第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河へ~

登録日:2011/06/25(土) 23:17:40
更新日:2025/03/14 Fri 22:21:02
所要時間:約 5 分で読めます




さらば、スーパーロボット大戦α。


『第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河へ~』は、2005年に発売されたスパロボシリーズの一つ。
αシリーズの最終章にして、当時のスパロボの集大成とも言える作品である。
ファンの愛称は「3+α(サルファ)」。

【概要】

トップ、エヴァ、マクロスシリーズの復帰に加えて、『F完結編』以来となるイデオンが参戦。
更に新規参戦として当時色んな意味で話題をさらった『ガンダムSEED』、SEGAのゲームが原作の『バーチャロン』シリーズが登場するなど
発売前からユーザーのテンションを沸騰寸前までもっていった。

システムは既に完成形にあった前作『第2次スーパーロボット大戦α』からほとんど変更は無し。


【参戦作品(★は新規参戦)】

超獣機神ダンクーガ
戦国魔神ゴーショーグン
新世紀エヴァンゲリオン
THE END OF EVANGELION
伝説巨神イデオン
勇者王ガオガイガー
勇者王ガオガイガーFINAL
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム
★電脳戦機バーチャロン マーズ
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
機動戦士Ζガンダム
機動戦士ガンダムΖΖ
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
機動戦士ガンダムSEED
無敵鋼人ダイターン3
マジンガーZ
グレートマジンガー
ゲッターロボ
☆ゲッターロボG
真ゲッターロボ(原作漫画版)
鋼鉄ジーグ
超電磁ロボ コン・バトラーV
超電磁マシーン ボルテスV
闘将ダイモス
☆大空魔竜ガイキング
勇者ライディーン
トップをねらえ!
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
マクロスプラス
マクロス7
☆バンプレストオリジナル

当時ファンからの参戦要望が非常に強かった「SEED」が整合性を保つため2αまでの世界観を多少捻じ曲げて待望の参戦。他にも新規&復帰組を中心に、イデオン、マクロス7、ガオガイガーといった辺りがメインとなっている。
旧作で一度リストラされた作品も多数復帰し、シリーズ最終章を飾るに相応しい圧倒的なボリュームを誇る。
空気参戦が多いのはご愛嬌。復帰できなかった参戦作品についてはキャラクター同士の会話で触れられている。

宇宙怪獣、バッフ・クラン、バロータ軍、遊星主、そしてバルマー等、外宇宙から来た敵勢力が多いため、宇宙マップが多い。
余談だが一応、前作でハマーン死亡というのが正史となっている*1

バーチャロンの参戦に関しては、アニメという枠にとらわれずにゲームからの参戦を考えられ決定したという経緯がある。
当初はテムジン747Jのみの登場予定だったが、ハッター軍曹フェイ・イェンも追加で登場することになった。
ストーリーには全く絡まない文字通りのゲスト参戦だが、戦闘アニメーションは異常に気合が入っている。


【主人公】

本作は4人の主人公から一人を選択する。この頃から主人公に対してスーパー系、リアル系という概念は存在しない。
前作の主人公も登場し、今作の主人公を誰にしたかで、登場する前作主人公が変化する。ゼンガーのみ誰を主人公にしても登場する。
ちなみにゼンガーはトウマ以外の主人公だと、今回で再び目覚めた設定。

トウマ・カノウ
THE・フリーター。
特訓を繰り返して強くなり、挫折をパートナーと一緒に乗り越えたりと、王道展開まっしぐら。
最強技の戦闘アニメーションに一月掛かったのは有名な話。
前作ゼンガー編の続きとなる。

クスハ・ミズハ
衣装をよりエロく変えて登場。後継機に肩透かしを食らったユーザー多数。だが揺れの方はニルファよりさらにパワーアップ。
本作では「念動力絡みの因縁(特にイルイの件)」や「無印αの頃から続いている人類同士の争い」が原因で中盤から一時的にネガティブな状態になってしまう。
当然前作クスハ編の続き。(α外伝を除いて)αシリーズの最初から最後までを無事突っ切った。

クォヴレー・ゴードン
発売前からイングラムユーゼスとの関係を指摘されていた。機体共々厨スペック全開だが、終わってみれば一定の人気を得た。
前作アラド編の続きとなり、実質αリアル系主人公からの流れの完結編となる。

◇セレーナ・レシタール
軽そうな外見に似合わず、色々と重いモノを背負っている。中盤に仲間の信頼を失ってからの彼女のシナリオは中々のモノ。
乳揺れに対する一つの到達点。
前作アイビス編の続きとなる。前作アイビス編はイルイとの死別(と受け取られかねない演出)という他の3人と明確に異なる結末を迎えていたが、イルイは無事続投した。


【主人公機】

全体的に使いやすく主人公機に相応しい活躍をする。

◇トウマ
雷鳳→大雷鳳
間違え易いが凰じゃなくて鳳。
序盤はトウマ自身の弱さも合って若干使いづらいが必殺技を覚えると一気に使いやすくなる。
ちなみに大雷鳳の正式名称は「ダイナミック・ライトニング・オーバー」。

◇クスハ
轟龍改→真・龍虎王
ブリットの真・虎龍王と使い分ける事で様々な状況に対応可能。虎龍王が切り込み隊長&撹乱と雑魚掃討、対ボスや援護で龍虎王と使いたい。
とはいえALL必須なこの作品、龍にしか無いので逆になりがち。
龍の最強武器ではクスハがすっぽんぽんに

◇クォヴレー
ベルグバウ→ディス・アストラナガン
ゴキブリだのメガテンの悪魔だの散々な言われようだが、基本性能の高さに加えて、高火力低燃費&バリア持ちHP回復付きという高次元万能型。
アインソフオウルの戦闘デモの長さは異常。実はPS2の性能が追いつかずに処理落ちしている。

◇セレーナ
ASソレアレス→ASアレグリアス
分身を持っているため自身の回避率も合って被弾しにくい。
後継機になると唯一主人公機で移動後でもMAP兵器を撃てる(しかも敵味方区別型、範囲指定タイプ)上に、
サブパイロットのエルマが補給を覚える為に雑魚処理に関してはピカ一。
ただし、必中or直感を覚える誕生日が異様に少ないので、感応してもらわないとここぞというタイミングで外す。


【評価】

ガンダムSEEDとガオガイガー関連で、評価が少し別れる。
2作品の設定の都合とはいえ、前作で収まりつつあった人類同士の争いが再び勃発した展開に加え、守ってきた同胞達の策略でお尋ね者扱いされた挙句にプレイヤー部隊が地球から追放。
クォヴレー、セレーナのルートだと序盤からガンダムSEEDの原作をほぼ垂れ流し状態。
また、世界観的にも「コーディネイターの存在は社会的に黙殺されている」など、少々無理のある設定となっている。

ガオガイガーに関しては原作再現がほぼ必ず共通ルートになっており、BGMも異例の13曲搭載など、他作品のファンから「贔屓され過ぎている」という意見が多かった。
ガオガイガーに関しては参戦までの経緯から優遇する必要があったのかもしれない。しかしのちに携帯機のWでも同様の優遇具合*2だったことから、本作で溜まっていたユーザーの不満が爆発した面もある。



【小ネタ】


真ゲッターの戦闘アニメにゲッターエンペラーがチラッとだけ登場。
昭和に生まれた元祖アニメ版ゲッターチームと平成に生まれたゲッターエンペラーが奇跡の共演を果たした。

●初期版のみ移動にENを消費する地形(空中等)の移動中に移動をキャンセルすると進んだマス分ENが回復すると言うバグが存在する。

●一時離脱するキャラのPPが復帰後に今まで稼いだ分が追加されるが、周回すると引き継ぎ物まで追加されるバグがある。
コレによってマックスミリア、ドッカー、レイ、エキセドルのPPが凄いことに。

●劇中二人目のカヲルから、α世界がMXパラレルワールドが一度滅んだ後に新たに作り上げられた世界だと言っている。

●オリジナル機体の設定イラスト集はムック本の『電撃! スパロボ Vol.2』のみに掲載されている。
後継機を含む主人公機だけでなく、ゼ・バルマリィ帝国ラスボス等の敵機体(一部を除く)も公開されているという充実ぶりである。

●2008年にテレビ朝日系列で放送された刑事ドラマ『ゴンゾウ 伝説の刑事』の第1話では内野聖陽氏演じる主人公、黒木俊英が本作を遊ぶシーンがある。
だが、そのシーンではよりにもよって戦闘シーンで、コン・バトラーVが撃墜され爆発していた。

本作のラスボスを演じた声優が2022年に逝去。寺田氏は「OGではライブラリ出演にしてでも声優を変更しない」ことを明言しているそのOGは最終作がいつ出るのかわからないが…


追記・修正はαシリーズを偲びながらお願いいたします。

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  • 2005年
最終更新:2025年03月14日 22:21

*1 これは前作のハマーンとの決別ルートでないとアクシズ落としが成立しないことが理由。共闘ルートではアクシズの代わりにブレンパワードのオルファンを落とそうとしていた

*2 共通ルートでFINALまで完全再現、BGMも多い