ジャック・チャーチル

登録日:2014/04/27 (日) 16:25:00
更新日:2019/11/27 Wed 00:19:57
所要時間:約 5 分で読めます




ジョン・マルコム・ソープ・フレミング・チャーチル(1906-1996)とは、スコットランド魂あるいは英国面という概念の擬人化存在であり、ある意味枢軸国リアルチート三人衆の同類である。
通称「マッド・ジャック」。座右の銘は「士官たるもの剣を持たずして戦場に赴くべきではない」
簡単に言うとFPSの世界で一人だけシステムが無双シリーズな人。そしてたぶん真の出身はFE世界
wikipediaではクレイモアを片手に上陸をしている勇姿を見ることができる


大戦前、あるいはマッド・ジャック潜伏期

生まれは英領香港で、二十歳の時に王立陸軍学校に入学。卒業後はマンチェスター連隊に配属され、英領ビルマで軍務に就く。
この時、何がどうしてそうなったかは置いておくとして、カルカッタまでわざわざ無線を習いに往復4,000kmかけて「チャリで来た。」を敢行するなど、既に後のマッドぶりの片鱗を見せている。
が、本人曰く「あまり楽しくなかった」らしく1936年に除隊。第二次大戦が始まるまで新聞社に勤めていた。

覚醒、マッド・ジャック

第二次大戦が始まると再志願し軍務に復帰。なお、理由は「戦争ができるから」の模様。貴官はどこぞの初音デブか。
が、彼が配属されたのは「名目上だけ戦争やってる」おフランスの国境沿い。これではつまらんとフィンランド義勇軍に志願するも、それそのものが中止になってしまい暇を持て余す。
……と思ってたらついにドイツがベルギーに侵攻。大喜びで戦争しに行くこととなった。

そしてこれこそがマッド・ジャック伝説の幕開けであった。
なんと近代戦のまっただ中、ロングボウぶっぱして下士官ぶち抜くという嘘と冗談と英国面が総動員したようなスコアを叩き出してしまう。
当然第二次大戦唯一の「弓矢による」殺害スコアだがこんなん誰も真似せんわ。
また、いち兵士としても普通に優秀で、撤退中に取り残された戦車長を救出するなど地味に戦果を挙げている。
しかしいくらチートが奮戦しようが勢いに乗りまくって押せ押せムードのドイツ軍を押し止めることはできず、ダンケルク経由でイングランドに撤退。
新設されたコマンド部隊に「意味はわからないがとりあえず危険な任務がいっぱいで楽しそうだから」というアレすぎる理由で志願。
コマンド部隊をひとつ任されることとなる。絶対クレイジーさで率いていたに違いない

1941年12月27日、マッド・ジャック伝説第二幕。
ノルウェーに展開していたドイツ軍に対する奇襲攻撃(オペレーション・アーチェリー)においてあろうことかバグパイプを演奏しながら抜剣突撃をやらかすという凶行に出る。奇襲って奇怪な襲撃って意味じゃねーから!
しかも突撃を成功させ、非常に少ない犠牲で島一つ占拠してしまうという戦果を叩き出してしまった。そして叙勲された。
ついでにコマンド第二部隊の隊長に昇進した。

1943年7月、マッド・ジャック伝説第三弾。
麾下のコマンドを率いて南伊で破壊工作の指揮を執るが、今度はナポレオン戦争時代よろしく戦列歩兵陣で突撃というのは有名な誤解で、実際は数的不利を覆すために総勢65名のコマンド部隊を6つの横戦列に分散。
何も見えなくなる深夜を待って、6方向から大声で「コマンドー!」と鬨の声を挙げながらドイツの砲兵陣地に襲いかかった。

目視による判断が出来なかったドイツ砲兵部隊はてっきりいつの間にか大軍に包囲されたと勘違いし大混乱。教科書入りにできるような模範的な夜間奇襲の末に、100名以上の捕虜を取るというガチの大戦果が上がった。
なお、本人は当然のように指揮官先頭で抜剣突撃していた模様。帰路では手押し車に救助した負傷兵を載せ、捕虜に運ばせていたという……もう本当に何なのこの人。

1944年、マッド・ジャック伝説第四章。
ユーゴ戦線に投入され、ヨシップ・ブロズ・チトー率いるパルチザンと共闘。5月にブラチ島攻撃命令を受け、パルチザン1,500人と配下のクレイジーコマンド40余名を率いて奇襲を敢行する。
上陸後の砲撃にビビってとんずらこいたパルチザン()を尻目にバグパイプを吹き鳴らして攻撃続行を指示、砲撃で次々部下が倒れる中でなおもバグパイプを奏でつつ奮戦するが、敵の手榴弾を食らい昏倒。
捕虜として収容所に送られるが、バグパイプを吹いては感想をそこらのドイツ兵に求めるなど相変わらずなフリーダムっぷりは健在だった。

当然収容所で燻っているような男ではなく、一度目こそ失敗するが二度目はハードモードにもかかわらず脱走に成功、一週間かけて200kmを踏破し米軍への合流を果たす。
その頃には西部戦線は消化試合だったため太平洋方面への配属を志願するが、インドに着くか着かないかで終戦。
これには彼もマジギレし、「クソ忌々しいアメ公が余計なことを、あと10年は戦争できたってのにグギギ……」とのコメントを残している。もうホント揺るぎねぇな。

戦後のマッド・ジャック

戦後は河川逆流を利用して川でサーフィンするという画期的すぎてやっぱり英国面な方法でサーフィンを楽しむ。
一応フォローすると、イギリスではサーフィンできるスポットがエラい貴重で、「それなら河川逆流使えばいいんじゃね?」となったのもわからない話ではない。
1959年に退役、1996年にサリーでその生涯に幕を下ろした。享年89歳。

武装

なんかもう挙げた戦果がアレすぎて概念武装か霊装の類じゃなかったのかとか疑いたくなるが、全部れっきとした普通の武器。

クレイモア

クレイモアと言えば対人地雷、もしくはスコットランド発祥の両手剣と思われがちだかどちらでもない。同じくスコットランド発祥だが篭柄の付いた所謂ブロードソードと呼ばれる片手剣。
どちらにせよ生まれる年代を世紀単位で間違えてる気がする。

ロングボウ

それなりのスコアを叩きだしている……らしい。銃など無粋、真の士官は弓で殺す
(狙撃銃じゃ)いかんのか? と聞きたくなるが、彼にはこっちのほうが性に合うのだろう。
生まれる年代をry

バグパイプ

ある意味彼の魂の一部。味方の鼓舞から突撃指示、攻撃続行の檄など用途は多彩。
それ攻撃力強化とか演奏しながら殴りかかるどっかのハンターの武器なんじゃ……。

追記・修正はバグパイプ片手に抜剣突撃成功させてからどうぞ。

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