「終」の極 イギー・スペシャルズ

登録日:2014/06/11 Wed 17:23:13
更新日:2024/05/31 Fri 10:50:34
所要時間:約 5 分で読めます







「終」の神は世界の終わりを知らせる為に降臨した神。





「終」の極 イギー・スペシャルズ》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMR-08「エピソード2 グレイト・ミラクル」にて収録。レアリティはベリーレア。

エピソード2の背景ストーリーでは裏で重要な役割を果たしていることから、時に話題にもなるクリーチャー。


解説


「終」の極 イギー・スペシャルズ VR 無色 (13)
進化クリーチャー:アンノウン/ゼニス 21000
超無限進化・Ω-無色クリーチャーを1体以上自分の墓地、マナゾーンまたはバトルゾーンから選び、このクリーチャーをそのカードの上に重ねつつバトルゾーンに出す。
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下に重ねたカード1枚につき、次のうちいずれかひとつを選ぶ。
►バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。
►相手の手札を見ないで1枚選び、持ち主のマナゾーンに置く。
Q・ブレイカー
エターナル・Ω
攻撃時に進化元にしたカードの数だけ相手の場と手札に干渉できるゼニス。
自身が進化クリーチャーであるのでタイムラグなしに効果を発揮できるだけでなく、その進化方法から効果を活かしやすいのも優秀。メテオバーンでもないので何度でも使うことができる。
パワーは驚異の21000であり、ゼニスメタとして作られた《堂々終劇 鬼丸「End」》のパワーでも、打ち倒すことはできない。
総じてゼニスらしいフィニッシュ力を持ったクリーチャーと言える。

難点はその高コストと、除去したカードはマナになるという点。

①高コスト
進化クリーチャーであるが、進化元はあらゆるゾーンから選択可能なのですぐに殴れるクリーチャーと捉えても問題ないが、13コストともなるとそれよりもコストが低くエンドカードとなりうる「祝」の頂 ウェディングといったライバルに座を奪われることは目に見えている。
差別化を図るなら、「召喚時能力がない」「エターナルΩで進化元ごと手札に戻せる」「進化元の数によってはウェディング以上に強力な除去が放てる」などに注目して一工夫凝らしてやりたい。

②除去したカードはマナへ
例え複数枚除去できたとしても、相手のマナブーストを助長する形となっては手痛い反撃を食らうことに。
タップされた敵クリーチャーを殴り返すくらいの使い方でなければ、単体ではシールドを全て割り切ることもできないので、慎重な攻め方が要求されるだろう。
ビートダウンや速攻相手であればマナ送りも有用であるが、いかんせん高コストであることが歯がゆい。「精霊のイザナイ 天草」や「戦慄のプレリュード」といった軽減、踏み倒しを駆使してやりたい。

環境が再びビッグマナ寄りになればもしかするとお呼びにかかることもあるかもしれない。少なくともマナ除去を内蔵したフィッシャーは珍しい。
他のゼニス同様、デッキの中核をこなせる魅力を持ち合わせているので、一度作成してみることをお勧めする。
上記の弱点をいかに補い活躍させるか、プレイヤーの意気込みとビルディング能力が試される。


関連カード


極頂秘伝ゼニス・シンフォニー 秘 無色 (9)
呪文
アタック・チャンス-アンノウン
自分のアンノウンとゼニスを種族に持つクリーチャーを1体、コストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、そのクリーチャーをバトルゾーンから自分の手札に戻す。

アタック・チャンスで、ゼニス/アンノウンを1ターン限定で召喚できる呪文。
進化クリーチャーなので、うまく召喚することができればワンショットを決めることも夢ではない。
早期召喚を狙える反面、進化元に欲張りすぎると立て直しが難しくなるので注意。

無情秘伝 LOVE×HATE R 無色 (9)
呪文
アタック・チャンス-《「無情」の極 シャングリラ》(自分の《「無情」の極 シャングリラ》が攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。)
クリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
バトルゾーンに自分のゼニスがあれば、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選ぶ。相手はそのクリーチャーを自身の山札に加えてシャッフルする。

墓地からクリーチャーを復活させることができる呪文。
もともとは「無情」の極 シャングリラの専用呪文だが、通常の呪文として運用することも当然可能である。
コスト踏み倒しでイギーを踏み倒せるだけでなく、山札封殺能力も使うことができるので盤面の制圧力は高い戦術と言えよう。

「智」の頂 レディオ・ローゼス SR 無色 (10)
クリーチャー:アンノウン/ゼニス 17000
このクリーチャーを召喚してバトルゾーンに出した時、カードを5枚まで引き、その後、相手は自身の手札を5枚選んで捨てる。
T・ブレイカー
エターナル・Ω

ご存じ驚異のハンデス&ドローを行うゼニス。
実はイギー・スペシャルズとの背景ストーリーでの関連性が強く疑われている。その見た目から同一人物説も存在し能力自体にも似た面がある。
ちなみにローゼスも背景ストーリーのイラストポスターで暴れている様子が描かれてはいるものの、詳しい動向については記述がされていない謎が多いゼニスである。

詳しくは個別項目を参照。


背景ストーリー


E2期ではそのほとんどについて語られなかったため、役割や活躍というものが不明だったが、E3期に入ってからは「氷河妖精アイス」などのフレーバーテキストで「世界の終焉を知らせる神」として紹介される。

興味深い点としては……

  • 名前が『終』といういかにもラスボスっぽい名前
  • コストが13。ゼニスは背景ストーリー上、強さや階級がコストで表されているという説がある。そのゼニスの中で一番高い。
  • パワーがラスボスである《「無情」の極 シャングリラ》と主人公ゼニスの《超絶奇跡 鬼羅丸》を容易に超えている。
  • ラスボスである《「無情」の極 シャングリラ》と同じく超無限進化・Ωを所持している。
  • 容姿が「智」の頂 レディオ・ローゼスと似ている(そして両者ともハンデス能力を持つ)。

などが挙げられる。

またイギーの持つ「カードをマナゾーンへ送る能力」も《ピクシー・ライフ》のフレーバーテキストと読み合わせると、背景ストーリー上での彼の動向を推察することができる。

そして、DMX-25で再録された《支配のオラクルジュエル》の新規フレーバーテキストでついに背景ストーリーでの活躍が判明した。
なんと、エピソード3における主要種族の一つでもあるオラクルの生みの親だったことが発覚する。

イギーは鬼羅丸とシャングリラの激突によるゼニス消滅を予見し、ゼロの力を後世に伝えるためにオラクルを生み出した。
神託のサトリ 最澄》がゼニス大戦終結直後に姿を見せた事を考えると、短期間でオラクルを作り出した可能性が高い。
種族を簡単に生み落としてしまうのは《覇王ブラックモナーク》と共通する面がある(ただし、しっかりとした理念があって種族を作り出したイギーとは違い、覇王は個人的な屈辱や戯れを理由に作り出している)。

こうして一万年後のエピソード3の世界では、ゼロの力を利用しての停滞を教養としていたオラクルは世界支配を行っている。
イギーは結果的にではあるが、エピソード3の騒動の実質的な黒幕と化している。
だが、オラクルが世界支配に至ったのは善意と悪意が双方存在しての行動であるからゼニスの企んだ世界支配と同じとは言いにくい部分があり、イギー自体がゼロの力による世界支配などは見据えていたのかは不明。

そもそも、オラクルの宗教団体化はイギーが意図していたのかはどうかは不明。
神人類 ヨミ》などがオラクルを教団化させたのであって、イギーはオラクルという「存在」を作り出しただけとも解釈できる。
上述したように、イギーはこの教団の経典でも神として記されていたが、本来ならばオラクルからはシャングリラ以上に崇められても良い存在である。

必勝!! 闘将ブレードオーガ

鬼丸とシャングリラが最終決戦を繰り広げる一方で、《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》と最終決戦を行っていたことが判明した。
刃鬼を追い詰めたが、「不思議な事」が起きたために次元の狭間から現れた双極の力や《龍素記号Sr スペルサイクリカ》などが刃鬼に加勢し、カイザー軍団を前に理不尽な敗北に終わった。
オラクルを生み出した理由はゼニスの消滅を予見したためなので、刃鬼への敗北も織り込み済みだった可能性はある。

なお、開発主任Kは自身のTwitterにてイギーと刃牙が戦っていた設定はエピソード2の時点で既に存在していたとして後付け設定であることを否定している。
ただし「細部はどうあれ」とも述べているため、あくまでも設定のみで詳細な内容は存在していなかったか、或いは細部の設定が当時から改変されたという可能性については否定していない。

ドラゴン・サーガの世界では

DS世界でもオラクルは出現しているが、こちらでもイギーと同格のパラレル的存在がいたのかは語られていない。
開発主任KのTwitterではイギーはゼニス頂神殿にいなかったことが明言されており、この影響によってDS世界のオラクルはエピソードシリーズ世界における同種族に近い存在がいなかったとしている。




「追記・修正」の神は記事を追記・修正する為に降臨した神。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年05月31日 10:50