パラッパラッパー2

登録日:2014/06/14 Sat 00:59:21
更新日:2025/03/20 Thu 06:37:57
所要時間:約 6 分で読めます




パラッパラッパー2』(PaRappa the Rapper 2)とは、2001年にソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたプレイステーション用ゲーム。
パラッパシリーズの第2弾(『ウンジャマ・ラミー』も含めると3作目)。



概要

基本ルールは前作やウンジャマ・ラミーと同様、各ステージにいる先生が先に出す手本に沿って、プレイヤーが音楽に合わせてボタンを押していく。
音楽が終わった時『GOOD』以上ならステージクリアだが、『BAD』以下ならゲームオーバー
また、プレイ中に評価が『AWFUL』以下に達してしまうと即終了。

だが、本作は上手にプレイすればするほど手本の難易度が上がっていき、逆にミスしまくると易しくなる。
また、前作と比べると判定が甘くなっており、手本より少し右にずらしてボタンを押すだけでCOOLに行けることもある。
しかしボタンを押すタイミングが速いと減点される。
「きちんとできたのになぜ?」と思う人はそれが原因かもしれない。
設定でイージーモードを選べば手本が常に簡単になるが、COOLモードが出なくなる。

今作も相変わらずキャラクターはペラッペラである。


あらすじ

ある日、ハンバーガーショップで貰ったクジを引いたパラッパ。
なんとヌードル100年分が当たってしまった。
毎日毎日ヌードルばかりの食事にパラッパはさすがに飽きてしまう*2

ヌードルに嫌気がさしたパラッパは、友人のPJベリーと共にハンバーガーショップでハンバーガーを注文するが、出されたのはヌードルが挟まったハンバーガーだった。

この事件を何とか解決したパラッパだが、街中で次々と食べ物がヌードル化してしまう現象に出くわす。
何かがおかしいと感じたパラッパ達は事件の真相を暴くため、立ち上がるのだった。


主な登場人物

  • パラッパ
本作の主人公。
サニーちゃんに「子供ちゃん」呼ばわりされたのをきっかけに「本物の男」を目指し、困難に立ち向かう。

  • PJベリー
パラッパの親友。
ソフトクリームがヌードル化しても特に気にせず食べるマイペースな男。

  • サニー・ファニー
パラッパの思い人。
自分の料理を食べてくれなかったパラッパと対立するが、その後の彼女の心境は最終ステージで明らかになる。

  • パラッパパパ
パラッパの父親。
本作ではヌードル団がパラッパタウンに攻め入った時には戦闘機に乗って対抗したり、何でもヌードルにしてしまう機械「ヌードライザー」でヌードルにされてしまった物を元に戻す機械「ヌードらないザー」を発明するなど随所で活躍する。
しかし、「ヌードらないザー」の試作品は発射口から出る光線を浴びると体が小さくなったり大きくなったりするだけの物だった。

  • ポッター将軍(ジェネラルポッター)
サニーちゃんの父親で、パラッパパパの幼馴染。
厳格な人物だが、かなりの甘党。
ヌードル団が襲撃したときはお菓子をばらまいて対抗するなどシュールな面も見せた。
パラッパ曰く「これはこれで迷惑」。

  • ラミー
ヒツジの女の子。
バンドチーム『MilkCan(ミルクカン)』のギター担当。
普段は非常にシャイだが、ギターを持つと性格が180°変わり、超絶テクでギターを引き鳴らす。

  • マーさん
バンドチーム『MilkCan』のドラム担当。
小柄だが、ドラマーとしての腕は一流。
ステージ3に登場するキャラの中で唯一小さくならなかった。

  • ケイティ・キャット
青いネコの女の子。
バンドチーム『MilkCan』のリーダー。ベース&ボーカル担当。
小さくなったりアフロにされたりと災難に遭う。
ファイナルパーティではメンバー全員で出演。

  • 思ひ出ヒゲ社長
ステージ1を担当。
パラッパタウンのハンバーガーショップ「ヒゲ☆バーガー」の創業者。
すでに亡くなっているが、ハンバーガーがヌードル化する非常事態を見かねてポスターから現れ、パラッパにハンバーガーの作り方を伝授する。
ちなみに背景のそこかしこに社長をモデルにしたグッズや機械がある。

  • タマネギ先生
ステージ2を担当。
フルーシ道場元館長。『ロマンティック・カラテ』なるエクササイズを考案したことでどん底人生からのし上がり、大ブレイクした。
ボーナスステージのルール解説も担当している。
ちなみに彼のステージで手本にないボタンを押すと、床から忍者が現れる

  • 小タマネギ
タマネギ先生の弟子。
ボーナスステージで瓦やレコード盤を構える役を担う。

  • アリ導師
ステージ3を担当。
アリのような姿をした哲学者。
パラッパ達に意味深な言葉を論するが、極度の高所恐怖症で、上記のヌードらないザー(試作品)でパラッパと共に大きくなった時は、
「下を見ると怖えぇー!」とはひどく取り乱していたが、それより宇宙に突入しても生きてる2人が怖えぇ
ステージをクリアするとパラッパたちと同じ大きさになるが、小さい方が落ち着くためか、GOODだともう一度小さくしてくれと言う。

  • ムーセイシャ教官
ステージ4を担当。
ヘラジカのような姿をした、特殊部隊訓練所の鬼教官。
ダブルダッチやローラーブレード、ロッククライミングなどを取り入れた訓練でパラッパを厳しく鍛え上げる。
前作に登場した先生の一人、ムースリーニ教官の妹。彼女の家族、親戚は全員何らかの教官になっているらしい。
COOLモードに突入するとパラシュートを開き、叫びながらどこかへ飛んで行ってしまう。

  • タコ山さん
ステージ5を担当。
タコを逆さにしたような髪が特徴。
パラッパタウン一の腕前を持つヘアデザイナー。
普段は青いが、興奮したりキレたりすると真っ赤になり、来客を問答無用でアフロにしてしまう。
ヌードル団が仕掛けた洗脳効果を持つラジオのせいで真っ赤になってしまうが、パラッパとMilkCanの活躍で元に戻った。
「僕」「俺」「私」と一人称が安定しない。

  • ヌードル大将(ヌードルマスター)
ステージ7で対決する、世界中の食べ物をヌードルだらけにしようと企む『ヌードル団』のボス。
フ○○レビ似のアジトを構えている。
正体は思ひ出ヒゲ社長の息子で、ヒゲ☆バーガーの2代目店長。
少年期から毎日ハンバーガーだけを食べさせられており、誕生日だろうと毎日ハンバーガーという生活に嫌気が差し、さらに友人まで失ってしまった。
その後ヌードルを発見したことにより、徐々に心を歪ませ、今に至る。
パラッパタウンに総攻撃を仕掛けるが、アジトに乗り込んできたパラッパとラップバトルをする内にヌードルを好きな自分に疑問を抱き始める。
最終的にパラッパと和解し、ファイナルパーティのためのライブハウスを用意してくれた。
このゲームでは、ストーリーデモの〆として毎回パラッパが「I gotta believe!(僕ならできるさ!)」と言うが、このステージではヌードル大将が言う。

  • MCキングコング・ムシ
最終ステージを担当。
蜘蛛のような姿をした黒人風の男性。
公式ガイドによると、パラッパとPJの先輩らしいが、何の先輩かは不明。
前作同様MCを務めており、パラッパ&MilkCanと共にファイナルパーティを盛り上げる。
彼のステージの後半あたりに初見殺しが待っている。
ちなみにCOOLモードでクリアするとちょっとしたおまけが遊べる。


その他

  • フードコート
ステージ6でパラッパがプレイする「幻のゲーム」。
タコ山さんのヘアーサロンにあったラジオの中に入っていた。
8ビットコンピュータ時代に開発されたが、発売中止になった。
その原因はパラッパパパによると「いったん始めたら誰も止められず、クリアできないと一生ヌードルしか食べられない体になる」。
ステージの内容は今までのステージの総集編。評価がGOODの時はファミコンのような画面だが、ミスを重ねれば重ねるほどゲーム&ウォッチ風に変化する。

  • ロドニー・アラン・グリーンブラット
パラッパシリーズのキャラクターデザイナー。
本作ではテレビレポーターとしてゲスト出演しており、声も本人が担当している。


おまけ要素

  • 周回プレイ
8つ全てのステージをクリアするとパラッパが被っているニット帽が水色に変化し、2周目が開始。
3周目開始時はピンク、4周目開始時は黄色に変化する。
ちなみに2周目以降はステージの順番に関係なく全てのステージをクリアすると次の周に移行する。

  • レコードショップ
4周目クリア後、ステージ2と3の間に出現。
所謂サウンドテストモードで、本作で使用された10種類の曲を聴くことができる。
ただし、最初から全ての曲を聴けるわけではなく、以下の条件を満たす必要がある。



余談

過去にマクドナルドで当ゲームと『ピポサル2001』の体験版が収録された「マクドナルドハッピーディスク」が配布されていた。
パラッパの方はステージ1のみ収録されており、ヒゲ☆バーガーがマクドナルドになっているのが特徴。


追記・修正はヌードル以外の食べ物を味わってからお願いします。

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最終更新:2025年03月20日 06:37

*1 ナレーターは「ラッパー」は発音していない。

*2 本人曰く『見るのもイヤだ』