カオスドラゴン(遊戯王OCG)

登録日:2013/10/21(mon) 17:30:55
更新日:2024/01/03 Wed 14:09:18
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ライトパルサー・ドラゴンを3枚!
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン1枚!!
カオス・ソルジャー −開闢の使者−1枚!!!
…さて、残りの35枚の枠にに他に何入れようか、答えろルドガー!
ルドガー「…しら管」


カオスドラゴンとは遊戯王オフィシャルカードゲームにおけるデッキタイプの一種。
ストラクチャーデッキにおいてドラゴニック・レギオンの発表により徐々に研究され、2011年~2012年9月までは(特に海外環境において)準環境トップメタとして、以降規制がかかってなお強力なデッキとして認知されている。



【概要】


『マシンナーズ・コマンド』以降、マシンナーズドラグニティ・代行者・暗黒界と過去のテーマの再録や強化デッキとしての側面が多かったストラクチャーとしては久々に、「纏まったテーマデッキではない」カードでの収録ばかりであったドラゴニック・レギオン。
ライトロード関係やカオスのカード、強力な帰還カードであるDDRや異次元の帰還の他リビングデッドの呼び声や月の書等単体では強力なカードが多いものの、いまいち総合的にまとまりが薄く、またレダメパルサーの風評被害の件もあり当初はあまり人気があるともいえないストラクチャーであった。

なのだが「単体で強いカードが揃っており新規カードも過去テーマとシナジーが強いカードが多い」「良く考えたらライトパルサー・ドラゴンも強いし他のドラゴンも結構強いシナジーがある」等、研究の結果それなりに完成度が高かったことが発覚。
また、未来融合(後に禁止化したが)等相性の良いカードが続々と見つかり、以降『スタンダード』気味のカオスデッキとしてはわりと息の長いテーマとして認知されている。

ではそんなカオスドラゴンのデッキの構築を見てみよう。

『基本的には「デッキを回すカード」と「召喚条件をそろえて出すカード」で構築するデッキ』。
「お前は何を当たり前の事を言っているんだ」と思われるかもしれないが、要は『要らないカードは無駄だからとにかく強いカードと相性の良いカードをガンガン積んでいく』と言う構成である。
要はカオスに合わせて組むグッドスタッフデッキであり、無駄なカードを省いていきモンスターそろえて出すと言う動きはゲームが違う上コンセプトはかなり違うのだがスライが近いかもしれない。
と言うか特殊なドラゴンが入ってパワーが上がったダークロードデッキそのものである。

では具体的に採用するカード、それらの動きについて詳しく解説する。
  1. まずはライトロードモンスターやカードガンナーの他、竜の霊廟やおろかな埋葬で墓地を肥やしながらデッキを圧縮しカードを墓地に落としていく。
  2. 魔界発現世行きデスガイドでのエクシーズや冥府の使者ゴーズ等で場をつなぎつつカオスモンスターの召喚条件をそろえていく。
  3. 後はカオスモンスターやダーク・アームド・ドラゴン等の大型モンスターを出していき相手の場を更地にしてビートダウンする。

…と言う具合、基本の動きとしてはこれが一番近い。
わりとシンプルながらデッキのカード一枚一枚のパワーが単体で高いのでかなりこんな無茶なデッキでも成立するのだ。
また、組んでいけばわかるのだが忍者型以外では基本罠をほとんど採用しない(と言うか大量のモンスターとデッキを回していくエンジンや除去カードとしての魔法で埋まるのであまり採用出来ない)ので、大体サイドにお触れやトラスタが入る程度となる。

【以下、カオスドラゴンデッキで良く使うモンスター】


●ライトパルサー・ドラゴン
蘇生条件やレダメの効果からしぶとく出しやすい光属性の星6と言う使いやすいドラゴン。
こいつを起点にトレミスバウンサーを出していったりアトゥムスからレダメを展開したりとやれる事が多い。
カオスモンスターの一枚なのだが召喚制限が無い事とレダメとの異常な相性の良さから3積み必須。

レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン
聖刻とこのデッキで大暴れし制限となった悪魔のドラゴン。
緩すぎる召喚条件と高い攻撃力、展開力や蘇生力とこれもまず必須で採用したい。

●ダークフレア・ドラゴン
闇属性レベル5とスペックはそこそこ高いライパルの対になるドラゴン。
ブルーアイズデッキにでもしない限り割と後半の効果が隠された効果となりやすいがそれでもライパルとの差別化は容易であり、ヴォルカザウルスなどの強烈な連中を採用できたりする。
ライパルより優先する必要性は無いのだが使い勝手は悪くない。

●カオスモンスター
開闢と皿の事。
カオスソルジャーの相性は言わずもがなであり、必殺の一枚としてフィニッシャー役を期待できる。
ソーサラーはライパルにレベルが合うのでこちらは除去→エクシーズとつなげたい一枚でもあるが、単体でも火力はそれなりにあるのも魅力。

ダーク・アームド・ドラゴン
割と墓地調整が簡単なので出しやすい一枚。
エクリプス・ワイバーンでサーチ出来る上ダムド自身もカオスのコストに出来るので相性はいい。

●エクリプス・ワイバーン
上記のレダメやダムドのサーチが出来る強制効果を持つ。
わりと採用枚数が難しい一枚であるのだがギミック的には非常に採用はしたいカード。

●ライトロードのモンスター
カオスモンスターを召喚を手伝う除去要員と使いやすいカード群。
特にライコウお父さんとライラは素で使いやすいカードなので合計4枚以上採用されるのは良くある話。
似た効果のカードガンナーや、ライトロード補助の光の援軍やソラエクもついででよく採用される。

BF-精鋭のゼピュロス
墓地からの召喚条件の緩いBFカード。
終末の騎士などとも相性が良い闇属性レベル4となかなか恵まれたカードであり、汎用性が高いのでピンでよく採用される。
このカードを使うならゲイルもたまに入ったりしている、実際相性はいい。

魔界発現世行きデスガイド
出しただけでエクシーズに行けると言う破格の良カード、海外で暴れていたのはこいつの力も大きかった。
汎用性が高いカードであり、当時は悪魔族はクリッターとこいつだけと言う構築も珍しくはなかった。
今でも採用率は高く、深淵の暗殺者やダーク・リゾネーター等使いやすいレベル3悪魔族と組んで良く使われている。

●フォトン・スラッシャー
召喚条件が緩く場が開きやすいこのデッキではピン刺しは結構見る。
アタッカーの他シンクロ・エクシーズ素材に引っ張りだこのイケメン。

●終末の騎士
召喚・特殊召喚した時闇属性を落とすカオスの必須に近いモンスター。
こいつから大体レダメかゼピュロスが落とされる。
似た効果のダグレはコストが払いにくい構築になりやすいのであまり採用されない。


【派生】


上記のカード群はあくまで基本ギミック。
むしろ真骨頂は拡張性の高さにあり、多くの派生デッキが生まれたデッキでもある。
以下それぞれの解説。

●カオドラ忍者
トーナメントではかつてよく見られた忍者マスターHANZOと忍法超変化の術を一緒に採用した忍法軸のデッキ。
モンスター除去の性能の高さと成金忍者やHANZOのカオスとの相性の良さから対応力は高い。
カオドラの展開力の高さに加え忍者デッキの変幻自在さや戦士デッキのエクスカリバー等やれることは多く、使っていて非常に楽しいデッキでもある。
ただしスロットが互いに食い合って構築が凄まじく難しいので注意、組みがいがあるとも言えるのだが。

●カオドラBF
BFとの相性に目を付けられた新たな形のBF。
墓地軸ではヴァ-ユとの相性の良さからランク6を純正のカオドラより出しやすくなり、BF側も事故率やキル性能の強化につながる為使いやすいデッキタイプである。
旋風軸でもライロとはそれなりに相性が良いので、ライパルやレダメを突っ込んで組めなくはないのだがスロットの関係でちょっと中途半端になりやすい。

●カオドラ青眼
ブルーアイズにカオドラのギミックを入れたデッキ。
特にエクリプスとの相性の良さから次元ギミックのあるドラゴンデッキとも言えるだろう。
また青眼龍轟臨に収録されたカードとレギオンのカードは相性抜群である。

●聖刻竜カオドラ
トフェニドラゴンとシユウドラゴンがレベル6かつ光属性、ラブラドライドラゴンが闇属性である事に目をつけたカオドラ。
ギミック的にカオドラのスピードの遅さと聖刻の小回りの利きにくさを互いが互いにフォローしている。
カオスそのものが聖刻竜に相性的にもわりと悪くはないのもベネ、最近だとタクシーからシンクロしだす。
…最早ただの聖刻なのは気にするな。

●ダークマター征竜カオドラ
征竜にカオスの要素と暗黒物質のギャラクシーを詰め込んだカオドラの新たな最終形態。
ダークマターの墓地肥やし能力に征竜の展開力も合わさり、終焉の使者だのレダメだのが更に追加で最早イミフ。
どちらかと言えばカオドラと言うか征竜の変型なのだが、ネクロスやシャドールともやりあえる。

追記修正はカオスにお願いします

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最終更新:2024年01月03日 14:09