、オラクルバレットと呼ばれるチップの変更によって単純な攻撃だけでなく特定部位を狙った攻撃や味方の回復・支援にも対応する。
オラクル細胞をアラガミに飛ばすことになるが、攻撃用に調節したうえでの強力なエネルギーを持たせることでダメージを与える。
発射できるオラクル細胞の量は有限であり、連続した運用にはオラクル細胞の補充が必要となる。
旧型の場合は「近距離型が敵から奪い遠距離型が使う」という分担を行うが、新型は自分で奪い取ることで直接補充できる。
大きく4種類に分けられる。

◎装甲パーツ
防御用の神機パーツ。先述の通り、旧近接型もしくは新型神機が装備する。
装甲展開時は表面に偏食因子が集中し、オラクル細胞よる捕喰のリスクと物理的なダメージの双方を最小化する。
大きく3種類に分かれ、装甲の展開速度や防御範囲などが異なる。
  • バックラー
  • シールド
  • タワーシールド


捕喰形態

第一世代近距離型、および第二世代以降の神機には捕喰形態(プレデターフォーム)が存在しており、アラガミの体を文字どおり「食べる」形で神機に取り込むことができる。
アラガミからコアを摘出する際にも使われている。
プレデターフォームの制御プログラム(プレデタースタイル)を書き換えることで、形状・機能を最適化することができる。

◎神機解放(バースト)
捕喰によって神機は活性化状態となり、一時的に神機の性能と使い手の身体能力が上昇する。これを神機解放状態と呼び、アラガミとの戦闘における重要な戦法となる。

◎アラガミバレット
第二世代以降の神機で使用可能な特殊オラクルバレット。
捕喰形態で取り込んだアラガミのオラクル細胞をバレットにして撃ち出すことができる。

◎神機連結解放(リンクバースト)
上記のアラガミバレットを再度オラクル細胞に戻して仲間の神機使いに受け渡す。
受け取った神機は強制的にバースト状態になるほか、アラガミバレットを受け渡し前より強力な状態にして発射できる。
重ねてアラガミバレットを受け取ることで更に戦闘力が上がるが、神機の暴走を防ぐため重ね掛けは「レベル3」までに制限されている。


引き継ぎ

ゴッドイーターは神機を用いてアラガミを駆逐していくわけだが、引退もしくは死亡により使い手が居なくなった場合は次の適合者に引き継がれる。
ただし都合よく適合者が見つかることは少ない為、倉庫にて埃を被ってしまう神機も少なくない。

◎神機を引き継いだ例


乗り換え

旧型神機使いであっても、後に別の神機に適合すると分かれば乗り換えることができる。
ただしキャリアの長い神機使いは本来の適合試験の限界である20代に入ってしまっていることが多く、適合率の低い神機への乗り換えは負担が大きいため推奨されない場合もある。

◎乗り換えを行った例


引退・活動限界

最初に適合してから規定の年数を経るか、士官としての能力を認められれば神機使いを引退することができる。
引退しても体に融合した腕輪はそのまま残り、身体能力も強化されたままとなる。
引退せずに神機使いとして活動を続けた場合、やがて活動限界を迎えてアラガミ化してしまうため、その前に引退する必要がある。活動限界に至るまでの年数は個人差があるが、定期検査によってその時期を予測可能である。


問題点

神機は未だよく分からない部分が多いオラクル細胞を利用している為、時折事故が起きている。
代表的なモノは適合検査時に神機に適合できず捕喰される、腕輪の故障や活動限界でアラガミ化してしまう…等で、前者はコンピューターによる遺伝子解析技術の進歩により減ってはいるが未だ完全には排除出来ず、後者に限っては奇跡としか言いようがない例を除き「介錯」するほか無いのが現状である。
また、神機使いと接続していない神機は制御を離れた状態にあるため非常に危険で、神機使い以外は触れるだけでも危険が伴い、特に持ち主が不在となった神機の保管・整備コストの高さが問題視されている。


これからの神機

現在では神機に頼らずアラガミとの戦闘を可能にする神機兵も実用化されているため、適合試験というハードルのある神機は一時その存在を危ぶまれることもあった。
しかし実際にはキュウビ神属や感応種等、強大なアラガミの出没する中で神機兵では対応しにくい局面も未だ多く、神機と神機使いの重要性は変わっていない。
このため、様々な機能を兼ねる腕輪の小型化や第三世代の普及、旧型の改良、人材発掘による戦力の増強が今も強く望まれている。
また現在研究中ものでは、完全な遠隔操作型の神機や使用者に合わせて自動的に調整・洗練されていく神機といったものも存在している。

今後の研究開発に期待しよう。



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最終更新:2021年10月19日 22:15

*1 それでも従来型兵器に比べれば雲泥の差であるが

*2 第一世代に比べて適合条件が厳しいとされており、候補者自体が少ない傾向にある

*3 第二世代までは「P53アームドインプラント」、第三世代は「P66アームドインプラント」を使用

*4 本編および公式作品中では適合率の高いカノンはほぼ痛みなし、逆に適合率が低いタツミは意識を失いかけるほどの激痛、1主人公はすぐに収まる程度となっている。例外もあり、2主人公は適合率がかなり高いにも関わらず痛みにのたうち回っていた

*5 当時はポール型の製造・整備のための設備が極東支部に存在しなかったため