暗黒の儀式/Dark Ritual(MtG)

登録日:2014/03/25 Tue 00:00:12
更新日:2024/04/21 Sun 23:08:43
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「パワーのあり過ぎなんてことが世の中にあるとしたら、それは俺がまだ発見してないものだな。」
―ヴォルラス



マジック:ザ・ギャザリングに登場するカード。
のインスタント。初出は最古のエキスパンションであるアルファ。
1999年のメルカディアン・マスクスを最後にスタンダードで使用可能なセットからは退場したが、スタンダード外の特殊エキスパンションでは常連カードとして収録される。レアリティはコモン。

以下カードテキスト。

暗黒の儀式/Dark Ritual (黒)
インスタント
あなたのマナ・プールに(黒)(黒)(黒)を加える。

黎明期から存在した由緒正しく、そして幅広く使われたマナ加速呪文。カード1枚が黒3マナに変わる。

MtGではマナ・コストが増えるにつれ、急カーブで呪文の性能が上がっていく。同じ性能でもマナ・コストが1違うだけで評価がガラリと変わる、なんてことも多い。
そんな中で、本来なら3ターン目に出てくるような連中が1ターン目から出てくるのだからたまったものではない。

有名な相方としては、1ターン目に沼から暗黒の儀式を唱え、惑乱の死霊を出すという通称「A定食」

惑乱の死霊/Hypnotic Specter (1)(黒)(黒)
クリーチャー — スペクター(Specter)
飛行
惑乱の死霊が対戦相手にダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚無作為に選んで捨てる。
2/2

同様に1ターン目から出てくるファイレクシアの抹殺者

ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator (2)(黒)
クリーチャー - ホラー(Horror)
トランプル
ファイレクシアの抹殺者にダメージが与えられるたび、その点数と同じ数のパーマネントを生け贄に捧げる。
5/5

などが定番だろうか。ショックで焼かれるまでが定番という話もあるが。



その後、エクステンデッドで禁止、またインベイジョン・オデッセイに収録されずスタンダード落ち。
代わりに

陰謀団の儀式/Cabal Ritual (1)(黒)
インスタント
あなたのマナ・プールに(黒)(黒)(黒)を加える。
スレッショルド ― あなたの墓地にカードが7枚以上ある場合、代わりにあなたのマナ・プールに(黒)(黒)(黒)(黒)(黒)を加える。

が登場したものの
  • 1ターン目に使えない
  • 1マナしか増えない
  • スレッショルドだと3マナ増えるとはいえ、土地が増えてくる中盤以降にマナ加速出来てもあんまり
と、どうにも見劣りする。
とはいえスレッショルドを達成すれば下記の《煮えたぎる歌/Seething Song》の上位互換になるため決して弱い訳ではない。
事実早いターンにマナが大量に必要なデッキでは普通に用いられており、【ストーム】などでは基本一緒に4枚投入されている。


現在では一時的なマナ加速はが主流となっている。こちらの代表選手は

煮えたぎる歌/Seething Song (2)(赤)
インスタント
あなたのマナ・プールに(赤)(赤)(赤)(赤)(赤)を加える。

炎の儀式/Rite of Flame (赤)
ソーサリー
あなたのマナ・プールに(赤)(赤)を加え、その後あなたのマナ・プールに、すべての墓地にある《炎の儀式/Rite of Flame》という名前のカードの総数に等しい点数の(赤)を加える。

などだろうか。まぁこの2つはモダンで禁止カードだけど。


従って(スタンダードやモダンで使えるセットでは)再録される可能性はほぼ無いと言えるだろう。
使いたい人はレガシーかPauperでどうぞ。


ちなみに、暗黒の儀式を含めアルファから存在する1マナのインスタント達はブーンズ(Boon:恩恵)と呼ばれるMtG最古のサイクルである。
いずれも1マナのインスタントで、何かを3することが出来る。
また《Ancestral Recall》以外はすべてコモンである。(アンリコはレア)




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最終更新:2024年04月21日 23:08