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エビゾウ(星のカービィ)

登録日:2014/03/12 Wed 13:08:47
更新日:2026/05/22 Fri 22:15:29
所要時間:約 5 分で読めます







成田屋~!!
イヨッ、大統領~!!



「エビゾウ」とは、フルCGショートアニメ『星のカービィ~特別編~ 倒せ!!甲殻魔獣エビゾウ』に登場した魔獣のことである。


概要

例によってデデデ大王ホーリーナイトメア社からダウンロードした魔獣。
肩書はサブタイトル通り「甲殻魔獣」だが、実際にやってることは「冷凍魔獣」でもある。

見た目は間抜けな面をした、尻尾で直立する小さなエビ
デデデからもダウンロード後に「なんだか弱そうぞい」と侮られるほど、あまり強く見えない。
しかし弱そうな姿に油断するなかれ、ゾウのような鼻の部位から超強烈な冷気を噴射する冷凍ブレスが最大の武器。
その気になれば氷漬けにしてしまえるほど。

尻尾でぴょんぴょん跳ねる可愛らしい移動方法に反して、フットワークも侮れない。
何かあればすぐ冷凍ブレスを吐きつける凶暴性を備え、単独でデデデ城からププビレッジに下りて村人達にも狼藉を働くなど、オーソドックスな魔獣らしい乱暴者。
素の身体能力も高いため、少なくとも丸腰のカービィには一方的に勝てる。
自分の攻撃でガレキに埋もれても、平然としていられる強靭な肉体を誇る。

また、カービィを視界に入れた時はサイボーグのような視点から認識している。まさか生物じゃないのだろうか……?


だがこれさえも序の口に過ぎず、真の姿は超巨大なエビの怪物。


この形態では巨体の上に空も飛んでしまい、両手のハサミは城の一部を軽々と粉砕する凶器にパワーアップ。
鼻からの冷気もより凄まじく強化され、本来なら弱点と思われるはずの炎も全く効き目がない。
加えて分身の小エビ軍団を混ぜ込むことで追撃も完備している。
全体的に本編第1話のオクタコンをよりダイナミックに、より攻撃的に仕上げたと言ってもいい。機動力の面でもおそらくはオクタコンより上。

とても番外編で出す魔獣とは思えないスペックである……。

真の実力ゆえか、お値段も張るようでその額は1~2億デデン。
……なんでこんな曖昧すぎる表記なのかと言うと、カスタマーサービスが「1億デデンから2億デデンに割引」という意味不明なセールストークでアホのデデデを騙したためであり、実際には1億と2億のどっちが正しいのか不明となっている*1


劇中での活躍

冒頭からすぐにダウンロードされて登場。
自分を侮ってきたデデデをエスカルゴン共々に氷漬けとし、ププビレッジでもコックカワサキ、ブン達を次々と餌食にした後、本命のカービィと城で対峙。
一方的にボコボコにしてあやとりの糸が如く蹂躙した。

やがて、唐突に繰り出したタックルが空振りして自滅……と見せかけ、直後に真の姿を披露。
ここから執拗にカービィを追撃して一方的に畳みかけ、ファイアーカービィの炎もより強化された冷凍ブレスで圧勝……と、どうすれば勝てるのか分からないほどの強さで終始優勢に追い詰めていった。

しかし、メタナイト卿のアドバイスをもとにカービィが小エビの方を吸い込むと……。










!?


まさかの歌舞伎役者に変身。
清々しいほどに世界観ガン無視しまくった8頭身のコピー能力「カブキカービィ」と、禍々しい空の下で睨み合うエビゾウの光景は無駄にラストバトル感が溢れている。


カブキカービィが飛び六方で迫り、エビゾウはこれを十八番の冷凍ブレスで迎え撃つが、額にチャージして放たれた強烈なビーム*2に打ち破られ直撃。
大量のエネルギーが送り込まれて体は膨張し、破裂寸前のところで最後の一撃を食らい、遂に敗北を喫することに。
哀れにも大爆発したエビゾウは大量の焼き小エビとなって降り注ぎ、たまたま居合わせたカワサキが大喜びする結末となった。


余談

  • サブタイトル通り話の中心となっている敵のエビゾウだが、彼絡みでは上記以外にも全体的にかなりネタが多くカオス極まる。
    • エビゾウダウンロード前からして、いつものOP映像と見せかけた親玉のナイトメアカスタマーサービスのメタいやり取りが繰り広げられている。
    • エビゾウが村でコックカワサキに目をつけられた時は「何もしないから俺のエビフライになっておくれよ~ねぇ~」と説得力皆無で迫られた。そしてカワサキがどうなったかは察しの通り。

  • そもそも小エビから獲得したコピー能力といい、エビゾウの名前といい、明らかに現実の歌舞伎役者「市川海老蔵」が元ネタである。デデデが叫んだ「成田屋~!」も現実の歌舞伎役者の屋号*3
    念のため断っておくが現実の歌舞伎役者は糸を出すことはあってもビームは出せない。*4
    • ちなみに、小エビからカービィがカブキ能力を獲得したシーンでは、常識人枠のフームとメタナイト卿がツッコミを放棄してすっかりノリノリになってしまい、これには思わずブンがツッコミ枠に回るほどだった。

  • エビゾウとカービィの戦闘シーンを構成する要素の一部「巨大化した海洋生物モチーフの魔獣」「ファイアカービィ」「デデデ城を舞台とした空中戦」は、言うまでもなく第1話「出た!ピンクの訪問者」のオマージュである。
    デリバリーシステムのシーンも第2話の描写によく似ており、全体的に初期のアニカビを意識した作りとなっているのが分かる。

  • エビゾウ、及びエビゾウの小エビで変身したカブキカービィはこの回限りの一発ネタと思われていたが、後にカブキカービィは『あつめて!カービィ』でまさかのゲスト出現。
    サブゲーム「カービィマスター」でカービィの攻撃技の一つとして現れ、原作同様に額からビームで敵を一掃していく。残念ながら人間体にはならない。
    • ちなみにカブキカービィの衣装は、人間体・カービィ体ともに歌舞伎十八番が一つ『勧進帳』の弁慶が元ネタ。特に人間体はホントにそのまんま。
      この『勧進帳』は成田屋が完成させたものと言われており、かつては成田屋のお家芸として他の役者が無断で上演することができなかった。
    • ちなみに、現在の11代目市川海老蔵は、この弁慶を史上最年少で演じたことがある。俺は人間国宝だ!





追記・修正は小エビ料理を考えながらお願いします。


出典:『星のカービィ~特別編~ 倒せ!!甲殻魔獣エビゾウ』任天堂 ハル研究所
(c)Nintendo/HAL Laboratoly.inc・CBC. All Rights Reserved.
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最終更新:2026年05月22日 22:15

*1 しかもこの時の電卓は明らかに桁数が1つ多く、厳密に見直すと20億デデンもの高値がついている。作画ミスなのかは不明だが、デデデを顧客としてナメきったカスタマーのことだから、ぼったくるために本気でやりそうなぐらい違和感が無い。

*2 ちなみにここで元の頭身のカブキカービィに戻った。わざわざ8頭身になった意味って……

*3 歌舞伎では役者の見せ場に屋号を叫んで囃し立てる風習があり、それをパロディ化したもの。屋号とは江戸時代は武士しか姓を名乗れなかったため、役者や商家などが姓に変わって一家または一門ごとに代々名乗っていたのが屋号であり、そしてエビゾウの元ネタとなった市川海老蔵こそ他ならぬ成田屋の役者である。

*4 まあ最近では「スーパー歌舞伎」として影分身の術やら悪魔の実の能力を使ったりしてるので、そのうちビームも出るのかもしれない……