パラッパラッパー

登録日:2014/06/10 Tue 21:04:21
更新日:2025/04/04 Fri 10:44:35
所要時間:約 5 分で読めます




I Gotta Believe(ボクならできるさ)!!







パラッパラッパー』(PaRappa the Rapper)とは、1996年12月にソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたプレイステーション用ゲーム。
後にPSP、PS4版も発売された。

アニメ化もされており、2001年4月から2002年1月まで放送された。



概要

当時は無名だったゲームジャンル『音ゲー』を開拓した作品。
ゆえに、元祖音ゲーとも言われる。

基本ルールは、各ステージにいる先生が先に出す手本に沿って、プレイヤーが音楽に合わせてボタンを押していくもの。
コンディションは、
  • COOL
  • GOOD
  • BAD
  • AWFUL
の4種類で、音楽が終わった時『GOOD』以上ならステージクリアだが、『BAD』以下ならゲームオーバー
また、プレイ中にコンディションが『AWFUL』以下に達してしまうと即終了。

実は手本に合わせてボタンを押すより、自分でアレンジ&アドリブをした方が高得点が得られる。
ただし、
  • 無闇なボタン連打は厳禁
  • 最初のボタンは必ずお手本と同じボタンを押す
  • 先生が使用したボタンを1回は必ず使う
を厳守する必要がある。

アドリブを繰り返し、最高評価である『COOL』に移行すれば、お手本を出す先生がいなくなり、パラッパの独壇場となる。


キャラクターデザインは『サンダーバニー』『SUGOCA』のカエルくん達等をデザインしたロドニー・アラン・グリーンブラット氏。
シナリオは伊藤ガビンが担当。

登場人物全員に言えることだが、一旦木綿のごとくペラッペラである。


あらすじ

パラッパタウンに住むラップが大好きな犬の少年『パラッパ』。
彼は思いを寄せている少女『サニーちゃん』を振り向かせるべく、様々なことに挑戦する。

主な登場人物

  • パラッパ
本作の主人公。赤いニット帽が特徴。
何事にも一生懸命だが、空回りも多い。
妄想癖が激しい面もある。
「I gotta believe!(僕ならできるさ!)」がモットーであり合言葉。

  • PJベリー
クマのパジャマを着た少年で、パラッパの親友。
食べることと寝ることが大好きで、普段はのんびりとした印象を受けるが、夜になると凄腕DJ『PJDJ』に変身し、クラブハウスで超絶テクを披露する。

  • サニー・ファニー
花の姿をした少女。通称サニーちゃん。
明るく、優しい性格をしているが、しっかり者の一面もある。
パラッパのみならず、様々な男性から好意を受けている。

  • ケイティ・キャット
青いネコの女の子。
思ったことはその場で言う、気の強い性格。オシャレが大好きで人一倍気を使っている。
ウンジャマ・ラミー』でラミー、マーさんと共にバンドチーム『MilkCan(ミルクカン)』を結成し、以降はそのリーダーとして登場。

  • パラッパパパ
パラッパの父親。この時はまだ発明家の設定はなく、ごく普通の父親といった感じだった。
パラッパに自身の車を勝手に借りられただけでなく、事故って壊されるという憂き目に遭う*1
彼の本格的な活躍は『パラッパラッパー2』を待つことになる。

  • ポッター将軍(ジェネラルポッター)
サニーちゃんの父親で、パラッパパパの幼馴染。
生粋の軍人で自他共に厳しい厳格な人物。
しかし異常なほどの甘党で、お菓子にはめっぽう弱い。
実際に『パラッパ2』では軍人たちの前で物事をお菓子に例えたり、敵の発明品にスイーツを投げまくって対抗するというカオスな作戦を執行した。

  • ジョー・チン
自慢話が大好きでマッチョな金持ち。あとケツアゴ。
サニーちゃんに惚れており、パラッパのことも一方的にライバル視しているが、どちらからも相手にされていない。
『ラミー』『パラッパ2』にも登場するが、後者では完全にモブキャラ扱い。

  • ボクシー・ボーイ
パラッパパパが発明した意志を持ったラジカセ。
仕切りたがり屋な性格をしている。
『パラッパ2』ではステージに入る前の練習に登場するほか、CPU対戦の審判を務める。

  • タマネギ先生
ステージ1を担当。
フルーシ(発音はFruits)道場の館長。パラッパにカンフーラップを伝授する。
本人曰く日系人で、日本語なまりの英語で話す。
『ラミー』ではカジノにハマりすぎて道場を失ったが、『パラッパ2』では『ロマンティック・カラテ』なるエクササイズを考案し、有名になった。
COOLモードに突入すると巨大化してパラッパを見守る。

道場の警備がザルなのか、なぜか忍者が住み着いている。

  • ムースリーニ教官
ステージ2を担当。
ヘラジカのような姿をした、自動車教習所の鬼教官。ものすごいコワモテだが、女性である。
パラッパに厳しく運転技術を指導するが、ドアが開いていることに気がつかないまま車を走らせたり、天井にツノが引っかかるなどお茶目な一面も。
「ブンブンブンっつったらバンバンバン」が口癖。
COOLモードに突入すると車の屋根ごと上空に吹っ飛ぶ。

『パラッパ2』に登場する先生の一人、ムーセイシャ教官は彼女の妹。

  • カエル先生
ステージ3を担当。
その名の通りカエルの姿をした老人で、フリーマーケットを営んでいる。
品物を売るのに大切なものは金ではなくラブであること、ガラクタを結構な値段で売る自信があると言っていたが、ラップ中の台詞によるとパラッパに出会う前はあまり儲かったことはなかったとのこと。

COOLモードに突入すると店をパラッパに任せて冬眠に入る。

  • ニワトリ先生
ステージ4を担当。
安上がりな食材で簡単に作れる料理を紹介する番組『Cheep, Cheep, Cheep』のインストラクター。やや怒りっぽいが、料理の腕は一流。
普段は上品な態度をとっているが、テンションが上がると下品な言葉を連発する。
評価の上下などで怒ったり喜んだりすると貞子のごとくテレビから飛び出し、パラッパからも「どうやってテレビから出てきたの」と突っ込まれる。
COOLモードに突入すると、画面越しに勝手にテレビの電源を落としてくる。迷惑極まりない。

ちなみにパラッパに教えた料理は「シーフードケーキ」
……ゲテモノにもほどがある。

  • トイレ
ステージ5に登場。
このステージでは、便意を催したパラッパが、同じく漏れそうな今まで出会った先生たちと誰が先にトイレを使うかを巡ってラップバトルするのだが、COOLモードに突入すると舞台が虹色の空間に変化し、トイレに車輪が付いて線路の上を自走し始める。
そのあまりにカオスな光景は必見。
AWFUL以下になってしまうと当然…

  • MCキングコング・ムシ
最終ステージを担当。
蜘蛛のような姿をした黒人風の男性。クラブハウスのMCを務めている。
喧騒の中でサニーちゃんとはぐれ、偶然ステージに上がってしまったパラッパを歓迎。先生たちと共にパーティを盛り上げる。
COOLモードに突入すると、パラッパの腕を認めてMCを任せる。


他作品とのコラボ

『プレイステーションオールスターバトルロイヤル』にはパラッパがプレイヤーキャラとして参戦するほか、PJなどのサブキャラクターも出演している。


余談

テクモの『モンスターファーム』でこのゲームを円盤石としてセットし再生すると、なぜか非常にレアなラクガキ種の「ラクガキツー」が誕生する。
パラメータは余り芳しくなく、特に丈夫さが低く、次に命中も低めとかなり厳しい能力値だが、ガッツ回復は非常に早く、高火力な技(特に超必殺技)は本当に威力が高いので、その二点をうまく生かして戦おう。
ラクガキは同じくテクモのアーケードミニゲーム集『がんばれギンくん』の主人公・ギンくんがモチーフなのに対し、ラクガキツーはライバルキャラ・ガツガツがモチーフになっている。
しかし、ワルモノという設定にもかかわらず、ラクガキが傍若無人で人畜無害とは口が裂けても言えない性格なのに対し、ラクガキツーはけっこう従順な性格である。



追記・修正は全ステージをCOOLモードでクリアしてからお願いします。

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最終更新:2025年04月04日 10:44

*1 まだ59回もローンが残っているとのこと