登録日:2014/05/21(水) 18:04:03
更新日:2025/01/22 Wed 22:22:01
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頭蓋骨絞めは
マジック:ザ・ギャザリング(以降、MtG)のアーティファクトカード。初出はダークスティール。
「印刷したのが間違いだった」
とさえ言われた、MtG史に残る程の凶悪な装備品の一枚。
MtGをよく知らない人のために書いておくと、MtGでの装備品は装備していたクリーチャーが戦場を離れてもそれだけになって戦場に残り続け、後続のクリーチャーさえいれば
今度はそちらに装備させて使い回せる
。
それを踏まえた上で以下の性能を見ていただきたい。
頭蓋骨絞め/Skullclamp (1)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+1/-1の修整を受ける。
装備しているクリーチャーが死亡するたび、カードを2枚引く。
装備(1)((1):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それにつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。
このカードはつけられていない状態で戦場に出て、クリーチャーが戦場を離れても戦場に残る。)
MtG経験者どころか、他TCGプレイヤーのほとんども既に「これヤバくね?」と思っているかもしれない。
「カードを2枚引く」という一文、他のテキストと同居するにはあまりにも強力なのだ。
ではどう強いのか、少し例を挙げてみよう。
→装備したクリーチャーはタフネスが0となり、状況起因処理により墓地に落ちる。クリーチャー1体を引き換えに2枚ドロー。
アドバンテージは1枚。
- 適当なクリーチャーに頭蓋骨絞めを装備させ、相手のクリーチャーと相打ちになったり呪文で除去される。
→互いにカードを1枚失い、あなたは2ドロー。
絶対的アドバンテージこそ1枚だが、相手は1枚失い、あなたは1枚得ているため、相対的アドバンテージは2枚。
- タフネスが2のクリーチャーに頭蓋骨絞めを2枚装備させる。
→装備したクリーチャーはタフネスが0となり、状況起因処理により墓地に落ちる。クリーチャー1体を引き換えに4ドロー。
アドバンテージ3枚。
そして頭蓋骨絞め自体が除去されない限り、これをいくらでも起こせてしまう。
~
これって、壊れてる。
~
~綿密な分析をしたセファリッドの言葉
なんかもう「クリーチャーがいるなら入れておけ」と言わんばかりの高性能カードなのは分かってもらえただろう。
これが一枚出てくれば後はクリーチャーを出していくだけでどんどんアドバンテージを稼ぎ始めてくれるのだ。
更に厄介なのは、装備したクリーチャーは死にやすくこそなるがその分火力は上がるという点で、
装備したクリーチャーを放置するとライフを削り取られるが、ただクリーチャーを除去しても相手はアドバンテージを得て、他のクリーチャーに再び頭蓋骨絞めを装備して殴ってくるだけ。
しかも除去されてもその能力でカードを補充どころか逆に増えるため、クリーチャーを一掃したと思っても高確率で次のクリーチャーが現れて、再び装備しやがる。
これだけの性能でありながら設置・装備のコストも不特定マナ1点という驚きの軽さ。
加えてレアリティもアンコモンなので、入手も比較的容易。なにこれふざけてるの?
ウィニーデッキとは特に相性が良く、デメリットである死にやすくなる問題はより無視できる一方、
クリーチャーが小粒で死にやすいのが意図的にドロー能力を誘発させやすいメリットとなり、「序盤の勢いを凌ぎ切られるとそのまま手札から息切れする」というウィニーの典型的弱点が大きく緩和される。
そして、当時最もこのカードの恩恵を受けたデッキがアーティファクト中心の
親和である。
全盛期の親和には
- アーティファクトが墓地に落ちると相手1人にライフを1点失わせられる「大霊堂の信奉者」
- アーティファクト1つを生贄に一回り大きくなる「電結の荒廃者」
- アーティファクト1つを生贄に任意の対象へ5点のダメージを与える「爆片破」
といったステキな
鬼畜仲間達が揃っていた。
アドバンテージを稼がれる前に頭蓋骨絞めを除去したいが、
こいつらがいると頭蓋骨絞めを除去しようにも引き換えにライフを取られたり、
頭蓋骨締めに除去呪文を撃った返しに頭蓋骨絞めを生贄にして呪文を立ち消えにされ、
除去を撃った方がむしろ損をしたりする。
わけがわからないよ。
結果、環境はあっという間に親和一色となり、「親和を使うか、親和をメタれるデッキを使うか」という状況になってしまった。
国外のとある古参強豪プレイヤーをして「頭蓋骨絞めも減衰のマトリックスも入っていないデッキはデッキではない」とまで言わしめた洒落になっていない言葉が本当に洒落になっていない現実であった。
流石にこれはマズいと判断されたのか、ダークスティール発売から4ヶ月と2週間後、2004年6月20日に頭蓋骨絞めは
禁止カードとなる。
禁止カードの指定は実に
五年振りであり、当時のプレイヤー達には衝撃が走った。
これにより上記の親和は失速……
するどころかトップスピードで走り続けた。
現在はこのカードを使える通常構築はヴィンテージのみで、レガシーとモダンでは禁止カードとなっている。
Q:え、なんでヴィンテージは無制限なの?
A1:これ使う前に
ゲームが終わるわ
A2:出せても瞬間で壊れるわ
A3:そもそもコンセプトに合わんわ
そう、ヴィンテージではノンクリーチャーデッキや、そもそも
ゲームを2ターン以下しか行わないデッキがわんさかしてるのである。
またTime Vaultなどの凶悪アーティファクトが多く、Moxの存在からアーティファクト破壊が当たり前のようにメイン投入されるヴィンテージではエンチャントよりアーティファクトの方がはるかに壊れやすい。
昔は『黒である事だけで除去耐性』という言葉があったが、この環境ではアーティファクトであることが除去弱点という特殊過ぎる状況なのである。
また、アグロデッキでは相手の行動を縛るカードを入れて自由を奪った状態で殴ることを当然のようにしてくる上にだいたいそのようなカードは自分にも影響があるので、アーティファクトである頭蓋骨絞めはその点でも居場所がない。
まぁ他にもノンクリーチャーデッキが多い事も含め、アグロ向けカードが全然規制されない事から察して欲しい。
まあおかげで0マナ0/1のコボルドたちにこれを装備させて即死させてドローしまくってストームを貯める【コボルドクランプ】というデッキまで存在しているのだが。もはや完全にドローソース扱いである
カジュアルなどで使うことが可能なら使ってみるのもいいだろう。
親和に入れてもいいし、
トークン生成カードと組み合わせてみるのも楽しい。
EDHでタフネス1のクリーチャーを多用するデッキにも居場所はある、はず。
実際、構築済みの統率者戦用セットにも時々収録されてるし。
追記・修正は頭蓋骨を絞めて死亡して2ドローした方がお願いします。
- 遊戯王で言うと何に相当するんだろう -- 名無しさん (2014-05-21 19:33:34)
- 生還の宝札だろう -- 名無しさん (2014-05-21 19:56:44)
- マキュラじゃない? -- 名無しさん (2014-05-21 20:13:19)
- 早すぎた埋葬と光帝クライスのコンボが一枚に合体して殴りに行けるカードだと思った。 -- 名無しさん (2014-05-21 20:29:56)
- MtGだとフィニッシャークラスで5/5強だから、遊戯王換算だと……えーとP/Tそれぞれ1ごとに500前後か?それで直訳すると攻守等量アップダウン+影響下の自モンス墓地逝き時に2ドロー……どう考えても販売そのものが許可できません本当にありがとうございました -- 名無しさん (2014-05-21 21:55:42)
- ↑装備することで攻撃力500アップ、墓地に行った時に二枚ドロー、500ライフ払って手札に戻す、位か。なるほど流石にKONMAIでも通らんわww -- 名無しさん (2014-05-21 22:03:32)
- まぁ遊戯王とMTGじゃ1ドローが占めるウエイトが違うから単純な比較は出来ないが、コンマイでも通らないレベルのカードなのは間違いないだろうな -- 名無しさん (2014-05-21 22:10:53)
- デュエマのデモニック・プロテクターはこいつが元かな? -- 名無しさん (2014-05-21 22:24:38)
- ↑そうだね。パワーアップor弱体化は無し、ドローも1枚だけとうまく調整されてる。 -- 名無しさん (2014-05-21 22:30:55)
- マナコスト、ドロー枚数、そして装備品。なにもかもがおかしい、なんだこれ。 -- 名無しさん (2014-05-22 00:45:14)
- 単体でもぶっ壊れてるのにブロックでのキーワードが親和とアーティファクトだから余計に酷いことに…普通に使えるのがEDHとヴィンテージだけな時点でお察しください -- 名無しさん (2014-05-22 12:36:39)
- こいつがあった頃のウッドエルフの輝き具合はヤバかった。森持ってきてそのままその森でエルフ絞めて2ドローだし -- 名無しさん (2014-05-22 13:14:39)
- 「装備したクリーチャーが死亡した時にカード一枚引いて一枚捨てる」とかルーター機能だったら強いっちゃ強いけどまだマシだった。なんで死んだ方がアドバンテージ取れるんだよ…… -- 名無しさん (2014-06-19 02:03:41)
- アドに注目いってるけどコストもだいぶ頭おかしい。装備含めて無色2コストってなんだよそれ -- 名無しさん (2014-06-23 17:00:46)
- 装備なのに対象が不在でも場に残るのかこれ・・・遊戯王なら永続みたいな扱いかな これ3枚付けて破壊したら6枚ドローする上に場に残るから使い回し可能とかわけがわからないよ -- 名無しさん (2014-09-02 07:36:34)
- ↑遊戯王よりデュエマのクロスギアで考えた方が早いよ -- 名無しさん (2014-09-02 07:46:28)
- ↑↑、遊戯王だとかかし先生みたいに再びセットする効果になるんじゃない? -- 名無しさん (2014-09-03 03:48:37)
- 遊戯王でも場に残る装備ならフリントがあるけどあれ対象失ったら墓地行きだしな -- 名無しさん (2014-09-03 20:59:04)
- こんな感じか?→スカル・デスクランプ(通常罠) このカードは発動後攻撃力500ポイントアップ・守備力500ポイントダウンの装備カードとなり自分フィールド上のモンスターに装備する。装備モンスターの守備力が0以下になる場合、装備モンスターを破壊する。装備モンスターが破壊された場合、自分はデッキからカードを2枚ドローし、このカードは墓地へ送らずそのままセットする。 -- 名無しさん (2014-09-17 19:50:27)
- ↑クロウでも助走付けて殴るレベル -- 名無しさん (2014-09-17 19:54:37)
- ↑↑かなり近いが、MTGの装備の仕様を考えるとかかしのようなセットというより永続魔法で、破壊じゃなくてもフィールドから墓地に落ちればドローは発動し、「このカードは1ターンに何度でも発動できる。あなたは装備されたこのカードを、別の自分のモンスターに装備させてもよい。1体のモンスターに何枚も装備させることが出来る。」が追加される -- 名無しさん (2014-09-17 20:10:56)
- EDH2014で採録される件について -- 名無しさん (2014-11-02 23:58:50)
- 遊戯王のルールで再現するのは不可能だな、たぶん。されても嫌だがw -- 名無しさん (2014-11-26 13:18:58)
- 遊戯王の500ポイントをMTGのダメージ1点分(=タフネス1個分)に換算するのは厳密な再現とは言えないかも。例えばMTGのサバンナライオンっていうバニラ(パワー2)に相当する遊戯王のモンスターというとジェネティックワーウルフ(攻撃力2000)になるし。あと遊戯王においては攻撃力の方がMTGにおけるパワーとタフネス両方に相当するような値だから、↑x5は「攻撃力を1500ダウン」くらいにして後同じにした方がイメージとしては近い気がする -- 名無しさん (2014-11-26 16:18:40)
- グダグダ言ってないで(1)、クリーチャーを生贄:カードを二枚引くっていう効果でとらえるのが一番わかりやすいと思う。親和はこれがなくなってもちょっと困ったくらいで本当に死んだのはエルフ&ネイル。 -- 名無しさん (2015-05-18 00:53:36)
- まあOCGで再現すると無限に使える強欲な壺ってのが細かいことさておきぶっ壊れなのがよく分かる表現だと思う -- 名無しさん (2015-06-14 00:55:25)
- 良かれと思って聖騎士の装備魔法に生還の宝札の効果を加えました。そして一枚制限はありません。遊戯王はもうこれでおk -- 名無しさん (2015-09-04 04:14:29)
- 遊戯王で再現すると「手札の下級モンスター1体捨てて2枚ドローする永続魔法(1ターンに2回まで)」ぐらいじゃないか?あっちは手札の価値が重いし -- 名無しさん (2016-03-10 16:10:58)
- 1つ聞きたい。これ考えた奴は誰だ。 -- 名無しさん (2016-05-02 18:41:58)
- ↑知らんけどどうせあの人じゃないの? -- 名無しさん (2016-05-02 19:03:44)
- ↑↑↑それよりは遊戯王にした場合は、このカードは「場にいるモンスターにこのカードを装備する事ができる」を持つ。装備したモンスターが場から離れてもこのカードは場に残る。装備したモンスターの攻撃力に+500・防御に-500する。装備したモンスターが墓地に置かれた時2枚ドローする。装備したモンスターは「自身を生贄に捧げることができる。」を得る。位書かれてると思う。 -- 名無しさん (2016-06-04 14:25:18)
- 何が酷いってこれはブースターであってエンジンではないから、こいつを禁止にしても別に親和が止まるわけじゃなかったってのが本当にひどい -- 名無しさん (2016-06-26 11:44:24)
- まあ親和を止めると言うより単純にこれのパワーが異様だから禁止なんじゃないかな -- 名無しさん (2016-09-03 09:46:44)
- MTGの装備カードって対象不在でも場に残るの? -- 名無しさん (2016-11-22 12:17:04)
- 残る、装備品そのものを破壊しない限りは持ち主が死んでも戦場に設置されたまま -- 名無しさん (2016-11-22 12:35:14)
- その代わりに場に出すときにコスト、装備する時にもまたコストを払う必要がある。ただこいつはそのコストがどちらも安い。 -- 名無しさん (2016-11-29 18:44:42)
- 懐かしいなぁ、これ。まぁ親和のぶっ壊れ要素はこれだけじゃなかったから勢いはちっとも止まらんかったが -- 名無しさん (2017-01-11 05:15:27)
- アニメ限定とは言え遊戯王にもマナがあるんだから例えるならスピードスペルでやるべき。SPCが2で永続魔法なSpってアホすぎるわ。 -- 名無しさん (2017-01-17 13:24:46)
- バランスブレイカーの項目から来たけど……なんだこれ。なんだこれ(白目) -- 名無しさん (2019-01-19 01:24:38)
- これようするに軽すぎるのが一番の問題だから、2コストか3コストにして色拘束つければまだマシだったんじゃないかと思う。 -- 名無しさん (2019-07-20 17:38:47)
- コボルドを〆るコンボデッキが考案されてたけど、あまり上には出てきてないみたいだな -- 名無しさん (2019-10-26 06:54:30)
- OCGプレイヤーからちょくちょく、装備カードが対象不在でも場に残って使いまわし可能なことにコメント有るけど、MtGの装備品にしてもDMのクロスギアにしても出すときと装備時にそれぞれコストがかかるからマナ基盤が整うまでは若干使いづらい。OCGなら対象が破壊されたらリバースされて、発動に常になんらかのトリガーが必要な感じかも。 -- 名無しさん (2019-11-05 11:25:30)
- 取り回しはともかくアドの稼ぎ型的にダンセルホーネットが1枚で完結しているようなものだと考えれば一番しっくりくる? -- 名無しさん (2020-05-11 16:27:24)
- 2枚引くだけでぶっ壊れなんだ… -- 名無しさん (2020-08-16 20:54:03)
- 2泥はまだいい そのための条件やコストが軽すぎた -- 名無しさん (2020-08-16 20:59:50)
- マジックで2枚ドローの適正コストは「青青(2)のソーサリー」、というか設置1マナ装備1マナならステータス補正だけでも「弱い装備品」の範疇に入ってる。 -- 名無しさん (2020-11-21 03:08:50)
- 2青青ソーサリーが妥当なのは3泥じゃなかったか? 2泥ソーサリーの適正は2青のはず -- 名無しさん (2021-02-25 15:42:16)
- コスト装備コスト1なのもおかしいし2枚引くのもおかしいしタフネス-1修整なのもおかしい -- 名無しさん (2021-05-30 19:24:13)
- 書いてあることすべてがおかしい -- 名無しさん (2021-07-08 18:51:51)
- モダンとまではいかずともレガシーでこれ使えるようにならんかな -- 名無しさん (2022-05-22 22:27:35)
- 令和になってこのカードのおかしいところを全部訂正した《人体改造機の冠》が登場。なお負け犬 -- 名無しさん (2022-11-24 13:05:28)
- 単に自身の修整で死んでも2ドローできるのがおかしかっただけで、それ以外は別に普通。 -- 名無しさん (2024-03-17 16:33:42)
最終更新:2025年01月22日 22:22