機甲兵団J-PHOENIX(ゲーム)

登録日:2011/03/05(土) 03:14:45
更新日:2024/09/18 Wed 03:04:48
所要時間:約 7 分で読めます




2001年6月28日にTAKARAから発売されたプレイステーション2用のカスタマイズアクションゲーム。

2001年2月15日に《機甲兵団J-PHOENIX 序章編》が先行して発売された。

続編に
《機甲兵団J-PHOENIX BURST TACTICS》
《機甲兵団J-PHOENIX コバルト小隊編》
《機甲兵団J-PHOENIX2》
がある。
J-PHOENIX2にはJ-PHOENIXと同じく序章編が本編に先駆けて発売された。

メカデザインはいずれも大河原邦男。
ガンダムっぽいとか言われる原因は多分この人のせい…。

この項目ではJ-PHOENIXだけでなく、BURST TACTICS以降も記載する。


【ストーリー】
聖歴21年。アルサレア帝国の将軍、グレン・クラウゼンが暗殺された。
その場に居合わせたグレンリーダー(主人公)。
グレン将軍の遺言として、「俺の死は隠せ。だからお前に影武者を任す。娘達を頼む(意訳)」との命令を与えられた…。

超ザックリだけどこんな感じ。(初代の本編のディスクが無いんで誰か追記お願いします)
一応、ゲームだけではなくアニメ、漫画、小説が存在する。

アニメは機甲兵団J-PHOENIX "PFリップス小隊"。全三話。
コバルト小隊編以降の作品にDVDが付属していた為、アニメ化している事を知らない人の方が多かったりする。
…OVAの扱いで良いのか?


小説は富士見文庫刊で、OVA版を原作とする。
作者は唯野条太郎でイラストはいずみべる。
タイトルは【機甲兵団J-PHOENIX"PFリップス小隊"恋する乙女の電撃作戦!】

ちなみに、リップス小隊の名前の由来は隊員の頭文字を取り

リサ →L
イズミ→I
プリス→P
セリナ→S

だったりする。

漫画は月刊コミックドラゴンで連載していた。
全一巻で、原作はTAKARA、作者は女屋マサカズ。
タイトルは《機甲兵団J-PHOENIX L HISTOIRE DE PAPILLON》。
主人公はパピオンで、ロイナーデ小隊が話のメイン。

【システム】
一言で言うと

《アーマードコアとほぼ同じ》

システム的に異なる点は修理費や弾薬費が無い、キャラクターの顔グラがある、脚部は人間型のみ。
また、後述のBURMシステムやハイパーモードによってACにはない独特の機体特性を引き出せる。
フレームパーツは特定の系列であることが分かりやすく、武装も特徴的なものが多い。
飛行しやすくなるウィング、演出付きで炸裂するバンカー、ロケットパンチを繰り出すナックル、某勇者王を思い出すハンマーとネタ要素豊富。
ウィングの存在もあって、常に飛行したまま戦うことが容易なのも当時のACとの違いと言える。
また、敵に可変大型ロボが1作目から登場している。

序章編、本編は一話ずつのミッションクリア型。
BTはSLGの様なマップ上の各拠点に移動後、ミッションを遂行しゴールポイントを目指す。
コバルト小隊はSLG同様、友軍部隊を駒として拠点侵攻・防衛を行わせ各マップの敵本丸を目指す。プレイヤー小隊が侵攻・防衛時にアクションパートになる。
2では1と同じ方式に戻った。

このゲーム独自のシステムについて説明する。

《武器開発》
初代、BT、コバルト小隊編、J-PHOENIX2と作品によって違う。
初代では金を払い、ミッションをクリアする事によりパーツを作成出来る。
BTではパーツが補給物資として支給される。貰えるパーツはステージ毎に違ったりする為、面倒ながらもそのステージを何度か周回しなければならない。
コバルト小隊編はステージクリア後に自動的に追加される
2では開発ポイントを消費し、極秘兵器開発施設シードラボ責任者のリーネ・フォルテにより、与えられた課題をこなす事で新しい武器や機体を開発していく。

《BURMシステム》
JフェニをJフェニ足らしめる所以。自機のカスタム状況をCPUが自動的に感知し、その性能を発揮出来るようにステータスに補正ボーナスの付与、特殊効果を発動するシステムである。発動した効果には固有の名称と補正ボーナスが有り、言わば組み合わせによるスキルみたいなもんである。

以下はほんの一例
○左手に刀系武器、右手は無装備→左腕の剣豪
HP微増、防御力やや低下、刀の威力増加
〇右手以外無装備かつ刀系→一刀侍魂
防御力大幅低下、刀威力2倍
〇全装備無し→完全無装備
パンチ力増大、防御力1.5倍

また兵器だけでなく、機体のパーツ自体の組み合わせで発動するBURMシステムもあり、大別すると
〇機体骨格の組み合わせ
〇特定の兵器と装備、機体と兵器の組み合わせ
〇機体重量
が要因となり、歩行速度やジャンプ距離、エネルギー回復速度といったほぼ全てと言って良いくらいのパラメータが補正を受ける。

故にブースターを使って移動するよりも走ったほうが(とんでもなく)速い機体、パンチ一発or刀一振りで敵を次々と破壊するACでは味わえない無双気分が味わえたりするバカゲーにも成り得る

また複数のBURMシステムを発動させる事によりペナルティを相殺し性能を底上げする事も可能であるが同時に発動できるスキルは限られており、カスタマイズによる機体性能変化を把握していないと思い通りに機体が組めない。Jフェニックスの醍醐味のひとつであり、BURMシステムはOFFにはできない

《ハイパーモード》
色は様々だが、Gガンダムのあれとほぼ同じ。
BURMシステムの稼働率が100%以上(例外有り)でハイパーモードの発動が可能になる。発動すると自機が光輝き(光らないのもある)さらに性能が変化する。その効果・有効時間はカスタマイズにより底上げするものもあれば極端になるものまで様々であり、無限の可能性を秘めている
変動幅はパーツの組み合わせによって装甲や攻撃力、移動速度などの元の値に対してそれぞれ数%~数百%に変化する。しかも、パーツの種類による傾向とかないに等しいので、一つ変えただけで一気に変動率が別物になる場合もある。
移動速度400%とかになろうものなら、それこそ漫画版アルトアイゼンよろしくちょっと前に踏み出したら一瞬にして敵が眼前に、どころか通り過ぎていることもある。

《ダブルBURMシステム》(BTから)
BT以降は予め兵器強制排除箇所を設定しておき、戦闘中に兵器をパージ、武装形態の変化をBURMが感知しパージ前とは別の特殊効果を発動し機体性能が変化するようにカスタマイズしておくシステムが《ダブルBURMシステム》である。パージ前にハイパーモードを使用する事はできないが排除設定をOFFにすることで従来通りに使用できる

これを利用して通常→パージ後→パージ後HMと三段階の機体性能の変化が可能になる

《コンビネーションバースト(CB)》(BTから)
所謂合体攻撃。僚機が2機いても一人ずつしか出来ない、どうせならジェットストリームアタックもどきをやりたかった…
発動する度にカットインが入り、僚機CPUの熟練度がないと失敗する事が多いのと成功してもあまり派手では無く、敵も使用してくる。何より無装備パンチほどの威力もないので設定をOFFにするのが実用的…
一部ミッションくらいしか役に立たない

《兵器変形》(2序章編から)
漢のロマン!変形!!と言っても装備武器しか変形しない。しかしよくぞやってくれたぜ!
その名の通りシールドが変形してガトリングガンになったりで格闘用ロッドを三節棍として振り回したり、ウイングの羽根をビットとして飛ばしたりできる様になった。
もともとヒロイックな武装と機体が多かった事もあり大変ウレシイ機能だが人気を盛り上げるには至らなかった…


《主な登場人物、機体》







このゲームを語る上で忘れてはならないのが《コンバート》である。
端的に言うと、このコンバートをしないと隠し要素が解放されなかったりするのだ。
BTの場合は、初代序章編→初代本編→BTとコンバートしないと隠し要素が殆ど解放されない。(初代本編の隠しパーツがBTで入手出来ない、など。そもそも一部の機体が初代序章編から初代本編にコンバートしないと入手不可)
その為、ユーザーからは違う意味で恐怖するようになった。(コバルト小隊編は完全に独立してる為、コンバートしなくても隠し要素が全て解放されます)

ちなみに、ゲームの方の主題歌は堀ひとみのHold Over。
OVAは《ゆい》の【もも】。
【もも】は妖精帝國の楽曲提供だとか。


「ガンダムっぽい」、「アーマードコアのパクり」とか言われてたりするが、そんな事を言わずに初代序章編からコンバートをして、一度はプレイしてみて欲しい作品である。


(主にコバルト小隊関連を)追記・修正をお願いしますね、リーダー君

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最終更新:2024年09月18日 03:04