白単(デュエル・マスターズ)

登録日:2013/12/20 Fri 23:48:22
更新日:2024/04/14 Sun 07:17:15
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かつてよりデュエル・マスターズには「赤単」「青単」「黒単」「緑単」というデッキタイプが存在していた。
しかし、光単色デッキは作る意義があまりに薄かった。
個々では優秀なウィニーを持っている光文明だったが、あえて単色で構成するよりは、他の色と絡めた速攻のほうが安定するからである。

だが、デュエル・マスターズ11年の歴史を経て、ついにDMR-09「エピソード3 レイジVSゴッド」において、白単を組む意義が出来たのである。


じゃあどんなデッキなの?

白単のベースとなるのは以下の2種のカードである。

サイレンス トパーズ  光文明 (4)
クリーチャー:アウトレイジ 6000
進化-自分のイニシエート1体の上に置く。
W・ブレイカー
誰も、自身のターン中、コスト4以上の呪文を唱えることはできない。

瞬封の使徒サグラダ・ファミリア UC 光文明 (2)
クリーチャー:イニシエート/ハンター 1500
このクリーチャーがタップされている時、相手は呪文の「S・トリガー」能力を使えない。

白単のベースとなるのはこの2枚。「呪文メタのイニシエート」である。
また、前述のトパーズや《聖天使グライス・メジキューラ》《聖天使グネス・パルキューラ》など、軽量進化クリーチャーを用意することで、殴り手を確保しつつ、相手の行動を封じていくスタイルが基本となる。

そして、イニシエートのもう一つの特徴、「タップキル」を全面に押し出していく。
要は自分のターンに相手のクリーチャーをタップし、それをアタックして潰していく。

このため、デッキの大半はイニシエートで構成することが基本となる。
この他のクリーチャーは《ガガ・ピカリャン》《予言者クルト》《一撃奪取 アクロアイト》といった非イニシエートの優秀なウィニーを中心とする。
呪文はトパーズの効果で自分も封じられる都合、あまりたくさんは投入されない。

イニシエート速攻とも言えるデッキタイプであるが、単色であるがゆえに色事故が起こりにくく、また《幻盾の使徒ノートルダム》という優秀なブロッカーアタッカーも投入できる。

デッキに必要なカード

コンセプトカード編

  • 《サイレンス トパーズ》
軽量アウトレイジ。だが進化元はイニシエート。
3コスト以下の呪文でなければ唱えられないようにすることから、呪文をかなり制限できる。
《母なる大地》?《スパイラル・ゲート》?前者はプレミアム殿堂、後者は殿堂入りだ。
《アクア・サーファー》はマジ勘弁してください。《終末の時計 ザ・クロック》も苦しい。

  • 《一撃奪取 アクロアイト》
かつては「アクロアイトトパーズ」とも呼ばれたデッキタイプだけあって、こいつは重要。
というか、こいつとトパーズのお陰でこのデッキタイプが考案された。サグラダ・ファミリアが今じゃ中心みたいに言われてるけどさ…。
こちらもアウトレイジでイニシエートではないが、「毎ターン1体目の白ウィニーの召喚コストを1下げる」効果がかなり速攻向きである。

  • 《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》
相手のS・トリガーを封じる。
これが出れば完全に呪文が封じられたも同然である。
ただし封じるのはあくまで呪文のトリガー。
だからサーフィンのイケメンは来ないでくれって。

軽量イニシエート編

  • 《黙示賢者ソルハバキ》
そして、軽量イニシエート兼マナ回収・回復要員。
こいつを出すとマナのカードを一枚手札と交換できるため、埋めてしまった必要なカードを回収しつつ、マナを1枚アンタップ状態にできる。
要はアクロアイトの後に出せばアクロアイトの軽減と自身のマナ回復で事実上コスト0。毎ターン1回までとはいえこれは大きい。

  • 《希望の親衛隊ラプソディ》
《予言者クルト》と全く同じスペックながら、イニシエートのため来るとと違い進化もできるウィニー。
同じデッキにクルトも入るが、こちらのほうをより優先して場に出したい。

  • 《涼風の使徒ラプド》
1コストブロッカー。これだけだとよくあるチャンプブロック要員だが、こいつはイニシエートなので、優秀な進化元になれる。

  • 《幻盾の使徒ノートルダム》
光単色であれば2コストでアタッカーもブロッカーもできる優れたイニシエート。

他にもイニシエートの数だけパワーが上がる《剛力の使徒イグナッチオ》や光以外の呪文コストを2上げる《剛厳の使徒シュライバー》、元祖タップキル《雷光の使徒ミール》など軽量イニシエートは数多い。

非イニシエート編

光ウィニーといえばこいつ。ラプソディの先輩。
ライトブリンガーなので進化元になれない点で後輩に劣るものの、光ウィニーデッキでは入れておきたい1枚。

  • 《ガガ・ピカリャン》
あの殿堂入りカード《アクア・ハルカス》と全く同じ能力を持ち、4枚も投入できるドロー要員。光ではドローソースが少ないので重要。

  • 《束縛の守護者ユッパール》
ガーディアンではあるものの、タップどころかフリーズできるためにこのデッキのコンセプトに十分合致する。2枚位は挿しておきたい。

  • 《光牙忍ライデン》
相手のアタック時やブロック時にニンジャ・ストライクで出せば相手の他のクリーチャーをタップできるため、後続を封じることができる。

この他、《宝翼機ミール・サンダー》《光牙忍ハヤブサマル》も面白いかもしれない。

弱点

サーファーに弱い。
ザ・クロックに弱い。
シノビに弱い。
殴り返しに弱い。
チャンプブロックに弱い。
スレイヤーブロッカーに弱い。

…要はクリーチャーに弱い。デュエル・マスターズというクリーチャーが主役のカードゲームでこれは当然ながら痛い点である。
クリーチャーのアタックやブロックだけでなく、クリーチャー効果による除去やフリーズなどにも弱いため、ある程度は封じられるカードを入れておきたい。
幸い、相手ターン中には呪文が使えるので、《DNA・スパーク》あたりを入れておこう。

また、クロスギアにも無力だったりする。この点は仕方ないと割り切るしかない。

また、やたら古いカードから最新のカードまで、幅広いカードプールからカードをチョイスしたデッキタイプであるため、作りづらいかもしれない。
…といっても、絶版は《聖天使グライス・メジキューラ》くらい。他のカードはここ2、3年の間に再録されているので、なんとか手に入るはずだ。

まだまだ生まれて間もないデッキタイプだが、呪文を封じることで優位に立てるところは多いので、うまく扱いこなせば強いプレイヤーになることも夢じゃない。
また玄人向けのデッキタイプだが、そこまでカネがかかるデッキでもないので、興味があったら組んでみてもいいかもしれない。
コントロール気味のビートダウンという特殊なデッキ。その魅力を味わってみるのもいいかもしれない。



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最終更新:2024年04月14日 07:17