スペシャル・クライマックス(デュエル・マスターズ)

登録日:2014/01/24 Fri 21:01:56
更新日:2024/03/15 Fri 01:17:08
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無駄無駄無駄無駄無駄、無駄をLOVE!必要ないって、それはタブー!
無駄の良さわからんって、そいつはバツ!とにかくとまらん、無駄のラッシュ!
きっといつかは役に立つ!ホントかウソかは謎である。
メインじゃなくても愛せと、サブ!

なんにしたって、愛は勝つ!


「スペシャル・クライマックス」とはデュエル・マスターズの種族である…

が、種族なのにいろいろと「気にしたら負け」な点が多い種族である。

概要

デュエマには数多くの種族があり、他のTCGよりも種族間シナジーが特に重要となる(他のTCGも種族を軽視していいわけではないが、遊戯王のような「テーマ」が優先されたり、ヴァンガードのように「クラン」が優先されたりというものが多い。デュエマほど種族が重要視されるのはMTGやBSなどだろうか)。
ところで、それら種族とは通例何のカードに付いているものだろうか。

「クリーチャー?」正解である。

そして、種族といえば「同じ種族を持つ他のクリーチャーがいる」ことも重要である。

さて。

1.スペシャル・クライマックスは呪文しか持たない
種族ってなんだっけ?
生き物が持っていないのに種族である。もちろん、書いてある場所は種族のそれだけど。
一応クリーチャー以外が持つ種族はサムライ(クロスギア)とナイト(呪文)が存在するが、これらはクリーチャーにも所持者がいるうえ、そのクリーチャーとシナジーすることを目的にデザインされている。サムライもナイトもそういうわけでハナから呪文だけしかない種族ではないのだが、スペシャル・クライマックスは呪文しかない。
「でも種族間シナジーを期待されているんだろ?」

2.カードは1枚しかないうえ、サポートカードはない
所有者(?)は《偉大なる無駄》(グレート・ムダ)一枚のみ。
また、スペシャル・クライマックスを指定した効果もない。
持つカードの通り、「無駄な種族」なのだ。
一応《光器ペトローバ》《ビックリ・イリュージョン》の効果で指定できる。だが前者は全くもって意味ない効果だし、後者の効果だったらダイナモとかハンターとかアウトレイジとかを指定したほうがいい。

「でもスペシャル・クライマックスという響きだし、強い呪文が特殊な位置づけでついてるんでしょ?」

偉大なる無駄(グレート・ムダ) 火文明 (1)
呪文:スペシャル・クライマックス

はいこれがカードのステータス。
「効果は?」

このカードに効果なんてない。

多分他のTCGでも類を見ない「バニラ呪文」である。
火文明には1マナ呪文が9枚あるが、そのうち8枚の完全下位互換で、残る一枚《ドリル・スコール》とは相互互換となるが、《ドリル・スコール》はジョバンニスコールのキーカードであり、何もしないこのカードとはいろいろと立ち位置が違う。多分比較するのも無駄
一応《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》のG・ゼロ条件とか呪文で誘発するトリガーとかあるっちゃあるが、そのためだけにこのカードを使うのはナンセンスである。

この種族は、そしてカードはなぜ生み出されたのか。
それはこのカードがジョークカードの位置づけであり『ブラック・ボックス・パック』に収録されるために作られたのである。
「どうせハズレなら徹底的にハズレにしてやろう」ということなのか、あるいはフレーバーテキストで笑って欲しかったのか。
ともかく、無駄でしかない呪文に無駄な種族をつけたものであるといえる。

しかし、ここまでハズレだと笑えてくるのは確かであり、そういう意味では面白い種族であると言える。









後に「超ブラック・ボックス・パック」にて2枚目のバニラ呪文が登場した。

偉大なる感謝(グレート・サンキュー) P 火文明 (1)
呪文:スペシャル・サンクス

この呪文にも効果はないがこちらは「 感謝状の代わりに使える 」カードとして扱えるため、
空欄の部分に感謝する相手とこのカードを贈るプレイヤーの名前を書くことができる。
「貴重なカードを快くタダor二束三文で譲ってくれた相手にトレード要員として」
「デュエマ仲間の誕生日祝いのカード代わりに」などなど、デッキに入らないだけで使用法自体は明確。
そのため、ある意味において「まったく同じ性能でありながら、明確な使い道があるという意味では上位互換にもなりうる」というややこしい関係になっている。

余談

  • なお、当時の公式大会ルールでは、『スペシャル・クライマックス』および『スペシャル・サンクス』は種族と見なされず、呪文が持つ『サブタイプ』という扱いだった。現在では『サブタイプ』は廃止され、クリーチャーに限らず種族として扱われるようになった。

  • 《偉大なる無駄》のカード名の元ネタは、プロレスラーである武藤敬司氏のリングネームの一つ『グレート・ムタ』である。
    イラストのクリーチャーも、ムタ氏の決めポーズである『プロレスLOVE』ポーズを取っている。
    プロレスネタ好きに定評のある、デュエマならではのカードであると言えよう。

  • BBP3弾の「謎のブラックボックスパック」では水の魔導具呪文《堕呪 ゾメンザン》がバニラ呪文として登場している。バニラなのに変わりは無いが、こちらは唯一の1コストの魔導具呪文として明確な役割があり、水魔導具デッキに入って環境入りを果たしたことがある。また、無駄呪文と違って再録もされている。



感謝状

グレートなデュエリスト達へ

いつもグレートな愛をありがとう!!グレートに感謝でスペシャルにサンクスです。
いつものお礼にグレートなお手伝いをさせてください。
そして、いつまでもグレートでいてください。

《偉大なる編集》より

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最終更新:2024年03月15日 01:17