ギャクタン(遊戯王OCG)

登録日:2014/05/19 14:45:00
更新日:2025/05/02 Fri 08:27:00
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《ギャクタン》とは遊戯王OCGに登場するカードの一つ。
コレクターズパック伝説の決闘者編において収録された。


【効果】

カウンター罠
(1):罠カードが発動した時に発動できる。
その発動を無効にし、そのカードを持ち主のデッキに戻す。

●目次

【概要】

コレクターズパック伝説の決闘者編、これはアニメ放送当時に通常パックや映画配布やコミック等で収録がハブられたカードを新規収録したアニメ15周年記念パックである。

アニメでは特にファンアイテムとしての収録を待たれたドーマ編のカードを中心に、
三沢大地ギラグクロウアンナ等人気の高いキャラクターのカードを多数収録している。
他にも《CNo.5 亡朧龍 カオス・キマイラ・ドラゴン》等も収録されており、まさにアニメの補完を担うカードとなっている。

前回のコレクターズパックよりは比較的強力なカードも揃っており、海外ではギラグのハンドモンスターを軸にした【スキドレギラグ】が優秀な成績を納めている。
他にも 《RUM-クイック・カオス》や《マスマティシャン》等光るカードは多い。


では伝説の決闘者編の概要はこの辺りにして、本題の《ギャクタン》について話を移そう。

カード効果は至ってシンプルで罠を無効にするカウンター罠。
それ以上でもそれ以下でも無く、それ故に高い汎用性がある。

罠カードを無効にした後、デッキに戻してしまうのだが、罠カードは速効性の薄いカードなので再利用はされづらい。
それどころか結果的にデッキ枚数が増えるので、デッキのドローをある程度阻害するプレイングも可能。
デッキトップ操作している敵に対しては特に有効に働くだろう。

ただし【蟲惑魔】等罠カードをサーチする敵に対しては《ギャクタン》撃っても美味しくはない。
あまり罠のサーチは見かけるデッキでもないが居ない訳ではないので留意しておこう。

ちなみに自分の罠に対しても発動できるが、どうと言うこともない。
取り合えずライブラリアウトを防げたりするがだからどうした。


さて、罠カード対策の罠は《神の宣告》の様な万能カウンター罠の他に《王宮のお触れ》や《トラップ・スタン》等がある。
この二枚はそれぞれ

  • 《トラップ・スタン》:1ターンの間、フィールド上の罠を無効にする通常罠
  • 《王宮のお触れ》:フィールド上に存在する限り、フィールド上の罠カードは無効になる永続罠

と、1枚しか無効にしない《ギャクタン》に比べると制圧力では向こうの方が高い事が判る。
なので、罠レスに近い【カオスドラゴン】や【征竜】では軽さと制圧力を両立した《トラップ・スタン》や徹底的に罠カードを拒否できる《王宮のお触れ》を優先したい事が多く、こちらのタイプのデッキでは《ギャクタン》の相性が微妙。

どちらと言えば《ギャクタン》は大量に罠カードを伏せて回すデッキで真価を発揮する。
例えば【剣闘獣】では、基本的にモンスターを守り戦闘を補助するのが最優先なので、必定セットカードが増える。
なのでブラフ代わりに置いとくだけでも効果は高いし、《禁じられた聖槍》なんかで守れない《神の警告》や剣闘融合時(「融合」を使わないコンタクト融合や剣闘獣融合はチェーンを組まない)《昇天の黒角笛》等もしっかりカバー出来たりする。

ちなみに、あまり見ないがダメステに発動できるので《プライドの咆哮》等も潰せるのは覚えとこう。
ただし「カードの発動」しか無効に出来ないので《スキル・サクセサー》等墓地発動の罠カードには注意、こちらは公開領域における「効果の発動」なので《ギャクタン》はダメステでも発動出来ない。

ちなみに「ギャクタン」とは”逆探知”の事。
カードイラストを見ると古い刑事ドラマで見かけるような器具が映っている。


…と、《ギャクタン》についてご理解頂けたところでこちらのカードをご覧ください。

盗賊の七つ道具
カウンター罠
(1):罠カードが発動した時、1000LPを払って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

かつて《クリッター》《黒き森のウィッチ》等、優秀なカードを生んだVol.6で登場したカウンター罠。
1999年11月発売のそれは、今でも通用するカードを幾つも産み出した。

そして《盗賊の七つ道具》はスターター等に何度か採用される程優秀なカードであり、罠カード対策の代名詞の一枚として良く名前を挙げられていた。

《トラップ・スタン》や《王宮のお触れ》とは違い、あまりデッキタイプを選ばない為、大嵐が禁止されている環境では一定の評価を得ていた。
ライフコストの存在や対罠専用罠と言う割られやすさから《サイクロン》解禁環境では結果をあまり残せていないが、しかしそれでもある程度の需要は存在するカードであった。

しかし、【アーティファクト】から《アーティファクトの神智》と《アーティファクト-モラルタ》を利用する幾つかのデッキタイプでは、
《アーティファクトの神智》が「破壊された時、フィールド上のカードを1枚破壊する」と言う効果を使うため
無効にして「破壊」するカードは絶対的な評価を下げる事になる。
シャドール】との相性の悪さから苦戦中とは言え、【アーティファクト先史遺産】と言うデッキは未だに一定数居るので、サイドの《閃光を吸い込むマジックミラー》と合わせ「無効」に止める《トラップ・スタン》や《王宮のお触れ》を採用するプレイヤーが続出した。

よりによってそんなタイミングの《ギャクタン》の登場だったので、結果的に「七つ道具イジメか !」と突っ込まれる事態になっている。
ただし、あくまで相互互換程度の性質なので、環境が変われば《ギャクタン》より七つ道具を優先する環境になる…かも知れない。
その一方で、カードを元に戻すだけの《誤作動》は完全に息の根が止まった

【アニメでは】

牛尾さんが第一話で使用したカードの一つ。遊星の《くず鉄のかかし》を無効にした。
TFではOCGに先駆けて再現されたカードであり

ギャクタン
カウンター罠
罠カードが発動した時に発動できる。
そのカードの効果を無効にし、持ち主のデッキに表側表示でデッキに戻す。
その後、そのカードをドローするまで同名カードを発動する事は出来ない。

と、《アーティファクトの神智》や《W星雲隕石》涙目とか言いたくなる制圧力の高くジャッジ呼ばれそうな効果だった。
OCGにおいてデッキバウンスに止めたのは妥当な判断だろう。
それでも遊戯王デュエルリンクスでは、なかなか厄介なカードとして機能している。



追記・修正は無効にしてデッキバウンスしてお願いいたします

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最終更新:2025年05月02日 08:27