闇商人ビズネラ

登録日:2025/07/18(金) 06:10:44
更新日:2025/07/24 Thu 09:49:09NEW!
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ギンガマン、特別に一番最初に見せてあげますよ。私の最高傑作をね!


概要

闇商人ビズネラとは、星獣戦隊ギンガマンに登場する怪人。
CVは塩沢兼人

容姿

額と胸部は金に黒のラインが走り虎柄を思い起こさせるナニワの商人ではないだろう。また胸部には赤い宝石が埋め込まれ、目もそれと同じ赤である。
後頭部からは髪を思わせる無数のチューブが背中まで伸び、それを途中で束ねており、全体的に機械的な印象の姿をしている。
首元には襞襟のような飾りが巻いてあり、バロック様式の貴族、或いはスペインやポルトガルの所謂南蛮商人を思わせる装いである。
手首に銃口のついたデバイスが装備されており、光線を撃てる他、捕獲装置の操作が出来る。
サイボーグみたいな外見だが後述の怪人態から外付けのスーツな模様。
3000年封印されていたゼイハブ一同と顔馴染みであることから、自身の体を機械化して長寿を得ていると思われる。

職業

宇宙を股にかけて暗躍する武器商人。
商品の仕入れは主にバルバンが滅ぼした惑星から使えそうな物を回収し修繕・改造するというもので、シェリンダからは「我々の残り物を漁るハイエナ」呼ばわりされている。
特にバルバンを上得意先にしており、中でもバットバスとは旧知の仲。バットバスとの再会の際の世間話から他にも上客はいる模様。
三千年ぶりにバルバンが復活した事を彼等が地球に留まっていながらも知っていたため、商人らしくかなりのネットワークを持っている模様。

性格

敵味方問わず敬語で話すが利用出来るものは何でも徹底的に利用し倒す利己的で悪辣な性格。
感情が昂ると敬語こそ崩れないものの、その本性が露わになった冷酷かつ残忍な声色に変わる。
星獣をサイボーグ兵器に改造して自分達の星を滅ぼしたバルバンに高く売り付けたり、実行したらまず間違いなく死ぬ任務を言い付けられたデギウスにバルバエキスを撃ち込み巨大化させて操ったりと他者の尊厳や心情を踏みにじる行いに微塵も躊躇いはない。
仲間を思いやる心意気は理解出来る様だがその為に自殺する心情は理解出来ない。
一方で、数千年にも渡って武器商人をやって来た胆力は伊達ではなく、商品を売り付ける為なら敵の前に出る事も厭わない胆力を持っている。

活躍(第二十九章~第四十六章)


第二十九章よりバルバンのもとに造り上げた鋼星獣を対星獣用の兵器として売るべく現れる。
完成した鋼星獣を金貨箱五箱で購入させたものの、鋼星獣達が正気を取り戻しギンガマン側の戦力増強に繋がった事で損害賠償として代金を含む全財産を没収され、路頭に迷う所だったがバットバスに拾われる。
イリエス魔人族の活動により中途半端な封印解除が繰り返された結果ダイタニクスが腐敗し始めているのを発見し、ゼイバブに行動隊長の交代を進言するが、この時点では却下された。
イリエスの敗北によりバットバスが行動隊長に就任すると参謀として敏腕を振るい、心臓の活性化という方針に沿った作戦を幾つも考案する。
作戦の狙いは地道ながらも理に沿っている物だったが、中には「ダイタニクスの血管を小さい子供に掃除させる」「ダイタニクスの心臓をマッサージして血行を良くする」等、一周回ってアホみたいな作戦もある。実行役の魔人に指揮をしている事から部隊でもNo.2の立ち位置な模様。
失敗を重ねた末、デギウスの犠牲もあって漸くダイタニクスの復活に成功。ダイタニクスが倒され地球魔獣が生まれるとその幼体を成長させる為に急成長エキスを与える為の作戦を展開する。

その悪辣な所業は巡りめぐって己の破滅に繋がった。

ヒカルとの因縁


ギンガマンでは特にヒカルとの因縁が深い。
鋼星獣のコントローラーがエネルギー不足で未完成だったため、ヒカルとヒュウガを拐い、アースを吸収する檻にヒカルを閉じ込め、ヒュウガを痛め付けることで使わせようとした。
それはヒカルにはめられ失敗するが、自分が銀河の戦光を食らった事で偶発的に達成、鋼星獣達を操りギンガイオーとブルタウラスを痛め付けた。

第四十章ではヒカルと心を通わせたデギウスが一騎討ちの末に差し出された手を取ろうとするタイミングで、任務の手伝いを建前に、デギウスにバルバエキスを撃ち込んだ挙句、コントローラーで操り彗星のエネルギーを転送させ、ダイタニクスの復活と同時に死に追いやった。

ビズネラの方もヒカルには恨み辛みはあったようで、捕らえたヒカルをジープで引き摺ったり、彼を急成長エキスと共に地球魔獣の餌食にしようとしたりしていた。

提供した物品


  • 鋼星獣
バルバンによって滅ぼされた星の星獣を回収、改造した存在。説得により正気に戻りギンガマン側についた。
当人達は身体を弄くり兵器扱いした彼を相当憎んでいる。
当該項目参照。


  • 鉱石
ある惑星から仕入れてきた、蒸し焼きにすると心臓に効くエキスを出す石。
エキスを出すには並外れた高熱が必要で、ボンブスにその為の任務を任せた。


  • エネルギー転送装置
ビズネラが地球に来る途中で見つけた彗星の強大なエネルギーをダイタニクスに送る装置。魔人の身体に埋め込む形で使用された。
埋め込んだ魔人を操るコントローラーのアンテナの機能もあり、彼の悪辣さが顕れた装置と言える。


  • バルバエキス銃
バルバエキスが詰まった弾丸を撃ち込む銃。撃ち込まれた魔人はバルバエキスを体内に注入され、無理矢理巨大化してしまう。


  • リモコン爆弾
計画の障害となるギンガマンを先に始末する為に用意した大型爆弾と誘導する発信機のセット。
大型爆弾の方は地中をドリルで進み、発信機を使った地点まで接近すると自動的に爆発する。爆発の威力は凄まじく大きな火柱が上がるほど。
発信機の方を「魔獣が好む特殊な音波を出す装置」と偽って敢えてギンガマン達に奪わせ、地球魔獣を倒す用意をしていた彼らの至近距離で爆発する様に仕向けた。
それなのに何故か四人とも生きてたが。
また、「魔獣が好む特殊な音波を出す装置」自体は別に用意していた。

活躍(第四十七章)


地球魔獣確保と成獣進化させる為に特殊部隊の作戦立案と補佐をしていたが、ギンガマンに阻止されて既に特殊部隊のメンバーを3体も失う。
作戦進捗しない事にゼイハブから「作戦を立てる本人が作戦を仕切る、その方が手っ取り早いからてめぇが出れ」と勅令され、シェリンダから「手柄はお前のものになるしな」の後ろ押しがあった事で反論出来ず自らの出陣を言い渡される。

「作戦失敗した奴は…」

「てめぇで頭を食いちぎれ…」

地球魔獣を呼び寄せる装置を使って急成長エキスを与える作戦を遂行。
地球魔獣を呼び寄せることには成功するが、作戦はギンガマンに妨害され、ヒカルに一撃を食らいとどめを刺されそうになる。
しかし、リョウマから地球魔獣をコントロールできていたことを疑問に思われ、捕らわれる。
装置の事を話し、ギンガマン5人が獣撃棒で地球魔獣を倒す作戦を立てていた隙に逃走。追ってきたヒカルをバットバスに捕らえさせる。
そして装置が実は前述のリモコン爆弾を呼び寄せる発信器である事を告げ、ヒカルを引き摺って仲間が木っ端微塵になる様を見せる為に連れていった。
目論見通り爆弾は爆発、失意にくれた彼をクレーン車でエキスのプールの吊り上げて地球魔獣を呼び寄せる本物の装置を使う。
ヒカルに勝ち誇り、これで後はもう魔獣にエキスを与えるだけだとバットバス達と共に高揚していたが、ヒカルから目を離した事でアースで攻撃され変身され、雷一掃を受け自分がエキスのプールに浸かってしまった。
魔獣は逃げてしまい彼もプールから這い出るが、彼の身体が変貌していき…。

怪人態


急成長エキスを全身に浴びた結果変貌した姿。
機械的な姿は全体的に腐食しており、頭部はほぼ一体化しチューブは赤くなり全体的に色はくすみ、特に左半身は完全に溶解し生身が剥き出しとなり、黄色と黒の斑模様に左肩はせり上がり左手に長い爪の生えた醜悪な容姿で、ヒカルからも「化け物」と呼ばれた。
戦闘能力もはね上がっており、獣装の爪を受けても何のダメージも与えられないどころか逆に吹っ飛び、銀河の戦光も左腕を振るっただけで弾き飛ばす。銃撃も一撃一撃が火柱をあげ、手首から頭に生えているような赤いチューブを触手のように繰り出し、そこから電撃を流せる。

意識したかは不明だが、かつて地球に飛来した異星人狩猟民族に姿がどこか似ている。

死の商人の末路

変貌した後ヒカル取り押されバットバスに攻撃させるが生きていたリョウマ達が駆け付け、ヒカルを投げ飛ばして銃撃、獣装甲となったギンガマンを圧倒するが、強化した獣撃棒の閃光獣撃弾を受け敗北。

まともに立てなくなる程のダメージを負いバットバスに助けを求めるも…

「バットバス様…お助けを…」

「これも運命だ」

「悪く思うな!作戦変更!!ガツンと行け!ガツンと!!」

「バットバス様!バットバス様ーーーっ!!!うおおおおおッ!!!」

拒否され、嘗て自分がデギウスにした様にバルバエキスを撃ち込まれ無理矢理巨大化されられてしまう。
超装甲ギンガイオー相手には電撃で圧倒するが、因縁の相手に終止符を打つ為に鋼星獣達は総出動しており、ギガバイタスのバイタスキャノンを受け、ギガライノスから体当たり、ギガフェニックスから飛び蹴りを受け、二体の合体技を受けた後、最期は銀河大獣王斬りを受け爆散した。

余談

  • 担当声優の塩沢氏はスーパー戦隊シリーズにおいては、超力戦隊オーレンジャーバラブレインとして出演経験あり。
    • 氏は本作への出演後、2000年5月10日に亡くなっており、ビズネラが正真正銘の最初で最後のレギュラー出演となった。
    • 東映特撮という括りとして見れば、ビーファイターカブトの敵幹部、深海魚人デズルとしてレギュラー出演経験あり。
    • 余談だが、本作では同じ所属組織のバルバン首領のゼイハブ船長役として親交が深かった柴田秀勝氏と共演している事から「肝いり」なキャスティングだったと窺える。

  • スーパー戦隊30周年記念作品の轟轟戦隊ボウケンジャーのTask10及びTask11では、ギガライノス及びギガフェニックスをモチーフとした「大邪竜ザルド」「大邪竜ギラド」が登場するのだが、それに関連してか、直前に放送された3部作の連続エピソードの始まりとなるTask9では彼にまつわる内容がいくつかオマージュされている。
    • 江戸時代に 国禁 を犯して貿易を続けた冒険 商人 「唐物屋波右衛門」
    • エピソードの主役となるキャラクターの一人がボウケン イエロー


追記、修正お願いします。

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最終更新:2025年07月24日 09:49