登録日:2012/09/12(水) 10:48:53
更新日:2025/02/05 Wed 14:44:36
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平民はいつでも貴族に殴られるのを待っているものだと思い込んでいるらしい
アルテナ星域会戦とは、大河SF小説『
銀河英雄伝説』作中で起こったリップシュタット戦役内の架空の戦闘である。
開戦前のブリーフィングで貴族連合軍は、自軍本拠地ガイエスブルグ要塞までローエングラム軍を長駆させ疲労のピークで迎撃するという、『実戦に関する』総司令官メルカッツ上級大将の戦略方針を採用していた。
慎重案に類するメルカッツの戦略方針には、盟主ブラウンシュヴァイク公こそ賛同していたが、若手貴族を中心に不満があった。若手貴族は命令するのに慣れきり自我を抑えるのが困難だったし、年長の貴族たちはそんな若手をそそのかして自分たちの都合のいいように動かそうとする。
メルカッツにあからさまな対抗意識を持つシュターデンは、そんな貴族たちにけしかけられる形で「まず一戦しよう」と申し出た。
シュターデンの対抗意識は、道原版コミックで「この戦いが終わったとき、メルカッツと自分のどちらが宇宙艦隊司令長官にふさわしいか」と意気込んでいる姿に見られる。
宇宙艦隊司令長官の座には開戦前からラインハルトが着任していており、貴族連合軍の勝利で『この戦いがおわったとき』には必然的に空席となる。
その座に就くのはメルカッツではないと自負するシュターデンには、確たる武勲が必要だった。
若手を中心に貴族たちから不評で、妥協するか無視されるのを承知で自分の作戦を貫くかという二択を強いられていた名ばかり総司令メルカッツは「一度たたきのめされるのも必要か」と妥協のもとシュターデンを送り出している。
アルテナ星域に展開したミッターマイヤーは600万個の広範な機雷原を敷いて敵に対応を強要させ、戦闘における先手と敵に心理的な同様を与えた。両軍は機雷原を挟んで3日間対峙する。
シュターデンは疾風のウォルフが速攻をせず対峙しているのはなにかあるとして動こうとしない。その姿勢に連合軍側の貴族達がシュターデンの消極策を「慎重論を通り越して臆病だ」などと非難する。さらにミッターマイヤー艦隊から傍受した、大軍を待ってから攻勢にでるという偽の情報を鵜呑みにして貴族達が逸り勝手に出撃しようとしたため仕方なく攻勢に出た。
シュターデンが作戦は守るようにと策を立案。それは軍を二つに分けて各々が機雷原を迂回して、左翼部隊が敵と全面衝突する間に右翼部隊が敵の背後に回りこみ後方と側面から敵を機雷原に追い込むというもの。
左翼部隊はシュターデンが、右翼部隊はヒルデスハイム伯が率いた。
しかし連合軍が動くよりも速くミッターマイヤーは動いており、ヒルデスハイムの右翼部隊に奇襲をかけて壊滅させた。ミッターマイヤーはそのまま全速で機雷原を迂回して左翼部隊の背後にまたも奇襲をかけて壊滅。攻撃を受けた時シュターデンは撤退を命じたが、自身は吐血して医療室へ運ばれた。
この会戦の後シュターデンはレンテンベルグ要塞へ撤退することに成功したが、リップシュタット連合軍はヒルデスハイム伯をはじめとして全軍の7割を失った。その話を聞いたブラウンシュヴァイク公は飲んでいた
ワインの入ったグラスを叩きつけ激怒した。
追記・修正お願いします。
- ヒルデスハイムたち きっと理屈倒れ提督のお目付役だったんだろな -- 名無しさん (2013-12-11 19:50:10)
- 度し難い間違いがあるな。 -- 名無しさん (2018-05-23 17:23:54)
- こういう勘違いしてる人多いのよね>別働隊をつくりそれによって首都星オーディンを制圧するという作戦がシュターデン自ら率いて実行された -- 名無しさん (2022-02-06 15:10:05)
最終更新:2025年02月05日 14:44