阿賀野型軽巡洋艦(艦これ)

登録日:2014/05/15 (Thu) 19:54:25
更新日:2018/04/26 Thu 13:23:05
所要時間:約 8 分で読めます




この項目では『艦隊これくしょん -艦これ-』における阿賀野型軽巡洋艦姉妹について記述する。


概要

艦隊これくしょん -艦これ-に登場する艦娘姉妹。モデルは名前の通り日本帝国海軍の阿賀野型軽巡。同型艦は4隻で、全員が実装済み。
担当声優は山田悠希、絵師はコニシ。
姉妹全員がイベントで初登場という珍しいタイプ。これは現状では阿賀野型・大和型・雲龍型・秋月型のみ。


史実では昭和十四年度のマル4計画で新たに計画された新型軽巡。技術の発達に伴って、それまで中心だった、球磨型軽巡洋艦から始まる5500トン軽巡よりも大型の排水量6000トン以上の高性能軽巡として設計された。
一番艦の阿賀野は開戦直前の1941年10月に進水を迎えている。大正時代に建造された艦も少なくなかった帝国海軍においてまさしく最新最強の軽巡であり、新たな水雷戦隊の旗艦として大いに歓迎…されなかった。
というのも、阿賀野型は従来通り駆逐隊を率いての水雷戦を重視して建造された艦であり、あくまでその観点から見て高性能であった艦である。
しかし太平洋戦争は航空機とそれを運用する空母が戦場の主役となった戦争。巡洋艦や駆逐艦にも砲雷撃戦能力よりも高い対空能力が求められた時代だった。阿賀野型の対空性能はお世辞にも高いとは言えないものであり、軍の偉い人からも「今時これはどうなのよ(意訳)」みたいに言われたりもした。
しかも阿賀野が就役したのは進水から約一年後の1942年10月。一航戦と二航戦の主力正規空母四隻を一度に喪うという大敗を喫したミッドウェー海戦よりも後のことである。
制空権の確保も困難になっていく戦況の中に、水雷戦を重視した阿賀野型は求められていなかったのであった。
性能は間違いなく高かったのだが、それが時代にそぐわなかった悲運の艦と言える。
阿賀野型の高性能ぶりは矢矧の沈没時の踏ん張りという非常に悲しい形で発揮され、脱出した乗員は見かねてもう早く沈んでくれと願っていたという・・・

艦これでは、前述のように姉妹全員がイベントで初登場しており、阿賀野、能代、矢矧が2013年11月の「決戦!鉄底海峡を抜けて!」で、末妹の酒匂が2014年4月の「索敵機、発艦始め!」で登場した。現在では酒匂以外が大型艦建造で建造可能。
最新鋭軽巡の名に恥じない高い初期ステータスを誇り、装備スロットは改造前から三つ。さらにホロ装備の15.2cm連装砲と8cm高角砲を持ってきてくれるという大サービス。
…なのだが、軽巡は「火力は重巡、燃費は軽巡」という超兵器である球磨や長良、対潜番長兼対空カットイン担当五十鈴、四スロで潜水艦キラーの夕張、(厳密には軽巡ではないが)雷撃お化けハイパーズwith木曾などがひしめく激戦区。性能だけ見れば、若干燃費のよくない阿賀野型はやや使いにくい。
しかも15.2cm連装砲が軽巡のフィット砲となると同時に8cm高角砲共々アップデートで開発落ちしてしまったことで少しずつ彼女らの立つ瀬が…
高い初期ステータスと改造前から多い装備スロットのおかげで育てやすいのが魅力だろう。あとエロい
高い燃費は2014/2/26のメンテナンスにて燃料-5・弾薬-10されたことで改善され、燃料に限って言えば大淀よりは安くなった(ただし弾薬消費は依然として夕張と並んで高め)。
更に2015/7/31のオンラインメンテナンスで阿賀野改・矢矧改に火力最大値のみ、能代改・酒匂改に火力・運の最大値の上方修正が行われ、基本性能が向上した。
また、2018年2月現在の現状としては15.2cm連装砲系列が他の軽巡よりもさらにフィットすること、8cm高角砲系列を補強増設枠に入れる事ができる事が長所となっている。
AC版では左足に装着された飛行甲板兼魚雷発射管ギミックが評判を呼び「黄金の左足」と称えられている。


各艦紹介


阿賀野

いよいよ阿賀野の出番ね。えへへ、待ってたんだから。

最新鋭軽巡、阿賀野型姉妹の一番艦…という肩書にそぐわないほわほわお姉ちゃん。「きらりーん!新しい阿賀野、どう?」など、台詞から天然っぽさがにじみ出ている。
時報でも昼寝をしすぎて能代との約束をすっぽかしたり、かなり抜けている。中破以上での入渠時には「まーた矢矧に怒られる…」と発言しており、普段から妹たちを苦労させていることが窺える。しかし、能代から世話をされていたり、MVPセリフで矢矧に『見た!?』と言ったりと姉妹仲自体は良さそうである。
そのダメ姉ぶりとむちむちな肢体から、ユーザーからは「だらし姉ぇ」とか呼ばれることも。
提督には好意的であり、『提督日誌』なるものをつけているらしい。でも仕事中につけるのはやめてください。
AC版で左足を掲げる角度がやや低いため「水偵が発進しにくそう」とか「だらし姉頑張れ」とか色々ツッコまれている。

2013年11月開始のイベント「決戦!鉄底海峡を抜けて!」の第三海域以降でのドロップ対象として初登場。現在では大型艦建造の他、通常海域である5-4でも手に入る可能性がある。

1944年2月に米潜水艦の攻撃を受け沈没。阿賀野型最初の喪失艦となってしまった。
余談だが、「艦これを知らない軍事マニアに見せても一発で名前を当てられる」と言われる程に艤装が実艦準拠で細かく描き込まれている。気になった人は写真などと見比べてみよう。


能代

第二水雷戦隊旗艦、能代。抜錨します

二番艦。姉にも負けない豊満なボディとちらりと見える腋がまぶしい。
阿賀野と同じイベントで初登場。ドロップ限定だった姉や妹とは異なり、海域クリア報酬だった。
台詞にもある通り、精鋭部隊である『華の二水戦』こと第二水雷戦隊の旗艦を務めたエリート。その経歴ゆえか、真面目というか軍人気質なところがある。
よく阿賀野の世話を焼いており、時報でも普段の台詞でもよく阿賀野が登場する。しかしシスコンというわけではなく、むしろ提督LOVE勢だったり。
提督を心から尊敬しているようで、セクハラされても「何が起きたかわからない」というような反応をする。
「もぉ~、阿賀野姉ぇ!私の太もも撫でるのやめてって!…あれ?…提督?…失礼致しました!…あ、あれ?あれ?」
AC版では水偵発進時に左足を高く掲げる実にカッチョイイモーションを魅せてくれる。
そのときの目つきが怖く「獲物を狙う鷹の眼」などと言われてたり。「むしろご褒美」との声も多く、今日も鎮守府は平和です。

1944年10月に米空母機動艦隊の攻撃を受け沈没した。
ちなみに、阿賀野型は一番艦である阿賀野の沈没が早かったためか、彼女の名を取って能代型と呼ばれることもあるそうな。


矢矧

第二水雷戦隊、預かります。矢矧、抜錨する!

三番艦。未改造軽巡としては初にして唯一のホロレア。上述のオンラインメンテナンスの火力最大値上昇により、火力最大値は那珂改二と並んで軽巡3位タイにつける。
姉二人と同様にイベントで初登場…だったのだが、その際に一波乱あり実装当初はヘイトを集めてしまっていた。現在では大型艦建造で手に入れられることもあってか落ち着いている。
戦時中、矢矧の乗員だった御年90の方はインタビューで、この擬人化された矢矧について「可愛いじゃないか。うん、いい子だよ」と非常に好意的な反応を返している。

阿賀野、能代に比べて耐久、回避、索敵、運が若干高い。これは(姉達と比べれば)長生きだったことと、改修によってレーダー等が強化されたことによるものと思われる。
魚雷や爆弾を何発食らってもしぶとく浮いていた(軽巡の被った攻撃としては最大級)史実を反映してか、被害を受けても怯まないどころか不敵な対応を返す武人肌の性格。
実際真面目そうに見えるが、提督からのボディタッチに対して「うふっ、面白いわね。そ~いうことなら私からも仕掛けてもイイのかしら、ねっ?」と返すなど大胆な一面も。
時報では提督の代わりにデイリー任務の遂行を買って出るがいっぱいいっぱいになってしまっている。案外脳筋?
AC版では水偵もだが、魚雷発射時に回し蹴りの様に使うモーションが評判。いや矢矧さん見えてますから!!

なお、鎮守府「秋刀魚」祭り四人衆の一角でもある。

マリアナやレイテといった大規模な作戦に多く参加しており、能代から二水戦旗艦を引き継ぐなど短い生涯でかなりの激戦を経験している。
最期は大和の護衛として天一号作戦に参加。航空機の攻撃を受け、大和よりわずかに早く沈没した。
史実の縁で大和との縁が強調される面が強く、春ボイスでは大和と酒を酌み交わしている。隼鷹やPolaみたいに盛り上がっているのではなく、天一号作戦の史実の記憶からだが…
進水式では機密保持のために名前は明らかにされず、代わりに矢に萩の花をあしらった杯が配布された。時報で登場する杯はこれのこと。
実は建艦されてる際、隣のドックで夜戦バカが改修を受けており、所属艦籍は二隻とも佐世保でかつ水雷戦隊嚮導軽巡同士なので
夜戦バカとは先輩後輩的な縁のネタが有ってもいい物だが二次創作でも公式でもほとんど取り上げられていない。
その一方で神通からは二水戦を能代経由で受け継いでいるためか、リアルイベントにて山田悠希氏が矢矧役として神通のキャラソン『華の二水戦』を(阿武隈役の野水伊織氏、由良役のタニベユニ氏と共に)歌ったことも。


酒匂

ぴゃん♪ 阿賀野型軽巡四番艦、酒匂です! 司令、よろしくね!

四番艦。読みは「さかわ」
三人の姉から遅れること約5ヶ月、2014年4月23日より始まったイベントの最深部のクリア報酬として先行配信された。
後に6-2ボスS勝利でドロップするようになったが、現状では阿賀野型で唯一大型建造落ちしていない。

運の値が軽巡で最も高い。これは無傷のまま終戦を迎えたためとされる。まあ無傷なのは一度も戦場に立ってないからなのだが。訓練はしてたけどね。
起工したのが開戦後の1942年11月、進水したのは1944年4月、就役は1944年11月。いかんせん生まれるのが遅すぎた。その頃には既に戦局は悪化の一途であり、燃料不足から係留されたままの艦も出ていた時分である。酒匂も例に漏れず舞鶴で係留され、そのまま終戦となった。
矢矧とともに天一号作戦に参加する予定はあったのだが直前で酒匂の作戦参加は中止となっている。

しかし安穏な一生だったのかというとそんなことはなかった。終戦後、武装を全て撤去され復員船として活動。その後に核実験であるクロスロード作戦に標的艦として長門とともに参加することが決定、横須賀で米軍に引き渡された。さらに米軍による確認運転の際に操作手順のミスによりタービンが破損、「航行には問題ない」として修理もされないままにアメリカへと渡ることになる。
そしてクロスロード作戦では一発目の爆弾が爆心予定地を外れ酒匂のほぼ直上で爆発。艦上構造物は吹き飛び、丸一日にわたって炎上したのちに酒匂は海底へと没した。

艦これでは非常に明るく元気な子。金剛ばりにストレートに愛情を示す熱烈な提督Love勢。
「ねぇ、あたしも連れてってよ~」や「夜戦なの?一度やってみたかったんだぁ」など史実での留守番を悔やんでいるようなボイスが多い。
ログイン時に「ぴゃん♪」アイテム発見で「ヒュゥ!」被弾したりMVPを取ったりすると「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁ!」とテンションの赴くままに叫んだりすることも多々ある。
姉たちと比べてなぜか非常にスレンダー体形。

ちなみに、酒匂が進水した時には阿賀野が、就役時には能代が既に沈没していたため、姉妹四人が揃っていたことはない。公式4コマでは阿賀野・能代相手に「どちら様ですか?」という恐ろしい発言をしている。さすがにこれは冗談だったようだが、実は某二次創作で同じネタが…しかもこっちはガチだった。
せめてゲームでは一緒にいさせてあげよう。

2016年秋イベント最終海域のE5は、かのクロスロード作戦がモチーフ。
酒匂はこのボス戦でクロスロード仲間の長門・プリンツとともに圧倒的な超火力、通称「クロスロード特効」を発揮。
海域突破&深海に囚われたSaratogaの救出に貢献している。

追記・修正をお願いします。

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