英国面のレジェンドにして、説明不要の自走式爆弾。
爆弾詰めたボビンにロケットエンジンをしこたまくっつけて転がす。制御不能。
こんなのイギリス人じゃなければ思いつかないだろう。
ところでこの爆弾を見てくれ。こいつをどう思う?
すごく…大きいです…
以上、これでだいたい説明終わり。5tとか10tの爆弾なんて普通はやらんわ。
ただし本当に「爆弾を大きくしただけ」だったことが幸いしてか、作戦準備及び事後処理が死ぬほど面倒なだけで、地下に隠匿された司令部の破壊など戦果として十分評価できる結果を残している。
ちなみにグランドスラムは現在でも「世界一炸薬量の多い制式採用された航空爆弾」の座にある。
上記の地震爆弾シリーズと並ぶ、バンカーバスターのご先祖様。
簡単に言うとロケットエンジン付きの爆弾。
飛行機から投下するとロケットエンジンで加速して敵軍の地下施設をぶち抜いて爆発する。
…なお、この名前の由来は、とある軍人がディズニー映画の「爆弾が建物を突き破る」シーンを見て、「これ本当にできそうだからやろうぜwww」と言い出したことがきっかけで作られた爆弾であることに由来する。
リアル空中機雷。
とはいってもSFやファンタジーにあるような「宙に浮いている機雷」ではなく、
敵機の目の前に大量にパラシュート付き爆弾をばら撒くだけなのだが。
ちなみにこれについては日本にも「阻塞弾」という似たような兵器が存在するし、ちゃんと使われた。
数十年の時を経て帰ってきたLAM。
ものすごく簡単に書くと「パラシュート付き対レーダーミサイル」。
パラシュートを使ってその場に滞空し、敵のレーダー基地が「よし、やり過ごせたな…」と再度電源をONにしたら、
「かかったなアホが!」とばかりに残ったロケットに再点火してレーダー基地を攻撃するという回りくどい代物。
基本的に対レーダーミサイルは妨害やレーダー波発信停止への対策がとられているのがデフォなのだが、文字通り空中待機するのはコイツくらい。
ただし空中待機云々を除けば対レーダーミサイルとして十分に実用的な部類であり、湾岸戦争でイラク軍の防空網を攻略するのに活躍した。
パルプを混ぜた氷ででっかい空母を格安に作ろうぜ!という発想の氷山空母。
発火装置などを搭載した気球でドイツを空襲する、英国流
風船爆弾。
「ドイツの爆撃機を夜間迎撃したいから、飛行機に強力なサーチライトつけようぜ!」
という発想でアメリカから輸入したA-20ハボックに強力サーチライトを搭載。迎撃?ハリケーンに任せよう。
もちろん失敗している。
一応は一機倒しているとか。
ホーカーハリケーンに7.7mm機銃×12丁、500ポンド爆弾×1発を搭載した脅威の弾幕バカ仕様の戦闘爆撃機。
実際に対峙したドイツ軍パイロット曰く「クリスマスツリーが突っ込んでくるように見えた」とか。
第二次世界大戦で活躍した
布張り機体の爆撃機。アニオタ的にはガンダムシリーズで
ラー・カイラムなんかを作った「ヴィックウェリントン社」の名前の元。
ソードフィッシュと並ぶUボートの天敵。
標準製造時間は60時間、
最短製造時間は23時間50分である。
爆撃任務からはお役御免となった後も使い勝手の良さから沿岸哨戒に訓練に輸送にと使い続けられ、大戦終了後の45年秋まで生産された名作爆撃機。
ソ連の進軍を食い止めるために計画した核地雷。
低温による電子機器の故障を鶏の体温で食い止める。
しかもこれを「発電用原子炉」と偽ってドイツとソ連の国境線にしこたま配置する計画だったというのも色んな意味で英国らしい。
(機密文書公開時期的に)何故
四月馬鹿じゃなかった。
ホバー中のハリアーをクレーンでつかむ艦載機発着装置。
間違っても「スカイロッド」ではないし、ボルガ博士お許し下さいもできない。
汚物(急降下爆撃機)は消毒だぁ~!
艦載用なのだが、発射すると火の粉が甲板に降り注ぐ。
ダンケルク撤退戦で武器大量に失って、「もうなんでもいいから武器作れ!たとえ槍でも構わん!」と喚き散らした役人の言葉を そ の ま ま 解釈して、
水道管に銃剣を溶接して作った急造品の槍。イギリス版竹槍。
こちらもホームガード・パイクと同じ本土決戦用の兵器。
車輪の中央に対戦車砲を大量に付けた簡易型対戦車兵器。ご使用時は90度横倒ししてください。
間違っても「人力パンジャンドラム」だの「イギリス版クーゲルパンツァー」だの言ってはならない。
ちなみに車両に牽引させるとぶっ壊れる。
多砲塔戦車を世界中に流行させた元凶。
戦車の中にデパートを作ってしまった
空挺部隊向けの折りたたみ式バイク。
折りたたみ自転車にエンジンを付けたような外見をしており、専用カプセルに入れて飛行機から投下できる。
着地後の足という意味では発想は悪くはなかった(「フライング・フリー」というバイクも同目的で作成され、そちらは比較的好評だった)が小型軽量化のため、98ccのエンジンに小径タイヤのため、戦地を踏破できるほどのオフロード性能がなく、自分で歩いたほうがましといわれてしまっていた。
デファイアントでお馴染みボールトンポールの毎度おなじみ珍兵器。
要はイギリス式震電なのだが、脱出するときパイロットが推進式プロペラに巻き込まれるのを防ぐため
チャー研よろしく機首の下半分が「ガバッ」と開いて「パイロット君、ボッシュート!」。
素直にプロペラを爆破なりしろや
マーチンベイカーが考案した最初期の
脱出装置。
機体に装着されたアームでパイロットを「ポイッ」と放り投げる。
ギネス認定世界最小のクルマ。テレビ局の廊下を走れるくらい小さい自動車なんてピール製かTOYOTAのアイツくらいのもんだろう。
バックギアが無い(あまりに小さいので省略された)ため、バックしたい場合は手で押す。某平成ライダーもビックリであろう。
ちなみに50代のおじじが一人でバックさせられる程度には軽いので一応無茶ではない。
なんとコイツハイブリッド車仕様の復刻品が今も生産されている。
ディーゼル機関車牽引の高速列車。列車としては輸出(オーストラリアにXPTとして輸出)もされたくらいに大成功なのだが、
客車がモノコック構造でコケると派手に壊れて大惨事になるとか、ドアが外に広くとか、色々アレ。
間違っても「Hentai Shinsi TrainでHST」と言ってはならない。
空前絶後の海上電車。といっても「千と千尋の神隠し」のアレのような姿ではなく、海中の台車から伸びるアームで海上の客室を支持する。
「軌間むちゃくちゃ広くすれば高速でも安定する=列車速く走らせられるZE☆」という安易過ぎる考えで作られた、空前絶後の2140mm軌間の鉄道。
1435mm標準軌の約1.5倍…。
グレート・ウエスタン鉄道とは正反対の、軌間381mmの軽便鉄道。
どれだけ狭いかって、日本の軽便鉄道でメジャーな762mmの更に半分。
遊園地の豆汽車?いいえ、れっきとした公共交通機関たる私鉄です。
しかもこの鉄道の創設理由はオーナーの趣味だとかなんとか。
イギリス植民地時代のインドに建設された軽便鉄道。
「トンネル掘ると金かかる」という理由でトンネルを一切使わずにループとスイッチバックだけで標高差2000mを突破する実に脳筋紳士的な鉄道。
急行列車に接続されたスリップコーチ専用客車を走行中に切り離して惰性と客車のブレーキだけで駅に停車させ、後で普通列車や支線列車に連結して回収させるという緩急接続。突放の逆バージョンと言えるかも(客が乗ってる車輛でやるべきかは別にして)。
蒸気機関車には「加速が鈍い」という弱点があり、燃費と効率を上げるには極力減速・停車しないようにしなければいけない…
という訳で編み出されたのがこの危険極まりないこの手法である。
ちなみに急行がホームのない走行線上を通過する場合、駅近くに止めて構内入れ替え用の機関車でホームに止まる。
100年以上も行われたが、運用中の事故は一切無かったらしい。ソドー島では事故ってたけど
当たり前だが現在はやってない。
旅客用ヘリコプター。先端にジェットエンジンの付いたローターをグルグルしてテイクオフする。
リフトエンジン用の超小型ターボジェットエンジン。プラスチック製。
繰り返す、プラスチック製である。
側面のスクリーンを利用したCMなどの情報表示と同時に、ゴミと一緒にスマホのWi-Fiを経由して個人情報まで集めるビックリドッキリゴミ箱。
データを収集出来るが故に安く設置出来る(税金投入0な上に少々の時間公共情報を表示させることも同意させた)ことが理由で広まりかけたが、
当然というか実態が広まると評判が悪くなり過ぎで即お蔵入りに。
ただ日本含めて他の国でも似た様な発想のものはハード・ソフト問わなければ結構ある(俗にビッグデータとか言われているものの収集)ので凄く突飛な発想でもなかったりする。
ただそれを自販機とかネットアンケートとかじゃなくて何故かゴミ箱でやろうとするのが英国面の英国面たる所以だが
データの収集の是非は置いておくが、この手の情報は「いつどこでなにをしていたか」を小まめに知りたいものなのでネットアンケでは不十分&やりにくい。
また、自販機があちこちにあるというのは日本固有のものなのであてはまらないし、ポイ捨て防止も含めてせめてゴミ箱設置という意味でもおかしくない。
魔改造バレンタイン。
但し砲撃は尻から出る(主砲が後ろ向きに付いている)。
しかも、砲尾が操縦手にぶつかるため、操縦手は戦闘中外で留守番というとっても素敵なおまけつき。
構造があんまりすぎたためか
某ゲームではゲームシステム上の前後が史実と逆にされ、また別の某ゲームでは史実通りの前後となったせいで百戦錬磨の英国紳士すら「マトモに"前進"するべきではない。砲撃の時だけ"前"を向けばよろしい」とwikiで解説する始末。
…とはいうものの、元々この手の車輛は撃ったら敵に捕捉される前にすぐ移動しなければいけないため「(当時の英軍で最強の威力があった)17ポンド砲を運用でき」「射撃体勢からそのまま後方に離脱することができる」本車は
結構評判が良かった。
塹壕が戦車の行く手を阻んでいる!さてどうする?
車体を伸ばして力業で乗り越えるか?
否、
ジャンプで飛び越えるのが紳士の作法だ。
とかなんとかいう会話があったか知らないが、塹壕を飛び越えるために
バレンタイン歩兵戦車にロケットブースターをしこたまくっつけた空飛ぶ戦車。
空中での姿勢制御?マリオやランドマスターみたいにそんなことが出来ると思ってんの?
…てな訳で、空中での姿勢制御はクソ難しく、しかも制御に失敗すると逆さまにひっくり返って着地するハメに。
英国海軍「ここに艦首が魚雷で吹っ飛ばされた駆逐艦と、艦尾が機雷で吹っ飛んだ同型艦があるじゃろ? これを、こうじゃ!」
大破した別々の船の艦首と艦尾を悪魔合体させて復活! させた、ニコイチ駆逐艦。
なんというか、艦これとか戦艦少女とかアズレンとかでこいつを出せと言われたら運営側が困りそうである。
ちなみにこの何とも言えないひびきの名前は元となった駆逐艦「ズールー」と「ヌビアン」から取られている。名前までニコイチってあんた。
英国海軍「『復活のフュージョン!ズールーとヌビアン』なんてどうだ」
しかもこれでいてUボートを撃沈するという武勲もしっかり挙げてるんだから侮れない。
こちらは上記ズビアンの逆パターン。
Uボートの攻撃で真っ二つになった駆逐艦「ポーキュパイン」に、新造の艦首と艦尾を繋ぎあわせて2隻の船にした海のプラナリア。
なおポーキュパインの綴りは「Porcupine」でありそのまま分解してもポーク(Pork)とパイン(Pine)にはならないのだが…まあ突っ込んだら負けだろう。
重雷装巡洋艦ならぬ重墳進砲上陸用舟艇。
甲板上にロケランをありったけ搭載し、弾幕を張って上陸支援をするというとんでもないボート。
斉射したら壮観だろうな。
第二次世界大戦の序盤にて。
イギリス海軍「ティルピッツ怖いお…どうにかしてあいつ封じないと」「よし、奴のネグラとなりそうなフランスのドックをぶっ潰すぞ」
まあここまでは分かる。で、どうやって潰しに行ったかといえば…
旧型駆逐艦をMA☆KAI☆ZOUして爆薬を満載し、ドックに向かってKA☆MI☆KA☆ZE。
なお爆弾は時限式であり、乗員ごと艦を爆破したわけではない。
結果ドックを潰す事自体は成功したが、英軍側の帰還者は参加者622名中228名。残りは戦死か捕虜となった。
ちなみに上記228名のうちほとんどは件の爆弾艦に随行していたイギリス軍の艦で脱出したのだが、
5人はドイツ軍の包囲を突破、当時中立国だったスペインまで脱出しイギリスへ帰還するというとんでもない方法で帰還している。確かにこの5人は単なる海軍兵士ではなくコマンドス(特殊部隊)だったのだが…それにしたってなんだこいつら。
あと、駆逐艦は中々爆発しなかったため、ドイツ軍からは駆逐艦をぶつけてドックを破壊しようとしたと勘違いされて
失敗かと心配になってる捕虜に対して「あんなんでドック破壊できるわけねえだろwwwバーカバー(ドッカーン!!)」されたとかなんとか。
なお、同じ「チャリオット作戦」の名を冠した作戦は
元植民地でも考案されたが没となった模様、
なぜってアラスカの一部に水爆でダイナミック土木工事をして港を作るなんてまともな頭があれば止めるだろうよ。
ラウンドアバウト(環形の交差点。駅前ロータリーの小さい版みたいなの)を二重にし、さらにその間に極小のラウンドアバウトを設ける…
要するに遊星ギアみたいな形状に道を配置したラウンドアバウトという頭が痛くなりそうな構造のもの。
「慣れればむしろ便利」とも言われているし、確かに移動ルートを考えなければ出入りの自由度は高いだろうが…
引退した地下鉄車両を電気式ディーゼルカーに
魔☆改☆造した車両。個別記事参照。
下記のアブロ748が強力なSTOL性を備えているなどで何かと使い勝手が良かったので、軍用輸送機版も作ってみた、というのがこいつ。
だが元ネタのアブロ748は旅客機として生まれた飛行機なので、単に積み下ろし用のランプを付けただけではランプが地面に届かなくて車両が自走して入れない。
これをどうやって解決したかというと…主脚(胴体の車輪)を少し曲げて「屈む」事ができるようにして解決、ってわけ。
MP5並のショートレイアウトで
7.62×51mmフルロードNATOというクソデカ弾薬をフルオートで撃ちたい!…という正気とは思えないコンセプトで開発された特殊部隊向けアサルトカービン。
多少銃に詳しいアニヲタ諸氏ならこれがいかに危険かつ無謀な試みであるのかはご存知だろう。詳細は
変態銃にて。
第二次世界大戦中、物資輸送を担う蒸気機関車をドイツの戦闘機や爆撃機からの攻撃から守りたい。
よし、煙突3本に増やして排煙を煙幕に使おう!
煙はふつう機関車に沿って流れるのはこの時点ですでに把握されていたのにこれである。無論、役に立たなかった。
改造したのはサザン鉄道リーダー級蒸気機関車の生みの親であるオリバー・ブレイド。
キャラが立っているからかきかんしゃトーマスに登場。こちらではスタッフの恩情措置として「とりあえずスモークディスチャージャーとしては役に立つ」ようにはされた。
上述のトールボーイとグランドスラムの生みの親であるバーンズ・ウォリス博士が考案した超音速旅客機。後に爆撃機に変更された。
エンジンはターボジェット4発、垂直・水平尾翼を持たない無尾翼機と、ここまでなら昔の超音速機にありがちな設計なのだが、
この機体がアレなのは、尾翼どころか操縦翼面(昇降舵とか方向舵とかエルロンとか)まで全部取っ払ってしまったところ。
じゃあどうやって操縦するんだといえば、可変後退翼に取り付けられた4基のエンジンを上下左右にぐねぐね動かして方向転換する。
他にも離着陸時は視界確保のためコクピットが機体からもぐら叩きめいて飛び出してくる仕組みになっていたり、旅客機版では安全に気を使って座席が全部後ろ向きに配置されていたりと、ツッコミどころに事欠かない機体。
予算不足により実機が製造されることは無かったものの、この機体のために開発された可変翼技術がのちに米国でF-111(世界初の実用可変翼機)の開発に用いられた。