鉄子の旅

登録日:2012/09/08(土) 14:47:28
更新日:2024/04/06 Sat 20:07:17
所要時間:約 3 分で読めます




鉄子の旅とは、月刊IKKIに連載されていた「ノンフィクション」の漫画。

作者は菊池直恵。
旅の案内人としてトラベルライター横見浩彦、そしてキクチの担当の三人(たまにゲスト有り)で主に横見が計画した路線を旅する漫画。

鉄道好きな人「鉄」には女性が少なかったが、本作により鉄道に興味を持つ女性「鉄子」が増えたとか。


情報漫画と名乗っているが、キクチの思考や横見の奇行等による一種のギャグ漫画としても成り立っている。が、横見はあまりそのような方向は望んでいない模様。


また、ノンフィクション漫画ながらアニメ化した事もある。


◆登場人物

◇レギュラー陣
  • 菊池直恵(CV:富坂晶)
キクチ。作者。女性。
鉄道の知識がほぼ無いにもかかわらず任命された。様々な地域を旅する内に段々とモーター音の差や鉄道知識が身についていく自分を嘆く事も。
駅弁が唯一の癒しだが、横見のは基本的に駅弁をそこまで重要視していない為、すっぽかされる事も。

  • ほあしかのこ
新・鉄子の旅の作者。連載開始当時19歳。以前から鉄子の存在は知っていたものの、実際に出会ってからはその実態に驚愕、混乱することになる。
鉄道知識はゼロに等しい。砂絵が得意で、作品がとある駅に展示されていたらしい。

  • 霧丘晶(キリオカアキラ)
3代目の作者。横見は「漫画は大げさに描いてるだけ。それほどハードじゃないよ」と説明していたが、彼女自身は取材をしているうちに横見の説明がウソであると感づいた。
連載前は乗車前・乗車中に食事をすると乗り物酔いしてしやすかったが、取材を重ねるうちに平気になった。

トラベルライター。連載当初は40歳。独身。
見た目はいかにもオタという感じ。鉄道にハマって30年以上、最早鉄道は横見の一部と化している程の人物。
言動が不安定で、割とサクサク計画を変更する。また、鉄道の事となると無邪気に騒ぐ事もあるが、興味が無い事にはとことん興味が無い。

基本的に古い駅や秘境駅が好みであり、毎回駅しかないような場所をセレクトする為、キクチは大変な目にあっている。
JR・私鉄全駅乗降車等の様々な偉業を達成している人。

また、旅の途中では時おり図ったかのような出来事が起きたりする事が多く、それは「横見マジック」と呼ばれている。

女性と鉄道の度をするならば、というテーマの旅を行う事もあり、
  • 鉄道好きで
  • 鉄道の知識が少しあり
  • 若くて可愛い子
という条件を満たした鉄道のアイドル「レールクイーン」なる存在を度々語っている。キクチ曰くレールクイーンの条件は揺らいでいるらしいが。
横見のサイトでは現在8人認められている。

  • 石川昌彦(CV:川島得愛)
イシカワ。鉄子の旅の初代担当。
鉄であり、彼と編集長が横見の本の事で意気投合した事が本作のきっかけ。
6話以降担当がカミムラ移った後もたまに自費で旅についてくる事も。ただ、ほぼ確実に旅の途中で一行から外れる。
リアルでは後にガガガ文庫に異動したとか。

  • 神村正樹(CV:太田哲治)
カミムラ。二代目担当。鉄子の旅はカミムラ初の担当。
ぽけーっとしている所があり、旅の間は必死にメモしている。

IKKI編集長*1
鉄であり、以前から鉄道漫画を連載したいと思っていたのが鉄子の旅で叶ったという形。特にスイッチバックが好きで、個人でスイッチバックのサイトを開設している程。
決してサイフではない。またほあし版では旅にも同行し、もう一つの趣味であるバンド演奏もキャラに出してきた。

余談だが江上氏は西原理恵子の『できるかなゴーゴー!』(扶桑社)にも少しだけ登場。部下を連れてバンド教室を訪れたところ偶々そこの取材に来ていた西原氏&小学館編集者と遭遇した。

  • 村井美樹
女優。ソフテツを自称。
キレると奇行が多くなる。
元々ゲストだったが、ほあし版からレギュラーになり、彼女の保護者ポジに落ち着く。

◇ゲスト
  • きなこ(CV:豊岡真澄)
横見の友人の友人で横見の妹分。一般人のため、作品内で素顔が描かれておらず、名前も仮名。本人が登場するシーンにはモザイクが掛かっている。
髪型は毎回変わっているが、ミニスカートなのは変わらない。レールクイーンの1人。
アニメではモザイク無しで出演。

  • 山田あさこ(CV:山田あさこ)
吉本興業所属の女性お笑い芸人。アニメでは本人が演じている。

  • 牛山隆信
横見の友人。リアルでは秘境駅の提唱者で、作中でも秘境駅の回で登場している。

  • 眞鍋かをり
タレント。鉄道には特に興味がなく、駅に対しては一層興味がない。

  • 豊岡真澄
タレント。鉄道の知識が深い「鉄子」だが、初登場時はそこまでではなかった。

  • 南田裕介
ホリプロのマネージャー。有名な鉄オタであり、ゲスト参加したのは彼が豊岡真澄を誘って応募したから。

  • 豊田巧
当時タイトーに所属していたゲームディレクター。電車でGO!生みの親の1人。横見曰く「なぜ任天堂の人が?」
作品には宣伝担当の佐藤さんと一緒に参加。

鉄道をテーマにしたバンド。車掌DJの野月さん、保線DJの土屋さんが登場。
鉄ヲタ界の頂点のうちの二人が出会った回は最早カオス化
また、アニメのOP、ED、2話の挿入歌も彼等が担当している
保線DJ「さみーよ」

アニメ版のオープニング前のナレーションは大の鉄道ファンとして有名な俳優の原田芳雄が担当していた。

キクチの体力の限界から48話で終了したが、その後作者・主人公をほあしかのこに変えた「新・鉄子の旅」、2018年現在は月刊サンデーGXで霧丘晶による「鉄子の旅3代目」が連載されている。

菊池版は全6巻、ほあし版は全5巻、霧丘版は現在2巻。


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最終更新:2024年04月06日 20:07

*1 IKKIが2014年に廃刊した後小学館を退社したため、「鉄子の旅3代目」には登場していない。