ヘビーモール(星のカービィ)

登録日:2014/04/04 Fri 02:13:24
更新日:2025/06/28 Sat 12:52:59
所要時間:約 4 分で読めます







(『星のカービィ 夢の泉デラックス』(HAL研究所、任天堂2002年10月25日発売)より)



ヘビーモールとは、ゲーム『星のカービィ 夢の泉の物語』とそのリメイク版『星のカービィ 夢の泉デラックス』に登場するボスキャラクターの一体である。



概要

5面「ヨーグルトヤード」のボスを務める。
一つ目と黄色(金色?)のボディに、一対の赤い円盤型ノコギリを装備したロボット
機体下部(背中)には排気口とプロペラのようなものが存在する他、ミサイル発射口が取り付けられている。
目はよく瞬きし、定期的に排気口から蒸気が噴き出す。


星のカービィシリーズでは初めてとなるロボット系のボス。
後発の同系統ボス達の先駆けとも言える存在で、今もその特異なデザインが好きな人はたまにいたりする。



戦闘の流れ

ヘビーモールの異質たる所以は何もデザインだけではない。


戦闘開始後、ヘビーモールはカービィそっちのけで画面右に穴を掘り続けていく。
今までのボス戦が面と向かい合ったバトルなのに、こいつだけは知ったことかとガンガン突き進んでしまう。
明確な攻撃も背中からミサイルを出すぐらいで、ノコギリは自身の上下の土を掘ることにしか使わない。
このように消極的な面が強く、戦う気があるのか疑わしいものがある。
(彼を含めたボス達はスターロッドの1本を預かっているので、守り抜くための逃走と見れなくもない)



しかし、奴の武器はミサイルやノコギリ等ではない。


地形である。



この戦いは常に強制スクロールとなっているだけでなく、ヘビーモールが上下に動けばスクロールも上下移動が加わる。
上に動けば、足場が消えて落下死の可能性が生じ
下に動けば、今度は足場と天井に挟まれる可能性が・・・
そう、ヘビーモールの狙いはカービィの即死を誘うことなのだ。
星のカービィシリーズにはこれまで多くのボスキャラクターが登場した訳だが、
純粋に地形を利用したボスは意外とそれほど多くなかったりする。


そのため他のボスと違い、画面のスクロールと地形に意識を向ける必要が生じる。
落下死はホバリングで回避できるからいいが、やはり怖いのは地形による圧死。
出っ張りや窪みのせいで逃げ遅れ、プチッと挟まれては元も子もない。
いかにヘビーモールと付かず離れずの距離を維持できるかが重要になるだろう。
また、前述のノコギリを使って上下の土を掘り、いびつな地形を作り出す点にも注意が必要。
後述するが破壊手段を持たない時は地味に脅威である。


発射するミサイルは黄色と赤の2種類。
どちらも真っ直ぐ飛び、土を削る性質がある。
吸って吐くぶんには問題ないが、実は飲み込むとコピー能力を得ることが可能。
黄色は「ハンマー」で、飛び道具こそないものの火力の高さは短期決戦にうってつけ。
ヘビーモールの動きが落ち着いた時を狙えば、一気に仕留められる可能性が高まる。
では赤色はと言うと・・・「スリープ」
コピーした途端に眠ってしまうハズレ能力で、うっかりすると死に直結する可能性が高い。
万が一コピーしてしまった場合、すぐに復帰できるか否かはヘビーモールの機嫌次第である。



なお、最初のうちは移動スピードも遅く、実は即死の心配をする必要はあまり無い。
本番は体力が半分を下回った辺りから。
いきなり急ブレーキや急発進を行ったり、揺さぶるように大きく上下移動したりと厄介な行動を取り始めるからだ。
接近時はコピー能力があれば大チャンスだが、
深追いすると突然の上移動で置いてけぼり=落下死につながる危険もある。
何より間合いがあまりに近すぎるため、振り回されるノコギリに対応しきれない事も。


すっぴん状態でも、ミサイルをほおばったまま上に登るのは地形次第で無理ゲーに近くなる。
吸い込んだら下手に動かれないうちにさっさと吐き出したい。


最後に、ヘビーモールが削る土は硬いブロック判定を持っており、
それらを破壊可能なコピー能力で簡単に掘れてしまう特徴がある。
床を削って天井から逃れられるんだから良いじゃないか、と思ったら大間違い。
攻撃時間の短いハンマーはまだ気をつけやすいから良いが、垂直に落下するストーンや、
走るだけでブロックを壊せるホイール非常に危険である。
はっきり言って持ち込むだけ不利なので、大人しく捨ててしまった方がいい。




リメイク版では他の敵キャラクターの例に漏れず、サイズが大きくなった。
また、ドット絵が新調された為ディティールも細かくなり、金属的な光沢が表現されている。
基本的な挙動はオリジナル版とそれほど変わらないが、ミサイルの発射頻度は抑えられた。
(実際に比べてみると、オリジナル版は事あるごとに撃ちまくっている)


余談

実は元々デデデ大王の手下ではなく、石炭一年分で契約したという裏設定が存在する。
つまりヘビーモールの動力源は石炭という事に・・・


『夢の泉の物語』のボスキャラクターでは後発作品への出演などが無く、やや存在感が薄い。
しかし、2014年発売の『星のカービィ トリプルデラックス』ではキーホルダーの1個として登場。
本人でないとはいえ、久々に表舞台へ姿を現したことになる。



ちなみに、シリーズ内で「ヘビー」とつくロボット系ボスは今のところヘビーロブスターだけである。
(HR-D3も一部の技名から「ヘビー(H)ロボット(R)」と読むこともできる。
が、HR-H(E)という先駆者の時はなにも公的言及がなかったため、ヘビーロボットは後付けの可能性もある)




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最終更新:2025年06月28日 12:52
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