登録日:2014/05/08 Thu 19:56:48
更新日:2023/12/12 Tue 10:16:23
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ネクロリンカは、
タクティクスオウガに存在するテクニックの通称。由来はこのテクニックに使用する魔法「
ネクロマンシー」と「リーンカーネイト」から。
お手軽に最強ユニットを作成できるチートじみた手段である。
なお、リメイク版である「運命の輪」ではシステムの変更と両魔法の削除により不可能となっている。
タクティクスオウガ外伝にもこのテクがあるが、リーンカーネイトの仕様変更によりこのテクはできず、勲章コンプのためだけにしか使い道がない。
名称 |
ネクロマンシー |
種別 |
暗黒系補助魔法 |
説明 |
死者をスケルトンやゴーストに変える。肉体を失った者には無理。 |
詠唱 |
「無念多き屍どもよ、永劫続く苦痛と共に不死を授けん……、ネクロマンシー!」 |
名称 |
リーンカーネイト |
種別 |
竜言語魔法 |
説明 |
アンデッド化した者をソルジャーかアマゾネスに転生させる。 |
詠唱 |
「闇に染まりし亡者よ、白竜の御力を借りその魂を浄化せん、リーンカーネイト!」 |
ネクロマンシーはCルート、Lルートともに第二章で、リーンカーネイトは死者の宮殿B50~B74の間のトレジャーでそれぞれ手に入る。
ネクロマンシーはリッチ、うぃっち(デネブ)、プリンセス(カチュア)が、リーンカーネイトはウォーロックとプリンセス(カチュア)がそれぞれ使用可能。
両方使えるカチュアで行うのが楽。
死んだ? カマンダスガンが欲しい? じゃあデネブとラドラムにでも頼もう。
やり方は以下
①適当に育てたユニットをSATUGAIする。ただしストライクノヴァなどで消滅させるのはダメ。
②ネクロマンシーを使って死んだキャラをアンデッドにする。
③リーンカーネイトで人間に戻す。
以上
…なんでこれで最強ユニットが作れるのかって?よしわかった、説明しよう。
実はリーンカーネイトで人間に戻したキャラはLv1に戻るのだ。ステータスはそのままで。(但しネクロマンシーの効果でHPとMPのみ転生前の半分になる)
ステータスは強いままなのでLv1でも戦力になる。そして戦っていればすぐにLvも上がり、当然ステータスもまた上がっていく。
なので転生前・転生後ともレベルキャップのLv50まで上げた場合、単純計算でステータスは他キャラの倍、実質Lv100相当のキャラクターが生まれる事になる。
更に転生を繰り返す事もでき、三倍に…まあ大抵その前に全パラメータが
カンストするが。
具体的にどう強いの?
攻撃力・防御力も飛びぬけて高くなるが、真の脅威は行動速度のヤバさにある。
タクティクスオウガではウエイトターン制を採用している。簡単に言うと敵味方が入り乱れて素早い順に行動するシステムだ。
各キャラクターの装備やステータス、直前の行動からウエイトターンの値(以下WT)が決まり、それがゼロになったユニットから行動できる。
普通にレベル50まで上げたキャラクターのWT最大値はおよそ300前後。極めて軽量なキャラ、軽い装備を着けたキャラなら200近くまで下がる者もいる。素早いキャラなら重いキャラが一回行動する間に二回行動できたりする事もある。
しかし、ネクロリンカで全ステータスをマックスにした場合、WTの最大値は1まで下がる。
こいつが数百回行動するまで、他キャラにはどうあがいてもターンが回ってこない。ザ・ワールドってレベルじゃねえ。
注意点
言うまでもないがゲームバランスは完全に崩壊する。
そりゃそうだ。
ラスボスをワンパン撃破できるような奴が時間が止まっているかの如く好き勝手絶頂に動き回るのだから。
また、これを行う際の注意点としては
- ネクロマンシーで復活させても死亡扱いになる。(しかし戦死者数にはカウントされない)
- 専用顔つきキャラに使うと名前が同じだけの汎用キャラになる。(該当キャラ専用イベンにおいても死亡扱いになる)
- アライメントLの女性ユニットは死亡時に一定確率でエンジェルナイトに勝手に転生するので手間がかかる。
などが挙げられる。ウォーレンレポートの死亡数や各人物の項目の内容を気にする人は気をつけよう。
また、全ステータスカンストを目指して二周目三周目のネクロリンカを行う場合、上記手順の①が非常にめんどくさい。
殺害しようにも強すぎて自殺以外に手段が無く、自殺するには魔法を自分に当てる必要があるが、MPはWT20の減少に応じて1貯まるので一周でもネクロリンカで強化したキャラはMPチャージ速度が2倍になる装備を付けたとしてもMPがほぼ貯まらない。
アイテム使用でHPを大幅に削るアビスの効果を持つ「死霊の指輪」や「黒竜の杖」で自殺をしたり、
MP回復アイテムやMP回復できる「マリーツァの杖」、MP10の確保がまず必要だが魔法「チャージスペル」での回復、などが必須になる。
また、他キャラにリーンカーネイトを使ってもらうために加速魔法「クイックムーブ」や即時行動を可能にする「パラダイム」などもあると良い。っていうか無いとやってらんない。
魔導士寄りに育ててネクロマンシーでゴーストにし、自分にナイトメアをかけて眠らせてからリーンカーネイトを使うという手段も有効。
なおエイクオブソーンなどで自ら麻痺させたり、アンデッド時に気絶させてもWTが早いためか瞬時に復活するので意味がない。
使い道
強すぎて使うと面白くない。ならなんのためにこのテクニックは存在するのか。
以下にネクロリンカの主な使い道を記す。
どの道バランスが崩壊してるのは内緒だ
スナップドラゴン
『唱えた術者を剣に変える』という特殊な効果を持った魔法、スナップドラゴン。
リーンカーネイト同様に死者の宮殿で手に入るこの魔法で造る剣は、術者のステータスによって性能が変化する。
ネクロリンカで全ステータスを最大まで上げたユニットが使うことで最強の剣が手に入るのだ。
ちなみにストーリー上で手に入る、ラスボス戦でのみ使える剣の攻撃力は50。ステータスカンストユニットがスナップドラゴンで変化した剣の攻撃力は500、ついでに全ステータスに+200から+500の補正がかかる。聖剣ブリュンヒルド(笑)
なお、ネクロリンカとは関係ないが、スナップドラゴンはエンジェルナイトが唱えると神聖属性に、ゴーストが唱えると暗黒属性の剣になる。属性にこだわりがある方は狙ってみよう。二刀流やりたい?正気か……?
死者の宮殿攻略
全100階層もの長大な
ダンジョン、死者の宮殿。
ここでしか手に入らないレアアイテムがいっぱいのアイテムコレクターにはたまらない場所だが、難易度が非常に高い。
登場する敵のレベルはこちらの出撃ユニットの最大レベルに合わせられ、さらにこれまたここにしか出ない強力なクラスがうじゃうじゃ出てくる。
さらにB6以降の階は5の倍数のフロア以外は何もない狭い部屋(通称:道場)で近距離で向かい合った状態から戦闘が始まる。
遠距離から弓で片付けるというタクティクスオウガの常套手段がやりにくく、頼みの綱のペトロクラウドが効かない敵も少なくない。
前述のように敵自体も強いので、HP、防御力の低い魔法系ユニットが開幕で殺されることもある。筆者はフェアリーに初手でゴーストを消し飛ばされてリセットした。
中断セーブ?
SFC版にそんなもんはねぇ。正確にいえば、ないことはないが再開した時点でその中断データは自動的に削除される
ローグライク方式なので、スパロボのようにセーブ&ロードで望む結果を出すといったことはできない。
安全にレアアイテムを回収するためにネクロリンカを施したユニットで突破していくのは有効だろう。
問題はリーンカーネイトが死者の宮殿の割と下層まで行かなければ手に入らないということか。
手に入れられたらその時点で帰還することを考えてもいいだろう。
ヴォルテールを最強剣にしなかった方、追記・修正お願いします。
- そもそもブリュはラスボスが光回復持ってたはずだから罠剣だったような -- 名無しさん (2016-06-02 09:06:36)
最終更新:2023年12月12日 10:16