稲葉姫子

登録日:2013/12/07(土) 14:15:43
更新日:2020/09/30 Wed 23:33:45
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「フリの割にボケが面白くない」



私立山星高校文化研究部の副部長。艶のあるストレートな黒髪、切れ長の瞳と長いまつ毛の持ち主。スリムでシャープな体型と姿勢の良さもあってか、高校生とは思えない大人びた雰囲気を醸し出している。ちなみに胸のサイズはBカップ。

文研部に入部した理由はパソコン部で部長と対立し、代わりに情報処理部を立ち上げようとしたが、人員が足りずに担任の後藤龍善によって他の4人と一纏めにされたため。

性格は冷静沈着で論理的。怒る時も自分の感情に飲み込まれることは少なく、自分の理性の支配下に置いていることが多い。永瀬伊織曰く「傲岸不遜、慇懃無礼。人を操り自分に利する、なにを利用しても有言実行」とのこと。
しかし単なる利己主義者というわけではなく、仲間のことを気遣い駄目な所をきちんと指摘していい方向へ導こうとしている。
また男らしい口調とは正反対な女の子っぽい名前で呼ばれることを嫌がっており、伊織からは「稲葉ん」、青木義文からは「稲葉っちゃん」と呼ばれている。

趣味は情報の収集と分析であり、桐山唯のスリーサイズや八重樫太一が青木からAVを借りていたこと等を知っていたりする。
事態の完全掌握を信条としており、ふうせんかずらの現象についての説明に対してはメインで質疑応答をしている。またふうせんかずらのもたらした断片的な情報から、現象への対策手段を考える話し合いにおいてもみんなをまとめ上げている。
太一を始め、文研部のメンバーはそんな頼りになる稲葉のことを強く信頼しており、稲葉自身も五人の空間を大切な場所だと思っている。
















以下ネタバレ

「-アタシにとってこの世で一番大切な『仲間』だ。
だからアタシにとって一番の『敵』だ」

他人のことが信用できない人間不信な一面がある。
中学生の頃は他人との間に壁を作り、親しげな友人と呼べる人はいなかった。
しかし文研部の他4人は初めてできた大切な仲間であると思っており、だからこそ仲間を疑ってしまう自分が嫌いである。そしてそんな醜い本心を見られてしまうことを恐れている。
こういう考え方をするようになった原因には伊織や唯と違い特別なトラウマはなく、元々そういう風に生まれた人間であり、救いようはないと考えている。


各巻での活躍

1巻 ヒトランダム

唯と青木の間で起こった「人格入れ替わり」を最初は単なる青木のボケと思い信じていなかったが、太一と伊織の入れ替わりや自分自身も入れ替わりに巻き込まれたことで信じるようになる。

「『人格入れ替わり』は誰かを蹂躙し破壊し得る可能性がある」と太一に警告したり、トラウマを持つ伊織や唯を心配していたが、やがて体調を崩して倒れてしまう。

「稲葉の力になりたい」と言う太一に対し


「-大丈夫じゃねえよ」


とこの状況に絶望していること、自分は他人を信用できないということを告げる。自分の身体が乗っ取られている間になにかされるんじゃないかと思うと夜も眠れない、そして仲間を信頼しているからこそそんなことを想像してしまう自分が嫌いだと。

それに対して太一は、「そんな稲葉もアリであり、俺は受け入れた」と伝える。しかしそれでも他の部員には自分の醜さを晒せないと項垂れる稲葉に対し、太一は「絶対墓場まで持って行くつもりだった秘密」を告白する。


太一「俺は稲葉をオカズにしたことがある」


稲葉(大爆笑)

→「変っっっっ態!ド変態、エロ犬、鬼畜、変質者、ひとでなし、発情期」

→「でもまあ、そんな太一も、アリなんじゃないか?」


これによって心を動かされた稲葉は、他の部員にも自分の悩みを告げる。三人はそれを「心配性」と捉えたことで、自分の悩みは些細な問題だと見方を少しだけ改める。

その後太一にも自分の秘密を告げる。


「アタシもお前をオカズにしたことがある」


かの有名なオカズ発言であり、一部からはオカズコネクトと呼ばれネタにされている。



2巻 キズランダム

太一と部室で二人きりになった際に、「欲望解放」によって服を脱いで半裸となり太一へと迫るも、唯と青木が部室に来たことで未遂に終わる。

ふうせんかずらの説明に対しては普段通り強気に対応し、状況整理と対策手段を分析する。しかし本心では心が折れそうであり、皆が、そして自分が求める自分だからと強い稲葉姫子として振る舞っていた。

引きこもった唯を登校させるため全員で彼女の自宅を訪問するも、「欲望解放」が発動し「下らない被害者面するなよ」と言い過ぎてしまう。正気に戻ってから謝るも、「でも稲葉はそう思ってるんでしょ」と拒絶されてしまう。
この件で稲葉は仲間に近づけばまた仲間を傷つけてしまうかもしれないと恐れ、他の部員と距離を置くようになってしまう。

他の部員たちが再び部室に集まるようになっても一人部室に姿を見せず、半引きこもり状態になる。そんな中ふうせんかずらが現れ、一番大切なのは文研部の絆なのか、もう一つ同じくらい大切なものがあるのではと揺さぶりをかけられて、太一が好きということを意識してしまう。

遠足にて伊織に太一が好きなことを見破られてしまい、走って逃げようとするも追いつかれ、「ずっと自分と太一をくっつけようとしていたのはどういうことだ」と糾弾され、「恋愛によって友情が壊れてしまわないように二人をくっつけて、五人の空間を守りたかった」「高校に入って仲間を初めて得て、どう関係を守ればいいかわからなかったから、強くてできる稲葉姫子でなければならない」と告げる。
それに対し伊織は「どんな稲葉んでも好きだよ、稲葉んは自分が思っているよりいい人間だよ」と励まし、「永瀬伊織と稲葉姫子の友情は、好きな男を取り合った位では壊れないよ」と自分の思いを伝える。
励まされた稲葉も改めて「可愛いだけの女に勝つ手段などごまんとある」と宣戦布告する。

その後、太一を校舎裏に呼び出し、「好きだ」と告白。伊織とは太一を巡るライバル関係であり、気を遣う必要はないと伝えた上で太一にキスをする。
「欲望解放」も終了し、再び部活に出るようになる。



3巻 カコランダム

伊織と唯が「時間退行」によって幼児化した際は、錯乱し「なんじゃこりゃああ!?」と絶叫した。

「時間退行」については、「『決定的ななにかを引き起こす』引き金になるかもしれない」と考えており、また昔のいつもなにかに怯えていた自分を見られたくないと恐れている。

幼児化した際は大人しく臆病な性格で、興奮した伊織と唯によって弄られたこともあって怯えてしまう。アニメ版は沢城氏のロリ演技も相まって、凄く可愛い。

太一にだけ「時間退行」が起こらないため、何か知っているのではないかとずっと疑っていた。青木と唯の問題解決によって太一が「もうすぐ終わる」と自信を見せたことで、疑念が確信に変わり彼を尋問する。結果、太一が二番目と約束していた誰にも話してはならないという約束を破り、現象をアトランダム化する原因を作ってしまう。

家庭のトラブルでみんなに迷惑はかけまいと一人で家に戻ろうとする伊織へ、「昔失敗したのは、誰にも頼らずに一人でやろうとしたからだ」と止める。そして「周りには仲間がいるのだ」と諭し、助けに応じて全員で伊織の家に向かうことになる。



余談

  • 人気投票では二位の伊織に二倍以上の得票差をつけて圧倒的一位となっている。

  • 稲葉役の沢城みゆき氏いわく、「稲葉はしっかり者というよりも、実はかなり変わった子。告白していきなりキスしちゃうのは、なかなかない」と評価している。
また、「周りより少し早く、たくさん物事を考えられるから、結果的に頼られるポジションに立っていただけ」とのこと。

伊織「十五時五十五分、立て主、『アニヲタに対し項目を追記・修正するように要求ス』、と。稲葉ん、記録した?」
稲葉「もちろんだ。今回の修正事項はこれで決まりだな」

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最終更新:2020年09月30日 23:33